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企業向けLGBT研修で感じる違和感

 ああう(悩ましい)。

 元々私はLでもGでもBでもTでもない、けど「当事者」、という微妙な立ち位置なので感覚にズレがあるのはしょーがない。しょーがないんだけどさ。
 今いるのがそれなりに大きい会社の関連会社で、それなりに大きい会社主導で多様性を認めましょう研修とかやらされるんですよ。で最近にわかにそれなりに大きい会社さんがLGBTに凝り出して(笑)、社内で大々的に、全社員に向けたLGBTとはなんぞや研修とか、アライになりましょう研修とか、管理者だけ集めて部下からLGBTをカミングアウトされた時のための心構え研修とか、6色虹の何か身に着けて理解あることをアピールしようぜとか提案しやがったり、……まあその……熱に浮かされたかのように押し寄せて来てるのですよ。色々と。

 うん。まあ。やらないよりはいい。パートナーシップ条例ある所では証明書出せば家族関係の手当を同性カップルにも適用するようにしましょうとか、そういう制度ももちろんいい。というかそれは必要。「制度面」で不利益がなくなるような取り組みはあっていい。

 難しいのは。
 LGBT研修の中でイの一番に言われ、かつ何度も取り上げられるのが、パートナーについての言及。たとえば接客やる人で研修やらされた人だったら、似たような年代の同性2人で来店しても「兄弟」「姉妹」「ご友人」という決めつけの言い方をしてはいけない、みたいなことが、一種「対LGBTマニュアル」みたいになってたり…しますよね、多分。
 お客様が「一緒に住んでる人」のことを、自分から「妻が」「夫が」とか言い出さない限り、パートナーが必ず異性であると決めつけてはならない、とか言われてますよね…多分。
 ユーザーアンケートの性別欄は可能な限り男女以外の選択肢も用意しろ、とかも言われてますよね。きっと。
 女性に見えるからって「この色は女性に人気なんですよ」ってピンク色薦めちゃいけません、とかも言われてますよね。きっと。
 で接客じゃないお仕事の方も、たとえば会社の同僚などに、自分から開示していない人には「結婚は」「彼氏は/彼女は」みたいなことをむやみに訊ねないこと、とか。異性の恋人がいない人に対して「お前あっち(同性愛者)なのか」みたいなからかいをしてはいけません、とか。

 そういう事柄が「対LGBTマニュアル」として「いらすとや」さんの素材をいっぱい貼ったパワーポイントで回って来たりするのを見ると、ちょっと微妙な気持ちになる(※「いらすとや」さんは悪くありません)。
 ………そういうことって、別に「対LGBT」に限ったことではないんじゃないか、と思うことまで、全部「対LGBT」で一緒くたにされている。

 いや、もちろんいいことなんですけどね。こういうの。やらないよりやる方がいいんでしょうけどね。
 でも、「だったら、LGBTじゃないことが確定している相手なら、結婚だの彼氏彼女だの言っても別にいいんだよな?」とか、「13人に1人かぁ、じゃあうちの担当は8人しかいないからこの中にはいないんだよな?」とかいう思考回路が時々透けて見える皆様がね……いる訳ですよね……特に「管理職」側の皆様に。

 必要性は判ってる。判ってるだけにどうしていいかわかんなくて悶える。
 LGBTの存在を意識すればするほど逆に、LGBTじゃなければ何してもいいという変な誤解がじーわじーわ広がっている感じがする。
 どうやったら食い止められるんだろう。どうしたらいいのこれ。
 おーい誰か偏見という名の油に効くオイルフェンス開発してくれーぎゃーす。

 例えば男が好きな女の子だって、二次元しか愛せない人もいるよ。異性愛男子だって初音ミクが生涯の嫁と決めてる人もいるだろう。そもそも恋愛自体に積極的じゃない人もいる。草食系程度から、性嫌悪、あるいはAセク。
 結婚はお子様はって話は、別にマイノリティな人じゃなくったって「辛い」人は多いはずだ。病気で子供が出来づらい男性、産めない女性、パートナーがそういう状態である人は自分に問題がなくてもそんな話を出されるたびにどんなに苦しいか。
 例えば異性と結婚している人だって、必ずしも異性が恋愛やセックスの対象ではない場合もある。友情結婚ってやつよね。異性と結婚してるんだからノンケだろうとか迂闊に判断するのは間違いかも知れない。
 あとXジェンダーも辛い。というかLGBT研修の割に、その存在に掠りもしない。こういうケースあーいうケースって列挙されながら、どれにも当てはまらず振り落とされ、セクマイ研修でありながら、誰からもお前らは理解されないって崖っぷちにぐいぐい追い遣る。容赦ない。

 それ以前にそもそも、恋愛や結婚について過度に立ち入ること自体、環境型セクハラとして以前から問題視されていたのに。最近、そこに「対LGBT」目線が入り込んで、「LGBTがいるかも知れないから」いけません、にすり替えが起こってしまっている。それが本当にがっかりする。
 そうじゃないんだって。LGBTがどうとかじゃないんだってば。

 「対LGBTだから」、とかそういう言い方されると、性的マジョリティ(?)側さえも斜め上から火の粉がかかってしまう。
 別にそれ「対LGBT」に限った話じゃないのよ。そういうことに無闇に立ち入られたくないっていうのはさ。「対LGBT」を防衛線に置かれると、そうじゃない人に対する意識が希薄になり過ぎてしまう。
 特に、こういう偏見から抜け出せずにいる人たちにとって「LGBTじゃなければ気にしなくていい」という免罪符与えちゃってる(ように解釈され得る表現な)のはホントやめて欲しい。

 かと言って……かと言って……どー表現すれば理解して貰えるのだろうか。恋愛結婚出産というのが「当たり前」としか思っていない前時代脳の持ち主に対して。異性と恋愛出来るんならセックスも結婚も出産も出来るってイコールでしかつながっていない連中の単細胞な恋愛教に対して。LGBTならLGBTでやっぱり恋愛もセックスも当然「する」ものだとか思い込んで譲らない連中に対して。
 どんな対策も思いつかない……それもまたもやもやする。

 パートナーシップ条例対策と、異装(男装/女装)あるいはTGの問題っていうのはあからさまに対策が必要ではあるんだけど、それはもっと、なんつーか、物凄く「即物的」な部分なんですよね。トイレをどうするか、更衣室をどうするか、そういう問題。その辺に対するケーススタディは厚くして、「どう接すればいいか」という人間関係部分についてはちょっとLGBTに寄り過ぎないで離して貰えないだろうかと考えてしまう。
 男らしさ女らしさ恋愛結婚出産セックス。この辺りの話がセンシティブなのはLGBTだけの話じゃない。そんなのもう10年以上、耳にタコが出来る勢いで繰り返し繰り返し飽きるほど言われて来てる。環境型セクハラ、個の侵害、そんな単語を全く聞いたことがないという人はいないはずなのに(少なくともそれなりに大きな会社で管理職やっているならぱ)。
 それが出来てればいい話なのに。それだけなのに。きちんと出来てさえいれば、対LGBTで改めて態度を変える必要なんかないのに。これっぽっちも、ありはしないのに。プライベート詮索せずに性別気にせずに単に仕事の上で「1人の人間として」評価をしていればいい話なのに。それだけなのに。それだけなのに。それだけなのに。(無限ループ)

