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現実をゲェムにしたいんだぜ症候群

 最初に知ったのはリアル脱出ゲームで、それに釣られてARG(情報源としてはここが一番ですかねやっぱり)。要するに現実世界を舞台にしてゲームやっちゃおうってことです。
 個人的には閉鎖空間が舞台になりがちなリアル脱出ゲームよりは街を舞台にしたARGの方が何となく面白そうではあります。巻き込まれ易い、というか。
 リアル脱出ゲームは一度、こっちに来た時に地元ローカル番組が特集していたのですが、あれはハタから見ているだけだと物凄く残念なイベントなのですよねえ(笑)。参加した人が面白い楽しいという実感はもちろんあるんでしょうけれども。それでもあれはたまたまそういうタイプだったってだけなのかなぁ。
 ARGは、ハタから見ているだけの傍観者でもそれなりに何だか面白い感じがします。参加者の動きがあるせいなのかもしれません。フジがやってる「逃走中」「戦闘中」もある意味クローズトスペースなARGでしょうか。

 最近見たのがデイリーポータルZの記事『児童公園に隠された謎「チビッコからしれん」とは』を見てて、これARGじゃん、と思ったのですよ。大々的に告知して企業が企画したりすると大袈裟なことになりがちなのですが、このレベルなら子供だって出来るわけで。形式上、大掛かりなARGはどうしてもカネの匂いがしちゃって胸焼けすることもあるんですが(たまにね……)、こういう素朴な方がなんていうか、却って面白いなぁ。よく見つけましたねこれ。
 家の近所には、ここまで「指令」を書き込めるような規模の公園がないけど、あったら探してみるのも面白いのかもしれません。
 ただ、記事の最後の公園がそうでしたが、やはり公共の場所という意識があるためか、この手のものは「落書き」と見なされて消されてしまうんでしょうね。あっと言う間に。それを考えると、前半の「残っていた」公園の方が逆に凄いのかも(あるいは清掃員の方がシャレが判る人だったのか)。

 昔から、2ch等で連絡(?)を取りながら何かモノをリレーしてったりする系の「ゲーム」は昔から細々とやられてたと思うのですが、最近、それが一部の人の密かな楽しみではなくなってオープンな場に出て来てイベント化したんだなと。
 この手のイベントが成立するのはある意味ネットのお蔭だけど、この手のイベントが「やりにくく」なる部分もネットにはありそうな気がします。というか、主催者はネットという広大な世界の「集合知」と戦わされることになる訳だし。不利過ぎて大変だろうなと。
 街をウロついてスタンプラリーするタイプのはもう少し敷居が低い気がするので、位置ゲーにはないちょっとした謎解き要素をプラスして、もう少しカジュアルに楽しめるものがあれば一度ウロついてみたい気はします。何処までやれるか判らないですが。

固定リンク / 2012.5.19


なんだか平安回帰中

 Eテレの「100分de名著」で源氏が取り上げられたり、先日ちらっと書いたまんがLIFE WINで連載中の「姫のためなら死ねる」のブレなさっぷりが面白くなっちゃったりして、最近なんとなく平安近辺をうろうろすることが多くなりました再び(今までも定期的にウロウロはしていたのですが)。

 で。

●桃尻語訳 枕草子 / 橋本治

 最初の出会いは「まんがで読む古典」シリーズでした。てかDVDにして欲しいのですがねえ。
 お寺のお坊さんの説教が彼らにとってはコンサートノリだったみたいなエピソードがかなり心に残っていて(だって出だしからして「イケメン坊主キタコレ(意訳)」だもんな…)、それからかなーり時を経てから1度この本も読んでいたはずだ、と思う。多分。でも、また読み直したくなってこのGWに再読。

 原文がそうだからしょーがないけど、少納言は男(の服)のことばっか書いてて女は中宮定子しか目に入ってない感じがして。なにこの百合ぶりは。とか思っちゃったりする(笑)。ネット時代の今読むとホントに引きこもりヲタクのブログ読んでる気分になるのは何なんでしょうね。今の時代まで下っちゃうと、これは「古典」だったり、当時の風俗がよく判る資料だったりする訳ですが、彼女のごく近い時代の人たちがこれを写本して残そうと思ったのはどの辺が魅力だったんだろうと思うこともある。
 面白いは面白いんだけど、紫式部が「すっげーいけすかないヤツゥ」って言い切る気持ちもちょっと判るような気はしますよね。あけすけに言い過ぎてる感じ。定子の苦境の境遇は全部綺麗にスルーしてるんだし、ただ感情に任せて書いたものとは思えないからますます。
 今風に言うと「キャラ作ってる」感じ? いけすかない上等! みたいな。人に見せるつもりで書いてなかったのは最初の方だけで、後半は読者がいることを意識してたんだと思うし。

 なんだかんだ言って、枕草子に関しては、桃尻語訳が一番適切だと私も思います。こういう世界なのだと思うのです。あの当時、少納言の書いていたものを読んでいた読者側の読書体験は、今の時代だと、桃尻語訳を読んでる感触に近いんじゃないかと。当時の人がこれを読んで人に「いとをかし」って勧めていたとしても、それはきっと、今で言うところの「これマジすげーぜ」なのだと思う訳です。なので、数ある解説書や現代語訳より、これが一番しっくり来る。判りにくさも含めて。

 ただ、今からもう少し時代が下ると、2ちゃんねるとかニコ動とかで使われて広まっているネットスラングで訳してみたりすると、また別のしっくり感が出るような気がします。さっき書いたけど、「イケメン坊主キタコレ!」とか。
 百合百合段として有名な(そうか?)101段(96段という説もあり)なんかは
「少納言に、萌え〜、とか、どうっ?」
 とかさ。どう?(どーでもいいけどこの段は実際のトコ本当にあったことなのかな少納言? まさか君の妄想ってことはないよね……定子様エピソートはほぼ全部が「回想」のはずなので、違う方向に美化補正があるような気がするんだよなぁ……)

 ※

 以下は枕草子には関係のない話で。
 私があの時代近辺の日本の古典作品の中で好きなもの。
 「落窪物語」と「とりかえばや物語」。
 この2つの物語は、まあ世間でも批判はあるけど、でもやっぱり筋がシンプルで判り易かったから残ったのかなと思ったりする。あと、下品なまでのコメディ要素ってのも実はキモだったのかもですね。落窪は特にガキっぽいまでにいろいろ下品。でもそれが面白いんですよねなんだかんだ言って。ただのシンデレラ物語だったらここまで残ったかどうか。
 とりかえばや物語はむしろ現代的。女でありながら男に混じって出世したのに、妊娠出産に阻害されて苦悩するとか、むしろ今のキャリアウーマンな人たちの方が共感出来ちゃうんじゃないすかねえ。
 ただ、この物語が「残った」っていうこと自体もなんとなく感慨深いものがあったりします。落窪もそうですが、当時の物語は誰かが写本しないと残らない訳で。貴重な紙と墨を使って書き写したくなる物語しか残らなかった、と考えると。特にとりかえばやが残ったこと自体が、あの時代にウーマンリブがあったんじゃないかなんて想像してしまったりします。もちろん、大っぴらに言葉には出せないから、彼女たちは、この物語を写して伝えることに、自らの思いを託したのかも知れないなぁ、と。

