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通勤ノベルゲーム その3

 さてある意味真打、みたいな?

うたかたのそら

 トップにデカデカ書いてあるけど、有料DLでトップを取ったこともある、まぁ定番中の定番。
 ちなみにこれも私はauスマートパス経由でやりました。残念ながら現在は既に配信終了。有料版はもちろん販売中。

 ノベルと言うより、アドベンチャー+脱出ゲーム。アイテム集めて特定の場所で使わないと進まない的な。なのでぶっちゃけ私にとっては純粋な「通勤ノベルゲーム」ではなかった…残念ながら(笑)。
 特に私はいわゆるスライドパズルが絶望的に苦手なので、そこだけで何日も足止め。もうクリア諦めようかと思うくらい足止め。一応言っておきますが、レビューにもありますが、パズラーさんには全然難しくないです。多分。私が苦手なだけ。

 で、最後の方に、前後左右どっちに進むかを選択しながら進む迷宮的ステージがあるのですが、ここも正直、通勤片手間は無茶でした。偶然に頼ってクリア出来るほどシンプルではないので、まぐれを目指しでもしない限りはマッピング必須だと思う。
 なので結局「通勤ノベル」としては諦めざるを得なくて、休日とか時間の空いた時にスプレッドシート(LibreOfficeのCalc)で、選択肢を書き出して行って1つ1つ、行き止まったりループしたりタイムアウトしちゃったりするルートを潰しながら……でここだけで多分1ケ月近くやっぱり足止め(そもそも、使える空き時間がそんなに多くなかったせいもあり)。
 こーいう「作業」が入ってしまうと、ストーリー楽しむ余裕なくなっちゃうんだよなぁ。これやってる間って残念ながら「楽しく」はないですしね(苦笑)。

 自分は、ちょっと「目的」には合いませんでした。むーん。脱出ゲーム的なトリック解きが好きな人はきっと気に入るんじゃないかなーとは思います。雰囲気も良いし、上の2箇所以外のギミックの難易度は通勤中でも問題なし。……ただし、小さいエリアを正確にタッチしないとならない作業は、やっぱりF805ではキツかったです。
 ゲームとしてはなかなかよく出来てる。けど、通勤中にはオススメ出来ない、って感じでしょうか。

固定リンク / 2013.10.26


stikさんの棒人間かわうぃ…

 公式サイトは描かれた場所のマッピングが主なので、どっちかと言うとFacebookページの方が判り易いかな。とはいえこれ本人なのかファンなのかちょっと今イチ不明。ただ日本語の記事へのリンクも多くて日本から見るにはいいページ。

 見れば一発ですか、ストリートアートの人です。超噛み砕くと、街角に落書きしてる人です。嘘です(笑)。今やもう時の人だから落書きとは言われないでしょう、さすがに。
 私にとっての出会いはビッグイシュー日本版。当たったポスターは黄色でした。

 ビッグイシューの記事によれば、
・元々ホームレス(だからビッグイシューが取り上げた)
・(何故棒人間なのか?)シンプルじゃないと描き終わるまでに警察に見つかるから
・(何故紙じゃなくて壁に?)持ち運べるものに描くと作品を盗まれるから
 とかそのエピソードが既に面白い。アートがストリートに出たんじゃなくて、ストリートであることの方が先に来てるというか。日本ほど治安がいい国では産まれない発想。

 まぁそれより何より。棒人間かわうぃ! ちょーかわゆす!
 顔の中に目しかない、っていうのが欧米の人にしてはちょっと変わってる…と思ってたら、昔、1年日本にいたことがある、と知って納得。この、目だけで見える表情の豊かさは日本のキャラ絵の感性にすごく近いものを感じる。

 壁に描くことがある意味アイデンティティだから仕方ないけど、ファンが自分の手元に置いておけるグッズってないものなのかしらん。いやまあ「おんぶ」はすぐ見つけたけど一般人の手に届く値段じゃねーし! っつかこのおんぶがまた…マジかわいいぃ…(きゅん←重症)。
 いつかはキース・ヘリングみたいに、もー少し楽に手が届く範囲で服になったり雑貨になったりしないものでしょうか。いつか。きっといつか。…気長に待ちます…。とりあえず今はサイト(とビッグイシュー日本版233号)眺めてきゅんきゅん(←重症)。

固定リンク / 2013.10.19


ついにBREWは終わってしまうのか

 以前もちらっと書いたことがある「歪みの国のアリス」のG-Sectionさんがサイトで更新していたお知らせによると、auはどうもBREWアプリの新規審査を止めちゃったみたいですね。リンク先でも書いているように、まだBREWが現役だった頃ですら審査が遅いことで有名だっただけに、もう再開はないんだろうなぁ、と絶望的な気持ちになります。
 と言っても私はいざとなればスマホ版(Android、iOSとも)で遊ぶ環境はある訳なので別にいいのですが、未だにガラケーのみの人にとっては、事実上のG-Section終了宣言な訳で。

 まぁ確かに、今の時代で全機種の動作確認して審査するのは気が遠くなる作業なのは理解出来る。それがメインストリームだった時代ならともかく、今はアプリでガンガン遊びたい人はスマホに移っちゃってて、ガラケー居残り組=電話やメールなどの基本機能重視組と考えるのが妥当だろうし。
 でもこれを知ったガラケー組がauに対して訴えたりしたらどーなるかねー。若いファンも多いのに。特に、慎重な親にガラケーを持たされてる子供たち世代はauが審査しない限りは年単位で待たなければならない訳だし。

 思ったんだけど、Java(auではオープンアプリ)で課金配信モデルを実現出来る場所ってどっかないものかしら。どー考えてもauのBREWの審査には望みがなさそうだし。公式として配信するならBREW(でauの審査を通さないとだめ)という制約がある訳ですが、それを押し通すのは当然、審査をちゃんとやる、という行動を伴わなければ不公平な訳だし。

 ドコモとソフトバンクでの状況を知らないのですが、2キャリアは勝手アプリが課金出来る体系って存在するのかな。もちろん、いわゆる「ケータイ払い」は使えないの覚悟の上で。
 auのオープンアプリは他Javaに比べていろいろ独特で、対応するのかなり大変そうですが。
 …やっぱ無理ですかねえ。ガラケーが衰退しているのは理解するけど、だったら、CPに対する「縛り」も緩めてあげることは出来ないものなんでしょうか。