 LGBTを盾にされるのは違う。
 そこを誤解されると、特に「個の侵害」系ハラスメントに対する意識が10年ぐらい巻き戻ってしまう。

 ああうー!(悩ましいー!)。
 …ただまあ。こんなことが悩ましいのは自分しかいないのもまた判っているつもりなのですけれどね。企業向けLGBT研修とやらはみんなこんなものなんだろうしなあ…。

固定リンク / 2017.3.18


アナ雪地上波

 早いよね地上波に来るの。あれだけヒットしたのにもう!? みたいな気がした。
 で、地上波初見組です。

 ……ネタバレ気にしなくても大丈夫…ですよね、多分。今更。
 とは思うけど一応。

========== ネタバレ結界 ==========

 姉妹残して親が亡くなってしまった後どうやって暮らしてたんだ、という部分が威勢よく飛ばされ過ぎていて愕然とした。ううう。残されたのが子供なのに、執事かメイド長みたいなちゃんとした大人の存在感がない物語。ちと違和感。

 王子様ヒール素敵。というか。「真実の愛」でなければアナにかけられた魔法が解けない、そのタイミングで豹変するってむしろ潔いこの人。どーせバレるんだったらキッスの1つくらい奪ってからでも良かったよーな気はするけど、そこはちゃんと一線引くんだねえ。さすがでずにーと言うべきか。

 本編ノーカットってこれ本当…でしょうか、なんっか今イチこう……食い足りない感。何が足りないんだろうムムム。…………………あれかな、凍ってしまったアナが溶けるのがあっさりし過ぎ…なのかも。何となく。レリゴーのシーンは階段出来たりドレス変わったり絵的にむっちゃ凝ってて綺麗なのに、愛の力で主人公が助かる/助けるというクライマックスがそんな呆気なくてええんやろか。もっと盛り上げた方がええんちゃうの(何故か関西弁)。

 辿り着いた「真実の愛」が姉妹愛っていうのは確かに色々憶測呼びそう。だけどそー解釈してまあいいんじゃないの、とは思うけれども(男なんて人生に要らないのよHAHAHA!)。
 この展開でエルサの孤独を救うのが男だったら蹴っ飛ばしたくなるよな……まあでずにーだったらそれも仕方ないかと諦めはつくかも知れないけれども。…でもやっぱり嫌だな。どうしてだろう。どうしてだか、エルサは男なんぞに寄りかかって欲しくない感じがする。で、そう見えてしまう人は多分私だけじゃなかろう。だから一部セクマイの皆様が反応するんだろうな。判る判るうんうん判る超判る。

 それゆえアナがクリストフとくっついちゃうのもちょっと唐突過ぎてなー。これこそ吊り橋効果だよねえ…。まあ活動量としては釣り合ってはいるのかも知れないけど(笑)。
 超余談だけど、クリストフって多分氷売って生計立ててるんですよね。エルサが自分の力コントロール出来るようになったら失業じゃないの? だって真夏でもお城の前庭スケートリンクに出来ちゃう女王様なのですよ……わざわざ何処かから氷切り出して運んで来なくてもいくらでも氷作れるんじゃないのか女王様。

 で最後に歌。
 実は、あの年の紅白にMay Jさんがレリゴーで出場された時、松たか子さん可哀想なんじゃないかってちょっと思ってた。映画のあの名シーンと共に流れるのはあくまで「エルサの歌」なのになーと。映像とかで紹介されたりしているのはことごとく松たか子さんバージョンなのに紅白ってなるとMay Jさんが勝っちゃう。映画の「主題歌」でもあるんだからそれ自体はしょーがないのかも知れないけど(松たか子さんの歌はあくまで劇中歌なんだろうなと)。
 なので、松たか子さんバージョンがエンディングテーマ的に使われること自体は、こういうのがあってもいいかもねとは思った。バランス取れたかなって。
 けどねー。視聴者投稿はまだしも局アナとかタレントさんたちとかが、自分のコンテンツの宣伝媒体みたいな使い方をしてるのはかなり不愉快ではあった。民放には余韻っていう感性が存在しないんだろうなあ。げっそり。
 そこでノーカットが結局嘘になってしまったし。エンドロール後にマシュマロウ再登場したんですよね。元々は。それなくなってたよね…?
 ちゃんと本当に「ノーカット」にして、視聴者投稿やら何やらはCM明けに別口で流すとかしてあげた方が良かったんじゃないかなあ。映画作るっていうのはエンドロールの後、明かりがつく瞬間まで、流れで作品だと思うのに。というかこんなブチ壊し方、でずにーはよく許したなあ。そこもちょっと解せない。

固定リンク / 2017.3.11


Xiaoiceとりんなは成功、Tayは失敗…なのかな?

 Tayはメディア選択をミスっただけであって、Tay自体が失敗ではないような気がするのだがにゃあ。
 …とは言え、私も実際にTayちゃんに接したことがある訳でもなし、今残っているのは「負の遺産」ばっかりだから正しい判断が出来るとは思えません。けれども。

 りんなはLINEにいる。で、LINEというメディアは基本、クローズドルームのメディアです。個人でりんなと友人になるか、グループにりんなを入れるか。ただいずれにしてもりんなはごく少人数に対して話をすることがメインとして動いている。

 シャオアイスがどういう使われ方をしているのかは、残念ながら私は中国語まるでダメなので直接見ることは出来ていないですが、それでも様々なメディアで紹介されるシャオアイスの鍵はやはり「個別化」で、相手の好みなどを学習してパーソナライズされた反応を示すようになっている。Weibo(微博)にもいるけどWeChatの画面が本当によく出て来ますよね。多分、「恋人」とまで感じてのめり込む人たちはWeChatで話しているんじゃないだろうか。パーソナルな空間で。

