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公開範囲オンチ

 昔から何となーくチェックしているニュースサイトがあります。今はWebニュースサイトってそれこそいろいろありますけれど、割と古い方に所属すると思われる。ナリナリドットコムです。実は、モバゲーのニュース等に元ネタ提供している1つでもあるので、もしかしてモバゲー経由でここのニュースを読んだことある人も多いかも知れないです。私は本家で読んでますが。メインストリームからちょっと外れた小ネタ系が多いです。ただ日経エンタと組んじゃってからは私好みじゃないものも増えて来ましたけれども(笑)。

 ここのサイトには以前からコメント欄があります。まあ何処のニュースサイトにもありますけれども。ただ、このところ、どーもこのコメント欄の書き込みに違和感を感じることが増えて来た。
 というのも、特に芸能人の不祥事関連の記事に多いのですけれど、その渦中のタレントやスポーツ選手本人に対して書いているかのような文章をかなりの確率で見かけるようになった。公式ブログの本人の記事にコメントしている感じ。
 中には、クレームらしきものを書いてしばらくした後、「書いたのに全然理解してくれないんですね」的な逆切れコメントで戻って来る人がいたりする。つまり彼(彼女)は、記事の「主人公」たるタレントやスポーツ選手がそのコメント欄を見ているものだと思っているらしいのだ。
 逆もある。活動休止記事に、本人宛と思われる長々としたファンレターコメントをつけて、しばらくして復帰すると、またその記事に長々とした復帰おめでとうファンレターコメントがつく。また、病気等の記事に対して、自分も同じ経験をしました頑張って的な励ましコメントがついて、治って復帰すると以下略。
 しかもそういうタイプ、1人じゃないし、記事も1つじゃないです。
 いやここニュースサイトだし、書いても本人に伝わらんし。と一読者の自分は突っ込むのですが、ナリナリがtwitterやfacebookと連携するようになってふっと気づいたわけです。
 ああ、twitterなのか。と。
 サイトが独自に用意したコメント欄と、各SNSのAPIによって連携されて表示されているつぶやきと、区別、ついてないんだ、と。
 で。
 twitterなら、「本人が見ているはず」前提であっても全然おかしくはないんだよね。確かに。それは判る。本人が公式アカ持っていればなおさらだ。
 彼(彼女)は、自分が書いたものの「公開範囲」を理解していない、てことなのか、と。

 twitterが出来てから、うかつなことをうっかり呟いて炎上する例が大量発生するようになったのは今さらだと思います。ちょっと年寄りになると、何故そんなことも判らんのだろう? と逆に不思議になるわけですが、あちこちのニュースサイトでtwitterつぶやきやfacebook wallと連携する例が増えて来ると、どんどん、書いたコトの公開範囲は曖昧になって行くのだなということに気づかされたわけで。
 AKBの彼女たちの問題も、結局はその「公開範囲」を理解していなかった悲劇なわけですね。twitterのタイムラインは鍵かけてても、写真投稿のために使った外部サイトは鍵かけてない、という。

 自分が投稿したメッセージやサイトが、アプリや外部サイトで、便利にマッシュアップされてしまうと、それぞれの書き込み、写真、動画等がどのサイトで預かられ、どのサイトで認証やセキュリティを管理し、どういう範囲で公開されているのか、ということが判りにくくなって来る。
 特にこの手のSNSサイトをアプリ経由で利用している人たちは、各サイトがどういうセキュリティ・ポリシーで、どういう設定で各記事やコメントを管理しているのか、ということを理解しないまま使ってしまうんだろうなと。アプリで写真投稿する時とか、何処使ってるのかなんて意識しない人多いんじゃないんだろうか。「twitterに投稿されてる」と思っているだけで。実はtwitterそれ自体には写真を投稿する機能なんかないというのに(公式外部サイトはあるけど)。

 この「公開範囲を誤解してしまう人々」は、マッシュアップの副産物とも言える。しかも最悪な。何処に何を書くと何が起こるのか、ということがどんどん曖昧になって行く。フォロワーや友人にしか公開していないようなつもりで、うっかりと「燃料」を投下してしまう方々の思考回路が、ちょっと判ったような気がしたのです。

 私は未だに、こういうのが怖くて、コミュニティサービスに「アプリ」を使うのをためらっているのです。自分の送ったデータが何処でどう管理されているのか、判らないまま使うのが怖い。だから、Webサービスとアプリサービスの両方が提供されている場合は、迷わずWebだけを使います。各SNSサービスのアプリ使うと何をどう持ってかれてるのか見えなくてすげー怖い。ましてやau one Friends Note(旧jibe)とか……あんなオソロシーものよく使ってられますな若い子は! あたしたち年寄りにゃ、あんな、裏で何やってんのか判らんブラックボックスアプリとか無理過ぎる! 怖くて! 全SNSのアカウントを1つのアプリに(ひいては1つの業者に)握られるなんて恐怖しか感じないですってばよ!

固定リンク / 2012.2.4


歌い手なんて所詮は素材なのだよふはははは

 という高笑いが幻聴で聞こえて来たような気がしたのです。
 何がって。
 きゃりーぱみゅぱみゅがだよ。

 いやまあ。聴いてんですけどね。PON PON PONいいよね。新曲出たけど未だにぽんぽんしてます。中田節全開。これをPufumeでやらなかったのはヒジョーに判る感じです。ソロ向き。単体でぽんぽんするのがかわゆすです。そんな唄です(?)。海外でウケるのも判るなー。

 で。
 あくまで個人的な感想ですが、元がモデルさんだからなのか、あと名前の非人間っぽさ(笑)も相まって、物凄く「素材に徹している」感があるなぁと思っていたのです。ご本人のやってることは妙な突き抜け方があるなぁ、とは傍観しているのですが、こと音楽に入ると完璧に「中田ヤスタカの楽器」に過ぎなくなってる印象。
 それだけ中田カラーがどぎつい、というか、割とどんな人でもそうなっちゃいそうな感じはするけど、でも他の(曲を提供したりしている)アーティストたちに比べても明らかにきゃりーは没個性方向にされてる感じがかなり。
 声の加工のせいなのかも知れない。ぶっちゃけ別にきゃりーじゃなくても良くね? みたいな造り。

 だがそれがいい(きっぱり)。
 逆に、ここまで無垢な「素材」になれる歌い手はきっと、いろいろ「加工」出来て面白いんじゃないかなぁなんて変な想像をしたりする訳です。ぐへへ。

 音買ってる人たちのレビューとかチラ見しても、タレント音楽として、「きゃりーが歌ってるから」、という人より、中田ドラッグ補給のために聴いてる人が多い気がするんだよなぁ。何となくね。
 この手のコラボ(?)は、「彼女がブログで取り上げたアイテムは売れる」という商売目線で「彼女が歌えば売れる」みたいな思惑がもしかしたらあったのかも知れないけど、多分、物体としてこの音を欲するのは、きゃりー関係なく音が好きな人とか中田マニアック方面なんじゃないかって気がするのさ。私含めてさ。音に興味がなかった層がきゃりーに引っ張られて音を買うって方向は狙ったほどにはならないと思う訳さ。つまりモデルとしてのきゃりーファンときゃりーの音楽のファンってほとんど重なってない気がする訳さ。

