ついに私にも来た「<株式会社トミーウォーカー>文章ライター業務のご案内」(詳細は検索してみるといいぜ)。
まぁ私も一応は検索してみたクチなんですけど、うーん、あれだ、受け取った方々のブログなんかで、「私の文章を評価してもらえたんだ、ありがたいなー」的感想が多いんで、えーと、なんだ、水を差してごめんなんだけど、たぶん嘘だと思うよ?
というのも、「文章を拝見し、ぜひ弊社でもそのお力を奮って戴きたく思い」とか書いてあるけど、私、今回メール貰ったサイトでは、1行も自分の創作の文章、掲載していないんすよねー。「文章を拝見」出来る訳がないんだよなー。
……実は、昔からやってる(紙の方の)オリジナル創作限定の同人誌(この記事で書いてたやつ)があるんですけど、それを今は紙だけじゃなくて、パスワード付きPDFでも配布しているのです。
その配布のための連絡サイト的なものを立ち上げてて(広告つきの無料サーバですけどね)、そこのメールフォームに来たんだ。
だから、小説作品そのものはサイトに全く掲載されていない。紙の本を買うか、PDFを入手しないと読めない。PDFのダウンロードもその場では出来ず、メールで一報貰った方に別途、ダウンロードURLを個別に通知する形にしてる。
当然、PDFを読むためのパスワードも全員変えてある。誰にどのパスワードを付与したのかも管理してある。
元が紙同人なので、ネットで自由に配布される形を望まない人もいるので、そういう形をあえて取ってる。無断で配布されたとしても、そのパスワードで流出元が判るって仕組み。
…で、今のところ、このPDF版の読者は、まだ紙しかやってなかった頃から続いているメンバーがほとんどを占めていて(当時は郵送だったから当然本名も知ってる)、今回来たメールのフッタに書かれたお名前のアナタから申し込まれた記録は残ってませんよ、と。
まぁそんな訳で。
嘘ついちゃダメなんだよ?
嘘ついて勧誘メール送るとか、迷惑メール紙一重なんだよ? 通報されたいの?
…せめて(実際は目を通さなくてもいいから)、PDF請求してくれたら良かったのにさぁ。読んだフリだけでもしてくれた後ならこんなに爆笑しなかったのに。
ちょっとマジメに。
まがりなりにも(将来的には)ちゃんと「仕事」(になる予定)として話を持って来てるつもりなら、取引相手に嘘をつくな。そんなのビジネスマナー以前の問題だろう。
下手したら会社としての信頼を落とす行為だと思うんだけど。素人相手の話にだって契約行為の始まりは誠意を持ってやるべきじゃないのか?
私は間違ったこと言っているかい?
※
さて、これだけだったら単なる晒しと変わらないのでちょっと提案なんですけど。
せっかく富士見書房とタイアップしてる訳なんだし、こんなDMまがいの勧誘に担当者張りつかせるくらいなら、その人件費使ってもう少しマトモな集め方をした方がいいんじゃないの、と思ったのさ。だって検索してみりゃ判るけど、中学生にまで勧誘かけるって、どー考えてもやり方おかしいでしょ、それ。本当に「有能な」人間を集める気があるのか?
というのもね。私がのんびりケータイ小説書いてるエブリスタは、出版社と組んで、特定テーマやテイスト(コバルトと組んで少女小説とか、少年マンガの原作とか)を決めた上でコンテスト開く、というのをしょっちゅうやってる訳です。で、エブリスタで書いてる人がエントリーして、上位入賞者は実際に出版したりする道が開けるってもの。もちろん、基準に満たなければ該当者ナシもよくあります。
最近、エブリスタは、自分の作品を有料で売るためのプラットフォームを始めました。元々(王様ゲームとかの)「書籍化」作品を色々抱えてるのもあり、いわゆる「ワナビー」ちゃんたちがすごく吹き溜まってる印象があります。いえ、別に悪い意味ではなくてね?
そーいうとこに殴り込んでみちゃどうよ、と思うんだよ。
今googleさんに尋ねると、実際に応募した人の感想ブログがかなりページランク高い所に位置してて、その「難関」ぶりが書かれてます。
けど、なんてーか、広くライター募集するんだったら、応募して来た人にだけその「設定」とかを見せるっていうクローズドな方法じゃなく、最初の「条件」はオープンに提示して、自由に色んな人に書かせて、その中から「こいつイケそう」と思うヤツをつまみ食いする方が良くない?(笑)
「ゲームのシナリオライター」って、憧れる人は絶対いる。「ゲーム制作関わる」って言えばワナビーちゃん垂涎のチャンスのはずなのに、やってることがあまりにもブラックボックス過ぎて、ちゃんと熱意あるワナビーちゃんが参戦しにくい雰囲気のように思うんだけど。
初音ミクなんか見てれば判るけど、素人がモノを作りたいと思った時に、「先陣」たるサンプルや製作過程があるとないのとではやっぱり大幅に違う訳で、製作過程をもう少しオープンにして、どういう作品が評価されて、どういう作品がされないのか、という部分まで見せられるような場を一度作ってみたらいいのに、と。
ケータイ小説系サイトでやれば、下読み、っていうか「一次審査」は、サイトの読者たちにやってもらえるでしょ。社内でどういう審査をしているのかは知らないけど、面白くないものや文章がなってないものは最初からそこでふるい落とすことが出来る。
ケータイ小説系サイトで展開する大きな意味がもう1つあって、実際に「採用」出来た場合、その人本人だけじゃなく、ついていた「読者」を一緒にゲームに引きずり込める確率が高いこと。それはゲーム運営会社として真っ当な営業活動だと思いますがどうでしょうその辺。まさか、足りないのはライターだけで、プレイヤーはもう要らない、なんてこたー、ないよね……たぶん。誤解してたらごめんなんだよ?
いやまあ、実際にどういうものなのか知らないで書いてるから実情とかけ離れたこと言ってるかも知れないけど。
なんかこー、googleさんのページランク上位が晒しブログだらけってのもさ。マジメにゲーム運営しているとしたら、相当不幸だと思うんだけど……。
もー少しこー、何とかならないんですかねえ。こんなやり方、どっちにとってもあまり幸せなプロモーションではないと思うんだけどなー。そう思うのは私だけなのかしらん。
っていうか、富士見書房さんがよくこんなやり方許してるよね……把握してないのかな。勧誘メールで自社サイトを誘導に使われちゃってるのに。ちっちゃい会社がお金なくて暴走の構図だけならまだ判らなくもないんだけど、富士見書房さん……いいのかなあ……。正直、こんなん、企業イメージ的にはマイナスにしかならないと思うんだけど。少なくとも私のイメージでは、こんなことやらせて平気ってのはちょっと減点要素。
固定リンク / 2013.9.7
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