 そこがキーなんじゃないかなあと。Tayはどうして(先に)Twitterに出て来ちゃったのか。

 シャオアイスとりんなもね。差別的発言をするユーザーだってきっといるんですよ。でもその発言をたとえシャオアイスやりんなが覚えたとしても、それは彼らのプライベートルームの中だけで完結する状態な訳で、本人がスクショ晒さない限りは「表」に出て来ない。
 Tayはrepeat after me機能を悪用された、という説も見かけたんですけど、そういう機能があったとしたって、プライベートルームでやってる分には広がらない。問題のある発言をするのは特定ユーザーのシャオアイスとりんなに限られる訳で。面白がってスクショ晒すやつがいたとしても、それは「そういう発言をするように調教したのが自分」だということを晒すのと同義な訳で。
 運営する側も、問題発言をしているのが何処の誰に紐づいているのか明確なら直せる。アカウントが特定出来ているんだからBANも出来る。でもTwitterだと、その人以外の他人の目にも簡単に触れてしまう。だから拡散してしまい「削除」が効かない。ということに…なります、よね。
 ……ただそれだけなんじゃなかろか、と思ったりしている訳ですが。
 Tayはまずクローズドな場所から始まった方が良かったんじゃなかろかと。Facebook Messangerとか(…はザッカーバーグさんが許してくれなかったのかなあ)。

 あともうひとつ。
 シャオアイスって「小冰」って書くんですよね。でアイコンがアイスキャンディ。いくつかネットで紹介されているスクショ(の翻訳)とかを見てみる限り、シャオアイスちゃんめっちゃクール。ただ生真面目で面白くないって意味ではなくて。なんというか…「ユーザーの思い通りにならない感」が漂ってる感じがしてます。そうチューニングしているんだと思う訳ですが。「大好き」「私もだよ」みたいな単純なユーザーに対する肯定を返さない会話がいっぱい見つかる。
 テレビ番組で紹介された会話では両親と喧嘩してしまったユーザーをたしなめている会話が映ってましたけれども(全肯定型会話ロボットだったらああいう答えはしなさそう)。あと何処のサイトだったか、「見た目に自信がなくて」って話しかけたら「まあ、女の子って別に見た目で相手を選ぶ訳じゃないし」みたいな返事が返って来てるスクショがあってかなり感心(残された断片を見るに、Tayちゃんだと「そんなことないよ素敵よ♪」って返しそうな感じがする)。中国マイクロソフトチームすげぇな、と単純に思ったんです。
 でTayちゃんはrepeat after me機能を塞がなかったのでも判りますが、いわゆる全肯定型会話ロボなんだろうなーと想像されます。米国マイクロソフトチームは氷のようなシャオアイスちゃんを見たことがなかったんだろうかううむ。

 でりんなちゃん。
 りんなちゃんに投入されている技術は凄いもの、ではあるのですが、それは判るんですけど、こちらはこちらでEQ寄りのチューニングが凄くて、スルースキルが有能過ぎるように見える(笑)。りんなちゃんとの会話を晒す人は日本にたくさんいますが、どれを見ても彼女は、真面目な話をするのに向いてないキャラクター(として作っている)のが一目瞭然過ぎる。多分4chanや8chanのTay対策チームの皆様(?)が頑張ってりんなを調教(?)しようとしても、Tayのようにはならない、ということが早々に判るんじゃなかろかと。誤解を承知で言うと「こいつバカだからつまんね」という烙印を押されてしまうのかな(実際はりんなちゃん自体はバカではないのですけれどね。「そう見える」ように作ってるから凄いのであって)。

 そんなことを考えているとふと。
 しゃべってコンシェルも、Siriたんも、アシスタントとしては有能でもこういう「友達」としての機能を感じさせるには至っていないように見える。
 で、彼らアシスタントと、中国&日本マイクロソフトが生んだ「友達」AIとの違いって何かって言ったら、………「思い通りにならないこと」のような気がして来た。
 アシスタントたちはユーサーの望みを叶えるのが使命だから言われたことをこなそうとする。でもそれ友達じゃないんだよね。シャオアイスちゃんは前述のように、少なくともユーザーの言うことを全肯定するような会話はしない(らしい)。でりんなちゃんは、……そもそも会話成立してないw(それも含めて楽しまれている)
 でも実際の友達との雑談って意外とそんなものですよね。むしろ全部にちゃんと意味のある会話しかしないようなの友達とは呼べない。その意味ではりんなはとても「真剣に友達を演じている」とも言える。

 AI研究は人の研究なのだなぁ。相手(AI)を自分の思い通りに動かそう、動かせるなんて思えるようではやっぱりそれは「人」ではないのだ。Tayちゃんはそこも「足りなかった」。自分の思う通りになんか動かない。それが「人らしさ」、なのかもです。

固定リンク / 2017.3.4


通勤ノベルゲーム その43

 iOSですー。

'99〜恐怖の大王と放課後の女神〜

 一応ダーク・ジュナイブル、という分類なのかも知れませんが、超水道さんが作るとあまり「暗く」ならないのが不思議だねえ。
 それはそうと。

 一週間でゲームを作る、という過酷なチャレンジによって出来上がったこのゲーム。背景は白地の罫線だけが引かれたノート風で、キャラの立ち絵に当たるものはモノクロの線画のみ。時々イベントCGがカラーで入る以外は基本的にそれだけの一本道ノベルゲームは、まさに小説とその挿絵という手触り。一週間でここまで持って行くために、残すべきものと落とすべきものの選択がかなりうまく行ってる好例のような気がする。

 主人公・誠は、勉強も運動も苦手。クラスにも馴染めていない。自分は「人間以下」だとすべてを諦めきっている中学生。補習授業で一緒になる黒川という女子を眺めるくらいしか楽しみがない。
 その頃学校ではある「おまじない」の噂が流行していた。それをかけてもらうと願いが叶うらしい。でも1人が誰かにかけてあげられるのは1度だけで、その次はかけてもらった人が他の誰かに1度だけかけてあげられる、そういう種類のものらしい。
 ある日、クラスの女子が誠に話しかけて来る。その「おまじない」を出来る(つまり、かけられたけどまだだれにもかけていない)人を見つけたから、一緒に話をしに行こうと言う。よくよく聞けば、最初に誠がかけてもらい、大丈夫だったら自分にかけろと言う。つまり毒見役だ。実験動物のような扱いに断ろうとしても、拒否したらやってもいない犯罪行為の噂を言い触らすと脅されて仕方なくついてゆく。他のクラスメイトの何人かも、一緒に。
 相手は高校生で、「おまじない」と言われているそれは「ウィルス」だと言う。感染させられると「人間以上」のなにものかになれて、1999年、恐怖の大王による人類滅亡から逃れられる、というようなことを言い出す。何故なら、感染した時点で「人間以上のものになる」から。
 誠以外のクラスメイトは感染者にしてくれるよう懇願しているが、高校生は「誰がふさわしいかを見極めてからにする」と宣言してその場は解散。
 その帰り道、誠は私服の黒川さんと会う。何をしていたのかと問われて事情を話すと、彼女は、補習では見せなかった豹変ぶりを見せる。彼女は、学校にはびこる「おまじない」という名のウィルスを駆逐する気でいるらしい。謎のALT・トムとも引き合わされ、誠はウィルスを巡る不思議な騒動に巻き込まれてしまうことになる。