 で、素人が、実現出来るかどうか判らない可能性だけ最後に話してみます。
 (1) オープンアプリで配信する。途中までは無料でプレイ可能。
 (2) ここから先は有料にしたい部分で、コピペ可能な形で「パスコード」を表示する。「パスコード」はダウンロードするたびに変わるので他人と同じにはならない。
 (3) 公式サイトで「チケット」を販売する(テキトーなFlashアプリを1つつけるとかでもいだろう。待ち受けカレンダーは今も新作配信出来ているので、それで名目は立つはずだ)。
 (4)「チケット」に「パスコード」を入力すると、続きを遊ぶことが出来る「鍵」が表示される。その「鍵」をコピペしてアプリ内に貼れば、認証完了。もちろん、「パスコード」と「鍵」は1対1なので、他人の「鍵」を入力しても認証しない。
 (5)「チケット」を購入済かどうかはサイトで端末IDによるサーバ側管理可能なので、万が一トラブルを起こして再ダウンロードして「パスコード」が変わったとしても、1度「チケット」を購入した人であれば課金なしで「鍵」の再発行が出来る。
 ……どーでしょーか。無理かな。めんどくさくても、出来ないよりは100倍マシだと思うのだけれど。

固定リンク / 2013.10.12


公開範囲オンチ、再び

 以前同じテーマで1度書いたことがあるんですが、あれから状況がさらに凄いことになってる気がします。というか流行? 最近のトレンドは、飲食店などの、食べ物を扱う場でのアルバイトの悪ふざけが拡散して炎上するタイプ。
 この件で、新聞とかのオールドメディアの一部が、投稿したアルバイトのモラルの問題だったり、監督する会社側の教育責任だったり、そういうことだけを問題にして取り上げることが多い。けど、「公開範囲問題」にはあまり触れてない気がするのですよ。ね。うん。
 ネット上でこの問題に触れている記事の書き手はほぼ判ってる。けど、オールドメディアの作り手はなかなか「ピンと来ない」のかも知れない。だけど、この問題を(オールドメディアも含めて)共有しておくことは、これからのネット社会ではやっぱり必要だと思うのですよ。
 悪ふざけ写真だけじゃなく、企業の情報がgoogleグループでタダ洩れ問題や、復興庁がやることやんないで、個人特定楽勝なtwitterで暴言吐いてたのも、根っこは一緒でしょう。
 何が何処に公開されていて、それを公開することにどんなリスクがあるのか、書いている人間が理解していない。アプリとやらで一見便利に使えているように見えても、自分の書いたものが、誰に目に付く可能性があるのか、ということに、ちゃんと注意を払えない人間が、今の主流だってことなんですよ。オトナ側にも、そういう覚悟が求められている、ってことも、あまり広がってない気がする。

 ネットリテラリシィの高くない層が、友人同士のみのクローズド・コミュニケーションであるLINEの画面と、twitterやfacebook等の「(ほぼ)公開」の画面を見ても、それだけで自分の発言や写真の公開範囲を判断するのは絶対に無理。今や特にLINEは連絡インフラになりつつある存在でしょうから、それが普通だと考えているから、同じ感覚で公開メディアを使ってしまう。
 LINE等はスマホの電話帳というリソースを使うし、DeNAのcommやfacebookは本名推奨だし、ネットメディア上で自分の個人情報を伏せるという発想自体が、LINEやfacebookから入った層にはそもそも存在してない。してないから、悪ふざけ炎上事件ではすぐに本人が特定出来てしまう。特定に足る情報を自ら公開してしまっていることが多いから。

 でも別にね、この手の「犯人」たちが特別にアホな訳じゃないんだと思うよ。だって誰も教えてないじゃん?
 このことがあってから、実はちらっと「子供向けネットマナー」みたいなサイトとかチラ見してみたのですが、はっきり言って全然現状に即してない。子供たちが触れるネットメディアの主役は、もうプロフだの(公開の匿名)掲示板だのブログだのじゃない。というか、そんなものを使っている子供が今さらいるのか?(笑)
 まあオンラインゲームの注意は必要でしょう。Amebaの低年齢化とか凄いものがあるし。でもSNSと、LINEを初めとする「リアル個人情報を利用する」クローズト・コミュニケーション・ツールについての言及がないのはちょっとマズい。

 「個人情報はネットに書いてはダメです、自分の身は自分で守りましょう」とか書いてる時点でダメなんですよ。だって、「自分で書き込まなくたってスマホから勝手に抜かれる」んですから。LINEとかのツールはそういう仕様でしょ。もちろん「やっていいか」訊ねられるけど、その意味を理解してNoを選択出来るだけのリテラリシィをそもそも持っていない訳なので。拒否したら使えないと誤解して同意しちゃうこともありうるよね?
 あと、電話番号やメールアドレスを照合して、ネット上のアカウントを、ユーザーの許可なしにリアル情報と関連づけて「リアルばれ」を引き起こす仕組みが今は存在する(昔書いたGREEのこれとか)。子供が電話帳をLINEやGREEにうっかり提供すると、……子供が問題起こすと親まで芋づるって訳よね。くすくす。さあ祭の準備だ。いや冗談ですよ?(真顔) twitterでは匿名だしなんて油断してると、世に溢れるSNS横断管理ソフトでfacebookの実名情報と結びつく可能性を見落としますよ? うん祭の準備ね♪いや冗談ですよ?(真顔)

 クローズト・コミュニケーションのメディアはそれでもさほどの危険はない。元々発言や情報は友達にしか流れないからね。LINEは未成年のID検索を禁止したから、本当にリアルを知っている相手としかつながれなくはなった。
 ただ、問題は、そのコミュニケーションの感覚を、そのまま公開メディアに持ち込んじゃうってこと。クローズドサービスで何も問題はなかったからって、オーブンサービスで同じことをやってしまう。けど、本人は、そのサービスの「公開範囲」を理解していないので、何が違うのかが、そもそも判らない。
 これがSNSで遊びの範囲ならまだ実害は少ない。でも、そういうレベルの人間がそういうレベルのままあなたの会社に入って来たらどうなるか想像してみ? ウチの会社だって、インターネットとイントラネットの区別がついていない人が実在してますんでね?(微笑) しかもITに弱いオッサンとかじゃなくてね? むしろ若い人の方が、よ? とゆーか今のオッサンはむしろIT一番強い世代ですわね、Windows95発売当時の20代は今アラフォーなのだし。

