このコラムは、川崎哲氏(ピースボート地球大学)によるもので、
「被団協」新聞に2004年6月から掲載されています☆☆
日本被団協へのノーベル平和賞授賞式があった12月10日、カナダ議会では一本の動議が全会一致で可決された。被団協の平和賞受賞を祝福しカナダ政府に核兵器禁止条約への「関与」を求めるものだ。
その内容は@日本被団協がノーベル平和賞を受賞したことを評価する A被爆者が長年たゆまず、核兵器使用がもたらす壊滅的な人道上の結果についての世論喚起をしてきたことに感謝する B彼らのメッセージは、核の脅威が差し迫った今日において重要な意味をもつ C核軍縮は世界の平和と安全に向けて重要な措置であることを確認する D政府に対し、核兵器禁止条約へのさらなる関与を含む具体的な措置をとることを奨励する。
核兵器禁止条約への「関与」とは、オブザーバー参加を求める趣旨と解することができる。日本の国会においても、同様の国会決議を与野党で上げるべきではないか。