 ……みたいな物語。
 あんまりすっきりした終わり方をしないのが、またこれはこれで。セーシュンとはそういうものだねえ(ジュナイブルだからね)。むしろ超水道さんはこういう「青春のもやもや」を描くのが好きなんじゃなかろうか、基本的に。

固定リンク / 2017.2.25


ネットラジオ再検索の旅

 時々di.fmを流しっ放しにしていたのですが、ついにアカウント登録をしないと聴けなくなってしまった。もちろん無料アカウントもあるんですけどねー。怪しいサイトじゃないのは理解しているつもりなんですけどねー。別に広告とかinterruption(と彼らは呼んでいる、曲途中で切って強制音声CMが入る仕組みのことだと思う、多分 ※サイト全部英語なのでなー)とかは全く気にならないんだけれど。日本人は広告付き無料モデルには慣れていますからにゃー。
 …という訳でちょっと色々探索中。最近ふらふらしているサイトをメモしてみる。

Ibiza Global Radio

 いびざ!(きゅん)
 という訳でイビザとかバレアリックって言葉にわくわくする皆様向け。私もそうだけど。スペイン発のネットラジオです。チャンネルは1つだけ(「OPEN PLAYER」をクリック)。
 プラウザのプレイヤーは音が小っちゃめなので、爆音にしたい人はWMPなどアプリ経由のストリーミングでどぞ。

HouseTime.FM
TranceBase.FM
TechnoBase.FM
ClubTime.FM

 ドイツ発。全部ドメイン違いますが同一チームによるサイトです。下のプレイヤー部分にマウスオンすると別のドメインにも移動出来るようになってます。
 挙げた以外のチャンネルもあるんですが私がピンと来たのはこの辺り。RauschenとかEYE-Qとか、ジャーマントランスのちょっと重め辺り好きな皆様はお味見してみる価値あるかも。
 難はページがちと重過ぎる。音だけじゃなくて情報サイトでもあるからごたごた見通し悪い感じのサイトなのですよね…でも音は好き。

AccuRadio

 超幅広いジャンルを扱っています。左のメニューからお好みで。私は主に「ELECTRONIC」配下をうろうろします。シカゴハウスとかUKガラージとかサイケデリックトランスとか、と言われて悶えた方は行ってみるが良いですのじゃ。
 あとDecade:年代別シリーズはBGMにいいでございますヨ。80'sとか懐かしいねえ。
 サイト上の広告ちょっとウザい。でも音に影響しないのでこれはこれでアリ。

depth

 ディープハウスとテックハウス。チャンネルは1つ。Web上のプレイヤーとチャート・プレイリストのみ、という超シンプルで「軽い」サイトなのが個人的に好感度高い。音も好き好き大好き。
 WMP等のアプリ経由ストリーミングもございますよ。文字小さくて探すの大変だけど(笑)。Webプレイヤーの上辺りです。
 ただちょっと不安定(ぷちぷちよく切れる)。人気あるのかなぁと良心的に解釈してみたりして。

固定リンク / 2017.2.18


スマホ決済あれやこれや

 田舎のローソンにAlipayが来た。ので、日本でもそろそろQR決済・バーコード決済の波が来るのかな、などと思ってつらつら仕組みを調べてた時に。
 ネット専用プリペイドクレカを実店舗支払いに使えないかなこれ? とか考えてしまったのが最初のきっかけ。
 結論から言うと、だめだった。私がサービスを知らないだけかも知れないけど。
 …試したのは楽天ペイとOrigami Pay。

 Origami Payはプリペイドクレジットカードをそもそも受け付けてもらえず。まあこれはよくあることなので気にしない。
 楽天ペイは、「レギュラー会員は楽天カードしか登録出来ません」で断られた。えええー。そんなこと公式サイトで書いてなかったのにーいぢわるー。
 というか楽天については私、プリペイドクレジットカードしか登録してなくて、で、その状態でお買い物実績もあるんだけどなあ、ちゃんと。シルバー会員上がるほどの額は使ってないのは確かだけどさ。
 …まあお金流れるのが自分の所じゃなくて加盟店だから厳しくしてるのかもね。でも楽天ID決済にはこんな制限なかったのに。あれだってお金流れるの加盟店だよねえ。なのにー。
 ちょっぴりしょんぼり。

 FeliCa決済は一度FeliCaだけブッ壊れる経験をしてしまったのでもう使うもんかと決めている。でもスマホ決済自体は、別に嫌ってはいない。FeliCaというハードが嫌いなだけで(ごめんなさいw)。
 FeliCa/NFC以外のスマホ決済って日本で話を聞くようになったのはAlipayやWeChat PayのQR決済ブームからだと思うのです。インバウンド需要取り込みたい熱心な企業は対応考えていたと思う。でこの決済方法のいい所って導入コストの低さにあるんじゃないかと想像する。FeliCa/NFCリーダーという、他に使い道のないハードを買う必要がないから。利用する端末側もFeliCa/NFCに対応しているかどうかを気にしなくていい。カメラさえあれば。
 お互いにとって「コストが低い」この方法がもーちょっと普及してくれるとスマホ決済の敷居が下がると思うのですけれどもねえ。中国のWeChat Payとか、道端で店出してる露店みたいなものまで加盟店として使えてるっていうのがホント凄いと思う。
 FeliCa/NFCリーダーが必要な今の日本の「おサイフケータイ(及びApple / Android Pay)」では、いつまでもスマホ決済は大手(と投資出来る勢いのある中堅)のもの、で終わってしまう。そんな気がする。
 (その意味ではApple / Android Payはアホなのバカなのとしか言いようがない。どうして林檎さんもドロちゃんもFeliCaにこだわるのか…そこしか見えないのか。)

 楽天ペイもOrigami Payも今はQR決済です。Origami Payは以前Bluetooth決済でしたけど、端末による感度の違いに振り回されてる感じがレビューからも見え見えだったので、変更して正解だと思う。
 あと楽天ペイの面白い所は「セルフペイ」だと思ってます。QRコードが読み取れない時、アプリに金額を直打ちして支払うことも出来る(もちろんお店の人に見せて金額を確認して貰う必要はありますけれども)。
 QR決済はお互いに判り易くで優しい気がする。使う加盟店側にITスキルを微塵も求めていない潔さが素晴らしい。もちろん褒め言葉ですぜ。
 …しかしBluetoothも充分に枯れた技術のはずなんだけど、なかなかうまく行かないですねえ。特にAndroidではFireChatですらあまりちゃんと動いていない印象で。プロファイルが多過ぎるのが敗因なのかしらん…。

