EMS対空双眼鏡 Part. 4

超広角!倍率可変で星空散歩

公開:2015年1月17日〜
更新:2018年
7月17日 *本機を手放しました

対物レンズは、BORG 55FLになった

市販品の組み合わせで、EMS対空双眼鏡を作る!-1 (2015年1月17日)

 Part.3で、BORG の新製品:55FL について報告したが、そのままでは、せっかく取り付けたフィルターBOXを外さないとピントが出ない。像は、ミニボーグ50より1ランク上なので、やはりここは何とかしたいところ。一番いいのは松本さんに製作を依頼する事だけれど、バックオーダーを沢山かかえているので、いつになるか、わからない。現在のパーツと市販品を組み合わせて、何とかならないものだろうか?


K-ASTEC TB-60と、そのバリエーション

 まず、鏡筒を固定するための鏡筒バンド。60mmに対応しているものは、K-ASTECTB-60 と、三基光学館の軽量アルミバンド超軽量アルミバンドなどがあるが、厚みはそれぞれ、12mm、10mm、8mm。しっかり鏡筒を固定するためには前後2箇所で固定しなければならないのは当然だが、鏡筒バンドの厚みがある程度あれば、1個でも何とか固定できないだろうか? というのも、125SD-Bino や、今までのEMS対空双眼鏡では、1箇所保持なのだ。松本さんに聞いてみたら、それができるのは、プレートに直にネジ込んでいるからできる芸当なのであって、フェルトを介した通常の バンドで1箇所保持では、まず無理でしょう、との事。しかし、最大倍率でも8.9倍なので、もしかしたら何とかなるかもしれない。K-ASTEC のC型ではなく、通常タイプの鏡筒バンドなら、強力な接着剤を用いて2”ホルダーを固定すれば、大丈夫なのではないか? 市販品の組み合わせだけで出来上がったら、普及するのではないか? 等々あれこれ考えて、チャレンジする事にした。

 mini BORG 71FL なら、ななつが岳北天文台のオーナー2:黒木さんが、市販品だけで組み上げている(旧天文台日記、2011年9月)。しかし焦点距離は400mmなのに対し、55FL では250mmなので、全く余裕が無い。何らかの工夫をしないと... まずは目幅調整。EMSに装着するヘリコイド式だと鏡筒固定でいいが、光路が必要なのと、目幅を合わせる度に、ピント調整が必要になる。鏡筒を動かす方式だと、光路長は食わないし、目幅を変えてもピントの位置はそのまま。ただし、正確に平行に鏡筒を移動させるメカニズムが必要になる。


K-ASTEC DS65NとDS45、そしてDS-38


SUNWAYFOTO DPG-210    可動停止バーも付属。

 そこで、考えたのは、クランプとレールを利用した鏡筒の平行移動。これなら、今までのパーツが無駄なく使える。いわゆるアリガタ、アリミゾの組み合わせは各社から山ほど出ているが、K-ASTEC の 製品は鏡筒バンド同様仕上げがとてもきれいで、見ているだけで惚れ惚れする。しかし、アスカスイス規格のクランプでは、面全体で押さえ込むので、光軸の再現性、という点では、さらに良さそうだ。という訳で、K-ASTEC DS-38 を選択。アルカスス規格のレールは、K-ASTEC では長さが110mmのものしかないので、他を物色。SUNWAYFOTO DPG-210 というものを見つけたので、これを採用。楽天のお店では\9041だったが、Amazon Prime では\4900だった。

 ところで、TELESCOPPER.JP というsiteがあるが、オーダーしても何ら返信も無いし、電話は 「現在使われていません」 となっている。商売やめたんなら、siteもさっさと閉じて欲しい。無責任なサイド・ビジネスなら、止めてくれ。もっとも、いろいろ検索していたら、この会社のクランプは 「レールにはまらない、規格が守られていない」 との報告も見つけたで、購入しなくて(できなくて)良かった。

 あとは、星見屋が輸入しているGEOPTIK 社のものも、良さそう。イタリアのデザインは、かっこいいのが多いな。

さて、対物レンズ+ヘリコイド(BORG M57 L II 7860) と EMSユニットは、どう接続するか? 一つずつパーツを外してみたら、ヘリコイドをプレートに固定しているところに直接EMSユニットを入れて固定できる事がわかった。さっそく見てみたら、余裕でピントが出た! これで光路長16mmカットできた。固定は、接続リングのところで鏡筒バンドと固定。しかしながら、このEMS対空双眼鏡を分解してみて、本当に丁寧に作られているのにあらためて感嘆した。フレームだけででも飾っておこうか... 