 ただ、こういうことって、誰も教えてくれない。ネットを安全に使いましょうみたいな講座や動画やサイトでは、少なくとも1人の一般人がググれる程度の情報ではまるでノータッチだった。学校でだって多分、改まって教えたりはしないだろう。
 もちろん、根本的に食品を扱う仕事で衛生管理をおろそかにしていい訳ではない。バイトの悪ふざけを叱ることも謝罪することも(時には閉店することも)もちろん必要なのだけれど、ネットで簡単にこういうことを公開してしまうリテラリシィの無さは、将来的に、お店の衛生管理の問題だけじゃ済まなくなるんじゃないかなぁと。

 ……まぁ、私が勝手に危惧しているだけなんですけれども。てゆーか、こんなんばっかりだと、それなりに注意してネット上でうだうだ語ることすら目くじら立てられる時代が来そうでなんかやーよねー(笑)。話す自由を守るにはそれなりに考えなきゃならないこともあるっつーことで。

固定リンク / 2013.10.5


通勤ノベルゲーム その2

●琥珀色の遺言

 またもやauスマートパスから。正直ちょっと小さい画面だとしんどい(笑)、コマンド総当りの探偵物。藤堂龍之介探偵日記シリーズの1作目。ワーネバに同じく、アルティさんがよそから開発引き継いだゲームです。
 というかアルティさん凄いな、色々と。福岡に住んでたらちょっと遊びに行きたい会社かも知れない(←迷惑)。このゲームも古いPCゲームの移植ですが、そういう作業は超楽しそうで実はちょっと憧れ(←ハタ迷惑)。
 以前ちらちら書いてますが、ゲームという形で世に出た物語は、ハードの衰退とともに葬り去られてしまう運命にあることが、仕方ないとはいえ納得出来なくて悲しい、と思ってしまう人間なので。

 それはそうと。
 ゲームの舞台は大正時代。さる大きな洋館で起こった殺人事件の調査で、身分を偽って探偵・藤堂龍之介がやって来て事件を解決、というオートソドックスな物語。
 親類縁者に働く人々(執事に女中に運転手)やら友人やら、とにかく関係者の数が物凄い多くて、しかもコマンド総当りで、話を聞く→人について→登場人物ズラリ、みたいな感じで……えーとつまり選択肢が物凄く多い。で、1度話を聞き終わると選択肢からそもそも消えるみたいな親切設計はないので、何度選んでも同じことか言わないこともある、と思って油断してると、別の人との対話でフラグが立ってて内容に変化があったりする。
 という訳で、あれです。膨大な選択肢をひたすら順番に選んで回るタイプで、通勤時間にちょっとやってるレベルだと、選択肢一巡するだけで平気で2日くらいかかったりする訳で。いやまあ、うん、「プレイ時間」でゲームのボリュームを測ろうとすると、かなりボリュームがあるように感じられるゲームかも知れません。
 ただ実際(PC98版の最短攻略を上げてるサイトがあるのでチラ見してみると判りますけど)、かなり「長い」物語です。単にフラグ立てて回るだけでも割と時間が必要じゃないかと。
 で私は通勤中にちまちまなので、攻略サイトと比べながらなんてやってらんないすから、正攻法でやった訳で……何ヶ月遊んでいたんだろう(既に記憶の彼方)。

 でも、「通勤ノベルゲーム」としては(私は)好きな方です。こーいうの。何処にフラグがあるのかひたすら探すと言えばまぁ作業ゲーなんですけど、通勤中というシチュエイションにはこういう「作業」くらいの方が実はちょうどいいです。電車やバス乗り過ごさないし(笑)。前回までどんな話だったっけ、みたいなもやもや感も(進行が「遅い」だけに)逆になかったりする。

 元が昔のPCゲームだけあって、グラフィックが(基本は)とてもシンプル。操作性もシンプル(ただし元のPC版に比べるとだいぶ改善されている模様)。でも時代の雰囲気はすごく出てる。
 本当に、ちゃんと今の時代に甦れて良かったねえ、となんかしみじみしてしまったりして。そういう意味での不思議な感慨も感じる作品だったりします。

固定リンク / 2013.9.28


iPhoneでさえも単なる「土管」になる時代

 これも先代の社長さんだった気がするけど、ドコモからiPhoneが出ないのは、自社サービス(dアニメとかdマーケットとか)がiPhoneで使えないからだ、という発言もしてたと思う。
 なので、auスマートパスの一部がiPhone対応した時、あ、これでドコモが躊躇する理由がなくなった、と思ったんですよ。
 だからまあ、いずれは来るんだろうなとは思ってた。私は以前からdゲーム登録してますが、iPod touchで使っている(つまり今でもiOS+Safariで使えてる)訳で、もう後は社内開発が何処まで進むかって問題だけだよね、とは、思ってました。

 Appleは長らく、回線より先の端末とサービスの部分においては、自社による垂直統合モデルをずーっと貫いて来た会社でした。それにはちゃんと意味がある訳で、まぁこれも私の推測の域を出ませんが、ユーザーが快適に端末を使うためには、その端末に入る可能性のあるデータ・アプリは全てAppleが知っていないとならない、というポリシーがあるからだ、と思うのです。
 ユーザー側から見ると全てがいわば「公式」である訳で、Androidのように、ウィルスやデータ引っこ抜きの恐怖に怯えて自己責任で対策を講じるという煩わしさが(ほとんど)ない。
 Appleが頑なに、SDカード等の外部デバイス、赤外線やFelicaといった青歯以外の超近距離通信の手段を全部封じ続けているのは、そういう入り口から何かが入り込むのかをユーザーに任せていたら、端末自体の「安全性」を担保出来なくなるからだ、と。
 悪く言えばユーザーなんかみんなアホだと思ってる。信用してない(笑)。
 ただ、それは良さでもある訳でね。説明書なしでも使えるように、という基本コンセプトを守るなら、危険のあるものは最初から使わせなきゃいい、それもまた正当。

 だから、まあコンテンツ系データだけとはいえ、Appleを経由しないで直接端末にデータを送り込めるルートをAppleが許したことにちょっと驚いた。
 日本の(大半の)ユーザーにニーズがあるという理由で外部デバイスや超近距離通信といったハードウェア的機能をネジ込むことまではさすがに出来ないでしょうけど(笑)。あとアプリストアもね。auで言うau Market的な、ドコモ独自のアプリ配信基盤は持ってるはず(Google Play非対応のらくらくスマートフォンシリーズに対してもアプリアップデートを提供してるから)ですが、androidと違ってApp Store以外でのアプリ配信はやっぱ許さないだろうな。
 ……でも、少し前まではAppleが、自社(iTunes)以外のコンテンツ配信基盤を許すなんて世界も全然想像してなかったので、もしかしたら将来的には独自アプリマーケットもありえたりするのかな。