固定リンク / 2012.5.12


Yahoo 音声アシスト on Android

 入れてみたであります。
 正直、しゃべコン(しゃべってコンシェル@ドコモ)とかSiri見ていても、実用アプリとして羨ましいと思ったことはなかったです。慣れてると、メール打ったり電話かけたりするのに、わざわざしゃべる方が逆にめんどくさい。というか周りに迷惑です。
 唯一羨ましいと思ったのはやっぱり雑談系で(笑)、たとえばSiriの

user「Will you marry me?」
Siri「That's sweet. Is there anything else I can help with you?」

 とか、初めて見た時、擬人化の国の人の血が騒ぎましたともええ! クールでツンデレな自信家Siriたんかわゆす! 私の中では黒人系せくしぃお姉さんなイメージだなぁ。

 日本人はSiriに対しては雑談の返答で盛り上がり、しゃべコンについては「優秀さ」で盛り上がってる面がある気がします。確かにしゃべコンは日本人向けにかなりしっかり出来てて凄いなという印象。というか、恐らく(ドコモにとっては優良顧客であるところの)高齢者やシニア層をスマホに誘導するためのキラーアプリとして作ってる感じがします。

 一方、音声アシストさんの返答集見る限り、バルスとかぽぽぽぽーんとか、なんかものすごく偏ったところに力入ってる印象が(笑)。なんだかなぁ。面白いけど。なので雑談系は、中の人がいろいろと判ってるっぽいので(?)これ以上は特に何も言いますまい。

 惜しいなぁと思うところ。
 「○○の画像」で画像検索、が出来ているので、「○○の作り方」「○○のレシピ」でYahooレシピにクエリーパラメータ渡せばいいじゃんと思うんだけど(しゃべコンだってクックパットにクエリーパラメータ渡してるだけだよね、見てる感じでは)。何故やらなかったのだもったいない。ただ、初期バージョンでは「焼きそばの作り方」を聞いてもYahooレシピに誘導すらしなかったみたいなので(ごめんなさい分かりません言ってた動画があった)、それに比べたら「改良」したのかな。
 「○○を買いたい」も同じですね。Yahooショッピングに誘導するまではいいけど、クエリーパラメータ渡して渡して。ぜひ。
 Yahooサービス系を、サービストップに誘導じゃなくてクエリーパラメータ渡すようにするだけで、かなり「頭がいい」と感じられるインターフェイスになりそうな気がします。
 少なくとも、音声認識→テキスト化はすっごい優秀。誤解されたことがほとんどない。「頑張れ」と「頑張れっ」を聞き分けやがった時にはどうしようかと! 素晴らしい。だから、あとはその先。

 しゃべコンは(自分がポータル持ってるわけではないので)検索ポリシーの統一感がない感じが凄くするのですが、Yahooについては全部「自前」に誘導出来るというのはある意味アドバンテージだと思います。ブレないという意味で。
 あと、クエリパラメータ渡せばいいじゃん、みたいな、これからのバージョンアップに向けて開発する時も障壁が少ないだけ早いんじゃないか、と。インターフェイス調整が必要になっても「内部」だから話が通りやすそうだし(というのは開発者目線ですが)。

 あと、どこぞのしゃべコンみたいに、自キャリア(つまりSoftbankね)に限定するとかいう、自分で自分の販路狭めるバカ商法をしなかったことにも拍手!
 ダムパイプになりたくなくてやってることなら、端末ネイティブ機能潰してもいいから有料で他キャリア解放すりゃ良かったのにさー何考えてんだかなードコモ。数百円レベルなら出す人いたと思うよ、アプリそのものは優秀なのだし。先行者利益乗り損ねちゃってもったいないねぇ全く。
 最近のドコモは、囲い込み意識しすぎてこの手のもったいないが多すぎる気がするのよねえ。いつまでも「キャリア単位」のガラケー体質から抜けられないっちゅーかなんちゅーか。いいもの作ってんのにさ。総合サービス企業への挑戦とか言ってんのポーズだけですかい。重ねて言うけど、いいもの作ってんのにさ。ホントに。これは技術屋と営業屋の意識の壁なのかしらん。むー。もったいない。

固定リンク / 2012.5.5


そろそろガラケー捨てられそうな感じに

 ガラケー専用ゲームが次々といなくなり、スマホ用サイトが続々と出来て来る。時代です。

 既に閉鎖してしまったマイプリmixiの話は元記事に追加の形で書きましたが、その他もあらかたのゲームがスマホに対応するかそのまま閉鎖するかの選択を終えたようで。私のゲームリスト内で残るはらぶコミュとマイバーお出かけ版だけです。とはいえ、マイバーはポケットバーというモバイル専用があるので、スマホ化するとしたらそっちなんだろうなと。私はやってないけど。らぶコミュはどうなんだろう。萌えcanちぇんじの多展開ぶりに比べて、コンセプトはほぼ同一なのに静かですねえ最近(末期か)。
 あと困るとしたら。GREEでたまにガラケー専用ゲームの招待が飛んで来ることがあり、それがちょっとどうしよう、というくらいかしら。一応プロフィールにはスマホメインだということは書いてあるけれども。

 おかげで(?)各SNSのゲームリスト的なものはピークに比べたら半減してる。とはいえピークだった頃も、大半のゲームは1日1回アクセスしてログインボーナスを回収するくらいのことしかしてなかったりしたので、まあさほど変わらない……かも。

 ただ、ちょっと心配なのはメール遅延問題ですねえ。ガラケーに慣れてしまうとキャリアメールの遅延には慣れないんだろうなあ。多分。諦めてPCメールを15分毎受信とかにする方が精神衛生上いいかもと思ってます。実はドコモPHS持ってた時、PUSHに対応していなかった(!)ので、10分毎定期受信でした。あの頃に戻るのか。懐かしいなオイ。
 本音はキャリアメール自体を捨てちゃう方が楽なのですが、厄介なのはキャリアメールのドメインしか認めない系の頑固サイトがまだあるっつーことですね……スマホのおかげでgmailが可になったりはしてるけど、gmailより有料で登録している(有線の)プロバイダメールアドレスの方が確実だと思うんだがなあ(苦笑)。しかしせめてauone.jpは許可してあげたらどうか某SNS。ドメイン管理がキャリアだし本体はgmailなのだし、全然怪しくないと思うのですがね。