 

市販品の組み合わせで、EMS対空双眼鏡を作る!-2 (2015年1月18日)

 鏡筒バンドの装着とDS-38 との関係は、ご覧の通り。ネジは3本固定で、穴の位置もピッタリ一致(真ん中はカメラ・ネジ)。また、少しだけ左右に振って固定できるので、ここで水平方向の光軸調整が可能だ。K-ASTEC の製品は、製品の収納のみならず、鏡筒バンドも DS-45DS-38 も各種ネジが完璧に付属していて素晴らしい。 組み上げ、EMSの矢印を手前に一直線にして鏡筒の光軸を調整。目幅を動かして固定してみると、光軸の再現性は、まずまず。EMSで、ほんの少し光軸調整をすればOKだった。これなら、許容範囲か。

 少し雲が出ているが、さっそくヒアデス星団を見てみた。きれいなV字にアルデバランの赤色が映える! やっぱり、この対空双眼鏡はいい。ただし、天頂付近と水平方向を繰り返し見ていると、わずかに光軸がずれる。このあたりは、やはり専用フレームのようにはいかない。観望で持ち運びしたら、もっとずれるかもしれない。この対空双眼鏡のスペックは、以下の通り。

  口径 f 焦点距離 倍率 実視界 見掛視界 アイ・レリーフ 射出瞳径
 

55mm

4.5

250mm          
Hyperion     36mm 6.9 10.4° 72° 20mm 7.9mm
Hyperion     31mm 8.1 8.9° 72° 18mm 6.8mm

実視界、倍率、射出瞳径

  ファインダーは、鏡筒バンドの中央の穴が三脚穴なので、ここに装着。市販品のパーツを利用しても、ここまで出来るが、もし光軸の再現性をしっかり求めるなら、鏡筒バンドを2つ使用するか、やはり専用フレームのオーダーとなるなあ。

 

Brüder ! (2015年1月20日)

 今日、松本さんのsiteのユーザー・リポートを見て驚いた。私はユーザー・リポートを出していないのに、掲載されている。あれ? 良く見たら、京都のT. H.さんのものだった。対物は同じ55FL で、何と固定にはアルカスイス規格のものを用い、プレートは、同じSUNWAYFOTO DPG-210 ! そして何と、ヒアデス星団を見て感嘆していたのも同じ!! 全く別の所で同じ発想で同じ時期に同じものを作り、そして同じものを見て感動を共有するなんて、何て凄い事だ!!! 思わず出た言葉がBrüder !

 ベートーヴェンの第九を歌った事がある片にはぴんと来るだろう。Brüder 、兄弟。私が頭に鳴ったのは、“Brüder über'm Sternenzelt Muß ein lieber Vater wohnen. ” の所。さっそくコンタクトと取ったら、このsiteに紹介するのを快諾して下さった。

 固定はBorg DZ-2 (7517)。これなら確実に固定できる。私の鏡筒バンドを使う方式より確実だ。でも、是非近距離の風景を見て欲しい! EMS-Binoの醍醐味は、地上風景にもある。超立体的なガイシ、木々の葉っぱ、アンテナ等、見ていて釘付けになる。その為にはヘリコイドが必要だ。という事は、やはり55FL 対空双眼鏡用専用フレームがあった方がいい? という訳で、松本さん! よろしくお願いします! それにしても、京都のT.H.さん、ブラヴォー! これからもよろしく!