 ただ、この組み合わせいいと思います。
 中田音の邪魔にならない感じが。
 ……え、褒めてますよ? 褒めてますってばこれ。当然じゃないですか。モデルはクライアントのために素材になるのが仕事じゃん? ねぇ?
 かと言って無理はいけませんぜ。こないだ倒れちゃったみたいですけれども。

固定リンク / 2012.1.28


こういう発想はええなぁと思うのよさ

 ただなんでタイトルが「UN-GO」なんだ。「敗戦探偵」って言葉はベタで古臭いけど、それをタイトルにしても良かった気がする。
 スマホの青空読手が坂口安吾だらけですようふふふふ。通勤のお友達。

 名作と呼ばれる作品が別メディアで甦る時にアレンジされるという発想は全く悪くはないけど、「原案」とは突拍子もなくベクトルが違う作品に変化していたので、なんてゆーか。逆に「原案」があることすら邪魔な気がしてくるくらい、なかなか興味深い作品に仕上がったなぁと思いつつ見てました。こういう発想は素人がやると「二次創作」な訳ですがね。ふふん。
 新十郎は「原案」では本当に最低限のことしかしない探偵なので(クラシカルな、とも言うか)、それに比べたらアニメの新十郎はよう喋るねえ。しかも長台詞を。
 ただ、TV最終回より先に因果論(劇場版)やっちゃうだけあって、テレビシリーズ追いかけてるだけだと全然食い足りないでありますね。上映は東北をきれーに無視して下さりやがってるので(珍しくBSフジとほぼ同時にフジ系地上波が買ってたので、絶対劇場版来る気なんだと思ってたのににゃー)、DVD待ちです。因果論見ないと小魚の小骨が取れない感じですよ。はー。見ても取れなかったらどうしよう。はー。
 原作では割と没個性探偵だったのに刷毛で刷いたような後ろ暗さ(?)が加わっちゃって、キャラクターとしては割と魅力的な男子になってる気がしましたのよ新十郎。はい。いかにも何か過去背負ってますみたいな、いい意味での「芝居くささ」があって面白かった。声優に勝地涼さん持って来たチョイスは大正解だったと思ったり。
 探偵ものの宿命として、終わった感じがしないのもなんかいいなー。あと梨江ちゃんはもっと活躍して欲しかったかも。何となく。因果はあれだから正確には「助手」じゃないし、もっと、なんつーか、純粋にワトソン君的な役割をする人がもう1人いても良かったんじゃないかと思って(てか因果のせいで新十郎「原案」より無能化してる気が)。で梨江ちゃんがはまるかなと思ってたので。前半はちょっとそれっぽかったけど、後半は当事者になっちゃったのが惜しいぞなもし。

固定リンク / 2012.1.21


culture japan

 終わっちゃった…(BS11で見ていた)
 MX制作だから地方の人間としては出会えるはずがなかった番組だし、2期だけとは言えBS11が採ってくれたのは幸運だったかも知れないですなぁ。
 こういう番組大好きなのですよ。ポップカルチャーに限らず、日本文化を日本以外の視点で見た番組。culture japanも超好きだったけど、Begin Japanology(現・Japanology+)も録画してまで見ちゃうほど好きだったりします。

 とはいえ、culture japanの目線はすごく日本のふつーのヲタク人と近い部分があるので、完全に違視点番組という訳でもなかったのですけれども、それでもやっぱり、彼らが切り取るポップカルチャーと、そこに浸かっている日本人視点とはかなり違う感じがします。面白かったのです。あと海外イベント! アメリカとフランスのあれはもうあちこちでやってるけど、アジア圏のイベントはあまり見ないからすっごく新鮮だった。

 ただ、ミライミレニアム周りはかなり中二病な感じが漂ってて、なかなかに胸が痛くなるのですが私だけでしょうか(笑)。設定とキャラだけがあって物語がない! ぎゃー! いたたたたた! 設定とか結構作り込まれている資料は公開されているので、そのうちちゃんと彼女は主演出来るんだろうか。あちこちのアニメにゲスト出演してるだけじゃワナビーで終わっちゃうんじゃないか。ああ。心配(何が)。
 きっと外国人に腐女子文化は出て行けないから、男子は1人だけでいいのだろうなぁ。てか見事にハーレム設定だし。あぁもう。これだからヲタク男子はもうっ、って感じの設定なのが可愛くてならないです(えー)。
 ただ、動いてるの見てみたいなぁ。海外というフィルターを通って出て来た萌え絵ロボットバトルアニメ(だよな、多分)がどういう形になるのかは興味ある。
 おっぱいマウスパットがアリならみらいちゃんギャルゲにならんかなギャルゲ。既にLive2Dでうにょうにょ動いてる訳だし。固定化するより「選択肢」が色々あった方が面白い気がするんだけど。てゆーかまずMiraiClockがAndroidに来て欲しいでありんすよ。触りたい感じです。うふふ。モーションセンサーはなくてもいいので。

 しかしWebサイト重い…(ぐんにゃり)。これだけはちょっぴり辟易なのさ……。見通し悪い。出来の悪いモジュール型CMSで作ったような感じというか。情報が坩堝過ぎて整理されていないのがかなり見づらい。ああもう。写真にコメントつけられるのも面白いんだけど、全体を俯瞰出来ないし、画面をマウスカーソルが横切るだけでいちいち枠が出て来やがるのがうざくてうざくてたまらない。物凄くイライラする(笑)。つぶやきサイト系でも流れを眺めるのが好きな性分なので、このサイト構成は超苦手だ。うわわん。

 ま、なんだかんだ言って3期に期待です。あるなら。また見ますよー。地方で見られるものなら。

固定リンク / 2012.1.14


彼岸花の咲く夜に第2夜

 なんか、もう少し続いちゃってもいい感じですね。というか、これは終わりようがない話ではあるのかな。あえて言えばメインメンバーたちが卒業したら終わりか。

 第1夜に比べてえらく角が取れてしまったのは何処の誰の入れ知恵なのだろう。いやまあ、作品としては悪い方向ではないのですが、だいじょぶですかね。書きたいこと書けてればいいのですが。
 その中ではナフミ先生大健闘(?)だなぁ。ただ、女性の気持ちを描くという意味ではちょっと……。女子の変態はもう少しベクトル違う気がするんだけど……いやまあ、いいんですけどね。金森センセとタイ張るにはあれでいいのかも。