2013.2.1追記
 マイバー、3月終了告知出ました。アプリID一緒なのでお出かけ版も一緒に終了と思われます。という訳で、また1つガラケー専用が消えました。
 後はらぶコミュだけですねえ。正直、ここまでソーシャルゲーム乱立している現在だと、今のこの状況で運営する意味あるのかなって思うのですけれども。サーバー代だってタダじゃないと思うのだがなー(苦笑)。

2013.4.7追記
 らぶコミュ5/1終了です。ついに(mixiについては)ガラケー専用アプリが消滅しました。
 あとガラケーでないと困る、というのは、実はGREEのハコニワスピンオフのユメニワだったりします(笑)。正確にはFlashプレイヤー積んでればスマホでも行けるのですが、Adobeの方針で4.0以降は供給されていないのはご存知の通り。
 「これから」を考えると残しておく意味があるのかなと思うのですが、こういう時は内製って不便なのかも知れないですね…(苦笑)。サーバ代とか、ユメニワ終わらせても一円も浮かないだろうなと思えるので。というかハコニワとドメイン一緒(なので多分同一サーバ)だし。
 既にイベント開催なし・有料ガチャ中身が入れ替えなし(つまり課金させる気がない)状態で数年(確か)過ぎてるし、私自身のレベルもカンストしちゃってるし。地道にフリーガチャ回しているだけの細々プレイな今日この頃。

固定リンク / 2012.4.28


●エキストラ・ジョーカー / 清涼院流水・蓮見桃衣

 うはは。これじゃ原作読んでない人には何が何だか判らないんじゃないのか?(笑)
 まあ、原作未読は想定してない気がしますけどね…これ。
 物語は、ええ、原作に比べたらマトモですよ!!(笑) いやまあ、メインシナリオはやっぱり清涼院流水なわけですけど、コミックスの紙面という制限があるだけでこうもまとまるか。やれやれ。
 (別に原作を否定しているわけではないですけどね。表現の違い。)

 キャラクターイメージはほぼハマってるかも。女子の個性が際立ってないのは、原作者がそもそも、女子を書くのがヘタなんだからしょーがない。ここまでようやったと思いますです。音夢ちゃん可愛いっすね。
 龍宮とか十九とかは誰が描いてもこうとしか描きようがないだろうと思うし。あとピラミッド水野(←なんか可愛かった)も。
 一番意外だったのはジンさんかも。ジンさんもっと年寄りイメージだった。若い。でもカーニバル明けだとこのくらい若かったのかーという風に思考が矯正されちゃったかも。
 そのうちコズミック・コミックも見てみますです。

固定リンク / 2012.4.21


ジャパコンTVレギュラー化

 ジャパコンTVの生真面目さったらもう。きゅん。
 日本のコンテンツビジネスが、クールジャパンなどと言ってもてはやされ、小規模ながらの安定成長市場として注目を浴びつつあります。が、それをマジメにビジネス目線から見ようとする番組、というのは本当に少ないのですよね。NHKもたまに取り上げますが、サキヨミのアレとか、クローズアップ現代のアレとか、いずれも「特集の1つ」であって、恒常的に見ている番組というのはまるでない。
 そこへ来てジャパコンTVのレギュラー化。よくぞ、と素直に拍手なのです。
 ただ、まあ、えーと、結局パブー&モジーズやるから(=BSフジ自体がコンテンツビジネスに手を出そうと決断した)なのかな? とは思わなくもないですけどねうふふふふ。民放で唯一教育番組頑張ってたフジなので(ポンキッキシリーズとかね)、この手のコンテンツは長期戦だってのは承知だとは思うんですが、それにしてもだいじょぶかしらモジーズ。最初からトイ系とか欲張りすぎてる気がして見ていてハラハラするんだがな……Eテレの牙城は堅いゼー。
 閑話休題。

 コンテンツビジネスってのはバクチな訳で、何がウケて何がコケるのかはやってみるまで判らないって部分はあると思います。でも、成功しているもの、突出しているものが、ただコンテンツとしてどうか、ではなくて、いかにビジネスとして成立させるか、というのを考えるのは、コンテンツビジネスが産業として立つためにはやっぱり必要な視点だと思います。

 日本のコンテンツビジネスって、家電や車なんかと違って、性質的にグローバル化に巻き込まれにくい世界だ、と感じてます。
 以前銀色の恋人の解説で改めて気づいたことですが、日本人の持つアニミズム文化って実は独特なんじゃ? と。で、今となってはそれが「国際競争力」を持ってるんじゃないか、と。具体的に商品化された時はそれはアニメとかコミックとかゆるキャラとか呼ばれる訳ですが。
 まあつまり、なんつーか、最近だと初音ミクみたいなコンテンツビジネスはやっぱり日本じゃなければ起こらなかったことなんだと思う。Siriが日本語喋り出すと歌わせるヤツとかもいるし(笑)。
 良さは、他国がおいそれと表面だけ真似しても同じテイストにならない、てとこですよね。感性の世界は代替が効かない。
 だからね。
 割と有意義だと思うのです。
 ジャパコンTVがんばれなのです。ゆるーく見守ります。民放なんだけど他局関連取り上げるのに躊躇がないのも好印象。

 ただ、この手の生真面目系コンテンツビジネス番組、と言えば、NHKがやってもいいような気がするのですよね。
 実はMAGネット始まった当時はそういう視点もちょっと期待していたんだけど、全く違う方向の番組でした…(笑)。ただ、あれはあれで、「絶対に民放には出来ない」番組ではありますが。
 あと、ビジネス視点番組だとどうしても企業名出さざるをえない訳で、その辺もNHK的には苦しいのかしら。どうなのかしら。でもJapan Biz Cast(NHK World)とかは企業名バリバリでしたけどね。もう終わっちゃいましたが。

固定リンク / 2012.4.14


石ヲタ。

 あまり女子女子した趣味がなくて化粧やアクセにも興味がほとんどない自分にとっての、唯一の女子女子しい(?)趣味は石です。天然石。女子力のある言い方を選ぶとすればパワーストーンですが、別になんか特別な力を期待して持ってるわけではなく。月の光で浄化しましょうとか書かれてますが何もしてません。
 アクセサリーを体に着ける習慣がほとんどないので、いわゆるアクセサリーという形に加工されているものはあまり興味がなく。せいぜいケータイストラップ程度。

 地元にPARTS CLUBの店舗があるのですが、行くと大変です。時間がなくなります(笑)。私は凝ったもの作るとか身に着けるとかより、眺めるのが一番好きなようで、なんつんでしょ、熱帯魚的な感じ? ぼーっと。
 他にも地元には、石売ってる店がちらほらあって、入るとなかなか出られなくて参るのですが、広さと品揃えではPARTS CLUBがダントツかな。やはり。専門店だし。
 ただMALAIKAもよく立ち寄ります。エスニックグッズもなんか琴線に触れるようです。自分は。くたーっとしたやわやわなインド綿のストールとか。