  

完成 ! (2015年1月24日)

  市販品だけでも出来上がったが、デザインがどうもすっきりしない。写真ではいい具合に写したが、実際には、以前のようなかっこ良さが無いのだ。原因は、鏡筒バンドの上にある平らなネジ穴の所だ。便利なのだけれど、この対空双眼鏡には合わない。ファインダーを装着していない左側の鏡筒のヘリコイドを外し、C型鏡筒バンドを装着してみたら、今度は垂直方向の光軸が合わなくなった。じゃ、という事で、右側もC型にしたら、デザインもすっきりして、そのままで垂直方向の光軸も完璧に合った。また、鏡筒バンドの締め方が少し甘かったのをきっちり締めたら、光軸の再現性もバッチリで、上下に幾度も動かしても全くずれなくなった。これで、専用フレームのオーダーは不要となった。ファインダーは、SUNWAYFOTO DPG-210 の取り付けを180°逆にして、右側に来た三脚穴に入れてOK。目幅は70mm程度なら、この長さのプレートでも安定して対応できる。右側のピント合わせがちょっとやりにくいが、対空双眼鏡全体の剛性がバッチリなので、ああ、これにて完成!

 あとは、鏡筒バンドを黒のアルマイト加工にするかどうか、位かな?

  

運搬・収納ケース (2015年2月21日)

 初期には専用ケースをあてがってみたが、分解して収納するのは面倒で、結局OAカヴァーで風呂敷のように包んで車のシートの隙間に置いて運搬していた。今回、せっかくうまく出来たのに、同じように運んでいたのでは、光軸のズレが生じる可能性がある。今年の秋にちょっと計画している事があって、その流れでいつものアド・トランクに製作を依頼。この会社は、125SD-BinoLunt LS100Tha DSアイピース・ケースなどを実に見事に作ってくれるし、今回も、ちゃんと中央の雲台のプレート用の凹みで双眼鏡を支え、ベルクロで固定するように作ってくれた。専用ケースは、確実に保護・運搬してくれるが、場所を取る、という欠点もある。ともあれ、落ち着くところに落ち着いた。

  

第1回双眼狂祭 (2015年7月24〜26日)

 本機も第1回双眼狂祭に参加した。詳細は、こちら

  

双望会に参加 (2015年11月6〜8日)

 本機も第8回双望会に参加した。詳細は、こちら
 

Nikon 超広角双眼鏡について (2017年2月26日)

 昨年から話題のNikon の広角双眼鏡がCP+ 2017に参考展示されたので、“The King of 双眼鏡” SWAROVISION EL 8.5×42 を持参して見に行って来た。展示は、7×50(実視界10.7°)、10×50(実視界9°)、2種4台。スペックから見て、この対空双眼鏡と同じフィールド。写真左上を見てわかるように、天文用を意識している。高品位の超広角双眼鏡で空を流したい、という思いからこの対空双眼鏡を製作してもらって、はや7年も経った。ようやく対抗できる製品(といっても、まだ試作品だけど)が出てきた。

 昨年の噂では、重さが3s、価格も100万円とか聞いたが、何はともあれ、とんがった製品は大歓迎だ。万人受けする特徴の無い中途半端なものなど糞食らえ! 趣味に生きる人が、作りたい物を作った方が良い物ができる(ただし、ちゃんと見極められる人が創った場合だけど)。

 さて、見てみると.... シャープネス、コントラストも見事で、色収差、周辺像も良い。ただ、SWAROVISION  と比較すると、こちらの方が上。特に、像のクリアさに、改めて惚れ直した。こうなると、私の双眼望遠鏡と直接比較したいところだ。さて、重さは、約2.4sとの事。手で持って見るには重すぎる。10倍の双眼鏡は、普通でもブレるし、SWAROVISION EL 10×42 SV WB は、光学系はCANON 10×42 L IS WP をあっさり凌駕するが、防振をonにすると、細かい所は評価が逆転する。このNikon の超広角双眼鏡は、三脚使用が必須となると、ますます我が対空双眼鏡と、星空で見比べたいところだ。

 この超広角双眼鏡にはフィルターが装着できる。ただし、径は55mm。ステップ・ダウン・リングがないと、天体用フィルターは装着できない。デモは、ごらんの感じだが、これではダメだ。普通の双眼用を並べて見せないと、この双眼鏡の良さはアピールできない。また、係の人の反応が鈍くて がっかり。かなり、いろいろなヒントを言っているのに、暖簾に腕押し。手応え全く無し。係の人は、単にカタログ・スペックを教えられて、配備された素人だったのであろうか。双眼鏡好きなら、まだ話が通じるのだと思うのだが。価格はいくらなら?の問いに、ニコン100年、さらに100年の思いを込めて、今は、まだ半分、という事で、100の半分の50万円(税込み54万円)なら、買う人もいるでしょう、と答えた。ただ、私の対空双眼鏡の方が安く作れ、天文用フィルターも即挿入、交換可だし、メリットは、こちらの方が大きい。係の人は、「胎内星祭りでデモした」と言っていたが、双眼鏡祭では、相当なものが40台以上並ぶので、こちらで比較しないと、とも伝えた。

