1998年1月の映画

殺しのファンレター THE FAN

米 1981年 95分
監督 エドワード・ビアンキ
出演 ローレン・バコール/ジェームズ・ガーナー/モーリン・ステイプルトン/マイケル・ビーン
メモ 1998.1.25(日曜)ビデオ
あらすじ
大女優サリー・ロスは、ダグラスという名前のファンから毎日毎日ファンレターを受け取る。ほっておいたら、ファンの妄想がふくれあがりひとり歩きをはじめた。
感想
ダグラス役のマイケル・ビーンに目をこらしたんやけど、「ターミネーター」のマイケル・ビーンにはみえん。同じ名前の別人?なわけないし。どうも若い頃なのでポチャポチャしているようだ。
大女優が初のミュージカル出演という役で、ローレン・バコールの歌が聞けた。ジェームズ・ガーナーの役はなんだかよくわからなかった。
グリフィン・ダンがダンサーのひとり、ちょい役ででてたよ!
俳優さんの話ばかりしていました。映画はというと、現代のサイコスリラーほど刺激的ではありませんが、ミステリ映画の秀作です。なめるようなカメラも凝っている。
おすすめ度:★★★★
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深夜の告白 DOUBLE INDEMINITY

米 1944年 103分
監督・脚本 ビリー・ワイルダー
原作 ジェームズ・M・ケイン(「倍額保険」)
脚本 レイモンド・チャンドラー
出演 バーバラ・スタンウィック(「教授と美女」)/フレッド・マクマレー/エドワード・G・ロビンソン
メモ 1998.1.25(日曜)ビデオ
あらすじ
保険外交員のウォルターは、自動車保険の更新のために訪れた先で”人妻”に誘惑され、「保険金目当ての殺人」を犯す。
感想
「郵便配達は2度ベルを鳴らす」で有名なジェームズ・M・ケインが原作、チャンドラーが脚本、ビリー・ワイルダーが監督というミステリサスペンスの古典。
人好きのする青年が、誘惑され落ちていくさまを本人の淡々とした回想で語られる。「ほんまにアホやねん、俺って。せっかく生まれてきたのにこんな事になってしもた・・・」という話です。

きれいな人やねんけど、バーバラ・スタンウィックの強いアゴの線がヴァンプ(妖婦)に見えないんです、私には。元看護婦という設定やからかなあ。
おすすめ度:古典です★★★1/2
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記憶の扉

仏=伊 1994年
監督・脚本 ジュゼッペ・トルナトーレ(「ニュー・シネマ・パラダイス」)
脚本 パスカル・キニャール(「めぐり逢う朝」)
音楽 エンリオ・モリコーネ
出演 ジェラール・ドパルデュー/ロマン・ポランスキー
メモ 1998.1.21(水曜)ビデオ
あらすじ
嵐の晩、森の中を駈ける1人男(ドパルデュー)。警察に尋問され、男は署へ連行される。警察署長(ポランスキー)の話によると、男の山荘の近くで死体が発見されたらしい。男は容疑者として尋問を受ける。
感想
見終わって、わからない。結局どうだったわけ?..2回目も???.....
3回ラストを見直してやっとわかった。そうかあ 衝撃!...みんな一発でわかるの?

嵐の夜、電話は不通、雨漏り、底冷えの中、記憶が途切れている男に対して延々と続く尋問。ポランスキーの悲しそうなやさしそうな目は、不思議な眼差しでした。

フランス映画は、合わないのかなあ、退屈な事も多いです。不条理物が多いし、生活が感じられない男女が登場するし、いつ始まっていつ終わったのかわかんないし。でも、印象に残る映画が多いのです。
おすすめ度:衝撃がまだ続いている~~(*_*)~~★★★★★
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ゲーム

米 128分 1997年
監督 デビッド・フィンチャー(「セブン」)
脚本 ジョン・ブランケート/マイケル・フェリス
撮影 ハリス・サビデス
出演 マイケル・ダグラス/ショーン・ペン/デボラ・カーラ・アンガー(「クラッシュ」)/ジェームズ・レブホーン/キャロル・ベイカー
メモ 1998.1.20(火曜)試写会
あらすじ
大金持ちなのに、毎日毎日あっちの金をこっちにやり、こっちの金をあっちにやり、金金金のニコラスは、弟のコンラッドから誕生日プレゼントとして一枚のカードを贈られる。CRS社という胡散臭い会社は、人生にスリルを与えるため人々に<ゲーム>を提供し、すごい体験をさせてくれるらしい。(はじめのうちはクリスティの「パーカー・パイン氏」物に似てるやんと思ってた)
感想
たまげた、あのラスト・・・ああきて、こう受けるかああ! 信じられん。さぼてんには、信じられん! のけぞった。

