模型雑誌「ホビージャパン」誌上で1998年4月号(346号)から同年10月号(352号)まで連載された『勇者王ガオガイガー』の外伝小説。竹田裕一郎氏が書く本文に、模型誌らしく毎号ジオラマやフィギュアの写真等を挿絵代わりに掲載し、それに設定資料や解説文が付随するなど、見所の多い連載記事となった。本来、模型界において注目度が高かった『勇者王ガオガイガー』の立体模型化に際して、それに簡単な文章を添えたフォトストーリーとして企画されたが、設定を整合させていくうちに企画自体が膨らみ、最終的には外伝小説という形で結実したという経緯がある。
獅子王凱の従妹であり、そして彼と同様にGストーン搭載型のサイボーグ(ただし機械化の割合は全身の50%程度となっている)であるルネ・カーディフを主人公とし、フランスGGGで開発された新型ビークルロボ、光竜・闇竜と幻のディビジョンフリート・フツヌシ、それらを狙うバイオネットの策謀を軸に物語は展開する。どちらかといえば「優等生」的なGGGの面々に比して、バイオネットへの憎しみからエキセントリックな行動力を発揮するルネの特異なキャラクタ性と、女性型ビークルロボの登場が話題を呼び、献身的にルネをサポートする新型ビークルロボ、ポルコートが人気を集めた。これを受けて、ルネ、光竜、闇竜、そしてルネの友人であるパピヨン・ノワールはOVA『勇者王ガオガイガーFINAL』に本格的に登場することとなり、映像上で活躍する彼女らの原点を求める人々によって『獅子の女王』への注目度は高まっていった。しかし月刊雑誌上の連載記事ということもあり、連載終了後はバックナンバーの収集も極めて困難なものとなってしまい、「幻の外伝」とも言われ長く単行本化が待ち望まれていた。
これが実現したのは『FINAL』終了後発行されたムック、『勇者王ガオガイガーFINALビジュアルブック』においてである。竹田氏自身による加筆修正が加えられたことにより、この時点において『獅子の女王』はひとつの物語として完成したといって良いだろう。
後に、これに更にエピソードを加筆し、再構成して一冊の本としてメディアファクトリーより発行されたのが『勇者王ガオガイガー2005
獅子の女王〈リオン・レーヌ〉』である。
以下はホビージャパン掲載時の各エピソードのサブタイトルとメインスタッフリストである。
#1「涙なきサイボーグ」
#2「閉ざされし光」
#3「機械仕掛けのパートナー」
#4「輝ける闇」
#5「フツヌシ浮上」
#6「その名は天竜神」
#7「獅子たちの戦い」
作/竹田 裕一郎
キャラクターデザイン/木村 貴宏
メカニックデザイン/高倉 武史
色彩設定/柴田 亜紀子
スーパーバイザー/野崎 透
模型制作/増宮 宏一・平岸 千種
挿絵/藤川 明日香
CG製作/アトリエ彩
『勇者王ガオガイガーFINALビジュアルブック』掲載時スタッフ
監修/米たにヨシトモ
承認/高橋 良輔
ストーリィ/竹田 裕一郎
キャラクターデザイン/木村 貴宏
メカニックデザイン/高倉 武史
色彩設定/柴田 亜紀子
設定考証/野崎 透
挿絵/藤川 明日香
モデリングチーム/アトリエ彩
藤川 明日香
亀坂 修弘
小井戸 貴丈
原口 高陽
3DCGチーム/アトリエ彩
笠原 敏秀
福田 寛
写真/スタジオR
プロデュース&コーディネイト/堀口 滋(サンライズ)
(敬称略)