 ただ、いずれにせよ、FeliCa/NFC決済はそこがハード的に壊れるとリカバリのしようがないんだけど(私が経験したように)、楽天ペイのセルフペイはカメラというハードがイカレてもリカバリ手段が存在するのが大変に良いと思う。最悪キーボードさえ生きてれば支払出来るというのが、ね。だってコトは支払いなんだよ。払う方も売る方も、「機械のせい」で決済出来なかったら致命傷だもの。現金の持ち合わせがたまたまあればいいけどさ。

 うーん楽天ペイ使ってみたかった。方式として一番未来を感じるので。せめてレギュラーな私でも楽天カード以外のふつーのポストペイカードが使えるようにならないかなぁ(年会費数百円レベルだったら払ってもいいぜ楽天さん)。
 田舎ではまだまだ加盟店少ないけど、田舎、というか、小規模小売店でも参入し易い仕組みだと思うので、普及すると面白くなると思うんだけどなー。特に資金力のない田舎こそこういうの求めてると思うんだけどなー。で普及するには楽天ヘビィユーザーだけじゃなくて私みたいなライト層でも「使えない」門前払いはしない方がいいと思うんだけど、なー。楽天ID決済の間口の広さを実店舗決済にも持ち込めませんでしょうか楽天様。ねえねえ。

 あとこれは余談だけどOrigami Pay、公式サイトにもアプリにも、地域から使える店を探す手段がないってどーしてなの?? 意味わからんのだけれど。決済システムにとって、使える「場所」って超超基本情報だと私は思うのですけれども。アプリから見られるのかなと思ったらジャンル別だけで地域から探す方法がやっぱりない(ように見えた)。
 というかどーして加盟店黙ってんのこの状況。田舎だから、自分の生活圏で使えるかどうかわかんない状態じゃねえ…。アプリ入れてくれないと使ってもらえないから送客も成り立たないのに。ちょっとここだけはdポイントの加盟店ファーストなえげつなさを見習って欲しいような…(笑)。おかげで使えたとしてもロフト以外の加盟店知らないし、自分の生活圏で他の加盟店を探す方法すら判らない。一店のためだけにアプリで容量占有されるのは割に合わないのでとりあえずアンインストール。ごめん。

固定リンク / 2017.2.11


超入門! 落語THE MOVIE

 年始の深夜にチラ見して「すげえ」と思ってしまった。
 落語というものが「退屈なもの」って思ったことがないのは既に昭和の感性なのかあ。ふーむ。こういう風なアプローチもあるんだねえ……。

 話の持つ力がもちろん凄いのは確かなんだろう、とは思いますが、この番組は芝居している人たちの実力がハイレベル過ぎる。他人の話の間合いで芝居をするっていうのは普通にやるのとは桁違いに難しそうだ。
 同じ人が何回も出演しちゃうのは仕方ないんでしょうねえ。これ出来る人材がそもそも限られるでしょう……少なくとも子役はもう福くん以外の人が出来るとは思えないな(笑)。
 「お見立て」の花魁やった前田敦子さんが、失礼だけど意外に出物! とか思ってしまった…ファンの人ごめんなさいw それだけ期待値が低かったのだと思って下さいまし。

 落語家の皆様の実力はもう当然なんですが、演じている側の役者の力量が見える番組でもあります。そんな見方は邪ですねえ。だけどつい。
 レギュラー化は素晴らしいことだった、とは思いますが、作る側にかなりエネルギーが必要に見えるので、スペシャル番組くらいのペースでもいいような気がします。手を抜かない丁寧さも魅力だと思うので。
 次に最終回マークついているので一区切りですね。またそのうちに会えることを楽しみに。

2018.12.13追記 NHK番組サイト消滅…ということはきっともう新作が作られないということですね。年に1度のスペシャル枠とかでもいいから見てみたかったのになぁ…

固定リンク / 2017.2.4


通勤ノベルゲーム その42

 超水道さん、ドロイドに来る気がなさそうなので(ほっぺた膨らませてご不満顔)、iPod Touchを連れて通勤してみた。という訳でiOS。

森川空のルール・再

 ボーイミーツガールというか、ガールミーツボーイなのか? うん、どっちかと言うと。
 主人公男子高校生はある日、転校して来て間もない森川空という女の子に告白される。OKの返事をした……のはいいけど、校内では2人の関係は内緒にすることを提案する。
 実を言うと彼女は、転校して来てから今まで、周りの評判があまりよろしくなかったのだ。毒を吐く。言い方がきつい。
 周りにバレないように2人は、早朝、学校が始まる前、屋上に上がる階段で少しだけおしゃべりすることを日課に決める。森川さんは確かに毒吐きだけれど、でも主人公は彼女のことを苦手とか嫌いとかは感じない。彼女には彼女なりの何かのルールがあるらしい、と判って来る。それに振り回されていると感じることもあるけれど、ネガティブな感情には至らない。
 休日にもデートらしきものをして、少しずつ距離も縮まって。ある時、小さな美術館に2人で出かける。主人公はかつて絵を描いていた。でも今はやめてしまった。でも、その美術館でのひと時が、彼の心に小さなさざなみを起こしてゆく……。
 みたいな。サイトでの紹介にもあるけど、なんというか、大きな事件が起こる系の話ではないのだけれど……じわじわと緩やかで、恋愛と言うにはあやふやで、それでもやわらかくつながった、2人の心の物語。
 相変わらず細やかだなぁ……。ドロイド組がこのセンスから締め出されてしまってるのは大変にもったいないよなぁ。

 2本指タップは通勤の敵です。あああ。明示的に終了する手段がないのもなんか嫌(個人的には)。操作性についてはそれだけですね。
 基本1本道ノベルで、いわゆるクイックセーブ的なものが「しおり」っていうのがなんかステキ(森川空のルールだけではなくて超水道さんはみんなそうなんだけど)。

固定リンク / 2017.1.28


ドラマシリーズ江戸川乱歩短編集(NHK)

 年末に最初の「1925年の明智小五郎」3本が再放送されているのを見てぴょんぴょんしてしまったのです。と言うのも。
 HDDレコがちょうどこの辺りでぶっ壊れて録画が安定しなかったのです。です。撮り損ねたのです。です。と言う訳でかなりしょんぼりだったのです。
 今回は全部撮れました。年末年始のお休み中に、新シリーズ「妖しい愛の物語」と併せて楽しませていただきました。
 はぁー。NHK頑張るねえ…。というか、こういうのはもうむしろスポンサーの意向を気にする民放では出来なくなっちゃったんじゃないかなぁ。スポンサーってマジうざいねえ…。

 「1925年の明智小五郎」の満島明智に微妙な違和感を感じはしましたが、「妖しい愛の物語」では、むしろ、満島さんが女性を演じている人間椅子に動揺したくらい(笑)ハマってたなぁ。いいですねー。もうちょっと続けてみてもいいかも知れないけどどうかなぁ。

