ドリルガオー

   一対の巨大なドリルが特徴的な突撃戦車型ガオーマシンファイナルフュージョン時にはガオガイガーの脚部を構成する。元来ドリル付突撃戦車は敵に察知される事なく地中を進み、一気に敵本拠地を急襲できる神出鬼没の陸上兵器として考案されたが、地中を掘削しつつ、しかも迅速に進撃するという多大な労力に見合う出力と装甲強度がこれまでの人類の技術力では実現できなかった。しかしギャレオンのもたらしたGストーンとそれに伴うオーバーテクノロジーによって遂にドリル付突撃戦車実現への道が切り開かれたのである。操縦席は存在するが簡易AIによりある程度自律運用が可能であるほか、海中での長時間運用、および短時間の飛行も可能である。
   武装らしい武装は機首に装備された一対のドリルのみであるが、それ自体強力な破壊力を持っており、またドリルの回転によって先端部にGパワーバリアが発生し、ドリル自体の摩滅損傷を可能な限り減少させている。地中への突入、および掘削方向の変更に際しては機体底面のキャタピラから機体本体を支える油圧シリンダーが機体本体を傾けている。この機能はハイパーツール・グランドプレッシャーを使用する際にもガオガイガーの機位保持のために使用されている。また機体は通常時でも中央で二つに分割する事ができ、緊急回避行動やそれぞれをガイガーの腕部に装着する事でガイガーの攻撃力を向上させるのに役立っている。
 新ガオーマシンの建造にあたっては、旧ガオーマシンとの互換性が付加されているためドリルガオーもドリルガオーU同様に新ガオーマシンの中核たるガオファーへの装着、ファイナルフュージョンが可能となっている。
 ギャレオンが失われてからは各方面の実験機や試験機として運用されるに留まっていたが、中国・科学院航空星際部でのイオンコーティング実験中に突如帰還を果したマモル少年(後に彼のレプリジンと判明)によって奪取され、その戦力として使われる。2007年の京都における戦闘において白いギャレオンを中核としたスターガオガイガーのパーツとなったが、ガオファイガーにより白いギャレオンともども破壊される。

   分類 G−stone Driven Gao Machine
   型式 ガオーマシン
   全長 18.2m
   重量 298.0t
   内蔵タンク容量 105.0t
   GSライドクラス 機密
   動力 Gドライブ
   構造 Gボックスキャストフレーム
   出力 110000kw(150000馬力)
   飛行システム ジャンプスラスター×6
   飛行システム推力 115t×6
   搭乗可能人員数 6名
   最大走行速度 120km/h
   バリアシステム Gパワーバリアシステム
   物理的防御システム レーザーコーティングG装甲
   特殊装備 Gドリル
   備考 ステルスガオーのマルチパイロンによって長距離輸送を受ける事ができる。