Clueをオンライン化してゲームにすることは出来るかどうか。ボードゲームではなく、(人狼BBSみたいに)ストーリーメイキングを伴うゲームとしてやれるかどうか。
舞台はチャット。人狼的な言い方をするなら「短期村」。
とはいえ、私はCGI組んだことがないので(プログラマやってたけどVBとかCとかしか経験ないのです)、それ不可能ですからッ、ということを書いてしまう可能性はあるけど。
●ゲーム参加者に最初に知らされること
被害者の名前及び基本情報。そして犯行時刻。どう殺されたのか、という情報は参加者には知らされない(死体が調査中で見せてもらえないとかなんとか)。
建物が何らかの条件により「この中に犯人はいる!」という状況だけがある。警察や探偵は出て来ない。「あなたがやったのじゃないの?」的に罪をなすりつけ合うのがゲームの主たる目的(?)。
●犯人は答えを知っている
自分が犯人であることを知らないのはボードゲームとしてはアリでもストーリーメイキングとしてはオカシイ。ので、犯人役は何が正解なのか=隠されているのかを知っていなければならない。
これは本家とは全く変える点であり、ストーリーメイキングClueと考えると外せない要素……かなと思ってる。
犯人は自分が犯人であることを知っている。ので、凶器も場所も知っている。知っているけど、手元に情報としてないからアリバイ証明はデキマセン。つまり嘘はつけない。
いわば裏情報(?)として、他の人とは別枠で知っているだけ。で、告訴で正解した場合にゲーム終了を宣言するのは犯人なので、その部分だけゲームマスターでもある。
●アリバイカード所持
犯行時刻は与えられていて、揺るがないものとする(死後硬直の状態操作してアリバイ工作とかそういうのはナシ!)。
抜かれた正解カードを配る代わりに参加者には情報が与えられる。
人物カードであればその人が犯行時刻に別なことをしていた証拠、凶器カードであれば犯行時刻に定位置にあったとか、別の目的で使ってたから使われたはずがないとか、そういうこと(同一の型のものとすり替えました工作も封印。不自然だなあ(苦笑)。この制限(?)があるから拳銃とかナイフとか小型でしまえちゃうものより、猟銃だの日本刀だの、おいそれと動かす必然性がないものをアイテムとして選択したい、かも)。
場所カードも同。無実が証明出来ている人が別な用事でその部屋にいたわ、とか。その部屋その時間にいたけど異常なかったよ、とか。
別々のカードではなくて人+凶器(○○は犯行時刻に花瓶を磨いていた)、人+部屋(○○は犯行時刻に書斎にいた)、部屋+凶器(犯行時刻にも変わらず猟銃はいつもの場所に飾られていた)、とか組み合わせて情報が与えられるのも面白いかも、なんだけど。
●サイコロの代わりに
サイコロ振って何処かに行かないと推理出来ないなんてのは、あまりにもゲーム的過ぎて、ストーリーメイキング的にどうなのよ、というのが目下悩みの種なわけで。
名探偵コナン版Clueに存在するらしい「推理チップ」「イベントカード」の概念を入れると、タイムラグを作り出せていいかも。
という訳で、コナン版をやったことがないんだけど、こんな仕組みを考えてみる。
・1〜10の目を持つ仮想サイコロが内部にある。
・基本的にターン制。ターン来ないと喋れない。
・自分のターンが来ると、まず仮想サイコロ振る。出た目をポイントとしてゲットする。
・「推理」するために10ポイント消費。
・「告訴」するための消費ポイントは0(その代わり、失敗してゲームオーバーなのは本家と同)。
サイコロ振った結果、累積ポイント10に満たない時には告訴するor何か一言喋っただけで強制的にターン終了。累積で10ポイント以上ある時だけ、「推理」ボタンを押すかどうか選択出来る。
●「推理」
推理ボタンぽちりで推理披露。ターンの順序に従って、アリバイ持っている人は発言しないとならなくなる(その人が発言するまで進まない)。証言したらターン終了。
ただ、当然、「カードを見せる」という行為ではなく、言葉で、RPで、証明してあげて欲しいわけですが。「○○さんなら別なことしてたのをアタシは知ってるわ。違うんじゃないかしら?」
犯人=ゲームマスターであっても、アリバイ持っていれば見せないとならない。ただ、本家Clueも多分そうだと思うんですが、他人を欺くために、「書斎」カードを自分が持っていながら延々と犯行現場を書斎として推理し続けるなんてのはアリだと思うんですけどね。でもそれ犯人じゃなくてもやるしな。
あと、本家Clueは誰かが1つアリバイ証明すれば他の人はしなくていいルールですが、ここではひぐらしルール(アリバイを所持している人は全員が「持っている」と言わなくてはならない、ただ「何を」持っているかは言わなくてもいい)にしてしまうのも面白いかも知れないなんて思ったりする…けど、ストーリーメイキングとしてはアレだよなあ。
※ひぐらしルール=私の勝手な命名。「ひぐらしのなく頃に」の中で主人公たちがプレイしていた「推理ゲーム」のルール。Clueが元ネタと言われている。
●「告訴」
失敗すればその人はゲームオーバー……というのはストーリーメイキング的にはどう表現されるかなあ。濡れ衣なんてひどいですわー!! もうあなたにはお話に加わる権利はありませんのっ、で見物人モードにスイッチするくらい?
●解決
で当然、犯人=ゲームマスターは全部当たっていたら素直に罪を認めないとならないわけですね。そこで警察なり探偵さんなりがやって来て、逮捕されてジ・エンドと。
●「推理」・「告訴」の隙間
つまりポイント10に満たない間にRPを入れる余地があるといいなと思うわけで。
RP入れつつ今回の殺人についてみんながアレコレ語り合うわけで。被害者はNPCなので、言いたい放題悪人に仕立て上げるのもいいかも(笑)。恨まれていたから殺されたんですわーとか。「推理」ボタン押さないでただ「あの人怪しい」とか言ってしまうのもセーフセーフ。
●何となくこんな流れ、という妄想
「ワタクシこう思うんですのよ。(推理ボタン) 【○○さん】が【中庭】であの大きな【シャベル】でガツンとやったんじゃないかしら、仲がよろしくなかったようですし」
「あら奥様、【中庭】でしたらその時刻、バラの水やりをしてた人がいるのをワタクシ知ってましてよ。特におかしなことはなかったという話でしたわよ」
「あらぁ奥様、【中庭】はそうかも知れませんけど、じゃあ犯行現場が違うのかも知れませんわ。これまでのことを考えますと…真相はこうですわね。(告訴ボタン) 【○○さん】が【倉庫】であの大きな【シャベル】でガツン、ですわ!」
「うふふ、奥様、シャベルはその時刻、私が使ってましたのよ。残念ですわね」
「まあなんてこと! もういいですわ、ワタクシは皆様のお話を聞かせていただくだけに致しますわ。くすん」
●逆転裁判×Clue
そんな妄想をしている人がいる。くくくっ。[ゲーム]clueの法廷バトル版のアイデア 。
ああ。ああああ。あああああああ(←感無量モード)。
うーん。こういうことを考える人がいるってことは、逆に、やっぱりClue(do)がオンラインになった試しはないということか? UOでClueなんて記事がGoogleキャッシュには引っかかるんだけど。UOやってねぇようわぁん。
固定リンク / 2006.3.11 / [コメントはこちらから]