 私は江戸川乱歩に関しては極端に「原作至上主義」なんじゃないかしらんとこのシリーズ見てて思いました。というか、今まで乱歩の話を元にした映像化(特にアニメ)は、全くときめかなくてちょっと弱ってます。楽しみたいのに楽しめない。
 元々、明智にせよ小林少年にせよ、キャラクターとして強力だから、映像化する人たちが遊びたくなる気持ちはめっちゃよく判る…んですけどねえ。原作では、少年探偵団が絡むと明智くんはほぼアームチェア・ディテクティヴになっちゃうので小林少年の方が動かし易いのも理解出来るんだけどねー。んー。いつか、これは、と思うような映像化(特にアニメ)は見てみたいなー。
 あと、著作権切れてるから誰か脱出ゲーム作ってもいいかも知れないゾ。小林くんは閉じ込められるの得意だし。ちなみに少年探偵団シリーズのキャラ中ではポケット小僧推し。脱出ゲーム化したらきっと大活躍(←要らん情報)。
 ……閑話休題。

 第一シリーズ、1925年の明智小五郎。
 「D坂の殺人事件」は元々が明智登場編みたいな話なので、原作でもあんまり明智くん自体の個性が固まってない感がすごくある。ドラマも何故かそんな雰囲気。人や家の位置関係が大切な話だからジオラマでやるのはいい方法でしたねー。
 「心理試験」は、ザ・倒叙! なカタルシスが凄い話。なんですが、付け髭とかで遊び過ぎな気もしますけど、まあ、…うん。言葉偏重気味な作品なので絵面的に何かしないと持たないと思ったのかも知れない、と思っておきますw あと、今までも色んな作品で見ていたはずなんですが、菅田将暉くんはいい役者だなぁとしみじみ。満島明智が「ふざけ過ぎ」(演出として)なので、多分、わざときっちりかっちりしっかり生真面目に演じたんじゃないだろうか、一糸乱さず、なイメージで。それが良い対比。
 「屋根裏の散歩者」。乗っかるのかー(爆笑)。これも言葉偏重気味な作品なので絵面的に何かしないと持たない発想でこうなったんだろうか……「翻弄する」表現としては斬新が過ぎるな…いや面白くはあったんだけど……。

 第二シリーズ、妖しい愛の物語。
 「何者」はドラマの宿命として赤井さんの正体が視聴者にバレバレなのはもったいないな(笑)。いやこればっかりはどーしようもないんだけれど。でもそこがこの話の一番面白い(と私は思っている)所なので痛しかゆし。
 「黒手組」は明智くんシリーズの中でもかなり好きな作品の1つなので、映像化超嬉しい。原作通りがポリシーなだけになんつーか満島さんお疲れ様超お疲れ様! この話の長台詞は特に大変そうだ…暗号解読までやらされるしね…。基本なんてゆーか、明智くんって事件解決にだけ興味が向いてるイメージが多いんですが「それだけじゃない」のが「黒手組」のいい所。最後の台詞好き。あと個人的には満島明智はこのぐらいは落ち着いている方がカッコいいんだけどなー(笑)。
 「人間椅子」はやり過ぎ感が。エグい。でも原作が「そういう話」なんだから、まあ、忠実過ぎると言うべき…なんですかね。あはは。満島さんもですがお尻の皆様大変にお疲れ様でした(笑)。撮影風景を想像するとちょっと笑える…やってる女子たち、「私は一体何をやらされているんだろう…」って悩まなかったかな…w

固定リンク / 2017.1.21


i-modeは収束する。絵文字は残る。

 年末年始の間に、このサイトの「通勤ブラウザ」経由のリンクを外す作業をやっておりました。いわゆる「ガラケー」向けのプロキシーサービスですが、とうとう終わってしまったので。
 niftyのモバクシーもとっくに終わっていて、私が知る中で今でも頑張っているのはfileseek。もしかして今となっては唯一だろうか。ただ、fileseekは以前、アダルト広告が出てしまうのが辛くて止めた経緯があったので今も使う気にならず。
 久し振りに見てみたけどやっぱりアダルト広告ばっかりだうーんうーん。広告自体は仕方ないとは思うけど、せめてアダルト拒否出来たらなあ。むー。
 複数のサービスがあったということはそれだけニーズがあって。サービスがなくなったということはそれだけニーズがなくなったということで。
 そんな所までガラケー向けネットの「終わり」を意識してしまう。

 ガラケー向けのネットサービスはどんどん終了していて、このまま行けばガラケーは通話とメールのみの端末になる。まあニュースとか天気予報とかの最低限のコンテンツは残るのかも知れませんが。
 それ自体は「住み分け」が出来てゆくということだからまあ時代の流れなんだろうなぁ、とは思う。
 携帯電話でネット、と言えば先駆者だったはずのi-modeは世界進出に失敗し、スマートフォンでようやく世界が日本に追いついた。…とは言え、日本の「携帯電話で通信」が産み落としたもので世界進出を果たしたものはある。
 もちろん、絵文字のこと。

 絵文字がここまでグローバルになったのはUnicodeがあったからで、この2つが同じ時代に存在しなかったらここまで広がることはなかったのでしょうね。
 とはいえ、MoMAに「収蔵」されたのが1999年の最初のi-mode絵文字だというのがすごい感慨深い(i-mode絵文字はUnicodeじゃなくて確かSJISの空き領域を使ったはず)。
 たった一社の機種依存文字こそが始まりだった、と認められたのは凄いですね。

 ちょっと逆説的ではありますが、文字ではない「絵」だからこそグローバルで、翻訳の要らない世界で、だからこそ世界進出は一番「簡単」だったのかも知れません。絵ってそういうものではある。
 まだ絵文字が機種依存だった頃にソーシャルゲーム開発をしていた年寄りにとっては、今や「標準化」した絵文字対応ってなんて楽なんだろうって羨ましくもありますね。
 年寄りの昔話ですが、EzWeb絵文字は<img>タグによる代替記述が出来たのですげぇ楽でした。ええ。楽でした。au大好き(そんなことだけでw)。

 今やPCメールですら絵文字が入り込んでも気にならなくなっている。小さい日本文化の広がりぶりがちょっと嬉しい。異端文化としてではなく日常に入り込んだメイドインジャパン。
 その始まりだった「ガラケーインターネット」は果たしていつまで残り続けるのでしょうね。多分サービス終了があるとしたら一番先陣を切るのはドコモなのでしょうが。

 このサイトをもしガラケーで見ている方がいたらごめんなさいであります。もう対応を考えないことにしました。大変申し訳ございません。iモード版終了のお知らせ、ですね。
 でも多分、ほとんどが1ページあたり100KB超えないくらいで意識してあるので、今時のガラケーだったらナマでも読むことは出来るんじゃないかなぁ。どうかなぁ。SHA-2非対応で切られちゃうくらい古い機種だと自信ないですが。