 Kowa のブースでは、ハイランダー用ズーム・アイピースの要望、Epson のブースでは、プリンターのインクがすぐに詰まってランニング・コストが極めて悪いのを何とかしてくれ、とか、いろいろ言ってきたが、いつも手応えが無いのが残念。
 私は、もともとは
Nikon ユーザーだった。デジカメが出た時にCANON に圧倒的に出遅れてしまって、1〜2年経ってもダメ。当時のNikon のデジカメのシャッター・ユニットが鈍くて使えず(何で秀逸なF5 のを使わなかったのかねえ)、見切りをつけてCANON ユーザーとなった。最近のニュースで、ニコンは、赤字90億、大量リストラとあった。元来、技術力はある筈なのだが、舵取りがずっとダメだったのであろうか。ピント外れも多いし。日産が、本当に下らない車ばかり作って、オマケに外国車のエンブレムを片っ端から模倣して各車に取り付ける、といった破廉恥な事までして倒産しかかったが、ニコンに同じような大企業病の空気も感じる。大企業だから、といって車も写真もカメラも好きじゃ無い人を入れて経営させたら、会社は滅びる。趣味の空気が感じられなくなったら、終末期だ。

 

 私が写真を始めた1970年代は、ニコンは圧倒的な技術者集団のカメラ・メーカーだった。220°もある魚眼レンズ:フィッシュアイ・ニッコール6mmなんでのもあった。その意味でも、ニコンは再び頑張って欲しいと思う。てな事ばかり書いていると嫌われるので、CP+で 「たまたま撮った写真」 の一部をトリミングしてサービス・カット。

 *100周年記念モデル WXシリーズとして100台限定発売となった。一部の天文ファンの間では、価格が高すぎる、瞳径7.1mmなんて日本の空では使えない、等々酷評されている 。しかし、瞳径7mm。昔から批判の対象となっているが、日本国内だけで使うように、とは誰も限定していない し、今や、オーストラリアやハワイへ遠征する人達も少なくない。日本では100km以上出せないから、それ以上出る車は価値がない、などとは誰も思わないのにねえ。
 価格も、
いわゆる億万長者の方々、例えば1億/年稼いでいる人にとって、1000万円/年稼いでいる人の60万円の1/10、6万円程度の感覚なのだろう(といっても、稼いでいないので、実際の感覚は不明だが)。
 超広角で星空を流す世界は、見た人にしかわからない。見もしないで批判するのはナンセンスだ。私にはEMS対空双眼鏡があるので不要だけれど、私は、この双眼鏡を歓迎し、応援したい(2017年4月5日追記)。
 

皆既月食 2018年1月31日 (2月2日 記)

 今回の皆既月食。巷では、スーパー・ブルー・ブラッド・ムーンと言われている。月が地球に接近して大きく見える「スーパー・ムーン」、1ヶ月に2度満月になる「ブルー・ムーン」、そして皆既月食で赤い月になるので「ブラッド・ムーン」、以上で、スーパー・ブルー・ブラッド・ムーンだそうな。つい最近まで、スーパームーン、ブルー・ムーンなんて微塵も言われたことが無かったし、ネットの情報拡散により、今回は、天文に対して興味の無い人でも、ブルー・ベルトは?等と言っている。

 皆既月食は都会でも赤い月が見えるけれど、暗い本当に良い空で見ると、満天の星空に赤銅色の月が輝き、それはそれは幻想的で美しい世界なのだ。2000年7月16日は、富士山・新五合目で体験し、感動した。今回は天候が思わしくなく、また暗い空に行くためのスタッドレス・タイヤも無いので、自宅での観望となった。それに、最近、凄く寒いし...