 最初はたぶんヘマタイト。天然石、という割にはものすごく「人工的」なイメージがあって、なんだろうこれと思っていた。もちろん研磨されたからこそ(売られている石たちは)つるんつるんで大きなパチンコ玉みたいな様相なのでしょうが、石というよりナマの金属って感じがして(まあ実際に鉱物なんだから間違っちゃいないですが)。
 で最初は黒系を眺めたり触ったりするのに凝り出しました(変な凝り方です)。ブラックオニキスとか、オブシディアンとか。
 どういう訳か黒いのは、パワーストーン的には意志の強さとか、忍耐とか、そういう意味を持つことが多いですね。もっともらしい「解釈」ってより、単に色のイメージから来てるだけちゃうんかいと思わなくもない。

 飾ること自体が嫌いな訳ではないのですが、キラキラしたり、派手だったり、というのはどうもしっくり来ない。そんな人間にとっては、アクセサリーキット的に売られている天然石群は割にありがたかったりします。地味にしたければとことん地味に出来るところが(笑)。
 時々ケータイストラップに石をつけたりしてますが、選ぶのは上で出した黒系とか茶系(スモーキークオーツとか、タイガーアイとか)が多いです。んで、自分で加工する用に穴開けて売られてるのと細い皮ひもとストラップ用金具とか、別々に買ってひたすら地味デザインを目指します。売られているのはどうも派手過ぎて逆に好みじゃないのですよ……。アクセサリー作るというより工作モードです。

 あと、どういう訳か私は「手触り」も好きなのです。石の。つるつるしているの撫でてるのなんか幸せ。なのでストラップに提げて時々すりすりしてたりします。すりすりしても汚れにくくて減らないのも石のいいとこですね。はい。宝石は見向きもしませんけど、石好きです石。

固定リンク / 2012.4.7


4コママンガの定義がゆらゆらする

 昔は起承転結を堅苦しく守っている作家が多かった気がしますが、今は4コマが全く4コマじゃなくなっているなぁとよく感じます。
 なんて言うか、単にコマ割を均一化しているストーリーマンガだなと。
 元々さほど4コマというジャンル(?)を意識していたわけではなかったのですが、何かの弾みにケータイでlivedoor4コマ(既に閉鎖されている)に辿り着いて、シリーズを追いかけるようになって、「あれ? そう言えばこれ4コマって言っていいの?」と感じるようになって。

 閉鎖された後、その1コーナーとして出店されていた「まんがライフWIN」が、エッセイ系がゆるっとcafeに、ストーリー系が(現在の)まんがライフWINに移転されているので、引き続き読んでます。けど、4コマとして書いてる方々もやっぱりみんなストーリーマンガなわけで。1本だけ見てもきっと把握出来ないんじゃないかと思うものも中にはあるわけで(笑)。
 いやまあ、続けて見ているファンにとっては非常に面白いのですけれども。
 いつからこういう傾向になっちゃったのかなとふと。私がこの手の4コマに目を向けるきっかけになったのは立花晶「サディスティック19」だったりするのですが、……でもサディスティック19はまだ多少起承転結っぽかったような気はします。今のはホントに4コマ目で落ちないのが多いすね。悪いことじゃないんだろうけど、なんだか4コマのアイデンティティがなくなっちゃった感じ。

固定リンク / 2012.3.31


epubでゲームブック

 今まで小説らしきものをつらつら趣味で書いて来たのですが、初めて、「選択肢」込みの物語が頭の中に浮かんでしまったのです。
 で、まだ書き出してもいないうちから、どうやったらこの物語を世に出せるかしらん、ということをつらつら考えていて。

 最初に浮かんだツールはノベルゲーム作成ツール。まぁ、普通に。
 ただ、作成ツールのほとんどが例によって横画面で、Androidで動かせるものを探してみてもやっぱりサンプルが横画面ばっかり。
 うー。
 吊革につかまりながら通勤電車で読める系のノベルゲームって発想はないのか、世間では。てゆーか、作成ツール系じゃなくてアプリを売ってる方々のメジャーアプリは、縦画面、いくらでもあるんだがなぁ。うーん。

 と悩んでいた時に。
 あ、じゃいっそのことepubでやっちゃえばいいんじゃん。ということに思い至りました。

 HTML5使った物凄いゲームブック(的なもの)を作っちゃってる会社さんとかもいるようですが、ぶっちゃけそこまで要らないのだよね。フラグ管理したりしてちゃんと「ゲーム」にしたいというよりは、単に分岐がある小説が作りたいってだけなのだから。

 試験的にSigilでこちょこちょしてるうちに、私の需要では逆にノベルゲーム作成ツール系はオーバースペックだと確信。だ、だって絵も音楽も入らないんだもんな! 考えてみりゃな!
 うっかりページめくっちゃうと別の可能性の物語がチラ見えしたりするのも逆にいいと思ったりするわけですよ。ぶっちゃけ、ルート無視してページめくっちゃうのもそれはそれでアリかなって気がするのだ。紙のゲームブックはそういうもんだったわけで。

 Sigilでテストで作ったのは、道を右に行くか左に行くかみたいな単純な分岐しかないですが、それでも動作することが判ったのでオッケー。PC向けのメジャーなepub管理・リーダーのAdobe Digital Editionsで化けちゃってどーしようかと思ったけど、googleさんに尋ねたら修正方法発見しました(けど、わざわざZIP解凍してバラす方法が上位に来るところを見ると、昔のSigilはソース編集出来なかったのだろうか…今はわざわざバラさなくてもソース表示でベタ打ちすりゃいいだけですね)。

 という訳で。
 ケータイ小説書いてる名義でそのうち作るかも、な今日この頃。
 ただ、例によって(?)、先入観なく読んでもらえる方が嬉しいので、こっちでは特別告知とかするつもりはないですけれども。

固定リンク / 2012.3.24


そして店は消えてゆく

 所有MDの音源を電子化する作業を地道にやっている時に、大昔にFMラジオ等から録音した音源が出て来たりするとですね。
 曲の頭にDJの人の曲紹介の切れ端が乗ってたり、終わりの方が変な所でフェイドアウトしてDJの人の曲紹介が(以下略)ってのがたまにあったりして。
 今は、曲が音源として手元に欲しいと思ったら、うたフルでダウンロードしちゃうとかYouTubeの公式PVから音だけブッコ抜くとか出来る訳で、こういうお茶目な録音も時代の遺産だなぁ、などと。
 ただまぁ、当時好きだった曲であることには変わりなく。普通に音源で買い直したいなと思っていて、最近、月例行事のように中古CD屋さんで散財する日々を過ごしておりました。
 ずっと前にAntiloopと出会わせてくれたくれた地元のショップが行き易い場所にあって、ちょこちょこ通っていたのですが、何店舗かあるうちの1つが閉店しちゃってて超ショック。
 何故か同じ中古屋さんでもブックオフには足が行かない不思議。変なのがないからなんだろうな(少なくとも地方のブックオフには)。地元ショップさんには失礼かもしれないけど。

