この映画を見るのは3度目になるのかな。この間ドラマ「相棒」であったけれどベニーとジューンの兄妹は共依存(きょういぞん)関係にあるんやね。そこに風変わりな風来坊サム(ジョニー・デップ)が登場する。バスター・キートン、チャップリン、ロイドの真似をするジョニー・デップの演技が楽しい映画だ。メアリー・スチュアート・マスターソンは「恋しくて」「フライド・グリーン・トマト」と「妹の恋人」がいいな。最も好きなシーンはダイナーでウェイトレスのルーシー(ジュリアン・ムーア)に会うなりサムが
「誰か、私の恋人を見た?」 「シンディ、あなたはビョーキだわ」 「シンディ!やめて」と意味不明な事を言い出すところだ。見ているほうは
「へ?」。さっぱりわからん。ビューキはお前か? ところが後にルーシーは十代の頃女優をしていて「高校生 連続殺人鬼」に出演していたルーシー・マルネックだったという事がわかるわけ。サムはほくろからひと目で見抜き再現していたのだ。
映画ファンの鏡だと思わん?ため息が出るほどその記憶力が羨ましい。
十年以上前かな、TVをつけたらアメリカのダウン症のドキュメンタリーをしていて。十代の男の子だったと思う。みかけはそうどちらに悪いかわからんがジミー大西を若くしたような人だった。お姉ちゃんが2人いたな。両親姉達に暖かく見守られていてね。ダウン症って明るい子が多いらしい。その人もいつも冗談を言っていて。そして音楽の才能というか記憶力が優れていて。オールディーズのイントロゲームではお姉ちゃん達はまったく歯がたたない。色々な経験をつもうと映画の端役(囚人の役だったと思う)をするためにハリウッドにお母さんと出かけるねんね。なんて言う映画かわからないけれどデミ・ムーアが出ていたらしく色々デミ・ムーアが彼に話しかけているシーンがあった。その場限りかわからんけどデミ・ムーアの好感度があがったな。
音楽の才能を活かして自立するために地元のラジオ局のDJのアシスタント(レコードを探してきたりかけたり)の仕事に応募するんやけれど、大学生の無給でOKというライバルが現れてだめなの。それでも最後はレンタルCD屋に勤める。機嫌よく嬉しそうに仕事をしている姿を見てなんか羨ましかった。
つまり何が言いたいかというと、サムのようにすごい映画の知識があって地元のレンタルビデオ屋で働くってのがさぼてんの夢なわけ。まあニューロンが日々死滅しつつあるし、映画の知識についても幼少の頃から夢中になっていないととても無理なんだろうな。レンタルビデオ屋もいつまであるかわからんし。ちぇ。ぐれてやる(^^)。