第四部。映画を見終わってパンフレットを読んだ観客は「蘭に魅せられた男 驚くべき蘭コレクターの世界」は実在のベストセラーでありスーザン・オーリアンは実在の作家であり「脚本が出来て映画になったらこうなりましたんや」という
脚本家の映画にすり変わったのだと知るわけだ。
退屈な話もこう作ったら映画になるんや。原作のテーマもより強く生かしているしぃとおそろしく大胆にアレンジされている。(ついでながらプロデューサーの映画は
「ウワサの真相」)。脚色する事に取り憑かれた男の話だったのだ。メタ構造になっている。ドナルドはチャーリーの分身だったのだと確信するさぼてん。マミーに「ドナルドが・・・」と告げないもんね。映像よりも本寄りのさぼてんはこういう映画好きなんだな。
ハゲでもデブでも才能ある男は魅力的と言っている。なるほど。
「蘭に魅入られた男」ジョン・ラロシュ役のクリス・クーパーが魅力的。前歯のない貧乏白人のへんなヤツなん。セクシー。