 ただ。
 足で歩いて見つからなければ頼りになるのがオンラインなわけで、Amazonをつらつらと見て回っていたら。
 実店舗がなくなったその店が、自分の欲しいディスクを中古出品しているのを発見。
 評価見ると今日の日付でも評価書いてる人がいる。ということは、ネット上での出品者としてはまだ活動しているのかー。
 実店舗閉めてそういう方向に行ったのかー。
 でもなんか。送料かけるのもったいないなー。地元なのに(苦笑)。
 何人かの出品者がいて、その店の出品は最安値ではなかったんだけど、でもやっぱり、ねえ。今までお世話になってたトコだし(ということは、怪しい業者じゃなくてちゃんと中古CD売ってる人だってのを知ってる訳だし)、で、そのお店の中古在庫をぽちり。
 店舗にも出しているので売り切れたらごめんなさい、というお約束の注意書きがあったけど、店舗がないのはこの目で見ている。系列店も一応覗いて見たけどそっちの店頭には並んでなかった。うん。もうすぐ届くでしょう。

 ……まあ、中古CDなんてのは典型的なロングテイル商品だから、ネットに「放流」して出会いを探すのは悪い方向ではないんだけれど、うーん。セブンネットみたいに、オーダーして店舗受け取りが選べたらなおいいだろうなぁ、とちらり。Amazonも仲介料取るだろうし、こんな短距離を運ばされる運送会社さんも何だか申し訳ないし。
 彼ら自身が自前でサイト持てばそれも出来るかもしれないけど、ちっちゃい店だから難しいのかなー。これからも欲しいものがある時はお世話になるつもりでいるのになー。

固定リンク / 2012.3.17


auスマートパス

 立て続けにケータイ話題ですんません。
 SNSが活動のメインになって来てから、ケータイの月額決済サイトは全部解約してしまっていたのですが、久々に月額契約してしまいました。
 なかなか面白い試みです。これからアプリもいろいろ増えて来るでしょうし、まぁ、月額払ってお試し出来ると思えばそれはそれで。

 スマホのアプリって基本的に前金制な訳です。でも私はUSIM抜いて運用しているので、アプリの起動毎にサーバに接続しに行くタイプのアプリは使えない。待ちゲー探している時に「ゆけ!勇者」が選択から外れたのもそれが理由な訳で(個人的にはちょっと残念ではあるのですが)。
 で。
 スマホのマーケットとか公式サイトの説明とかでは、その辺が判らないことが多いのですよ。ネットワークが必須なのか、そーじゃないのか。インストール時になってから初めて、「ネットワークへの完全アクセス」が許可事項に入っていたりすると、え、もしかして? とか気づいたりする訳で。
 実は困ってた訳で。
 なのでまあ、渡りに船でございます。月額固定で「試せる」のはUSIMなし運用にはチョーありがたい。

 ただまぁ、これもまた月額会員制度なので、起動時に認証しに行くタイプもあります。そういうのは仕方ないので起動直後にアンインストールする羽目になってますが。
 実はとりあえず乙女ゲインストールしてみた(笑)。で、見事に起動時認証ものが多くて玉砕した。あと、いつでもセーブ出来ないのもあって……私の需要ではアウト。うむ。残念ですね。通勤時に読書代わりになるかなと思ってたのですが。
 ちなみに、横画面のもアウト。吊革つかまりながら両手は使えませんでばよぅ! てか、RPG系も興味はあるけど、なんでほぼ横画面なのだ。しょんぼり。通勤客にもなんか恵んでください!(笑)

 てな訳で、今インストールしているのは癸生川シリーズの月条邸事件だったりします。ちょっと前に月額解約した1つだったりする。起動毎に接続しに行かないのは嬉しいんですが、もしかして月初にチェックしに行くタイプかな(ガラケーではお馴染みの)。まあそれはそれで。
 個人的には、スマホは左手派なので、左下に「調べる」とか「話す」とかのコマンドが出て来るのもちょっと嬉しかったりします(ガラケーの時からそういう画面デザインでした)。えへへ。
 しばらくはアドベンチャー系をつらつらと、読書代わりに漁ってみるつもり。ツール系は、入れるなら購入した方がいいっすもんね。月額解約してデータ消されるんじゃ意味ないし。
 好きだった絶滅記念日がラインナップに入ってるのはちょっと嬉しいなー。あれがAndroidに来ていたとは知らなかった。USIMなしで出来るんだったらちょっとやり直そう。ガラケーでやっていた時も、程々の難易度とそれなりのボリュームとで(※褒め言葉)、大変楽しませていただいてましたのですよ。うふふ。

 星飛馬電卓も一応入れてみました。……実用的じゃないけど笑えますね(笑)。決めゼリフ一種類だけなのか〜。

固定リンク / 2012.3.10


S007、最後の1台確保して来ました

 てか決断した自分を褒めてあげたい……うわー怖い。マジで。いやまあ、他の店回ればあったのかも知れないけどさ。
 しかし、売りまくりたい機種へのインセンティブがなくなるとガラケーはこうも高いものかと実感。マジで最後のガラケーになるといいなぁ。

 てゆーかWIN HIGH SPEEDが速い。
 びっくりした。
 速さもだけど、こんな田舎の丘陵地が既にエリアだったことにびっくりした。頑張ったなau。
 3G遅いとか言っててごめんなさい。えへへ。3Gもまだまだがんばるねえ。まぁ、LTEになれば理論値はWi-Fiより速い訳ですが、まだまだ戦えますって。ガラケーなら(まぁ、LTEも4Gじゃなくて3Gですけどね)。

 さて。
 久々のソニエリ機。相変わらずフォントが野暮ったいなぁ!(※褒め言葉) 見やすい……チョー見やすい。世の中でこれに注目するレビュアーはあまりいないような気がするけど、なんでソニエリ機だけなんだろこれ。他メーカーもパクればいいのに。フォントサイズやや小にしてもギリギリ潰れない。で野暮ったい(※褒め言葉)。ステキ。