 いい話が多くてほろっと来ます。第1夜は果てしなく後味悪いカタログでしたし、あの泥臭さよりはだいぶ軽やかになった気がするのですが、いじめがあんまり表に出ていないせいなのか。ギャグメイン回があるせいでもあるかな。げらげらさん…(笑)。
 しかしさりげなく556出てるなぁ。過去キャラの束縛はこれ以上なくてもいいような気がするのですけれども。個人的にはさくのしんもちょっとなあ、と思っていたので、あまり「強く」出てくれなかったのは良かったのです。こっちでも556は優しいのぉ。

 みちる成長し過ぎだ。こんな子だったとは。今回は「成長」がテーマでしょうか。何となく。あやもまあ、成長と言えなくもないのか。でも自分から十三階段探す(from 資料室)のは誰か止めてあげてー(笑)。彼岸花のラストもある意味成長ですし。

 あ、放課後。別にご本人に伝えた訳じゃないけど、前回、絶対あった方が良かったと思っていたので、出来て良かったです。ちょっと突き抜け不足というか、みんな物語の中の役柄の中から出てなかったのは残念ではあるけど。

 第1夜でも思ったけど、普通にアニメに出来るレベルな気がします、ね。上の方がうるさいようでしたら、金森センセとナフミさんには多少堪えていただく必要はある気がしますけれども(それはそれでもったいないけど)。
 物語としての構成は悪くないし。ちゃんと悪い人が罰せられる世界ではあるし。
 …ちょっとコミック版見てみようかという気にはなってます。コミックは金森センセがハイパー過ぎるのは知ってるので、微妙に躊躇があったんですけど。

 音楽。今回、ギャグ成分多目だったせいか「ほこライオン、はじめました」が何か頭の中でヘビーローテーション…(笑)。のほほん曲は時々ツボにはまるのです。

固定リンク / 2012.1.7


逆の意味で「面白い」ソーシャルゲーム

 【山本一郎】コンシューマゲーム開発部隊がスマホアプリやソーシャルに何故適応できないか(メモ)を読んだ直後、ここで書かれている「悪い例」の半分くらいがそのまま当てはまる某版権ソーシャルゲームを、招待受けて始めてしまいました。
 いやまあ、タイミングは偶然なんだけど、それにしてもひど過ぎて笑えるのだそれが。もう、このひどさが楽しくて(笑)。うわこいつらソーシャルゲームなんか作る気ないじゃん、版権で通せば何とかなると思ってないかこれ、ありえねー、てか全く遊べねー。たまらなく可笑しいです。可笑しいのでちょくちょくやってます(えー)。

 開発者の方に申し訳ないので(自分も元ソーシャルゲーム開発者ですから…)、名前とかプラットフォームとか全部伏せます。ゲーム内の用語も適当に嘘つきます。

1.社会人が平日に遊べないタイムライン

 1つのノーマルミッションに時間制限があって、それが数時間で。
 社会人は、朝の通勤中にミッションスタートすると、次覗けるのは昼休みな訳で。でもその頃には時間切れちゃうレベルの数時間。でミッション失敗になっている。昼休みに始めると当然、仕事終わる時にならないと次に覗けない訳で、その頃にはミッション失敗以下略。
 イベントボス戦とかならともかく、通常ミッションがそれなのだ。ボスに勝てなくなっちゃってもレベル上げさえも出来ない。
 こらー(棒読み)。
 コンシューマーゲームならいいのよ。じっくり腰据えて、生活時間のうちのその間はゲームをメインにする、とうやり方ならありだけど。だけどさ。
 社会人が隙間時間に出来ないって。ソーシャルゲームの課金モデルは誰が主役だと思ってますか。社会人締め出してどーすんだよ。

 で、平日は完全放置していると、初心者狩りの餌食にされてて12時間毎に誰かにアイテム持ってかれてる履歴とご対面なのよね。うふふ。いやまあ、これはゲームシステムが悪いわけじゃないですけど。こういう、他ユーザーを踏み台にして強くなる系のソーシャルゲームだけはやりたくないと思ってたので、こういう要素がアリだったのかぁとちょっとしょんぼり。
 元の版権のストーリーがそういう世界なんだとしたらごめんなさい。私、「原作」知らないでやってます。

2.ソーシャルボスが全然ソーシャルじゃない件

 仮に「ソーシャルボス」と呼んでますが、仲間とかに協力要請を送って、一緒に倒しましょうっていうやつですね。ノーマルミッションとは別枠にある強力なボス戦というか。
 他ゲームとかだとソーシャルボスはたいてい、最初からアホみたいに強くて、1人でどうにか出来るレベルでは全くないのが当然で、だからこそソーシャルボスなのですが、どういう訳かこのゲームのソーシャルボスは、未だソロプレイ一直線の自分でもどうにかなっちゃうのよね。根気で。もちろん無課金で。
 ……いやまあ。私にとってはありがたいんだけど、この「仲間が作れないロンリィプレイヤーでも頑張れるゲームバランスにしてみました」みたいな気の遣い方はソーシャルゲームじゃないと思うのよ。優しいけど。そこで優しくするの意味ないでしょ。ソーシャルゲームなのに。
 ソーシャルゲームはアイテム課金の世界なのだから、バイラルネットワークを使える所はもっとえげつなく使わないとダメなんちゃう?
 新規会員なんて版権の魅力だけで引っ張れるワと思ってるんだとしたらソーシャルゲームにするなよ最初から、とか思っちゃうの。山本一郎センセ曰くの「稼ぐことに躊躇する」に似てるのかな。アイテム課金モデルはえげつなさがないと稼ぐコンテンツにはならない訳ですが、どこを「えげつなく」すべきか、という点に理解がない感じがする。バイラルネットワーク関連はもっとイヤらしくなっていい場所だと思いますですよ。

3.全体的な動線のヘタさ、と重さ

 主にスマホでやってますが、ゲーム進行が8割方Flashで、Flashの画面を先に進めるための「進む」ボタン的なものの当たり判定が狭くて、おまけに、その「進む」ボタン的なものの位置が画面の中で一定していない。
 ソーシャルゲームやってる人は残念ながらゲームを「集中して」やる文化があまりないと思う。私もだけど(笑)。だから、特に最近のガラケーの後発ゲームたちは、画面を「見ないで」5キー連打していてもゲームが進行する(本当に)。スマホの場合、Flashによる演出があって、そこから先に進むため「進む」ボタン的なものがあっても、Flash画面全体が当たり判定になっていて、ボタンにピンポイントに触らなくても画面の何処かにタッチすれば進むようになってたりするのが大半。
 ただでさえ画面進行のFlash動画が重くて、演出で時間取られてうんざりなのに、次に進むためには画面の何処かにある「進む」ボタンを見て、探して、確実に、そこに、ピンポイントに、触んないとならないという仕組みだけで、ながらゲーマーはもうぐったりだよ(笑)。
 1回ガラケーでもやってみたけど……ガラケーでこれやってる人尊敬する。重過ぎる。まさに「地下鉄でちょっとした停車時間にロードが完了」しない感じのテンポ。無茶言うな。トンネルに電波なんか飛んでる訳がない田舎の地下鉄ユーザーも排除する気だこいつ。田舎差別反対なのにゃー(※被害妄想)。