 まあそれはともかく。
 ドコモで始まるiPhone向けサービスの展開を見てると、ハードウェアとして無理なもの以外は開発進んでいて、サービスについてはandroidと比べて遜色ない環境に近々なる予定のようです。
 となると、ユーザーとしてはどっち選んでも同じものが楽しめる訳で、そこで差別化は存在しなくなる。つまり、ドコモが提供する「d」系サービスにとってはiPhoneも(もちろんandroidも)ただの「土管」に過ぎない。

 このビジネスモデルは、既に多くのネット企業が既にやってることな訳で。よっぽどのガジェットマニアでもない限り、「スマートフォンというハードウェア」を使いたい訳ではなく、LINEを使いたい、パズドラがやりたい、が先な訳だから、iPhoneかandroidかというのは実は些細な問題だ。ぶっちゃけどっちだって出来る。一般ユーザーにとっては、冷蔵庫欲しいけど東芝と三菱どっちがいいかなー、と似たような感覚でしかないはずなのよ。スマートフォン買いたいけどシャープとアップルどっちがいいかなー。友達がアップルだから操作教えてもらえるしこっちでいいかー。みたいな。

 Appleが、コンテンツ配信サービスにおいて垂直統合モデルを手放してしまうのは、(サービスに対して端末が)土管化する、っていうことで、この点でもAppleはえらく妥協してしまったんだな、と私には見える。
 独自性を失うことを覚悟で踏み出さないとならないくらい、iOS陣営のシェアは危機的なのかな、と。なんだかWindows対Macのデジャブを見ているような気がしないでもない。
 大丈夫かApple。あなたは私にとっても冷たいと思うけど(あれから直営ストア行けなくなっちゃったよ!w)、決して嫌っている訳ではないんだけどね。深夜に流れてた、矢沢栄吉さんを起用したemobileのTV-CMが頭を過ぎるのは何故だろう…(笑)。

固定リンク / 2013.9.21


なんかAppleが妥協したって気がすんのよね

 iPhoneについてドコモは、多分先代の社長さん辺りだったからだと記憶しているけど、扱う端末のうち3割程度で良ければ扱うつもりはあるんだけどなー、Appleがそれ以上のノルマ求めてるから嫌なんだよねー、的発言をしていたと思います。
 ということは、少なくともキャリアの全端末の31%以上をiPhoneにしろ、という無茶ぶりがAppleからはあったってことだよね。
 まぁSoftbankは余裕だったと思う。auが開発機種絞ったのはそのせいもあるのかななんて勘繰ったりもした。

 だからね。
 今回、ドコモからの販売が実現したのは、多分Apple側が妥協したんだろうなと(※個人の憶測です)。発表を見た時にそれが真っ先に浮かんだんですよ。「ノルマ」についてAppleが「折れた」んじゃないかと(※個人の憶測です)。
 スマートフォン市場の大半をAndroidに握られて、iOSのシェアがごりごり下がってる中で、某サのつく会社との色んな喧嘩のためにも(?)自社OSのシェア上げるには、日本でドコモ味方につけなきゃしゃーないし、そう思ったらそれしか方法ないだろうし(※個人の憶測です)。

 というか、ぶっちゃけドコモユーザーはフィーチャーフォンまだ強いから、iPhone入ったところで心配するほどのインパクトではない気がしてるんですよね。
 扱い始めたら実質iPhoneの「1トッブ戦略」になるなんて揶揄を何処かで見かけたけど、私は割と冷ややかに見てる。確かにトップスピードで数は出るでしょうよ? でも日本のスマホ業界が潰れるってことはないよ。うん。ないと思う。
 フィーチャーフォンユーザーはもちろん興味を示さないだろう。また、日本式の「ガラスマ」(ガラパゴス・スマートフォン)に慣れた人たちは、そもそも簡単にiPhoneに乗り換えられないでしょう。特に「おサイフケータイ」は。文字通り「サイフ」なのだから、ないと生活に支障が出て、その段階で嫌でもiPhoneは選択肢から外れざるを得ない。赤外線やSDカード等、今まで使えてたものが使えなくなって困る、という人は多い。
 iOSのアプリを使いたいというだけなら、ガラスマ+(テザリング+)iPod touchでいい訳だし。「電話回線を」iOS端末に入れる必然性がない。iOS端末を使うため「だけ」なら毎月何千円もの金をキャリアに支払う必要は全くない。iPhoneが「電話として」優秀かと質問されて、当のiPhoneユーザーでさえ、手放しで絶賛するかっつーと…ねえ?(笑)

 最近、色んな新しいアプリが出て来る時、Android用が先に出てiOS用が後になる、というケースがちらちら散見されるようになって来ました。数年前までは「iOSしか」対応していない、がごろごろあったのに、今は逆でリリース時にはAndroid用しかないのがごろごろ。
 個人的には、iPhoneが唯一無二の凄い端末だった時代はもう終わってる、と思ってる。もちろんiOS端末は素晴らしいと思うけど(私だって使い倒してるよ、iPod touchだけど)、でも、one of themであって、only oneではない。
 国際化仕様においてヘマがあったりしても(地図の件とか…)元々のガジェットマニアやエバンジェリストたちは寛容だし、工夫して何とか乗り切るだろうけど、ガラスマで慣らされたドコモユーザーの手に負えるとはとても思えない(笑)。
 技術的には凄いことやっていたとしても、結局「家電」化して行かないと普及はしないんだろうなと。スペックの数字よりも大切なことがあるんだということはXperia Aが証明してしまった、と思うし。ただ、今回、5cの思い切った安さは、微妙にAppleの絶望というか、血涙というか、そんなものが見え隠れする…のはたぶん、気のせい…だよね…。がんばったねぇとなでなでしてあげたくなる切なさ。

 ドコモのiPhoneについてはもう1つ思うところがあるんですけど、長くなり過ぎたんで今日はこの辺で。初の連載!?

固定リンク / 2013.9.14


嘘ついちゃダメなんだよ?