 前回のソニエリ機では400個以上のプリセットデータにめまいがしていたのですが、今回のプリセットデータは2,700以上ある(……)。
 勘弁してくださいよもう! プリセットデータ消すだけで1日終わっちゃうじゃないですかぁっ!!
 ……もういや……ぐすっ……細々と生き残ったガラケー、将来は1億くらいデコメ積んで売られたりしちゃうのだろうか……もう買う機会がなくなるかも知れないけど……。
 てかさ、せめてプリセットデータは専用にフォルダ切って入れておかないかケータイメーカー様。要らねーって層はそれだけでだいぶ楽になると思うんだがな。フォルダごとざっくり消せるし。

 Wi-Fi Winオプションは既に申込済。でもあれは即時反映じゃないので、まぁ、そのうちまた使い心地を追記でもします。自宅のAPは既に登録してあるので、あとはサーバー側の処理待ちです。

2012.3.5追記
 つながったです。
 回線はNTT系なので最初はダメでしたけど、googleさんのお世話になってVPN周りの設定いじくって直りました。VPNパススルー有効は関連ブログやスレでは一種のおまじないみたいになってた……無知でスミマセン。
 と言っても、自分が使ってるルータではそのものズバリの設定項目はなくて、メーカーサイトのマニュアルを漁ってVPN関連の設定項目探しまくりました。
 考えてみりゃ、まぁ、そうですよね。一種のVPNだよな。確かに。
 で。
 速いよー! 何このスピード……。てか、ガラケーブラウザ自身の処理速度がこんなにちゃきちゃきしているものだとは今の今まで知りませんでした(笑)。ガラケーで画像がローディングされるまでは「×」マークで待たされたりするのは当たり前だと思っていたのに、そのローディングマーク見えないって何事。はええ。
 ちょっとWi-Fi APつかむまでに時間がかかり過ぎるのが苦しいけど、いったん接続してしまえば快適です。
 ぽつぽつ見ていたガラケー専用サービスが順調にお亡くなりになっているので(苦笑)、これ使うのももうそんなに長くはないのかなという気にはなってますが、まぁ、残るサイトさんたちが生きている間は活用しましょうかね。

固定リンク / 2012.3.3


しばらく浮気するつもりなかったのですが

 スマホ使い出したら、3Gの遅さに苛々するようになってしまった。人間、贅沢には慣れるものなのです。悲しいことに。

 今や参加するサイトへのアクセスはほとんどがスマホ経由になり、一部ガラケーしか対応していない所に行く時に仕方なくガラケーを使っている、という状態です。
 今やスマホはau ICカード挿してなくてもauのサービスが使えるようになりましたので(auone IDで)、スマホにカード挿す理由がなくなっちゃって、カードは未だにガラケーです。なので電話とキャリアメールは相変わらずガラケー受信。どちらも(メルマガ系を除けば)1年に5〜6回レベルの低使用率ですけれども。
 てゆーかぶっちゃけ要らないです、私には。どちらも。本気で連絡取り合う相手にケータイのキャリアメールなんて使わないし(家族にすら教えてない)。1つの端末でしか受信出来ないメールなんて、不便極まりなくて。非常時には特に痛感しましたし。

 去年、夏モデルでWi-Fi WINが出た時、「次はこれだなー」とは漠然と思ってたのです。それまでも、まあ出先は仕方ないとしても、家にいる間は、外のアンテナとわざわざ通信してパケット代かかっているというこの状況、不合理だなぁとは感じていたのです。
 今、各ケータイ会社がトラブル頻発して凄いことになってますが、3G使う必要がないなら使わないってのもある種エコかしらなどと考え始めたりして。

 ただ。
 その夏にうっかりIS06買っちゃったので。出来心で。現在のSA002もここ数年では一番気に入ってる端末なので、W53S以来の2年越し端末にする気満々だったのですが。

 今の時点で出ている秋冬モデルのガラケー2機種が、両方Wi-Fi WIN非対応だってばさ。で春モデル発表会にガラケー出て来なかったってばさ!

 うわちょっと待てえい。ガジェットに続くauの悪い癖が出やがりましたかまた。どうしようこのまま消えたら!? 買う気だったのにぃぃぃ!

 というわけで、焦ってるトコです。
 スマホに比べればガラケーのパケットなんて微々たるもんじゃないかとお考えなのかも知れないけど、いいじゃん、ねえ。ガラケーがWi-Fiに逃げたって。いやまあ、私の場合は速度がメインの理由なんですけど。

 夏モデル残ってるうちに買っちゃわないと使えなくなるか。と思って、一応登録してあるマイショップ見て来たら見事に展示されてない(SもTもどっちも)。
 …………なくなっちゃう前に探して確保が吉か。ちょっとSA002と別れ難い気持ちもあるんだけど。
 てゆーかいー加減ガラケーしか対応してないサイトがどうにかならないでしょうかねえ(苦笑)。

固定リンク / 2012.2.25


カーニバル3部作(?)

●カーニバル・イヴ / 清涼院流水
●カーニバル / 清涼院流水
●カーニバル・デイ / 清涼院流水

 うーん大丈夫かこの人。というか、講談社の担当者。これはどっちかと言うと出版を許してしまった出版社側の悪ふざけが過ぎるんじゃないかというか。ええまあ、こういうエキセントリックな書き手の「使い方」としては正しいのかも知れないけど、えーと、なんかちょっと複雑。
 今までに増してなんて密度のない作品なんでしょうか。というか、よくぞこの内容をこういう文体で書けるなあというか。文体だけなら、ひょっとして、相性が良過ぎるんでしょうか私。なんか異様に判り易過ぎて困る(文体だけなら)。

 遠藤家一族の名前が普通過ぎることにムズムズする。毒されてます。
 女性陣の存在感が薄いなあ。恋愛ごとに必要性を感じないなあ。本筋じゃないからいいんだけど。
 一体ちゃんだけがDネームで(作者に)呼ばれてないのはどんな意味があるんだ。他がみんなきっちりDネーム優先なのに、何故彼女だけ「サムダーリン」優先なんだろう。謎過ぎる。

 事件そのものについては、色んな伏線が緻密に計算されてる、というか、細か過ぎる、のがもう。死にそうです。どんな読者を想定してんだコラ。というか、想定してないのかも知れないけど。これ読み切れる人は普通いないと思うんですけど。
 …あと、それは書き過ぎると自虐にしかならないんじゃないかなあという部分が目立ち過ぎる気がするんですよねえ。これ。メフィストチームは自虐作家を肯定しちゃう土壌があるのかも知れないですねー。…ま、演出なのかも知れませんけどねー(しれっ)。
 ラスト近辺、BOKUに語った独尊の自尊論演説(?)が、ある種、流水大説スタンス表明みたいで面白い。深読みし過ぎでしょうか。

 「悪役」のネーミングセンスが悪過ぎる(わざとかも知れないけど)のは気が抜けちゃった。

========== ネタバレ結界スタート ==========

 「カーニバル」読了時に、作者はJDCを解体しに来たのかなと思っていたのですが、最後の最後で総代が戻って来ちゃうトコ見るとそういう訳でもなかったのかな。
 最後に「理解し合うことでしか人は平和に至れない」的な倫理観をいきなり展開し始めちゃった日にゃ。どうしたんですかね。趣旨変え?