 あと、Flashじゃない部分でも、ノーマルミッションの「次へ進む」系が常にファーストビューに「ない」っていうのが。恐ろしく誘導センスがない……ていうかどういう設計なのマジで。「常に」画面スクロールしないと次に進めないって、テストプレイしててめんどくさいって気づきませんかねえ……ガラケー専用ならアクセスキーがあるからいいでしょうけどさ。
 ノーマルミッションのファーストビュー設計だけでもせめてやり直して欲しいですようわぁん。チョーめんどくさいっちゅーのよ。このレイアウトにこだわるなら、某内製ゲーのように、最初から「次へ」がファーストビューになる位置までオートスクロールしておくべきと思いますぜ。
 あと、ノーマルミッションに対しても友達を呼んで助けて貰う機能があるのですが、その機能の誘導が、自分の体力に余裕がある時は常に出て来て、体力切れ画面で出て来ないっていうのも誘導下手だと思う。自分がピンチ(に見える)時こそバイラルネットワークの使いどころじゃないんでしょうかねえ。こういうゲームって。

 つか、モバイルゲームの画面構成作る時、ファーストビューに何を入れるか、って物凄く大切な部分だと思うのですけれど、そこに無頓着過ぎませんかい。モバイル作り慣れてないってオチですね開発者様が。たぶん。きっと。コンシューマーゲームにはファーストビューなんて概念無いもんなぁ。

4.初心者放り出すのが早過ぎる

 今のチュートリアルだと初心者は粘るモチベーションまで至れない気がします。ある程度は「お約束」の見えている私ですら、2つめのノーマルミッションボスで既にぎったんぎったんにやられて、他にやり方知らないからうんざりするレベル上げループに突入せざるを得なくなり、しかも、数レベル上がったくらいでは全く歯が立たないのでどうしようと思った。
 コンシューマだってこんなゲームバランス見たことないよ……と苦笑してたのですが。ちょっとした「突破点」が1つ、ありました。超えれば一気に楽になった。
 でも、これを初心者が自力で見つけろというのは無理がある(※最近のソーシャルゲーマーのリテラリシーでは)。この「突破点」部分までチュートリアルに入れてあげるべきかと。
 あと、初心者特典が何もない。たいてい、回復アイテムの1つくらいは最初からもらえるものですが、それすらもない。それと、登録直後のユーザーを継続させるための、登録直後だけの特別なボーナス的なものがない。つまり、初心者をつなぎ止めよう、継続率上げよう、とする施策が何もない。
 ……いやまあ、この辺りは多分版権だからなんだよね。その版権が好きな人ならそんな「特典」には釣られないと思ってるんじゃないかと。だとするとやっぱり、ソーシャルゲームである必要があるのか、と思っちゃうんですよね。版権好きが、招待限定レアアイテムが欲しくて、版権を全然知らない友達を招待しまくるって可能性もあるのに。

 ※

 いやまあ、このくらいにしておこう。
 本気で、逆方向に面白いので変にテンション上がります。こういうのは「つまらない」「難しい」で放り投げられないのが元開発者のサガなのかも知れません。ただ、当然熱心にやり込む気にはなれないので、週末にたまーにひょっこり遊んでる、そか、そんな感じですけれども。

 それにしても原作が判らないので、登場するアイテム名や人名が全く頭に入って来ないです……パラメータの数字しか見てないかも……。

 ※

 これだけだとあれなので(?)、逆に、社会人が隙間プレイするのにいいタイムラインを持ってるゲームを紹介しておきますと。
 「百神」です。公式だとGREE版が紹介されているから、GREEが「本家」なのかも知れないですが、私はmixiで招待されて何となく始めた。
 イベントのタイムリミットが最低6時間くらいあるので、社会人にはやりやすい。あと、ミッションの構築の仕方も割と上手い感じがします。ちっちゃい目標をちょっとずつ達成させてゆく、そのやり方が。
 でもオールクリアしようと思うと課金しないと無理で、そのえげつなさも、まぁ、よろしいんじゃないでしょうか。ゲーム内で鬼畜だとか言われてますけど、課金するやついなければ開発者の給料は出ないんだぜッ! 開発者の給料出ないとゲームそのものが存続出来ねーっつんですよッ!(実感)
 あと……下乳?(意味はやってみると判る)

 欠点は、社会人的にはエリクサー(=行動力回復)要らない子なのに何かにつけて降って来るのでうざいことと(笑)、サーバーが貧弱過ぎるよハニィ、ってとこですかね…。もう500番台のエラーメッセージ見飽きましたのですよ。頑張れサーバ。
 出来ればスマホでやりたいんだけどなぁ。どういう訳かmixiアプリSAPはスマホに消極的なのが多い気がする。気のせいか(……儲からないから、かも知れない。mixiは招待特典を禁じているから)。

 もう1つ、ポケッツ☆ポケッツ(※既にサービス終了)。これも招待で始めて、あまり熱心にはやってないのですが、スマホ版のゲーム進行が超速なので社会人向け。
 ガラケー向けだと、アイテムゲットや戦闘などにFlashの効果(?)が必ず入るのですが、スマホ版はそれが全部すっ飛ばされて、ほぼHTMLのみの進行なので、ゲームの進み方が物凄く速いです。行動力使い果たすまでクリックするタイプのゲームですが、スマホ版だと使い果たすまでものの数分とかからない。
 楽です。どんなに忙しくても、ちょっとやってから寝よっか、って感じになり易い。ソーシャルゲームはこういう風に「日常化」するって割と大切なファクターだと私は思います。

 欠点…は、あるとすれば、ゲームバランス超甘なことでしょうか。無課金でもボス戦負けたことないし(ソーシャルボスも)、カード合成レシピも自力で探すタイプじゃないし。初心者特典もテンコ盛り。特に登録直後のみの連続ログインボーナス等、登録初日から続けることで有利になる仕組が物凄く大量にあって、友達に誘われたから登録だけしとこうかと思っても、これクリアするまではまぁ続けておこうかなみたいな、継続させるための施策がしっかりしてるのはえらいなぁと思った。
 画面の誘導も文句なくうまいし(動線で困ったことがホントに1度もない)、デザインもゲームシステムも女子向け。ボスが喋る言葉もいちいち可愛いしなー。バトルなんてしょせん飾りなのですよ、えらい人にもそれが判ってるよこの会社。
 ただ、元開発者からすると、これ、事業として続けて行けるの? と心配になるレベルの甘さ(笑)。何処で儲けるつもりなのかよく判らない感じ。
 あと、カードのテイストに統一感があり過ぎるかな。私は、ちょっと女子向け過ぎてピンと来ない。お気に入りって感じにはならない。ただ(上でも書いたけど)、ボスが喋る言葉は時々ツボに入ります。言葉方面は割と楽しい。