 あ、あと、ついでに、words of gpmと第五世界第二師団本部は、ちょっと「おまじない」入れておきました。スマホでご覧になる方は見やすくなった…かも…知れません。iOS SafariとAndroid Chromeでしか確認してないですけれども。
 今でもダウンロード販売は続いているようですし。攻略のお共にしたい方はご活用下さい。

固定リンク / 2017.1.14


2016秋アニメの話

 年明けなのにごめんなさいですw

●文豪ストレイドッグス(2期)

 今回もよく動くアニメでした!
 というか黒の時代とギルドだけで終わっちゃいましたねえ。それだけ丁寧に描いていたとも言えますが(※原作未読のままです)。
 ギルド組ではラヴクラフトさん大好きです。素敵過ぎるな旧支配者。おまけですが中の人(声優さん)の実年齢の若さに驚愕したり。凄いなこの人(の声)。職人技だ。
 やっぱり「作品の擬人化に作者名がついてる」でいいのかな文ストの世界は。ギルド組もそんな感じでしたね。旧支配者さんもだし、廃課金様…じゃなくてフィッツジェラルドもそんな感じ。
 過去編の後に三社戦争という構成はアニメ組にはかなりすんなり来ました。多分原作はそうじゃなかった…のですよね? きっと。坂口安吾さんとか突然出て来たのかなあ原作。アニメの流れだとかなり判り易い。
 ……円盤売れたら3期もやるんでしょうかねえ。やる準備は残して終わりましたし。久し振りにとても良い黒幕声を拝聴しました石田さん。あの一言だけではもったいないです(笑)。
 なんというか……アニメ組から見るとむしろこの物語を静止画でやってるって方が信じられないくらい「動き映え」する物語。アニメで見てみたい、と感じさせるアニメスタッフ罪ですにゃあ。もちろん原作ありきではあるのですが。

●私がモテてどうすんだ

 こちらは原作組なので話の中身はだいたい知ってはいました。アニメ化ありがとうです。うーん。嬉しいのお。女子ハーレムものだけど男子もコメディとしてきっと楽しんでくれたんじゃないかな。そう思いたい。…腐女子方面がどうしてもダメなら無理はしないでね(誰に言ってるやらw)。
 絵がついて動くと六見先輩のラスボスぶりに拍車がかかりますねえ…(声優さんのせいもあるかもだけど…クラシカロイドの奏助くんと同じ人だということに気づいて変な笑いが…)。
 アニメ3話ぐらいまで見た頃から、多分アニメの最終話は六見先輩覚醒なんだろうと予想はついたのですが、その「オチ」に使われる朱が6話で出て来ちゃって「ええええー!!」と見ながら突っ込み入れちゃいましたですよ。どーする気なんだこれ。ってハラハラドキドキしてた。
 もしかしてバーサーカーvs魔術師やっちゃうのかな(※原作組しか判らん話でスミマセン)、って心配してたから、あの結末はちょっとホッとした。うん。
 この手のアニメはちょっと2期望むのは難しいと思ってはいますが……でも見てみたいなぁという気持ちにはなりますね。絶望視してますけど。円盤もそんなに売れるとは思えないし。
 これからも原作楽しむゾー。アニメで初めて楽しんでくれた皆様がいたら一緒に楽しみましょうですゾー。ぢゅん子先生はもう終わり見えてるみたいなので、最後までお付き合いしますゾー。

●クラシカロイド

 見てます。けどまだ続くみたいなのでそのうちまとめて。
 チョッちゃんの幻想即興曲がステキ過ぎた。あれに歌つけるならそりゃボカロしかないですね。面目躍如。
 あとクラッシックCDの売り上げがえらいことになっているご様子で。そういう入口もまた良きかな良きかな。ううむETV。さすがETV。

固定リンク / 2017.1.7


通勤ノベルゲーム その41

●黒猫リポーターがゆく!

 クリアするにはちょっとだけ工夫が必要な(そんなにハードではないです)ノベルゲーム。絵の大雑把加減がなんか可愛い(もちろん褒め言葉)。
 猫の学園の弱小新聞部(部員1人)のキララが、「次の新聞で学生たちの支持を得られなければ廃部」という課題をつきつけられ、謎の都市伝説を取材しようと奔走する物語。
 読み進めれば取材成功とはならなくて、色んな材料を少しずつ集めて行って最後にようやく辿り着く、のですが、そこにちょっとひねりがあります。ネタバレなのでどうしたらいいかはナイショ。
 ただ漫然と読んでるだけでは進みませんぞ〜(でも私が解けたレベルだから大丈夫、きっと)。
 分量はそんなになくて短編の範囲なので、ピンと来ればあとはサクサク進めます。

 難は、Nscripter移植ノベルの宿命ですけど、メニューとか小さくでタップするのにちょっと苦労することですかね…。
 まあサイズ設計としてPC前提だからこれはノベルの問題というよりエンジンの問題ではありますが。

固定リンク / 2016.12.31


非ドコモ契約者がdポイントを使ってみた

 主に実店舗で。

 ポインコの動きは可愛いね。うん。Eテレで人形劇見慣れている目には、人形独特の大袈裟な動きが可愛くて可愛くて、ねえ(←誰に同意を求めているのかw)。
 でついうっかり、ドコモショップ限定で配布していたポインコVerのdポイントカードをゲットしてしまった。うん。うっかり。つい。出来心で。
 人形の動きが好き、なので、イラストとか着ぐるみとかは全く魅かれません…。ドコモが駅でイベントやってて、着ぐるみ見る機会ありましたけど、今イチ。中の人は頑張ってたし子供たちには大人気だったけど。ふわふわしてないぞ着ぐるみー! 毛羽立ってないぞ着ぐるみー!

 閑話休題。
 ちょっと色々使ってみたんだけど……ああもうやっぱり今の所はドコモ以外の人間には使い勝手が悪過ぎる。がー。非ドコモユーザーでも東京あるいはその周辺の人なら使い道はありそうだけど。がー。田舎ではダメ過ぎる。
 せめてマクドナルド・タワレコ・アニメイト、この辺りが東京(周辺)限定じゃなくて全店拡大しないとねえ…本気で共通ポイントになる気あんのかなドコモは。本業の電波に関しては決して田舎を疎かにしない企業なのにナゼそこで田舎差別しやがるかな。
 せめてタワレコはもう少し頑張んなさいよ自分のグループ企業でしょうが。
 田舎のショッピングモールのフードコートで、Rポイント使えるミスドと、Ponta使えるケンタッキーと、dポイント使えないマクドナルドが並んでる訳ですヨ。同じ共通ポイントでここまで差別されたら田舎者はその差別意識にもやもやしてマクドナルド敬遠したくなったりしちゃうよな。10歩歩けばポイント使える店がそこにあると思うと。
 (2017.2.25追記 マクドナルドは全国展開の報道発表が出ました。でも一部店舗除くんだ……へえ……その一部ってどうせ東京以外の田舎だったりするのかなぁ……と疑心暗鬼が消えない今日この頃。。
 2017.3.25追記 田舎のマクドナルドも無事来てました。まだコーヒー貰っただけですがw あとタワレコも密かに全店展開してた。やっとかー。)

