日の底へ降りられぬまま いちにちの端まできた きょう多くの人に会ったけれど そのままはずれてきた そっちへ ゆくことができずごめんよ 風のむこうの自分へ 疲れた手をふり 湿った布団をかぶる たぶん 夢でもゆくことができない はずれた夢 届かぬ その意味を あたためる朝もつくれない ごめんよ じぶんを 失くせないから たぶん あした君にも出会えない 小さく目をふせて あさいこころに素足を濡らし 何枚もの風をゆらす
ごめんよ