「セブン」の監督さんということで、映像は似ています。
おすすめ度:★★★★
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フル・モンティ

英国 1997年 93分
監督 ピーター・カッタネオ
脚本 サイモン・ボーフォイ
撮影 ジョン・デ・ボーマン
音楽 アン・ダドリー
出演 ロバート・カーライス/トム・ウィルキンソン/マーク・アディ/ウィリアム・スネープ(ネイサン)
メモ 1998.1.19(月曜)OS劇場C.A.P
あらすじ
イギリス北部の都市シェーフィールドは、かつて鉄鋼で栄えた街であった。ところが、工場が閉鎖され街も人々も不況にあえいでいる。
感想
涙無くしては味わえんおもしろさやったね。(※爆笑映画ではありません)。
映画館には、女4人で乗り込んだのだ。隣の館では「金田一少年の事件簿」を上映していてティーン・エィジャーがたむろしている側をドタドタと階段駈け昇った。(はずかしー)

少年時代はサッカーに明け暮れ、大人になってからは汗と油にまみれた男の仕事を一日した後、ビールだ!女だ!ストリップだ!と単純で楽しい毎日を送っていただろう(さぼてんの推測)男たちが、仕事にあぶれて半年、しょぼくれてしまった。
そこへプロのストリッパー一座がやって来て、女房たちが熱狂している。えーい、よそ者をみなくても、ええ男がここにいるやないかと踏ん張る。悲哀を感じさせながらも、ねあかな話です。元気がでる。
エキストラ400人の前で実際にフル・モンティ(すっぽんぽん)で演じた俳優さんに拍手!英国映画のふところの広さにも拍手!
おすすめ度:★★★★
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袋小路

仏 113分 1966年
監督 ロマン・ポランスキー
撮影 ギルバート・テイラー
出演 ドナルド・プレザンス/フランソワーズ・ドルレアック/ライオネル・スタンダー/ジャクリーン・ビゼット
メモ 1998.1.18(日曜)ビデオ
あらすじ
元実業家のジョージは、若いフランス女と結婚し全財産をはたいてイギリス(スコットランド?)の古城を買い取り、悠々自適の生活に入った。そこに逃亡中の犯罪者が侵入する。
感想
<満潮になると海に囲まれ孤島になる古城>という舞台設定が、実に魅力的です。
若い女と夢のような暮らし・・・のはずだったのが、徐々に<倦怠>という魔物が忍び寄ってきている時に、逃亡犯が割り込み何かが狂っていきます。落ち着かない緊張感が、ドナルド・プレザンスのあの風貌とピッタリ。

逃げれるはずなのに、逃げない。 この古いお城から逃れられないような錯覚さえ覚えます。
遠くに広がる海、大きな空があるにもかかわらず、だんだんと密室物めいた閉塞感が感じられる。不思議。

ポランスキー監督は、コーエン兄弟が影響を受けた監督との事です。「ファーゴ」も雪に閉ざされた町やったね。

どーでもええことなんやけど、あの広いお城のお掃除はどうしはるんかなあ。シーツいっぱい使うたびに洗濯はどうなると思う。レコードばかりきいてるアンニュイな雰囲気の若妻がしはるんやろか。それとも旦那がまめまめしくつくすのか。気になる。(こういう事を考えるヤツは、フランス映画みる価値ないんやろねぇ)
おすすめ度:★★★★
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リビング・イン・オブリビオン 悪夢の撮影日誌

米 89分 1996年
監督 トム・ディチロ(「ジョニー・スエード」)
出演 スティーブ・ブシェーミ他
メモ 1998.1.17(土曜)ビデオ
あらすじ
低予算映画「リビング・イン・オブリビオン」の撮影現場では、今日も昨日もワンカットを撮るだけでトラブル続きの毎日。我慢に我慢を重ねる監督は沸騰寸前!
感想
ブシェーミ監督の「アクション!」という言葉が、何度も何度も繰り返される。主演女優の口がだんだん歪みはじめる。「クション!」と発音するのかあとミョーに感心してしまった。映画館でみたかったな。
低予算B級映画好きは必見、ただし、ドタバタではありません。モノクロとカラーが使い分けしてあって新鮮でした。撮影している映画は、ホラーやオカルトではなかったみたい。
ヒロインの母親役の女優さんを「美しいヒロインのママにはとても見えん」と思っていたら、フムムム納得。話のつながりがよく練れています。