固定リンク / 2011.12.31


どっとポーチ

 ファスナーつきミニタオルのシリーズ。存在は以前から知っていたんだけど、某雑貨屋さんでたまたま売っているのを見て衝動的に買っちまった。
 出来たら震災支援タイニータネVerか、オリジナルシリーズのブラックベリー辺りが良いなと思っていたのですが、在庫にはなかった。買ったのはサイトに今は載ってないっぽい柄なので、もしかして生産終了シリーズなのかも知れない。さすが田舎クオリティ(ちなみに別メーカーのパチモンというわけじゃないですのよ)。

 躊躇しないで洗えるのがいいよなぁ。乾かすのも楽だし。価格帯もさほど高くはないし。ただ、隠したいものをさりげなく持ち運べるかと言うと答えはNoのような気がちょっとします。だってどーしても普通のタオルハンカチよりは「厚み」が出ちゃう訳でさ。もこもこふわふわで触ってて気持ちいいのは利点だけどね。

 本当は他の柄もちょっと探して来たい。価格帯的に通販する気にはならない値段だ。サイトによっては送料取られる値段だし。あと、唯一にして最大の欠点は「可愛すぎる」ことなんだよなぁ。もうちょっと、男でも大人でも持ち易いような「素っ気無い」感じのものがあってもいいんじゃないだろか。最近は男子にも愛用者いるという噂なのに。男子、どの柄持ってるんすか? キティちゃんとかリラックマとか持って愛でてるのかなあ。

固定リンク / 2011.12.24


常用する気でChrome試用したけど

 数時間使って、自分にとって致命的な部分を見つけてしまい、やっぱり常用に至らず。
 というか意外だった。これがないの!? という衝撃。

(1) rdfの制御をOSに渡しちゃうのか……

 RSSの簡易表示機能がない。
 XMLだとまあ出してはくれるんだけど、RSSリーダーの登録に誘導されちゃうのがうざい。チョーうざい。Chrome本体でその程度のことが出来ないなんて考えもしませんでしたってばよ。てゆーか。拡張子rdfを認識しない時点でありえねー(私のニーズでは、という意味ですが)。
 いやまあ、アドオンはありますけどね。けどねえ……。わざわざアドオン入れるのー?(げっそり)

(2) 表示が速いのが自慢ですが

 実はページ構成によっては激重になることがありませんか。
 つまりなんだ、えーと、Chromeのエンジンは何かしらのページ読み込みの想定というかなんというか、そういうのがあるのかも知れない。もしかしたら。
 数時間のうちに見つけた激重パターンは何故か2chまとめブログ系が多かったのですが、とにかく重い。重すぎる。Chrome落ちたかと思うくらい反応しない。同じページを火狐で開いてもやっぱり重いですが、でも、こんな不安になるほど真っ白なまま黙り込んだりはしないです(CSSやJavaScriptが読めなくてコケてレイアウトがシンプルになっちゃったりはするけど、それでもレスポンスはあるから文字は読める)。
 Chromeは粘り過ぎるのかなあ。火狐はさっくり諦めちゃうからへなちょこレイアウトで出力する方を選ぶのかなあ。でもだとしても、私のニーズからすると、この手の粘りは要らないかも。火狐さんの諦めの早さに座布団1枚。
 ……しかし何だろうなこれ。しかもある特定のサイトだけ、て訳じゃないのよ。数時間の間に3つくらい、伸びして肩回して腰をひねってあくびして茶をすすってもまだページが出て来ねーみたいなのがあったのです。Chromeだけ。同じPCで同じ回線で試してるんだから他の環境のせいではない…はず。ちなみに他ブラウザのスピードはキャッシュというオチではないぜ。初訪問サイトだぜ。

(3) その他細かいこと

・タイトルバーが狭過ぎる
 画面の中でブラウザを縮めたり伸ばしたり、小さくして場所移動したり、ブラウザを割にしょっちゅういじくり倒すので、あんまり狭いと掴みにくくてイヤです。

・起動時空白にするために「about:blank」を(狭義の)ホームページにしてみたら
 起動してすぐにちょっとアドレスバーにURLを手打ちしたりペーストしようとすると、「about:blank」という文字列が残ったまんまで、その続きからURL打つ羽目になるんですよね。でパコンとEnter押しても当然飛ばないのよね。
 ちなみに火狐(とOpera)は最初から設定で「空白」を指定することが出来る。当然、起動時のアドレスバーは空っぽ。IE(IE9)は「about:blank」が出ますが、起動直後はアドレスバーにフォーカスがあって最初から全選択状態なので、キーボードで打ってもペーストしても「about:blank」という文字列自体が残るということがありません。
 何となく、アドレスバー自体を検索インターフェイスとして使おうとしているがゆえの仕様のような気がするけど、私のように、アドレスバーはURLにしか使わない人間にとっては邪魔で邪魔でしょうがない。いちいち「about:blank」を自力で消すなりしてからじゃないと使えないっちゅーのが。ただ起動時に真っ白にしたいだけなのに。「新しいタブ」の広告めいたアレすらもイヤだっちゅーのよ(単なる我がまま)。

・http://が出ないよう
 httpsのページでは出るので、httpとhttpsの区別がつかない、という火狐のおバカ仕様(※私はabout:configで表示するよう変更済)よりは幾分マシですが、それでもURLが、というかプロトコルがきちんと確認出来ないというのは私はだめです。気持ち悪くて。しかもそれを変える方法が見つからないのも。

・バージョンアップの自由がユーザーにない(らしい)
 上のhttpが出ない件を解決しようとしてネットの海をさまよっていて初めて知りましたすみません。
 セキュリティの問題等で常に最新を使ってもらうため、というのが言い分ではありますが、自分のPCのハードディスクに何を入れるかというのはユーザーにも責任がある訳で、勝手にいじくられるというのはどーも生理的に受け付けにくくて。
 Andoroidの一部アプリの、裏でプライバシー情報抜きまくりの挙動にも微妙にうんざりしているのですが、Chromeのこのポリシーは使いようによっては同じような「気持ち悪さ」が将来待ってるんじゃないかという不安に駆られるのですよ。Carrier IQほどひどくなくても、アドレスバーに入れた文字列を検索履歴扱いにしてサーバに持ってかれるかも知れない、とか考え出したら敬遠したくなった。Googleサイトの検索窓に入れたものを持ってかれるのはまあ仕方ないとしても、ローカルで使ってるブラウザでやったことまで持ってかれたくはない。それはあんたのサーバに渡すために入力した文字列じゃないっちゅーのよ。ローカルファイルを確認のために表示する機会も多いのにー。
 今はしてなくても、それ系の機能がChromeに将来入るようなことになったら、それをユーザーは拒絶出来ないってことでしょう?
 ……現段階ではただの妄想ではあるんですけど、でも、ユーザビリティ向上を旗印に、自分のITライフログを全部Google一社に持ってかれることは私は是としない。今はまだ。Chromeを使うことはそれを許すことになるんじゃないかと思えてしまって。

