ペルクリオ

 ソール11遊星主のひとり。素体状態はマントで全身を覆っているためその風貌を窺うことは出来ないが、パーツキューブフュージョンすることによって戦闘用メカノイドとなることが出来る。メカノイド状態においては鯨のような巨大な飛行物体とその上に搭載された管楽器に似た物体、そしてその傍らに浮遊するメトロノームと5基の立方体型スピーカーという姿をとる。しかし、その中で最も巨大な鯨型の飛行物体はサポートモジュールであるブルブルーンであり、ペルクリオ本体はその上に搭載された管楽器を模したような物体である。浮遊するメトロノームと、ブルブルーンと同じくサポートモジュールである立方体型スピーカー兼アンプであるボシュボッシュを従え、ブルブルーンより発振される音圧(衝撃波)とソリタリーウェーブによって敵性体を文字通り粉砕する。
 三重連太陽系再生における任務はゾンダーメタルプラントのような広域被害が発生した際に、これを抑止、殲滅することが想定されていたようだ。ソリタリーウェーブおよび音響発振装置であるブルブルーンには、一対の巨大なサウンドディスクが搭載されており、装甲材に用いられると考えられる、およそあらゆる物質の固有振動数が記録されている。ソリタリーウェーブは対象の構成物質特定をしなければならないことが欠点の一つだが、これを省略し、迅速に広域被害に対応できるようになっている。サウンドウェーブはジャズ音楽に乗せる形で、様々な物質に対応するものを複合的に照射され、マイクサウンダースシリーズに搭載されているものよりも遥かにエネルギィ伝導率が優れているものと思われる。また音響攻撃は大気の振動をそのまま攻撃に転化するもので、強力な音圧は目標の物理的接近を妨げる一次的バリアの役目も果たす。
 ペルクリオ本体はブルブルーンから発振されるソリタリーウェーブや音響攻撃を統合管理する機能を有していると見られ、使用するソリタリーウェーブの固有振動数や照射範囲の設定、新たに判明した物質の固有振動数の記録などを行う。これによりその機能を最大限発揮したブルブルーンおよびボシュボッシュは、マイクサウンダース13世をも凌駕する究極の音波兵器となるのである。ペルクリオというプログラムをオーケストラに例えるなら、ブルブルーンは演奏者、ボシュボッシュは(演奏場をも含めた)音響装置、そしてペルクリオ本体は指揮者兼マネージャーと言えるだろう。
 複製地球における戦闘では、イギリス・ロンドンのテムズ川河口付近でマイクサウンダース13世と交戦し、ディスクFによるソリタリーウェーブとグラヴィティショックウェーブの複合攻撃、タワーブリッジのケーブルを利用した即興ソリタリーウェーブによって破壊されたが、ピサ・ソール物質再生波動を受け復活を繰り返し、ソリタリーウェーブによる立体音響攻撃でマイクを追い詰めた。最終的にはピサ・ソールが消滅したことにより、機体構造を維持できなくなり崩壊、暗黒物質へと還元された。
 確認されている限りでは、一言も発することはなく、その性格等も窺い知ることは出来ない。

 分類 Brave Robot type Mechanized Weapon
   型式 メカノイド(推定)
   所属 ソール11遊星主
 管轄 パルス・アベル(推定)
 製造 不明
 構成 ペルクリオ/パーツキューブ
   全高 22m
 重量 不明
   主動力 ラウドGストーン仕様GSライド(推定)
 動力源 ラウドGストーン
 搭載AI型式 ペルクリオ
 最大出力 不明
 最大走行速度 不明
 最大飛行速度 不明
 巡航速度 不明
 稼動範囲 不明
 防御システム Gパワーバリア
 探知装置 不明
 航法システム 不明
 データリンク 不明
 通信装置 不明
 操作方式 フュージョン・システム
 フュージョン総所要時間 不明
   備考 ペルクリオがパーツキューブとフュージョンすることで完成する広域破壊用メカノイド。再生した三重連太陽系でゾンダーメタルプラント等の広域被害が発生した際、これを抑止、殲滅するために開発された。専用サポートモジュール、ブルブルーンとボシュボッシュを擁し、立体音響による複合ソリタリーウェーブによって、あらゆる物質を崩壊へと導くことができる。