この映画の中で、「リチャード・ギア主演映画のシャワーシーンに出演した女優」と何度も言われるヒロインは、だれだっけ? リチャード・ギアのどの映画の事? カメラマンのスタローン似のたれ目さんは誰? とかモヤモヤだらけで、パンフ読みたかったよぅ(泣き)
低予算映画のカメラマン出身の監督さんで(ジム・ジャームッシュ監督のカメラマンとして有名らしい)実経験からくる笑いが、可笑しいような苦いような・・
ブシェーミの初監督作品「トゥリーズ・ラウンジ」もビデオがでたら見たい。
おすすめ度:★★★★1/2
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我らの仲間

仏 99分 1936年
監督・脚本 ジュリアン・デュビビェ
脚本 シャルル・スパーク
撮影 ジュール・クルージエ
出演 ジャン・ギャバン/シャルル・バネル/ビビアンヌ・ロマンス
メモ 1998.1.13(水曜)BS録画
あらすじ
失業中のぺんき職人、大工、政治犯ら5人は、宝くじが当たり10万フランが懐にはいる。パリ郊外の廃屋を自分たちの手で作り直してレストランを開こうと夢みる。
感想
シャレた映画でした。いかつい顔ながら、イキという言葉がぴったりのハンチングをかぶったジャン・ギャバン。昔の仏映画ってモノクロなのに、どうしてこんなに光あふれた風景がとれるのでしょうか。
ラストはハッピーとアンハッピーの2通りあるということだったので、最後まで心配でした。3角関係が2組あり「俺達には女より大事なことがある」という男同士の友情、あるいは、やせ我慢が”重苦しいタッチ”ではなく”さらり”と描かれていました。
「人生を明るく楽しみたい」OR「辛口の人生」どちらのストーリーでもフランス映画では、自然なんです。たぶん。
おすすめ度:★★★★
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評決のとき

アメリカ 150分 1996年
監督 ジョエル・シューマッカー
原作 ジョン・グリシャム
脚本 アキヴァ・ゴールズマン
出演 マシュー・マコノヒー/サミュエル・L・ジャクソン/サンドラ・ブロッコ/ケヴィン・スペイシー/オリバー・プラット
メモ 1998.1.13(火曜)WOWOW
あらすじ
ミシシッピー州のある街で、黒人の父親が10才の娘をレイプした白人の犯人2人を裁判所で射殺した。錯乱状態での犯罪か、計画犯罪かの判断により、死刑か無罪という裁判がはじまる。
感想
人種差別とか宗教の話になると、「ちょっとわかんないなあ」とか、「わかったような事はかけない」とか逃げ腰になってしまい、気がつくと「あの人とあの人はあの映画で競演してたなあ」などと考えている。しかし、それでは見たかいがない。ということで、再度集中してみる。
ドナルド・サザーランドいう所の「検察側、弁護側どちらが勝っても正義がなされる」という裁判では、12人の陪審員の心情に裁判の行方がかかる。こういう幅のある判決が容認されるという陪審員制度の功罪がわかっていて、あえて、この制度を続けていこうという国なのですね。サミュエル・L・ジャクソンがいうように確かにアメリカは戦場なんだ。

マシュー・マコノヒーは、どことなくポール・ニューマンに似ている。噂どおりサンドラ・ブロッコはええしのお嬢にはみえへんかった。ハラハラドキドキもあるんやけど、わりときれいにまとまった映画でした。こうありたいというアメリカの良き心が描かれているのかもしれない。
あえて意識したくはないけど、自分はアジア人でカラードなんだというのを頭のどっかに置いとこうとあらためて思う(マジにいうかあ)
おすすめ度:★★★
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ビースト 獣の日 ゴヤ賞(スペイン・アカデミー賞)6部門受賞

