ちょっと思うところあって試してるアプリ2つ。
●SENSY
出て来るファッションアイテムを「好き」「嫌い」と次々左右にスワイブして分類することで好みを学習し、「好き」としたアイテムに似たものを集めて来てくれるようになる、というコンセプトのアプリ。
以前からちょこちょこ書いてますが、田舎は大きいサイズの洋服に対して極端に冷たいので、普通に会社に着て行けるような無地の白いシャツみたいなものが店頭でそもそも見つからない。今も実は週末ごとに探索はしているものの、既に1ケ月成果がない状態だったりする訳で。
いや通販に頼ればいいんだけど、通販のサイトやカタログから、そういうアイテムを探している段階で既に疲れるし、いざ届いても着てみたらサイズが合わなくて交換交換交換…のやり取りだし、それはそれで経験するたびにぐったりする。通販で買おうとしたって実際に着られるものが手元に届くまでやっぱり1ケ月とかザラだしね…。
なので。無地の飾りのついていない白いシャツ、という一点狙いでSENSYさんにかき集めて来てもらったら、少なくとも通販のサイトやカタログから自力で探し回る部分だけでも省力化出来るんじゃないかと思ったのです。
けど。
こういう学習型のアプリというのはデータを作るまでが大変、ではあるんだけど、とはいえ、無地の白いシャツ、飾りが何もないやつ! という、(大きいサイズでなければ)当たり前にそこら辺にあるはずものが、そもそもリストに登場してくれない。
プロフィールでサイズを指定する場所があるので、多分それは考慮して持って来てくれているのだと思うのですが、世の中そんなにデブに白いシャツを着せたくないのかー! と端末ブン投げたくなる(笑)。
なので、2週間ほど経ちましたが、未だに「好き」側にスワイプ出来たものが1つもない。多分、SENSYたんも内心泣きそうなんじゃないだろうか、何を持って来たら気に入ってくれるのうわぁぁぁぁん! みたいな。マジごめんなさい。
あれだにゃー、最初に「こういうの持って来て欲しいにゃー」という漠然としたテイストだけでも指定出来るようにならへんやろか。たとえばだけど、ビジネス・カジュアル・ガーリー・スポーティ・ナチュラル・ゴージャス・セクシー・フェミニン・フォーマル、みたいな、超ぼんやり分類でいいんだけど。白い無地シャツ狙いの自分にはさ、オレンジの花柄ワンピとか金のイアリングとか持ってくんなって言いたいんだけどさ。ああ持ってくんなー!!(ひたすら「嫌い」スワイプ)
レビューの点数の低さから見ても、みんな「初期段階のアンマッチ」で点数が低くなっている気がするのですよね。今時のスマホユーザーは最初の10分でつまんなければあっさり離れてくものだぞ。AIは育てるものだ、という考え方を理解してくれるのは開発側だけだっつのよなー(IT業界あるある)。
提供するブランド側だって、多少なりとも売れる可能性のある提案が出来た方がいいに決まってるじゃん。っていうか、この状態だと、提携してるブランド側にとっても明確なメリットなさ過ぎてさ。どうやって収益出す気よこのサービス? 私が服屋やってたとして、SENSY通じて売れた! とかサイトのPV上がった! みたいな明確な効果が出るようなものじゃなかったら続けて連携しようと思えないと思うんだけど。でそういう「効果」を出すためには、やっぱりユーザーの嗜好を(ざっくりでいいので)ある程度ヒアリングしてからスタートした方が良くはないかい? とゆーか、人間の店員だったら普通そうするだろ?? どんな服お探しですかーって。
まあでもちゃんと「機能」するようになったら便利だろうなって期待はあるのよさ。だから使ってみてるんだけどさ。
好き嫌いの分類がうまく行って「育った」SENSYを公開出来る機能がついているのですが、いずれ、「大きいサイズの人間が仕事にふつーに着て行けるものばっかり持って来るSENSYたん」に育った日が来たら公開するかも知れません。ネット全盛の今ですら自分が困ってるんだから、同じ悩みを持つ人にとって実用的なものになるといいなあ。SENSYたんがんばれ(とひたすら「嫌い」スワイプの日々)。
●ハッカドール
記事に対してホシイ・イラナイを指示してゆくと段々好みを覚えてくれて、興味のあるニュースを探して来てくれるようになる(はずの)キュレーション系ニュースアプリ。記事を読むと溜まるポイント(単位は「ハッカ」)を使ってキャラクターとお喋り(アドベンチャーゲーム)出来るオマケもあります。いわゆるオタク系メディアに大変に強いですので、その辺が見たい人には良いかも。
こっちもホシイ・イラナイをつらつらと指示し続けてはいます。段々なんとなーくホシイ指示の記事が増えて来てるような気がしないでもないかな、という感じになって来ました。最初の画面ではどうも初期設定間違えた感があって、やっぱり1つも「ホシイ」つけられなくてどうしようと思ったものですが(笑)。
「あなたの成分を表示」という機能で、アプリ側がなんとなく把握したユーザーの好み(っぽいもの)が出て来ますが、みるみるゲーム成分やアニメ成分が墜落してくのが自分でも意外な面白さだった……あれ、もしかして私ってハード寄りのガジェットオタクになりつつあるのか! と今更気づいたり。いわゆるキュレーションものやコンシェルジュものは色々あるけど、成分表示って発想はちょっと楽しいかも知れず。
なお、実際はハッカドールたちが集めて来た(という設定の)メイン画面のニュースより、キーワードを登録してヒットしたものを単純に集めて来る「ウォッチリスト」の方がまだまだ実用性があります……今はね。そのうち、もっと育ったら逆転するのかな。ウォッチリストで引っかかって来るのが1日1件未満だったりするから、ハッカドールの提携範囲にはそもそも私が求めてたような記事が少ないのかも知れないけど。
ちなみにまとめサイトやブログなどはオフにした状態で使ってますが、それでも、ニュース記事と称してライターの個人ブログ化している文章が多いんだなぁとちょっと遠い目になったりする今日この頃です。まあ、今に始まったことじゃないけどなー。そういうの排除して純粋に事実やニュースリリースや商品紹介系のうち、自分が興味あるものだけが拾えることを期待したんだけどねー。
固定リンク / 2015.8.22
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