 ああ。何だかなぁ。Chromeというブラウザ自体はそんなに嫌いじゃないのよ。動きも。大半のサイトは確かに速いし、HTML5への対応の早さにもうっとりするし。
 でもねえ。
 あれよねきっと。その人自体はいいんだけど姑が嫌いだから結婚には踏み切れません、みたいなもんか。
 Google社の全部が嫌いというわけでもないんだけどね。だっていつもお世話になっておりますもの。ただ、個人の(ローカルの)PC環境の中まで進出して来るの勘弁して欲しいマジで。Googleデスクトップなくなって超ホッとしてたのに(社内PCサポートやっていた頃に凄く悩まされたので親の敵の如く大嫌い)。Chromeの未来にまた悪夢が透けて見える。いやーん。このストーカーさんめー(※ただの妄想)。

固定リンク / 2011.12.17


X-N7NX来たよー

 てか某家電量販店の通信販売マジ早い。夜22時くらいにオーダーして、翌日配達とか書いてはあったけど、田舎だし翌日とか無理に決まってる、届く訳ねーし、とのんびりしてたからびっくりした。amazonが諸悪(?)の根源な気がしますねこの早さ。物流センターで働く人大変だなぁ。注文時、「もうちょっとのんびりでもいいよオプション」があれば選ぶのに(笑)。

 で。
 USB録音はMP3でした。ビットレートが選択出来ます。96kbps、128kbps、192kbpsの3種。
 しかしマニュアル、WMAやMP3で記録してあるCD-RからUSBにデータをコピーすることも、あえて「録音」って説明するあたりがなんか素敵(笑)。あれだね、そんな操作を必要とする人というのはつまりパソコンが無いのだろう、という発想なのかな。多分。音楽データを「データ」として扱う記述が無いの。あくまで音楽。徹底している。さすがだ。
 問題の(?)MDリソース、X-N7NXでビットレート192kbpsで「録音」したものをCDBurnerXPでオーディオCDとして焼いてます。ぎゃー低音が低音が低音がなくなる(覚悟はしてましたけどね…)。てゆーか元々、カセットテープから安物ラジカセ経由でMD録音した音源とかなんですけどねえ。こと低音に関しては、安物ラジカセにすら負けるのかMP3。普段はFLACしか聴いてなかったから、このスカスカ感は久し振りだ……。

 タイマーが、時刻と曜日しか持ってないのが目からウロコ! 曜日まで指定出来るタイマー系用品(?)はすべからくカレンダー内蔵と思い込んでいたけど、考えてみたら確かにそうだよね。曜日の7日サイクルは、時計の24時間サイクルと同じく、不変のものだし。カレンダー入れちゃうとうるう年が悩ましいし。まあ祝日が判定出来ないってのはあるけど、ガラケーもスマフォも、月-金でタイマーセットすると祝日も鳴っちゃうのは一緒だし。

 かなり歩みは遅々としていますが、ちょっとずつMD処分中です。これでついに、物体として所持している音源はCD(及びCD-R)だけになりました。CDプレイヤーさえ製造中止にならなければ、もう生涯のうちで2度とコレ系の作業は必要なくなる…と思います。多分。

固定リンク / 2011.12.10


今さらMDなのだ…

 使用頻度は低くなってはいましたが、まだまだMDでしか持っていない音源があったりする今日この頃。
 ……やべー。コンポ壊れちゃいました。で買い替えを検討していたら、そもそもMD(も使える)コンポがほとんど見つからないすよ。てゆーかMDウォークマン的なものすら店頭には既にない……。
 ま、まあ、田舎だからね。
 本格的に危機感を感じたので、そろそろどーにかしないといけません。

 以前、1枚だけSound EngineでWav録音したものをCD-Rに焼く、という作業を自分でやってみたことあるのですが、変な所に凝り出しちゃってえれぇ時間がかかっちゃったことがあります(笑)。いやぁもう。どーせケーブル経由する段階でアナログんなっちゃうんだから大してチューニングしても差は出ないと判っていても…いても…つい……。Sound Engineがいろいろ出来過ぎるのが悪いんだぁ!(責任転嫁)
 店頭で探すとSonyのCMT-M35WMしか並んでなかった訳ですが、白のモデル、プラスチックの辺りが既にベージュになってたり。あああ。店頭展示品頑張ってるなあ。微笑ましくはあるんだけど、そんな古い機種が未だ現行で頑張ってるのかぁ、という感慨が。
 ただ、他音源をSONYウォークマンに録音出来る、というのが売りだと、SONYウォークマンを持つつもりがない自分にはちょっと可哀想な気がしなくもない。専用端子が埃の住処になってしまう。

 で、ネットに頼って出て来たのがONKYO X-N7NX
 発売日2011/06/24ってマジか! 今年! 震災後! にMD商品が新しく出てる! だと! さすがONKYO! いろいろスゴ過ぎる!
 しかもMDをソースに、ウォークマンじゃなくてUSBメモリに録音出来るー!(フォーマットが何なのかは書いてないけどMP3あたりかな?)
 ひとめぼれです。久々に物欲ハァハァですよハァハァ。価格もくらくらする安さだし。ONKYOだと思うと(←ブランドイメージ的に高そうな気がしていた)。タイマーもついてるし(たまーに必要になる)。

 多分最後のMDマシンになるでしょう。この子に頑張って貰ってMD音源を今度こそ一掃しようと思います。CDで買い直せるものはちみちみ買い直しているので、今残っているのはいかんともしがたく絶望的に入手不可のものばっかりだし。
 再生ハードがなくなる、というのが一番困りますね。まあ、人生のうちこれらの音源をあと何回聴くことになるのかなあとはちょっと考えますけど、それでも、自分にとっては思い出の音ですから。うふふ。

固定リンク / 2011.12.3


珍しく詩の話とか

 震災(の後のAC広告ラッシュ)で再流行してしまった金子みすゞは流行する以前から好きな作品がちまちまありました。「私と小鳥と鈴と」「大漁」辺りから始まって。ええまあ、「にほんごであそぼ」のせいですね(笑)。あの番組は元々金子みすゞ大プッシュでしたが、七五調が多いから曲が作り易かったり、乗り易かったりするのも理由の1つかなと思ったり。
 「私と小鳥と鈴と」は色んな意味で鉄板だなと。「みんなちがって、みんないい。」は強いですね。時代を超えて普遍的に強い。「見えぬけれどもあるんだよ、/見えぬものでもあるんだよ。」(c.f.「星とたんぽぽ」)も強い、と思う。弱者へのまなざしは、今の時代はどんどん置いて行かれる傾向にあるからこそ響くのかも知れない。

