という潔さがいいです。何って、lobiの話。
とは言え、lobiって言っても知らない人の方が多い予感。ただ、「モンスターストライク」についてる、ゲーム実況動画撮影機能だ、と言えば「ああー」となる人はいるね。うん。多分、いる。
lobiの面白さってそこにある。開発している当人たちにそんなつもりはないかもだけど、裏方にいつの間にかいる、って存在感の不思議さが何だかいいなあと。
ちなみに今のlobiが提供する機能は、モンスターストライクも採用している実況動画撮影機能SDK、チャット機能SDK、ランキング機能SDK。……でいいんだよな、多分。
ゲーム側で登録しているアカウントとlobiを連携すると、lobiアプリのチャット機能で、ゲーム内コミニュニティが作れる。
mixi・GREE・モバゲーのように、コミュニティ機能を持つプラットフォームがある上にゲームを展開する、じゃなくて、ゲームが「主役」で、外部機能として後からコミュニティ機能をくっつけることが出来る。ゲームの開発者側は、コミュニティ管理とかに開発リソースを使う必要がなく、ゲームだけに専念出来るってのもいいね。ってのは、コミュニティ機能込みでかつてソーシャルゲーム作ってたから判る良さですね……ええ……本筋じゃない所に煩わされなくて済むっていいよねえ…(遠い目)。
ちなみに私は、ブシモがコミュニティ機能を廃止してlobi連携だけ残す、というお知らせがあって初めてlobiに飛び込みました。ので、今持ってるlobiアカウントはlobi本体のアカウントと、ブシモとの連携アカウントの2つ。
各アカウントにそれぞれプロフィール画面とかがあって、ブシモアカウントの方ではlobi内でもブシモのアバターが表示される。lobiアカウントはlobiアカウント用のプロフィールが別にある。ゲーム内でよくあるユーザー毎のプロフィールページ的な機能すらも開発しなくてよくなるのね。全部lobiに任せてしまえる。実際、ブシモは、ブシモ側(アプリ/webとも)のユーザープロフィールってアバター以外何もないみたいな状態になってる。本当にlobiに丸投げだなぁって感じです。
で、ブシモlobiアカウントではブシモ用のチャットルームに入れる。lobi(本体)アカウントだとブシモのチャットルームは見えない。そういう仕組。
モンストとかはまさに典型だけど、今やゲームのメイン市場はネイティブアプリに傾きつつあり、Webアプリはどんどん不利になってる印象です。先日もkiwiが、一部ネイティブアプリはKONAMIに移管するとかして残し、Webサイト上のサービス全閉鎖が発表されて、あーそんな時代なんだなあとしみじみしたり。アバターとかユーザープロフィールとかユーザーランキングとか、ゲーム本体以外のコミュニティを持続することがどんどん難しい時代になっているんだなぁ、という印象。
何故なら、ま、ゲームやってて、詰まったりしたらコミュニティ機能で訊ねるなんて世界はもう過去の遺物だからだ。詰まったらそこでプレイを止められてしまう、のが今のゲームの世界。まあコンシューマは別ですけれど、スマホ用はね。コミュニティはコミュニティとして役に立つものではなくなりつつある。やり込みたい熱心プレイヤーは多分有志が作った攻略wikiに行くだろうし。
でも、それでもコミュニティ機能を0には出来ない。最初から存在するプラットフォーム上で展開すれば楽は楽だけど、そのためのショバ代はかかる訳で。
あと、プラットフォーム側の色んな都合にゲーム側が振り回されるウザさもあるし(経験談)。
なので、ゲーム本体に影響せずにコミュニティ機能を後付け出来る、っていうこの発想は、スタンドアロンのネイティブアプリを作りやすくすると思う。面白いやり方。
ちなみに、lobi(本体)アカウントにはいわゆる一般的な「IDとパスワード」というユーザー認証方法が存在しないのもちょっと独特。メールアカウント入れるとそのメールに対して、短時間だけ有効なログインページのURLが送られて来るのです。メールアカウントでユーザー識別はしているけどパスワードがなくて、メールアドレス認証1本だけでやってる。
最近、パスワードリスト攻撃が随分一般的になって、二段階認証を推奨するサイトが増えて来ました。その「二段階目」は、大抵の場合、登録済のメールアカウントに対して確認コードのようなものを送ったりする形式。lobiはこの「二段階目」をメインの認証方法にしちゃってる、みたいな感じですかね。
ネックはメールアドレス自体をハッキングされると手も足も出ないことか。微妙な不安はありますね。メールアドレス以外の文字列をログインIDとして使えれば、まだちょっとセキュアにはなりそうな気がするんだけど、めんどくさいかな。まあ金銭のやり取りの要素が皆無だし、そこまで神経質になる必要はないという判断なのかな。
あと、使う端末が変わるたびにメールアドレス認証やり直しなのもちょっと手間ね。私はiOS/Android両刀なもので。それにプラスしてPCからも入るし。まあこれは些細なことだけど。
というか、メインはモンストなりブシモなりのネイティブアプリで使用されているアカウントを連携して使うこと、という割り切りがあるのかも知れない。つまり自分みたいに何処からの連携でもない独立アカウントを取りたがるような人を想定していなかったのかも(笑)。
独立したチャットアプリ、という感じではないから、LINEのようなアプリとの競合をしない立ち位置なのが素敵です。ありそうでなかった発想。
ただあの。正直どうやって採算取ってるのか全く判らんのですがこれ。使う側に課金要素ないし。儲かる要素がなさ過ぎるねえ。SDKは無料を謳ってるけど実は開発側に従量制課金とかだったら怖いな(ユーザーが何かチャットするたびに請求が来るとか)。あるいは、ユーザープロフィールも丸投げされてる訳だし、そのうちアバターでもやるんですかねえ。
2015.1.18追記
スタンプ売り始めた!(そっちか…)
あと、一般的なパスワード認証方式に変わりました。まあ、カネ扱うようになったらそれは必要ですわね。メールアドレス認証だけでは弱過ぎる。
固定リンク / 2014.11.22
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