 屋上に並んだのは、写真左側から順に撮影用カメラ、APM-Bino (Masuyama 32mm、24×、実視野3.5°)、本機EMS対空双眼鏡(Hyperion 36mm、7×、実視野10.4°)、Nikon WX 10×。様々な天気予報では、18時から曇り。しかしながら、唯一、AccuWeatherだけが皆既月食の時間帯だけ晴れ、23時から曇りと予報。結果的に、これがドンピシャだった。これを書いている本日の雨、雪のタイミングも1時間ごとにピッタリ合っている。最近では、これがずっと当たっているので、実は今回の皆既月食は大丈夫かな 、と思っていた。

 部分食の開始は20時48分。実は19時49分から反影食が起きているけれど、少しわかりづらい。徐々に欠けている様は、不思議でなかなか良いものだ。写真は、300mm望遠+1.4×コンバーターで撮ったもの。左から3枚は、肉眼で見たイメージ。右側のは、双眼望遠鏡、双眼鏡で見たイメージ。

 皆既月食は、双眼望遠鏡で見ると真骨頂。立体的な球体が影で覆われていき、その影は1/3程度でも、既に赤い。また、徐々に星が見えてくると、これが実に美しい。以前、いて座に月がかかったのを本機で見た時は絶句。散開星団が月に覆われて、無数の星々が見え隠れしていく美しさは、ちょっと格別だ。影のエッジ(球体側)が、若干青く見える。これが、ターコイズ・フリンジ現象(ブルー・ベルト)かな? ネットで見ると、影に覆われていない明るい部分が真っ青の写真が多数ヒットして、こりゃあ、無理矢理色温度を変えて青くした写真だわなあ。

 双眼望遠鏡に手持ちのiPhoneだってご覧の通り。拡大しなきゃ、これでも十分。

 21時51分、皆既。EMS対空双眼鏡、WXでは、月、かに座のAsellus Australis、プレセベ M44 が同一視野で、なかなか。いろいろ露出を変えて撮影したが、HDRソフトでの合成が面倒くさくて、周囲の星と月との合体写真がまだ手つかず。都会でも明るい星座が見えて、美しい。食の最大は22時29分で、23時8分まで皆既が続く。こんなに長いのは、なかなか無い。今回の観望機材3台は、本当に素晴らしい。WXは本領発揮。

 

 皆既の終わり頃から雲が出始め、おぼろ月夜となり、そして雲に隠れていった。たまに雲の隙間から顔を出していたが、機材、カメラ・レンズなどが散乱していたので、撤収と相成った。で、右上の写真。家内がSONY RX-10 III で撮影したもの。このカメラのレンズは、24-600mm!なのだ。写真は、撮ったまま、トリミング無し、無修正のjpeg画像。1型センサーだけど、文句あるの? と言うほど良く撮れるカメラだ。SONYは、一時、製品の方向性を誤り見事なまでに転落したが、近年、しっかり復活をしてきている。残念なのは、αシリーズ。シャッター・レスポンスが遅すぎて、写真が撮れない。

 次は、本年7月28日未明。土曜の夏で遠征はできそうだが、皆既のまま沈み、その意味では条件は良くない。次に条件の良いのは、2022年11月8日で、天王星食まで起こる。この時は、良い空で見たいなあ。条件の良い皆既月食は、意外と少ないのである。
 

月の大きさ (2018年2月25日追加)

  ちなみに月の大きさ。これで一発で把握できる。小さい。また、冥王星は、これの約2/3の大きさ。小さい!


  

本機を手放しました (2018年7月17日)

 ハイランダーに換わり、TSN-884双眼となった。そして、125SD-Bino以下の口径のものは、直視型の双眼鏡で視線を統一したい、という思いに至った。 また、Nikon WX 10×は実視界が9°あり、これは本機では実現できない。10倍実視界9°は、正に天体用双眼鏡としては理想型だ。
 本機は本当に素晴らしく、高品位広実視野双眼鏡としてトップを走り続け、近距離での地上風景などは、全くもって絶品だ。しかしながら資金にも限りがあり、友人のところへ旅だって行った。できれば手元に置いておきたかったなあ....

 沢山の素晴らしい思い出をありがとう!!

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