 直接金子みすゞとは関係ないけど、同じ文脈で「シャキーン!」の「お星さまは知っている」の詞も割と好きです。みんな違ってみんないい、なんだけど、お星さまが最後で「何もしない」のがいいんですよねえ。何となく。

 もひとつは茨木のり子、「わたしが一番きれいだったとき」。
 多分最初の出会いは国語の教科書。当時は今ほどはまだ太平洋戦争が遠くなかった(生存する家族に経験者がちゃんといたし)、と思う。けど、それでもやっぱり実感ではない訳で(当然ですが経験してないから)。
 この詩に初めて出会った時、突然、戦争が物凄く一気に近くなったような、そんな衝撃があったのを覚えています。
 歴史の教科書や、生存者のドキュメンタリィや、そういうもので、歴史上の出来事として語られるよりも、自分たちの心に近い言葉をあえて選んでいるからなのかも知れない。
 Eテレ(NHK教育)の高校講座でこの詩を映像と共に紹介している短い番組があったのですが、白黒写真とかが使われてしまうとまた突然「遠ざかる」のが個人的にとても残念だったりします。何だろう、言葉だけで見聞きしている分には、そこまで「古い」感じがしないのに、白黒にされるとねえ。一気に昭和になっちゃうのだよなあ。いや昭和なんですけど。
 でも、こういう風に、戦争を「鮮やかに」切り取れる詩の力って凄い。しばらく日本語には、かつての言文一致運動ほどの大幅な言語の改編が行われることはないでしょうから、これから先も、彼女の言葉はずっと鮮やかなままで残って行ってくれるんじゃないかなと。写真は色褪せるけど言葉は色褪せないと。そうあって欲しいなと、思います。

追記 : 番組サイトなくなっていたのでリンク削除。

固定リンク / 2011.11.26


epub萌え

 元々XML萌えな人ですから。そりゃ萌え萌えですよepub。シンプルな構造。オープンな規格。たーまーらーなーいー。はぁはぁはぁはぁ(相変わらず重症)。

 いやなに。某ケータイ小説サイトで書いてるやつがですね。
 覚悟はしていたのですが、たかだか1,000文字だか1,500文字ごとにページを区切らないといけない、というのがいい加減めんどくさくなって来たのと、自分がスマホをUSIMなし運用しているためか。ネットに常時接続しないと使えない「小説サイト」よりもさ。ダウンロードして手元に置いておける形式ってやっぱりいいよなぁと(自分の作品の場合は校正のために、なんですが)。
 なんつーかね。こういうネットサービス系は次々「アプリ」を出してはいますが、その裏で常に通信してんの意味ねーじゃん、とか思っちゃうのよね…。
 田舎は地下とかまだまだ平気で電波届かないから、たとえUSIM挿していたとしても、ぶちぶち切られてまともに「読書」すら出来ないだろうなぁと。
 だったらepub化してダウンロードして手元に置いてもらえれば、パケット代気にせずご自分のペースで読んで貰えるし。
 ただケータイ小説サイト自体ではそういうのをアップロードしておける場所はないから、外部サイトの片隅に置いて自由にダウンロード出来るようにするとか。考え中。

 という訳で(?)地味ーにsigilをいじってます。英語メニューしかないですけど、勘で(笑)。

 epub3.0で日本語に対応した際に縦書きも出来るようになる、みたいな話題が出てますが、個人的にはそれはepub内部でやるべきことなのか(縦書きにするか横書きにするかを書籍の中で内包して作者側が強制していいのか)、という疑問はちょっとある。横書きしか出来なかった頃のepubでも、ブラウザ側で縦表示するアプリは既にあった訳で、縦で読むか横で読むかってユーザーのアクセシビリティの問題(=ブラウザ側の機能としての問題)として、外に出してしまったままでも良かったような気がするのです。何となく。
 青空読手使ってますが、実はあれ縦書き固定というのは個人的にちょっと残念だったりするの。電車の中とかで立って読む分には、縦持ち横レイアウトが視点の動きが少なくて一番楽なのですよ。ガラケーの頃、電子書籍系サイトからダウンロードした本はそうやって読んでました。
 圏点とか縦中横とかの日本語独特のややっこしいレイアウトは、部品として(htmlにおける<ruby>のように)個別対応する必要はあると思うのですけれども、正式に縦書きに対応してしまったら、逆に、縦で読むか横で読むかの「読み手側の自由」がepubから奪われてしまうのかなぁと。それはちょっと心配。

固定リンク / 2011.11.19


単なる偶然ですがネット本2つ

●ネット君臨 / 毎日新聞取材班

 毎日新聞は取ってないので、初見。
 なるほど、これ自体が2ちゃんねるで祭りになりそうな内容だねえ、まあ、この手のことをペンで語るなら宿命でしょうね。とりあえずおつかれさま、なのですよ。
 非常に「表面的な」部分を辿るなら悪くないまとめ方だったのかも知れないですね。
 ただ、現象を切り取っているだけで、取り上げている話題がすごく散漫な印象。ネットなんて所詮道具なわけで、取り上げている事柄すべて、根幹は別の問題であって、ネットはそれに使われているだけなのでは? と思う。その「根幹」の方こそ、新聞を始めとするペンのメディアの戦闘フィールドだと私は思うんだけど…ネットって言えばいいってもんじゃないよなあ、と。

 大きな違和感は2つ。
(1) Twitter等、個人の発信した情報から祭りが始まることについて
(2) 児童ポルノ問題

 (1)について。
 まず、モノを書く仕事である記者の方々にこそ理解出来るはずのことだけど、書くということには責任が伴う。けれど、ネットで書いている個人は、その書くということ、公開するということの責任にあまりにも無頓着過ぎるということ。それをちゃんと大々的に警告して欲しかった。
 FacebookやTwitterを辿れば自分の生活領域まで赤裸々になるような書き方をしている段階で、「晒される」側もまた甘いのだということは自覚させないと。
 児童ポルノ問題とも絡んで来るかもだけど、例えば。具体的な日付を書いて学校行事の話題を書いて写真を載せたりしたらどうなるか。親子でお風呂入ってる写真なんか晒したら、それをどんな目的で使われるか。そこに想像が行かないのか、て話ですよね。個人情報個人情報言ってる割に、自分自身が一番アマいんじゃ話にならないんですけど。
 それにねえ。ネットに晒してる時点で、書き手としては「読んで欲しい」わけじゃない? で、祭りになると、個人情報特定しちゃうくらい、全部の記事を、すっごい「読み込んで」くれちゃうわけじゃない?(にやり) 嬉しくないのかな?(もちろん皮肉)
 なんかね、うん。「読まれることの覚悟」がどうも足りてないんじゃないかって思うんだ。最近はますます。
 …その辺りもしっかりちゃんと記事にしてくれたら良かったのに。