スペイン 105分 1995年
監督 アレックス・デ・ラ・イグレシア
撮影 フラビオ・メテネス・ラビアーノ
出演 アレックス・アングロ(神父)/アルマンド・デ・ラッツア(ガヴァン博士)/サンティアゴ・セグーラ(ホセ・マリア)
メモ 1998.1.12(月曜)シネマアルゴ
あらすじ
25年間の研究の末、3日後の12月25日クリスマスに、悪魔が誕生するという聖書の隠されたメッセージを解読した神父は、世界を破滅から救うため、数々の冒険に乗り出す!
感想
ワオーワオー、またヘンテコリンな映画を観てしまった。それが、なかなかパワフルでおもしろかったんですワ。「フェティッシュ」ほどの笑いはありませんが、あの映画が女の子バージョンとすれば、この映画は、男の子・・・おじちゃん?おやじ?バージョン。
おふざけなんやけど、みんなおおまじめで、何遍もでてくる横っ面をはり倒すシーンが豪快です。マドリッドの夜の風景とかよくできていました。家でビデオで何回も見たいほど、こってました。
おすすめ度:ラストもよかった★★★★
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英国万歳! THE MADNESS OF KING GEORGE

英=米 111分 1994年
監督 ニコラス・ハイトナー
脚本 アラン・ベネット
音楽 ジョージ・フェントン&ヘンデル
撮影 アンドリュー・ダン
出演 ナイジェル・ホーソーン(ジョージ3世)/ヘレン・ミレン(王妃シャーロット)/イアン・ホルム/ルパート・エヴェレット(皇太子ジョージ)/ジュリアン・ワダム(ピット首相)
メモ 1998.1.8(木曜)国名(くにめ)小劇場
あらすじ
1788年ジョージ3世は、28年つれそった王妃との間に15人もの子供がおり、夫婦仲もむつまじい。国民からは「農夫ジョージ」と親しまれている。アメリカの独立には今もなじめないし、どうも不作の皇太子は王位を早く手にいれたがっているらしいが、父王の座を息子が狙うのは英国の伝統だから。そんなこんなで満ち足りた毎日だったが、突如、奇行に走り始める!
<<<<戦争中にハノーバー朝というドイツ名を改めウィンザー朝とした、現ロイヤル・ファミリーのご先祖様ジョージ3世の実話を元に映画化。ジョージ3世は、その後3回発作をおこし、現在ではポルフィリン症という遺伝的神経疾患だったと言われているそうです。
感想
ブラックなユーモアの愉快な映画でした。錯乱して正気と狂気を行き来しながら苦悩する王、そして翻弄される家族、家臣、虎視眈々と王座を狙う王子とその取り巻きの政治家たち。医師ウィリス(イアン・ホルム)が「普通の人は、狂気になると自分は王なのだという。だが、あの人は元々王なのだ。(狂気になっても、なににもなれない)」という、笑えぬ喜劇、笑える悲劇です。
王様が離宮の庭園で家臣ともどもシェークスピアの「リア王」を朗読する所は名シーンだと思う。狂気の王に「リア王」の取り合わせで、大法官に「当てつけか?」と言わすところは、皮肉な英国ユーモアたっぷり。

狂気を描きながらも笑えるというのは、高等技術なんだろうなとか、受ける側にもそれなりの感受性が必要か?とか、いや笑いに理論武装はいらんよなとか、あーやこーやヘリクツを色々考えながら、「ちゃめっけのある王様やった」「皇太子のふとっちょルパート・エヴェレットのいじけた顔はおかしかった」と、上質の映画みたなあと機嫌よう家に帰ってきたら・・・「通り魔事件」・・。
おすすめ度:★★★★
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赤い航路 BITTER MOON

仏=英 140分 1992年
監督・脚本 ロマン・ポランスキー
原作 パスカル・ブルックナー
音楽 バンゲリス
撮影 トニーノ・デリ・コリ
出演 ピーター・コヨーテ(オスカー)/エマニュエル・セイナー(ミミ)/ヒュー・グラント(ナイジェル)/クリスティン・スコット・トーマス(フィオナ)/ストッカード・チャニング
メモ 1998.1.6(火曜)ビデオ録画
あらすじ
英国人夫婦は、美しい妻、好青年の夫と人も羨む仲むつまじいカップル。しかし、結婚7年目ともなると、お互いの日常に慣れきってしまった毎日。お互いを再認識しようと船旅にでる。豪華な客船で、コケティッシュで奔放そうな妻と車椅子の夫という異色なカップルと知り合う。
感想
激しい。ただれた2人の関係が激しかった。英国人、米国人、仏国人とうまく配置してありました。いきつくとこまでいったんですね。
ロマン・ポランスキー監督は私には謎の監督です。