 ついに私にも来た「<株式会社トミーウォーカー>文章ライター業務のご案内」(詳細は検索してみるといいぜ)。

 まぁ私も一応は検索してみたクチなんですけど、うーん、あれだ、受け取った方々のブログなんかで、「私の文章を評価してもらえたんだ、ありがたいなー」的感想が多いんで、えーと、なんだ、水を差してごめんなんだけど、たぶん嘘だと思うよ?
 というのも、「文章を拝見し、ぜひ弊社でもそのお力を奮って戴きたく思い」とか書いてあるけど、私、今回メール貰ったサイトでは、1行も自分の創作の文章、掲載していないんすよねー。「文章を拝見」出来る訳がないんだよなー。

 ……実は、昔からやってる(紙の方の)オリジナル創作限定の同人誌(この記事で書いてたやつ)があるんですけど、それを今は紙だけじゃなくて、パスワード付きPDFでも配布しているのです。
 その配布のための連絡サイト的なものを立ち上げてて(広告つきの無料サーバですけどね)、そこのメールフォームに来たんだ。
 だから、小説作品そのものはサイトに全く掲載されていない。紙の本を買うか、PDFを入手しないと読めない。PDFのダウンロードもその場では出来ず、メールで一報貰った方に別途、ダウンロードURLを個別に通知する形にしてる。
 当然、PDFを読むためのパスワードも全員変えてある。誰にどのパスワードを付与したのかも管理してある。
 元が紙同人なので、ネットで自由に配布される形を望まない人もいるので、そういう形をあえて取ってる。無断で配布されたとしても、そのパスワードで流出元が判るって仕組み。

 …で、今のところ、このPDF版の読者は、まだ紙しかやってなかった頃から続いているメンバーがほとんどを占めていて(当時は郵送だったから当然本名も知ってる)、今回来たメールのフッタに書かれたお名前のアナタから申し込まれた記録は残ってませんよ、と。

 まぁそんな訳で。
 嘘ついちゃダメなんだよ?
 嘘ついて勧誘メール送るとか、迷惑メール紙一重なんだよ? 通報されたいの?
 …せめて(実際は目を通さなくてもいいから)、PDF請求してくれたら良かったのにさぁ。読んだフリだけでもしてくれた後ならこんなに爆笑しなかったのに。

 ちょっとマジメに。
 まがりなりにも(将来的には)ちゃんと「仕事」(になる予定)として話を持って来てるつもりなら、取引相手に嘘をつくな。そんなのビジネスマナー以前の問題だろう。
 下手したら会社としての信頼を落とす行為だと思うんだけど。素人相手の話にだって契約行為の始まりは誠意を持ってやるべきじゃないのか?
 私は間違ったこと言っているかい?

 ※

 さて、これだけだったら単なる晒しと変わらないのでちょっと提案なんですけど。
 せっかく富士見書房とタイアップしてる訳なんだし、こんなDMまがいの勧誘に担当者張りつかせるくらいなら、その人件費使ってもう少しマトモな集め方をした方がいいんじゃないの、と思ったのさ。だって検索してみりゃ判るけど、中学生にまで勧誘かけるって、どー考えてもやり方おかしいでしょ、それ。本当に「有能な」人間を集める気があるのか?

 というのもね。私がのんびりケータイ小説書いてるエブリスタは、出版社と組んで、特定テーマやテイスト(コバルトと組んで少女小説とか、少年マンガの原作とか)を決めた上でコンテスト開く、というのをしょっちゅうやってる訳です。で、エブリスタで書いてる人がエントリーして、上位入賞者は実際に出版したりする道が開けるってもの。もちろん、基準に満たなければ該当者ナシもよくあります。
 最近、エブリスタは、自分の作品を有料で売るためのプラットフォームを始めました。元々(王様ゲームとかの)「書籍化」作品を色々抱えてるのもあり、いわゆる「ワナビー」ちゃんたちがすごく吹き溜まってる印象があります。いえ、別に悪い意味ではなくてね?
 そーいうとこに殴り込んでみちゃどうよ、と思うんだよ。

 今googleさんに尋ねると、実際に応募した人の感想ブログがかなりページランク高い所に位置してて、その「難関」ぶりが書かれてます。
 けど、なんてーか、広くライター募集するんだったら、応募して来た人にだけその「設定」とかを見せるっていうクローズドな方法じゃなく、最初の「条件」はオープンに提示して、自由に色んな人に書かせて、その中から「こいつイケそう」と思うヤツをつまみ食いする方が良くない?(笑)
 「ゲームのシナリオライター」って、憧れる人は絶対いる。「ゲーム制作関わる」って言えばワナビーちゃん垂涎のチャンスのはずなのに、やってることがあまりにもブラックボックス過ぎて、ちゃんと熱意あるワナビーちゃんが参戦しにくい雰囲気のように思うんだけど。
 初音ミクなんか見てれば判るけど、素人がモノを作りたいと思った時に、「先陣」たるサンプルや製作過程があるとないのとではやっぱり大幅に違う訳で、製作過程をもう少しオープンにして、どういう作品が評価されて、どういう作品がされないのか、という部分まで見せられるような場を一度作ってみたらいいのに、と。

 ケータイ小説系サイトでやれば、下読み、っていうか「一次審査」は、サイトの読者たちにやってもらえるでしょ。社内でどういう審査をしているのかは知らないけど、面白くないものや文章がなってないものは最初からそこでふるい落とすことが出来る。
 ケータイ小説系サイトで展開する大きな意味がもう1つあって、実際に「採用」出来た場合、その人本人だけじゃなく、ついていた「読者」を一緒にゲームに引きずり込める確率が高いこと。それはゲーム運営会社として真っ当な営業活動だと思いますがどうでしょうその辺。まさか、足りないのはライターだけで、プレイヤーはもう要らない、なんてこたー、ないよね……たぶん。誤解してたらごめんなんだよ?