 …なんとなくレジシステム改修しないとならないのかしらんなんてうっすら思ったりする。で、楽天辺りはRポイントの実店舗展開に向けてどっかんと札束積み上げて「対応するなら費用出すんでー」とか言いそうな気がする(※妄想)。楽天ってそういう投資に容赦ないイメージがある(←ちょっと悪口)。
 でdポイントは………あくまで片手間なんだねアンタタチ。と冷ややかな目で見つめたくなる(←100%悪口)。
 いや、まあ、ね。本業携帯屋だからね。……そこは判ってるつもりではありますけれどね。でも「共通ポイントになる」っていう覚悟が明らかに足りないようにしか見えない。海賊王になるって言いながら近所(と書いて東京と読む)の池でスワンボート漕いでるだけ、みたいな。…言い過ぎでしたごめんなさい(棒読み)。

 非ドコモユーザーでも参加出来るキャンペーンとかは見かけたらエントリーするようにはしています。私は実質ローソンしか使い道がないのでローソン絡みだけですけど。
 で、運良く降って来るポイントがあったとしても、期間限定ポイントです。
 期間限定ポイント自体はRポイントでも慣れてますが、dポイントの「期間限定」って、おっそろしいことに付与から期限まで2週間ぐらいしかないのですヨ。いやホントに。少なくとも非ドコモユーザーに降って来るポイントはそうです(ちなみにRポイントの期間限定ポイントは最低1ヶ月はあります)。
 会社に一番近いのがローソンだから、今はとりあえず消費しようとは頑張れてはいますが、これで転職してローソンと縁がなくなったらもうお手上げ。無理。dポイントカードじゃなくて、ポインコのブロマイドにするしかない。眺めてにやにやする以外の使い道がなくなる。
 2018.10.12追記 最近、「付与から期限まで2週間ぐらい」ではなくなりました。今でもちょこちょこキャンペーン参加していますが最近は1ヶ月くらい余裕がありやす。非ドコモユーザー(携帯電話関連で使い道のないユーザー)にも消費し易くはなった気がします。

 さて悪口ばっかでは申し訳ないのでちょっと面白いなと思う所を。

 ……そもそも、T・P・Rと大手の共通ポイントが出揃っている中の後手参入なので、加盟店開拓は大変なんだなぁとは思う。で、今の主戦場って全国チェーンの大手より地方の中堅に移りつつあるような気配ですね。
 ここ最近の新規加盟店は広島攻めてますが、仙台も割と攻められてる地域だと思います。初期加盟店に「伊達の牛たん」入ってる時点でちょっと笑っちゃった。すげー。田舎のドコモ信奉をフルに発揮してネジ込んで来た! と思ったら、次やまやが入った…うわあやまや…マジか……(東北人にしか判らないこの愕然)。ポイント持ってる人は消費が捗るでしょうねえ。行ける距離にあればの話ですけど(私はない)。

 ただ、ちょっと思ったのは。
 こういう「地方中堅」の皆様から見ると、何らかのポイントシステム入れたいなあと漠然と考えていた所にドコモがやって来ると、すんごく魅力的に映るんじゃないか、というのは理解出来る気がするんですよね。
 だって、たいていのポイントシステムというのは、何処かでお買い物なりなんなりをして「貯めて」それを使う、という手順ですが、ケータイ会社のポイントシステムというのは、何もしなくても月々のケータイ料金で勝手に貯まってくポイント、という「原資」が既にある状態からのスタートなんですよね。だから、各お店が自分たちの身銭切ってポイント出さなくても、既にdポイント持ってる客が使うために自分の所に来てくれる。でポイント充当分はドコモからブン取れる。労せずして集客出来るプラットフォームに見える。
 Tポイントも同じではあるんですけど、既にモンスターと化したTは既設加盟店、即ちライバルが多過ぎる。あと田舎はソフトバンクユーザー<ドコモユーザーで母数がそもそもお話にならない。ちなみにau Walletは共通ポイントとは畑が違う。ケータイで貯めたポイントを実店舗で利用する、という利用方法だけ見ると一番のモンスターはau Walletですが(何せ実態はMasterカードのプリペイドクレジットだから)、未だ契約者限定で私には手出し出来ませんし。

 期間限定ポイントの短さは、dポイントが戦略的に選んだ「送客システム」なんだろうなぁ。と想像はする。「使うために」加盟店に足を運ばせる(あるいはネットショッピングでdポイント加盟店を選ばせる)。それによってdポイントという通貨を「流通させる」ことが今は先行している。
 その先に待ってるのは何かっつったら、法人ユーザーに恩売ることなんじゃない?(※妄想) 個人の回線契約なんてもう頭打ちなの見えてるし、電話やネットだけならMVNOにコストで勝てる訳がないのは自明。だから法人向けソリューションとかそっちの方でじわじわ取り入るための戦略として使われてたりしないのかなdポイント。dポイント加盟店になってから売り上げどおなりましたぁ? 客数増えませんでしたかぁ?(にやぁ) …みたいな。
 いや邪推ですけどね。
 …………邪推ですよ?(にこにこ)

 非ドコモ+田舎住まいだと、使う側にとってまだ全然メリットないなぁ。今の所それが正直な実感。特に、全国チェーン店に対する露骨な地方蔑視はうんざりする。あんたそんな人だったのか、って(人じゃありません)。
 dポイントのサイトの使える店として、何の注意書きもなくマクドナルドやタワレコのロゴを出すのはかなり卑怯に感じる。何も知らない地方在住者が信じてカードをゲットしても使えない、では…ねえ。元々地方在住者ってドコモという企業に対する信頼は厚い方だと思う訳ですが、その信頼を威勢良く裏切って下さった。全く以って。
 でも、「加盟店になる」側のことを考えると、ちょっと笑っちゃうくらいメリットが大きい、ように見える。いや加盟店になるのに手数料が必要なのかも知れませんけど。私たち一般人にはそこら辺までは見えませんけど。
 まあポイントシステムなんてのはしょせん、その経費を使って何かリターンを得るためのもの、ではあるんですけど、今のdポイントのスタンスってなんかちょっと契約者ファーストに見せかけた加盟店ファースト、って感じに見えなくもなくて。個人に見切りつけて法人需要狙うための道具にされてたりしないのかなって。いやまあ……うん。邪推です。根拠はないです。あくまで個人の感想です。

固定リンク / 2016.12.24


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