ニューオーリンズで全米注目の陪審員裁判が始まる。原告は銃乱射事件で夫を失ったセレスト・ウッド、対する被告は銃製造会社のヴィックスバーグ社。今だかつて銃メーカーが裁判に負け賠償金を支払った事はない。この戦いは one or nothing であり一度でも負ければ全米で訴訟を起こされ会社の屋台骨がへし折れるそーな。
陪審員選任は裁判の前哨戦・・・・・どころかそれで全てが決まってしまうとばかりに
陪審コンサルタントなるものが暗躍する。中でも勝ちっぱなしの伝説のコンサルタント・フィッチ(ジーン・ハックマン)は手段を選ばす陪審員候補をつけまわすわ過去を洗うわ脅すわ罠にかけるわ。誰だって叩けばほこりは出るのである。そして自分は売り物になると考える陪審員も現れるのである。
感想
「敵を知り己を知れば百戦危うからず」・・・・か。いやはや仁義なき戦いだな。2006年陪審員制度が導入されたあかつきには日本もこうなるのか?
アメリカで陪審員による正式事実審理(トライアル)は全体の数パーセントらしい。日本に導入された場合の試算では裁判員6人(補充2人)では選任されるのは年間1200人にひとりくらいだそうだ。友に裁判員に選ばれる事を危惧している人がいてこの間ちょっとだけその話をしていたら、何しろ時間的にも肉体的にも拘束されるのが大変だからだそうだ。仕事はどうなるのだ?パーネル ホール の「陪審員はつらい」だな。考えてみれば最高刑が死刑・無期の重大裁判ばかりだから内容的にもおぞましくてやわな神経がもたんかもしれん。ミステリにどっぷり漬かっているさぼてんが言うと片腹痛いかもしれんが。のみならず
プライバシーが侵害されるという重大事もおこりかねない。いや、おこるだろうな。そらおとろしい。この制度でエリートにもインテリにもそこらへんのにいちゃんねーちゃんおやじおばん、さぼてんにも真の民主化とやらが根付けばよいのだが。(ところで今回の大阪府知事選の投票率って・・・いったい・・・)