 いやまあ、実際にどういうものなのか知らないで書いてるから実情とかけ離れたこと言ってるかも知れないけど。
 なんかこー、googleさんのページランク上位が晒しブログだらけってのもさ。マジメにゲーム運営しているとしたら、相当不幸だと思うんだけど……。
 もー少しこー、何とかならないんですかねえ。こんなやり方、どっちにとってもあまり幸せなプロモーションではないと思うんだけどなー。そう思うのは私だけなのかしらん。

 っていうか、富士見書房さんがよくこんなやり方許してるよね……把握してないのかな。勧誘メールで自社サイトを誘導に使われちゃってるのに。ちっちゃい会社がお金なくて暴走の構図だけならまだ判らなくもないんだけど、富士見書房さん……いいのかなあ……。正直、こんなん、企業イメージ的にはマイナスにしかならないと思うんだけど。少なくとも私のイメージでは、こんなことやらせて平気ってのはちょっと減点要素。

固定リンク / 2013.9.7


通勤ノベルゲーム その1

 片手で使えるNW-F805のお蔭で、Android用の横画面ノベルゲームを通勤中にまったり遊べるようになって大変に嬉しい今日この頃。
 という訳で、遊んだノベルゲームをちょっとメモ。
 基本的に通勤中なので、アクション要素のあるものや複雑過ぎるのはパスして、一本道ノベルゲームがメインです。分岐はあっても、間違った方を選ぶと即バッドエンド、みたいなタイプ。だから攻略言うほどのことはなく、物語を楽しめばいいのです。そうなのです。
 そのうち「その2」以降も書きまーす、ということで。まずはケムコ制作のデスゲーム巻き込まれ系を2つ。
 どちらもGoogle Playでは有料ですが、auスマートパスでも配信されてます。

●鈍色のバタフライ

 「バタフライゲーム」という、人狼に似たゲームに巻き込まれる物語。
 メンバーは9人、それぞれ役割と勝利条件が与えられていて、特定の勝利条件を満たせば、勝者と敗者が出てゲームは決着する。
 「首謀者」役は、自分を含めて生存者が2人になるまでバレずに、1晩に1人ずつ殺せば勝利(1人しかいない人狼役みたいなものですね)。
 「首謀者」以外は、推理して「首謀者」を告発し、成功すれば勝利。ちなみに失敗すると(首謀者以外を首謀者として告発すると)死にます。
 というのがメインで、あとは、人狼系ゲームのように推理を助けたり邪魔したりする様々な役職が存在します。首謀者の味方をさせられる「造反者」や、お互いに無実であることが確定していて夜にチャット機能で話し合える「共有者」など。この辺は人狼やってるとお馴染みですね。
 その役職をうまく使って「首謀者」を探す。そういうゲーム。

 一番大きな問題は、巻き込まれた9人が元々仲良しグループだっつーことで、主人公キャラは、「首謀者」を告発して(1人の犠牲者で)ゲームを終わらせるのが最善とは理解していても、仲の良い友達を「殺す」ことにためらってしまい、「首謀者」探しに対して積極的にはなれないでいる。けど、どんどん仲間が殺されて行くに従ってその心境も変化して行く訳で、その辺の過程を眺める物語ですね。うん。
 もちろん誰が「首謀者」なのかという推理要素もあるにはあるけど、それがメインのゲームと違って、必要な材料が全て提示されている訳じゃありませんし。

 心理戦大好物なので堪能しましたですよ。もちろん。
 どうしてこのゲームが開かれたのか、みたいな、黒幕の動機部分もなかなか仰天ものでしたけど、それはゲームのメインという訳ではなくて、あくまで過程を楽しむ物語だと思ってます。

●トガビトノセンリツ

 こちらは「プリズナーゲーム」。
 1人の「殺人鬼」の死で残り全員が勝利し、「殺人鬼」は1晩に1人ずつ殺して行く、というベースは「バタフライゲーム」と一緒。
 ただしこちらではメンバーは「囚人」グループと「看守」グループの二手に別れさせられ、「殺人鬼」は「囚人」グループの中にしかいません。
 また、「殺人鬼」は「看守」グループのみをターゲットにし、「看守」グループを全員殺害出来れば(つまり半分殺せば)「囚人」グループ全員の勝利でゲームは終了します。
 「殺人鬼」の死は残り全員の勝利条件ですが、「殺人鬼」を告発(殺害)出来るのは「看守」グループのみです。
 ……という感じ。
 こちらにも色んな役職がいます。一番怖いのは、「囚人」グループと「看守」グループをごっそり入れ替える「革命家」ですかねえ。「革命家」の能力が発動すると、当然、「殺人鬼」も途中で交代してしまうのです。どうやったら能力が発動するのかは、まあ、ゲームをやってみればいいのだ。

 例によって主人公は仲間を殺すのに消極的な地点から出発して、だんだん心境が変化して行きます。
 こちらのゲームでは、ゲームという割には不公平なルール(囚人グループはゲームを終わらせるために積極的な貢献がほぼ何も出来ないとか)があるのですが、物語としてはそれはむしろ面白い訳で(ひどい)。
 こちらも登場人物たちの心理戦をおろおろしながら眺めるのです。そうなのです。

 2周目以降で、主人公以外の視点が解禁される「裏モード」が見えるようになります。こういうのが「ゲーム」として作る良さですねえ。小説やマンガには出来ない芸当。

 あと、黒幕と呼べる人はこちらにもいるのですが、さほどびっくりしなかった…(笑)。ただ、「裏モード」クリア後に続いてゆく「その後」の物語が割と凄い展開で。スケールの大きさはないけど登場人物の歪みっぷりが壮観というか。こーいう歪んだ人を描けるのいいねー。

 ……と思ったんだけど、この2本以降、同じ方がシナリオ手がけるノベルゲームは(ケムコからは)出てないんですよね。うーん。
 確かにこういうデスゲームものは、過程を描くのは何とかなっても、それに正当性を持たせるだけの背景を作るのが難しいのかも知れない。ぶっちゃけ私はその辺はどうでも良かったりするのですが(笑)。

固定リンク / 2013.8.31


お茶ペットボトルの最近

 実は爽健美茶のブレンドが変わっちゃったことが地味にショックだったりする今日この頃。
 この春に、従来の爽健美茶と新プレンドの爽健美茶が平行して売られていた時期がありました。で、どっちが好きかを「国民投票」と称して決めるキャンペーンをやっていたのですが、その投票方法の1つとして「売上」も含まれてたのがすんごいイヤでした。
 だって、ブレンド茶好きなヤツだったら、新しいの出てたら、試しに買ってみようってなりますよね。1本くらい。高いものじゃないし。それが「投票」として扱われるのが納得行かなくて。
 ぶっちゃけ過去の味の方が私は好きでした。なので、投票サイト見て愕然としたのを覚えてます。買ったけど、支持した訳じゃないのにー! と。
 最終結果の拮抗ぶりからして、旧テイスト支持派もかなりいるのはみえみえなのだけれどなー。むー。
 ……でもまあ、決着はついてしまって、かつての爽健美茶はもう消えてしまったのですよ。ええ。確かに新味はかなりすっきりしています。私は、ドリンクについては適度に雑味やクセがある方がどうも好みらしいので、新味に切り替わってから爽健美茶は1度も買わなくなってしまいました。