友達が、結婚して10年目の旅行に行くというので、「仲ええやん」とひやかした所「倦怠期、倦怠期」「旅行にいって、やけぼっくいに火がついて、また燃え上がったりして」と言ったら「そんな事して、燃え尽きたらどうすんの!ほそぼそとでも燃えつづけなあかんのに」・・・いやあ、夫婦二人の生活のその気構えには、一瞬感動したな(笑)
おすすめ度:★★★★
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狼は天使の匂い

米=仏 128分 1972年
監督 ルネ・クレマン(「海の牙」「太陽がいっぱい」)
原作 デヴィド・グーディス(「暗い日曜日」)
脚本 セバスチャン・シャプリゾ
音楽 フランシス・レイ
撮影 エドモン・リシャール
出演 ジャン・ルイ・トランティニャン(アントワーヌ=フロッギー)/ロバート・ライアン(チャーリー)/レア・マッサリ(シュガー)/アルド・レイ(マトーネ)/ジャン・ガヴァン(リチオ)/ティサ・ファロー(ペパー)
メモ 1998.1.5(月曜)BS録画
あらすじ
アントワーヌ(トニー)は、飛行機の墜落事故により子供たちをしなせてしまい、ジブシーたちから執拗に命をねらわれていた。逃げまわる途中、殺人を目撃し一味に捕らえられる。
感想
異色作です。カルトです。どこがかというと、フランス・アメリカ映画であり、両国の俳優が出演にもかかわらずカナダが舞台(中をとったのか)。しかも、ロバート・ライアンがフランス語でしゃべってはる! 音楽もたいがいカルトです。
脚本は「シンデレラの罠」(未読)のセバスチャン・ジャプリゾ。
文春文庫「ミステリ・サスペンス洋画ベスト150」の127位。
ババアになる前に(”小豆島”のうちに・・・えーちいさい年増です)本に載っている201作品すべて見たいと密かに野望をいだき、BSに目を光らせているのです。とはいえ、ザルのような頭なので、見逃している作品も多い(涙)。
古い映画ですが、期待どおり花○。画面から何かが匂いたつような映画です。

ジャン・ルイ・トランティニャンは好み。最近では、「トリコロールの赤」とか「天使が隣で眠る夜」でも渋かった。
そうそう、ヒロインの1人ペパー役のやせっぽちで目ばかり大きくて、美人とは決していえないけれど、不思議な魅力のティサ・ファローってたしか、ミア・ファローの妹やったように思うんやけど・・・
おすすめ度:★★★★
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MIB

アメリカ 105分 1997年
監督 バリー・ソネンフェルド(「アダムス・ファミリー」「ゲット・ショーティ」)
脚本 エド・ソロモン(「スペース・エイド」)
制作 スティーブン・スピルバーグ
出演 トミー・リー・ジョーンズ/ウィル・スミス/リンダ・フィオレンティーノ/ビンセント・ドノフリオ
メモ 1998.1.3(土曜)動物園前シネフェスタ
あらすじ
密かに地球は(アメリカは、かな?)エイリアンの移民を受け入れていた。黒服の男達(通称メン・イン・ブラック)は、日々地球の平和と宇宙を守るため秘密任務を遂行しているのだ。
感想
予告編と違った! ラップがちょっとニガ手なので、全編ラップだったらどうしようと引いていたのですが、違った。予想外の喜び。反して「全編ラップの超軽いノリ。ナンセンスな映画」と思っていた人は、「思ってたより普通だった」の予想外れで★★★1/2。でも、「ミミック」やなかったけどやっぱりゴキちゃんだった(涙)。

エイリアンがそれぞれ、賢そう、あほそう、調子よさそうとか個性豊かに創られていました。イソギンチャクみたいな双子のエイリアンが賢そうやった(優等生というべきか)。同じく、トミー・リー・ジョーンズとウィル・スミスはどちらかが相手をくっちゃう事なく、掛け合いのテンポがとてもいい。ただ、ウィル・スミスが登場したときは「太ったの?」と思ったよ。腰のキレがシャープでないような気がしたけど、目の錯覚かな。
目立たないための白いシャツに黒いスーツって、こわもて顔でマフィアの葬式みたいに思いっきりめだってるやん。
おすすめ度:★★★★
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