キャスト:ヴィゴ・モーテンセン(ニコライ)/ナオミ・ワッツ(アンナ 「
ステイ」「21グラム」)/ヴァンサン・カッセル(キリル 「
リード・マイ・リップス」)/アーミン・ミューラー=スタール(セミオン「ミュージックボックス」「シャイン」「
13F」)/シニード・キューザック(アンナの母・ヘレン ジェレミー・アイアンズの妻)/イエジー・スコリモフスキー(アンナの叔父・ステパン)
メモ 2008.7.6(土)晴れ 梅田シネ・リーヴス
あらすじ
助産婦のアンナ(ナオミ・ワッツ)が働く病院にひとりの少女が担ぎこまれる。身元不明の少女は女の子を産むが、母体は衰弱して助からなかった。残されたバッグの中には日記帳があり、ロシア語で綴られていた。アンナはロシア人の父とイギリス人の母を持ちハーフであるが、ロシア語がわからない。頑固な叔父に翻訳を頼むが、KGBの手伝いをしていた叔父は危険をかぎとり「そっとしておけ」と非協力な様子。しかたなくアンナは、日記にはさまれていたカードの「トランスシベリアン」というロシアン・レストランを訪ねる。そこのオーナーはセミオン(アーミン・ミューラー=スタール)という人当たりのよさげなおじさんだった。少女の事はとんと見当がつかないけど、日記は翻訳してあげようと言う。
感想
「
ヒストリー・オブ・バイオレンス」に続く、好みの監督と好みの役者の映画第二弾。 密かに心から喜ばしい。
「イースタン・プロミス」はヨーロッパの東・東欧での約束。「良い暮らしができるから」と言って若い娘を誘うイギリスにおける東欧組織による人身売買の事を指すらしい。
あらためて
ヴィゴ・モーテンセンに驚! ヴィゴ・モーテンセンのヌードに驚!
ヴィゴ・モーテンセンの刺青に驚!。
命を世に誕生させる職業の女と奪う職業の男。何を好き好んでか運命か、闇の世界で孤独に生きる男が、明るい地上の世の女と交差する一瞬がきれいでせつない。
「必要かつ十分な」ストイックな作りの上、
暗い余韻を残す映画だったな。
<あまり>
この間TVをつけたらヴィゴ・モーテンセンのインタビューが映っていた。オリバー・ストーン監督の映画「プラトーン」でウィレム・デフォー役のオファーがあって、半年間役作りをしたがxだったという話だった。へー。「半年間の役作り」。ほぉー。うちは生まれ変われたら、才能のある役者になれたらいいのになぁと思った一瞬であった。