 で、その代わりにたまーに買ってるのが「太陽のマテ茶」。やっぱりちょっと独特のクセが残る後味なのが、私は逆に好きです。「飲むサラダ」と言われているようですが、本場のマテ茶の飲み方とは違うから、売ってる状態ではそこまで「効能」は期待出来ないと思われます。単に味が好みなだけでございます。
 色からしてローストなのかしら(本場はグリーンもあるようですね)。

 最近、(新爽健美茶を始めとして)ノンカフェインが流行ですが、仕事している最中はやっぱりカフェインやタンニンが入ってる飲み物じゃないと調子が出ませんです。十六茶もかつては割と愛飲していた方なのですが、今のブレンドはノンカフェインなためか仕事中には飲んでない。
 普段は以前書いたように緑茶系ローテーションなんですが、「太陽のマテ茶」はローテ入りしそうな気配。うん。
 地元の新聞記事によると、2016年のオリンピックがリオだからブラジル系のアイテムが軒並み売上上昇していて、マテ茶輸入量もかつての18倍とか。いやそれオリンピックの影響じゃなくて「太陽のマテ茶」のせいだと思うわ(笑)。ねえ?

固定リンク / 2013.8.24


ひんやり製品、初体験

 今年はさらに気温が上がってるので、今まで手を出してなかったクール商品を買ってみた。
 ちなみに今までは、額に貼るタイプの冷却ジェルと、冷凍庫で凍らせて使うジェル枕(と扇風機)で夏を越してました。昼間は会社で冷房があるので、朝晩しか家にいないんで、まぁ、何とかなります。北住まいの夏は楽です。

●シャツクール ストロングミント

 小林製薬さん。
 正直、私の体感ではあんまり長続きしない印象。某所のレビューを見ると1〜2時間という声が多い感じだけど、私は30分強くらいでもう何も感じないです…(笑)。
 スプレーした直後は強烈です。量が過ぎるとむしろ痛いっちゅーくらい冷えます。
 ただ、あれかなぁ、私は会社に行くまでの間に、炎天下徒歩タイムが30分以上あるので、さすがのクール成分も負けてるのかも知れません。田舎なんだからしょーがないか。
 ただ、まあ、えーと、そんな訳で、都会の人が通勤する前に使うとか、外勤出る前に使うとか、そういう用途にはいいんじゃないかな。
 ただ、店頭宣伝とかで「冷感が持続」って表現されてるのはなんか違うと思った。こんなん持続じゃないよぅ。農家の皆様とかガレキの片付けとか(まだ終わっちゃいないんだぜ)、買う前は炎天下の外仕事にも有効なのかなぁなんて想像しちゃったけど、全然ダメだね。無理無理。超無理。
 直後の効果は強力でも、薄れるのもすごく早い。これ、逆の作用なら嬉しかったのにね(ここまで強烈じゃなくていいから、じわじわ長続き)。

●SEA BREEZE デオ&ウォーター

 アイスタイプのシトラスシャーベット。これも「冷感が持続する」というキャッチフレーズに騙されて(というか過大評価して)しまったですよ。というか、この手の製品の「持続」ってのは一体何分のことなんだ? これについては、「お出かけ前に 1日中サラサラ爽快」とか容器に明記してやがるから言うけど、詐欺めー(泣)。
 確かに何もつけないよりはマシにはなりますが、夕立でもありましたか状態のびっしょりセクシーから、多少色気がなくなったなぁ程度。少なくとも朝、会社に着く段階で既に汗だくなのは(量は減ったけど)変わらないので、「1日中サラサラ爽快」はどう考えても誇大広告だとしか思えましぇん(※個人の感想です)。
 もちろん冷感は続かないし(体感だと20分程度かな)。不快な匂いが減ってればいいなぁとは思うけど、自分の体臭って自分じゃ判らないものですし、ねえ…。匂いについては私の鼻は敏感とは言えないし。
 きっと汗っかきさんは対象外ですねそうですね。……(しょんぼり)。製品開発する時にモニターになってあげましょおかぁSEA BREEZEさぁーん。私で効くなら全国の汗っかきさん狂喜乱舞の予感だ。
 ただ、意外に重宝してるのは寝る前。私の場合は、寝苦しさ緩和に効くのは首の後ろを冷やすことらしいのですが(もちろんおでこも)、昼間は暑いけど夜は徐々に温度が下がり、30度切ることも珍しくはなくなって来たので、凍らせるジェル枕だと逆に朝方とか「冷え過ぎる」感じがあって。私は寝つきは大変にいい方なので、首回りに叩いて眠ると、寝入るまでの間くらいは何とか冷感が続いてくれます。で、朝方一番涼しい時間にはもう効果は微塵も残ってない。こればっかりは「持続しない」ことが功を奏してます。
 でもいいのかそれで(不安)。使い方間違ってる感。すみませんSEA BREEZEさん。

固定リンク / 2013.8.17


そろそろ県域の壁が崩れ始めた…のかな

 テレビをリアルタイムで見るという習慣はほぼなくなってしまい、代わりに割とラジオの出番が多くなりやした。まぁ、震災の影響もありますけどね。
 PC立ち上げている間は、ほとんどネット経由の放送です。断トツで多いのが「らじる☆らじる」つまりNHKです。作業BGMも兼ねてるので邪魔にならないのが良かったりする。あ、ちなみに相変わらずガンバッペ魂もつらつら聴いてます。時間的に不安定なのがちょっと困りモノですが(笑)。

 radikoが震災の時に、震災特例として地域の壁を取っ払っていましたが、今は(多分接続IPでの)地域制限をしています。基本は地元しか聴けないようになってます。
 放送に関わる法律か何かのために「県域」の壁が破れないからなんだろう、とは思うのですが、しかーし。
 NHKの「らじる☆らじる」は県域壁をブチ抜いちゃってるんですよね。今。いやまあ、「らじる☆らじる」が始まった当初は東京一択だった、っていう意味では元々県域破りではあるんだけど(笑)。
 少なくとも、Webからプレイヤー起動すると、地域が選べる。今は仙台・東京・名古屋・大阪のみですが。スマホアプリは使ってないので判らないです。
 てゆーかセレクトに仙台が入ってる辺りはNHKさん判ってますね。出来れば「福島」も出て来て良かったんじゃないかと思うけど。