 JDCシリーズ、のはずなんだけど、何だか結局JDCも蚊帳の外っぽかったですねえ。探偵のクセしやがってメイン事件は誰も解決してないじゃねーかコラ。単独でRISEに乗り込めた独尊くらいしか探偵らしいことしてないっつーか。JDCシリーズというより龍宮一代記みたいな。

 十九殺しちゃうのか。これが一番びっくりした。確かになんというか扱いづらいやつだという気はしてましたけれども。続く物語をまだ見ていないのでアレなんですが、条景、出て来たりするんですかね? ヤツもミスディレクション材料なだけすか?
 龍宮は死なないと思ってたのですが。なんとなく。斜な読み方ですが、龍宮くんは異様に「作者に愛されてる」感がふつふつと(へんな意味じゃないぞ)。言霊遣いだしこの名前のゴーストライターを(作中で)任せるくらいだし、やっぱり特別なんですかね…。

 …みたいなことばかり考えながらずらずら読んでました。さすがにこれはふつーにミステリとして読む気にはならなかったですよ、最初から。邪鬼が誰だろうくらいは考えてましたけど、描かれる事件のスケールがムダに大き過ぎて、トリックとかミステリが全部些事になる破壊力。…そして実際些事として投げられっ放しで終わりやがった。本当にどうでもいいと思っていたので全く気になりませんでしたけど(笑)。

固定リンク / 2012.2.19


ストーカーには便利な時代だ

【Case 1】

 さて。とりあえずスマホにGREEアプリを入れてみようか。
 電話帳検索って機能がある。電話帳に登録している友達がGREEをやってれば教えてくれるってやつだ。これを便利だと思うか、そうじゃないと思うか。まぁ君の自由だけど。

 ただ、仕事の取引先の担当者がちょっとイイ感じの女のコで、一応やり取りはあるからイザって時のために連絡先は交換してるけど、でも仕事を超えてプライベートな付き合いをしたいってコクるまでの勇気がなかったりする、そんな君にはきっと便利だ。

 何故なら。
 GREEアプリから「電話帳検索」で、仕事のために聞いた連絡先でちょいっと検索すれば、彼女がGREEをやってれば、彼女のアカウントを突き止めることが、出来るからだ。

 さぁ。ストーキングを始めようぜ。仕事上でしか知らない彼女が、プライベートで書いているメッセージを覗き見ちゃおうぜ。
 日記を舐めるように読むんだ。つぶやきをくまなくチェックするんだ。意外に盲点なのは、各ゲームに備わっている「あいさつ」機能だ。一緒にモンスターを倒した仲間に「ありがとー」とか書き合ってるうちにさ、今日は寒いねとか、ウチの猫がさとか、風邪引いたよとかさ、何気に書いちゃってるんだぜ。あとゲーム仲間と一緒に作る「ギルド」の掲示板もだ。覗く価値はある。
 ほらね。
 彼女の情報が集まってくるんだぜ。
 猫飼ってるとかさ。あの日不在なのは旅行行ってたせいだとかさ。実家は大雪で雪かき大変とかさ(ああ北国出身なのか)。好きなテレビ番組とかさ。彼女は猫派だけど母親が犬派とかさ。家の近くのコンビニはセブンイレブンだとかさ。ティラミスマニアだとかさ。花束もらうのとかチョー憧れるー、とかさ。

 彼女の好みはリサーチしたかい?
 じゃあアタックしてみるかい?
 え?
 このままの方が楽しい? 彼女にアタックしてフラれたらツラいけど、こうして彼女のプライベートを眺めるだけなら傷つかないって? それでいて彼女の全部が判るって? ……まるでいつも隣にいるみたいだって?

 まあ、好きにするがいいさ。GREE様がくれたサイコーの機能をただフツーに使っただけで、別に罪じゃないからね。

 1つ忠告しといてあげよう。
 未だガラケーの彼女がスマホへの機種変を考えていることを君に話した時には、全力で阻止すべきだ。でないと、彼女がGREEアプリを入れた時、プロフにやたらと無言で足跡をつけまくっている不気味なアカウントが君であることが、バレてしまうからね。

 当然だけど、友達申請なんかするなよ? ゲーム仲間で同じチームに入ったりするなよ? 一緒にモンスター倒したりするなよ? 庭の育成手伝ったりするなよ? 彼女にこっちのアカウントの情報を渡すなんてことはするなよ? ネットストーカーは、自分の存在を相手に知られたらアウトだからな。唯一の「通路」を、自分から塞ぐようなことはするなよ? 知られて、アカウントをブロックされちまったら、今までの努力は全部水の泡だからな?

【Case 2】

 まぁソーシャルゲームってそういう要素もあるとはいえさぁ、「友達」登録してっからって、個人対戦でオレばっか狙い打たれて叩かれんのって実際不快なわけじゃん?
 やたらレアなの持っててさ。チーム戦なんかではまぁ何かと頼れるやつではあるんだ。だからまあ、ゲームで付き合うには便利なトコもあるしって、そう思ってはいるんだけどさ。
 日記とかつぶやきとかでは仲良しゴッコしちゃってるけどさぁ、ゲームんなると、折角苦労して取ったレアアイテムも、課金で取ったアイテムも、ソッコー叩かれて持ってかれさぁ、ゴメーンで済むと思ってんだよねあいつ。でその強さの秘密は、初心者ボコってアイテムコレクターやってるせいだって判ったんだけどさ。
 ……まあ、便利な駒であることは変わんない。ゲーム上ではね。オレの方も徐々にだけど強くはなって来てるし。

 あいつ、最近スマホ買ってさぁ、Facebook始めたとか言い出してさ。社会人だし今時Facebookくらいやんねーとさ、とか言い出して。
 表向き無難なコメ返してっけど、しょーじきウゼー。もんのすごくウゼー。

 ただまぁ、オレもスマホに変えたの契機に一応Facebook登録してみた。偽名でな。ネットサービスに戸籍上の本名入れる勇気はまだないわ。通販とか、本名じゃねーとモノが届かないとかはしょーがねーけど。それ以外はね。

 で。
 しばらく使ってて気づいたんだけどさ。
 ……「友達ではありませんか?」ってなんだよ、あれ。全然知らないヤツがさ。友達じゃねーのかってオススメされてんだよ。

