夜中の洗濯は悪くない 少しばかり静かな気持ちで 日を 夜空にかける どうせ不埒な気持ちで人の世を 生かしてもらっている 祈ることができないのなら シャツ一枚干す姿で この世と(一瞬) 和解してもいい 隣室に気づかいながら水を切る みじめな姿がなんともいい おまえの傷などまだ浅い おまえは何もしていない うたなどうたうな そう唄って そらに眼をやり 息を吐けば この身も少しは洗われる? 星に濡れたシャツをかけ 割れた日を包んでやれ あした壊れようと シャツは乾くさ