 (2)について。
 この問題は…単純所持がメインの課題になっている段階でイヤでイヤで仕方ないんですけど。
 だって、単純所持が問題になるってことは、既に写真や動画を撮られている=被害者がいること前提の話じゃないですか。で、実の所、児童ポルノ問題の本質っていうのは、そういう子供たちをそもそも作らないことではないんですか? 違うの?
 なんで、被害者を作ることそのものを止めようという方向に話が行かないんだろう。
 単純所持を罰する目的の1つが「マーケットを潰せば生産者がいなくなる」ことですけれど、これもなんかね…。自分が見たいからじゃなくて、マーケットに流すための商品として児童ポルノを扱う人がいればそりゃ止められるけど、あの…。
 ぶっちゃけ、ロリコンって、マーケットが潰れたからといっていなくならないのでは。
 わたしはょぅじょを愛でる習慣がないのでこの辺の感触は判らないのですが、ビジネスを潰したってロリコン魂(?)が潰えるわけじゃないですよね? 多分。魂が求めちゃう方々は、別にマーケットなんかなくったって自分で開拓しちゃうものなんじゃないのでしょうか??
 だから、その、えーと、被害者たる子供たちを作らないようにするためには、ぶっちゃけロリコン思想そのものを犯罪と見做さないとどうしようもない気がするのですけれども。その是非はともかくとしても。
 で、結局、なんていうか、児童ポルノの問題って「ネット」をテーマに据えた連載で取り上げるものじゃないような気がするんですよ。ネットが担った役割は拡散だけであって、そもそもそういう問題が存在すること自体は、ネットがあろうとなかろうと変わらない。
 そして…ココが重要だと思うんだけれども…児童ポルノの問題は、ネットの役目である拡散だけ止めることに本当に意味があるのかどうか。
 たとえポラロイド1枚だろうと、デジタル画像100枚だろうと、撮られた子供たちの心の傷に変わりはない。数が多ければより傷つく、そういう問題なのだろうかって。

●ウェブ炎上 / 荻上チキ

 この違和感は何なんだろうなー。筆者が若い、で片付けちゃっていいのかなあ。
 デイリーミー、エコーチェンバーみたいなキーワードは、確かに今のWeb----まあWeb1.5から2.0くらいの時代----だとその通りなんですけど、実はインターネット・コミュニティが「こうなった」のってものすごく最近のことで、それ以前のインターネットは、ここまで、少なくともエコーチェンバーなメディアじゃなかったと思うのですよ。
 だから、デイリーミーやエコーチェンバーをインターネットそれ自体のキーワードとして取り上げるのはなんっか違うのですよね…。これ、現象としては「ウェブ」で語るほど広いものじゃないような気がするのですが。
 とはいえ、ご本人もそう解釈されたくはなさそうな感じは見え隠れしていますが。論のために単純化しただけのことなのかも。そうなのかも。
 とはいえ。
 昔の、ええと、Web0.3くらい(笑)の頃、私が初めてハイパーリンクという概念をgopherで(!)知ったよーな時代、ネットワークコミュニティと言えばパソコン通信だったりした時代。時と場所を飛び越えて人が可視化してつながるというネットワークコミュニティの基本的な面白さはあの頃からもちろんあったわけです。でも、ネットワークコミュニティ自体がとても狭かったので、集まれる場所が限られていたわけで、その「集まれる場所」に、コミュニティを求める人たちがわらわらと集まって喋っていた、みたいな、独自の空間が出来ていて。
 銭湯かなと今となっては思えて来た。
 人が集まっていて、ある程度のアイデンティファイが(IDの形で)成されていて、でも今ほど個別化されていないからイヤなヤツも好きな人もいて。
 んで、電話代もネット代(課金)もすんごい高かったから、とりあえず興味のありそうな分野のフォーラムとかSIGとかニュースグループとかの未読ログをどかっとダウンロードして、オフラインで読みたいものとそうでないものを「目で」より分ける、っていう、「オフラインリーダー」が普通だったから、読みたくない記事も一瞬だけど視界には入ったりして、うへーこんな人が世の中にいるんだなーみたいな感慨は頭の隅っこに引っかかったりして。
 そういうのが普通だった頃もあったわけで。それももちろん「ネット」だったわけで。
 でも今は、ネットの上では「個室(内風呂)」を持つのが基本になり、「銭湯」だったあの頃みたいに、見たくないヤツの裸が視界にチラッとでも入って来ちゃうような環境がなくなってしまったのですよね。みんな自分だけの「個室」に閉じこもり、まいみくしぃとかまいふれんどみたいなリンクのある人としかつながろうとしなくて。それ以外のつながりと言えば、顔の見えない匿名世界のフレーミングや2chだけになり、ネット上の人間関係は「個室とのリンクがある人」と「顔が見えない他人」に二極化されている。だからその場の空気を読むみたいなスキルはどんどん不要になっている気がする。
 で。
 荻上センセはお若いから、そういう、銭湯だった頃のインターネットを知らないで書いている感じ。
 「それ」はインターネットだから起きたことじゃなくて。
 インターネットにそういう土壌を作るに至ったアーキテクチャが確かにある。で、コレは、そういうアーキテクチャの中というせっまーい世界での話でしかない。
 現状の、個別化アーキテクチャ(「スレッド」毎に話題がまとまり、コメントも「エントリ」毎に独立する、みたいな)型のサイトだと、確かにこの本で語られているような世界が全てなんだろうなあって思います。だからなんか、著者自身がそういう世界しか見えていないみたいな誤解を受けそうな。
 実際は今も、銭湯っぽいコミュニティってのも結構あると思うのです。
 私がここでエセブログやりつつ、最近のコメントをあえて別ページに分離させてたりするのは、もしかしたらそんな「銭湯コミュニティ」への郷愁なのかも知れないですね。昔otdでやっていた頃の掲示板は、スレッド概念が(あったけど)薄かったから、他の人が喋ってることに横から別の人が口挟んで来たり、別々のゲームの話を1レスの中で色々話すことで2つの間の関連性みたいな話になったり、そういうクロスオーヴァーで盛り上がったりなんてのもあったんだけど。
 スレッドやエントリーで完全にテーマを分離させてしまうアーキテクチャだと、ああいうカオスな相乗効果はなかなか生まれて来ない気がします。
 それは裏を返せば、ある特定の話題に一点集中されることによって、それ以外の話題が割り込めなくなる。空気が攪拌されることも混じり合うこともないので、カスケードが生まれ易くなる----そんな側面もあるんじゃないかしらん。だから「ウェブ」の話じゃなくて、「インターネット」の話じゃなくて、特定のアーキテクチャ配下の現象についての本なんじゃないかって気が。
 これ、P2Pの問題とも似ていますね。P2Pが悪いんじゃなくて、そこで不当なコンテンツが流通することが良くないだけなのに、何故かP2P自体が悪者にされちゃうのと似てる。ウェブやインターネットがこうなんじゃなくて、その中の1アーキテクチャがたまたまそういう場を作ったってだけなのに、それこそがインターネットだみたいに語られるのはちょっと違和感。

固定リンク / 2011.11.12


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