こちらは、本コーナーがオープンした2003年当時、キャスコのエレメカ・ミニドライブが今でも遊べるゲームセンターとして紹介した施設です。
その後、筆者自身もすっかりご無沙汰状態だったのですが、2009年、久しぶりに同地を訪ねたところ、未だ施設は健在でした。ただ、オーナー氏はその後体調を崩され、本施設は3年ほど休業状態が続いていたそうで、つい先日再開されたとのこと。お会いできたのは運がよかったと言えます。
「史料館」に名称変更。その理由
2009年10月現在、正面看板に大きくあるように、名称が「史料館」と変わっております。館内には相変わらず館長(オーナー氏の自称)がピカピカに整備されている貴重なエレメカや、インベーダーゲーム機などのテーブルゲームが、さまざまな解説付きでところせましと並べられています。もちろんプレイも可能だとか。
ただ、以前のようなロックンロールカフェという意匠ではなく、現在は館長のご両親や親戚の太平洋戦争の体験史を、エレメカの構造や、エレメカ壁面に描かれたタンクや爆撃機を通して語り伝えたいという趣旨に変わっておりまして、館長ご自身もそういう主張をマシンガンのようにドカドカと語られますから、単純にゲームだけを楽しみたいという方、エレクトロニクスのみに興味がある方は面くらうかもしれません。
ただ、当時の機械式エレメカの製作関係者はすべて太平洋戦争体験者でしたから、彼らの哲学に戦争の影響があるのは当然であり、その切り口からビデオゲーム史を知ることは画期的であり、大変おもしろいと個人的には思います。
ビデオゲームの知識の枠を総合的に広めたい方、近代史が好きな方などにはおすすめ。かなり遠方ですが、行く価値はあると思いますよ。
googleマップを辿ろう。休日に注意
残念ながら以前のような電話による事前確認はできなくなってしまいました。googleマップを載せておきますが、山奥ゆえにストリートビューは未対応。公共交通機関はバスがあったかなあ・・・?と、かなり厳しいですが、こういう施設は得てしてそういう場所にあるんですよね。
館長もあくまで自分や親の戦争体験を伝えたいので、商売趣旨でオープンしているのではないと、探偵ナイトスクープをはじめとするバラエティ番組の取材には一切断っているとのこと。メディアに出てこないのはそういう理由だそうです(出た方が伝わると思うんだけどねえ)。
そういうわけで写真をたくさん載せておきます。
近くにキャンプ場や公共施設もありますから、何かしらの交通機関もあることでしょう。
興味がある方は急いだ方がいいですよ。