 うん。この地域選択が出て来た時に、福島のことを考えた。
 私がこの「県域制限」がウザいと思ってるのは、もちろん、今までいろいろ話して来たように、コンテンツによっては県域なんてもの制作者側にとって足かせだというのもあるんだけど(人狼とかアニメとかね)、そこに住んでいなくても情報が知りたい、という需要が、今の日本には確実に存在するから、ってのもあるんだよなぁ。
 福島はそもそも「追い出されてる」人がいるから当然だけど、実は隣の県でも、自主避難として出て行ってしまった人が、います。でも好きで出て行った訳ではもちろんなくて、本当は自分たちの街が好きだったけど、でも、子供たちのためにとかいろいろな理由で「泣く泣く」出て行った。
 多分そういう人たちは、「らじる☆らじる」の県域選択で、懐かしい地名を聴いたりすることが出来るようになった。
 それもさー、1つの「支援」なのだよねー。

 ……でもそれが出来るの、今はNHKだけなんですよね、多分。テレビが未だに、放送と同時にネットストリーミング出来ないのは、局の問題ではなくどーやら放送法の問題らしい。となると、radikoが県域破れないのも放送法なのかなぁ。せめて(radikoの)ラジオ福島だけでも、全国に散らばってる県外避難者に届ける手段がないものかと思っちゃうんだけど。サイマルラジオには出来てradikoには出来ないのはどーしてだろう、うーんうーん。コミュニティFMは放送法の県域縛り関係ないものなのか? 専門家じゃないので謎システムだ。

 このNHKの「県域破り」は、実は逆の効能もあったりするんだよ。特に今ぐらいの時期。
 もう甲子園始まっちゃいましたが、その前には地区予選ってものがあってだな。その中継のため、特定地域だけ通常放送が潰されるってことがよくある訳で。
 先日、某番組で紹介されていたリスナーのお便りで、大好きな番組が地区予選で潰されたことに気づき、車飛ばして隣県まで行って途中から聴いた、というのが紹介されていて、DJは当然ながらネットストリーミングを薦めた訳で。
 それ聴いて初めて気づいたんですよね。地デジテレビは野球中継をサブチャンネルに追い出しましたが、ラジオはネットで補完出来るんだ、って。聴きたくもないスポーツ中継を聴かない選択肢が出来たんだ、って。

 どーだろう。そろそろ放送法も変わる時期に来てるよーな気がするんだけれども。私は一視聴者なのであまりどーこー言えないけど、3Dテレビやら4Kやらのハードウェア的発展に資金注ぎ込むのもまぁいいけど、こういう「もっと柔軟にする」方に目を向けてもいいと思うんだけどなぁ。そんなこと、やっぱり素人考えってやつなのかしら。

固定リンク / 2013.8.10


獣の奏者 / 上橋菜穂子

 アニメに出ていたヌックとモックが原作にいなかったことにちょっと衝撃。まあ、完結編まで読んだ後だと、あれですね、ああいう「遊び」はアニメならではだったのかもなぁと思わなくもないかな。原作は物凄く「重い」ので。

 命とか、親子とか、自然とか、動物と人との関わりとか、そういう部分での「感動」はもちろん…あるんだけど、実は、読んでいる時に私の中でぐるぐるしていたのは、闘蛇や王獣は現代における「科学技術」と立ち位置が似てるんだよなぁ、ということでした。
 でもこんな見方している人はあんまりいないような気がして来た。異端でスミマセン。

 エリンたちの世界では「災い」が隠されて、王獣規範の形で、「災い」を起こさないようにするための方策を伝えられたけど、そのタブーをエリンが破っている。
 どっちが良かったんだろうな、ということをまず最初に考えてしまったんです。

 同じことをすれば「災い」が起こるから、起こさないように「嘘」を教える。
 「災い」が起こる原因を正直に伝えて、起こさないように対策を考える。
 歴代の真王(ヨジェ)は前者を選んで、エリンが後者に舵を切らせた。
 今の自分たちの価値観だと、実は後者しか選択肢がない。災害を引き起こすような危険なものであっても、詳しく調べて、知ることで、危険性を知り尽くしてから、どうするかを考える。
 それが今の時代だから、そうじゃない世界っていうのが想像もつかないし、エリンと同様、隠されていると知りたいと思ってしまうものなのかも知れない。
 でも、「知る」ためには、エリンが経験してしまったように、一度事を「起こして」、たくさんの犠牲を払わなければならないこともある。
 知ることは正しいことかも知れない。だけど、犠牲は正しいこととは言えない。
 そこが難しいところなんですよね。

 救いは、少なくともエリンの世界では、知識を持つことで二度と「災い」が起こらないように道筋がつけられたこと。
 だけど翻ってこっちの世界って、いくら「犠牲」を出しても全く学習せず、懲りずに「災い」を繰り返そうとしている物事があっちこっちにあるってことに愕然としたんだ。
 ナニとはあえて言いませんけどね。ええ。
 だからぼんやりと、エリンたちの世界の未来を心配する。今は、たくさんの犠牲がすぐ目の前にあって、だからこそ、王獣は放たれた。けど、遠い未来にはまたこの出来事が風化して、同じことが再び起こるのかも知れないと。人間は忘却の生き物だから。
 この物語の「重さ」は、私の場合は、そこにあります。知ることの重さ。伝えることの重さ。そして、「伝えないこと」の重さ。

 えーと。さて。
 ちなみに、アニメよりも原作の方が世界観は判り易かったなぁ。これはどうしようもないんだけど、この手の異世界小説では「必殺技」である、「漢字にカタカナルビ」が大変に功を奏しているからです。
 アニメは音声だけでしか用語を伝えられないので、どーしても、聴き慣れない言葉は理解されないまま時間が進んでしまうデメリットがある。原作は、表意文字である漢字が用語と必ずセットでついて来るのが物凄く判り易いです。真王(ヨジェ)とか血と穢れ(サイ・ガムル)とか。特に「サイ・ガムル」は、アニメ見ていた時は全くイメージが判らなくて、何のことを言っているんだろうって引っかかったまま見ていたんですが、原作で「血と穢れ」という漢字とセットで語られるとえらい理解度上がる(笑)。小説の面目躍如、と言うべきメリットでした。

固定リンク / 2013.8.3


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