 とりあえずナニモノなのか気になるからwallとか見てみるわけだけど、女なんだよね。そいつ。てか本名(っぽい名前の)登録だし。コメ書き合ったりしてる人も本名(っぽい名前)晒してる人が多い。Facebookってこういう世界なんだ、へーとか思ったはいいけど、結局、誰なのかはわかんねーわけよ。友達ではないですかってオススメされてもさ。友達じゃねーっての。

 それからまたしばらくしてさ。
 例の仲良しゴッコの泥棒ヤローがさ。新年会がどーとか日記書いててさ。行った店で出た料理とか写真載せたりしてるわけよ。へーそりゃ良かったねーと棒読み気分で(実際はテキトーに顔文字飾って)コメ書いたりしといた。
 何の気なしにFacebook入ったらさ、また出てんだよ友達レコメンド。何なんだこいつと思って何気にクリックしたらさぁ、

 ──新年会。料理の写真。GREEでやつが書いてたのと一緒じゃねーか。

 どゆこと? なんでわざわざ料理写真パクリ? しかもGREEから? おかしくね? たかが個人の新年会の料理写真なのに?
 …………ああ。

 そうか。それで「友達ではありませんか?」なのか。
 へえ。
 あー、「友達」ですよ。確かに。確かにね。でも今までは本名知らなかったけどね。仕事何してるか知らなかったけどね。というか性別すら知らなかったけどね。
 どんな業界で、誰と付き合いがあるのか知らなかったけどね。ドコのガッコ出身とか、知らなかったけどね。
 どの辺が行動範囲とか知らなかったけどね。
 あのカフェがお気に入りとか知らなかったけどね。
 よく立ち寄るコンビニがあそこだとか知らなかったけどね。

 すげー近くに居やがったあのクソ女。

 GREEならリアルの人間関係関係なく好き放題やれるとか思ってんだな。あぁそーだろうな。もしかしてオレだって知っててやってンのか? リアルじゃ勝てねーからってオレボコんのがそんなに楽しいのかよあァ? いー神経してンじゃん。Facebookでコメ書いてるあいつリアルに知ってる。そのツテ辿ればヤツが誰なのかリアルで特定出来んじゃん。出来る手段手に入れたんじゃん。っははははは。GREEサマサマだなぁオイ。
 どんな復讐してやろうか。
 ……いや。本人より周りがいいな。周囲から。本人には決して手が届かない方が、バレにくい。じわじわと。見えにくいトコから、追い詰める方ガ、キット、楽シイ。

 面白く、なって来たヨ、なァ? GREEさんよォ? 感謝、しちゃいますよォ。っくひひひひひ。

 あ。
 アカウントの設定で他サービス連携を全部OFFにしておこう。コッチのアカウントバレる危険は少しでも、減らしておかないとな。まぁ、Facebook本名じゃねーし、wallとか何も書いてないけど。

 ※

 GREEさん例に出してしまってすみません。でも実際はGREEだけじゃない、とは思うのよさ。Google横断管理とか、微妙に不安になる。Chromeで危惧したことがとうとう始まってしまった、って私は思った。Googleがストーカーと化した、って。
 連携の名の下に、いつかYouTubeのアカウント情報がGoogle+とリンクしたりするかも知れないって考えないのかい。Google+本名登録してたりしたら、アホ動画投稿したのがあなただって丸見えになっちゃったりするかも知れない訳ですよ。
 おかげで、Google関連サイトにアクセスするたびに、最初にやる作業がログアウトになった。何処かのサイトで何かの拍子にログインしちゃってたらどうしよう、と変に神経質になってしまった。
 それに、あの会社、買収好きだからね。IT世界の買収活動に「ありえない」はありえない。いつか遠い将来にGoogleがMobage買ったらどうする。上のCase2の世界が、MobageとGoogle+の間で起きないなんて保証は何処にもない。

 Facebookはビジネスの世界、GREEやモバゲーは遊びの世界、という「住み分け」は何故許されないのか。
 なんのために「別のサービス」として運営しているのか。
 別のサービスなんだから別の世界として楽しむ自由を何故させてくれないのか。
 au One Friends Noteも同じような微妙な不安を感じる。各SNSのタイムラインを「個人」で縦割るというその発想。mixiでの活動はマイミクたちに向けてのものだし、twitterのつぶやきはtwitter仲間とのものだ。それを一緒にタイムラインに並べられることに意味があるのか。1度公開を許してしまったら、mixiでしかつながっていなかった相手にtwitterでのつぶやきまで読まれることになる。じゃあ、マイミクとのトラブルを誰かに聞いて欲しいと思った時にドコで吐き出せばいい? 逃げ場がない。どうしても都合で切れないFacebook友達についてmixiで書くことも出来ない。
 ソーシャル疲れどころじゃない。リアルとは別の世界だったネット上ですら「逃げ場」がどんどん奪われる。全てのソーシャルサービスがつながってしまったら、それは、別のサービスとして運営する意味があるのか。

 NAVARのLINE、大人気らしいけど、私は怖くて入れられん。電話番号をキーにするサービスが他と「連携」されたら、──
 想像するだけでも、怖いのであります。私は、ね。
 別に疚しいことをしている訳ではないんだけど。

 それにしてもGREEの電話帳検索は割と悲劇だと思うのだがなぁ。mixiではメールアドレス検索にあれだけ反発が起きて、探されたくない人が設定で検索を拒否することが出来るようになった訳ですが、GREEのこれは検索される側に拒否する手段がないのが困りものです。
 メールアドレスと言えばケータイのしか持っていない、というガラケーユーザーは、自分たちが「探す」側に立てないから機能の存在も気づけない。自分は探せないのに他人からは探され放題、って不公平過ぎるじゃない? どう考えても。
 実際に知り合いとかじゃなくても、たとえばフリーペーパーの「譲ります」的なコーナーで連絡のためにアドレス晒したりする人も中にはいたりする訳で。で、それを悪意あるやつが勝手に電話帳に登録しちゃえば、探し放題なのだよな。GREEの中だけで書いてたプライベートな日記が、実質フリーペーパーの部数と同じだけ、しかも恐らく住んでるだいたいの地域とか本名(の一部)とセットになって(苗字くらい載せる人いますよね? 一緒に)、バラ撒かれちゃうってことですよ。大袈裟に言うと。

 住所や名前は超個人情報で、郵便局員さんは大量の「個人情報」を握ってはいるけど、だからって郵便局員さんがそれ以上のプライベートな日記帳の中身を知ってたらどう思うよ。不気味に思わないかい?
 メールアドレスを知っているからと言ってGREE上のアカウントと問答無用に結びつけられてしまうのは、この不気味さと同じだと思うのですよね……。メールアドレスはただの「連絡先」であって、それを知っていることが、イコール、(当人が拒否出来ない形で)プライバシーを侵害していいという免罪符になるわけじゃあ、ないと思うんだけれどなぁ。

固定リンク / 2012.2.11


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