●あとがきにかえて・・・だってよ 


 取材を終えた後、あらためて関西精機製作所のカタログを見て驚いた。「何だ!?自分はキャスコゲームをけっこうやってるじゃん?!」昭和40年代全盛というから、自分とは別次元だと思っていたのだが、なんのことはない、あれもこれも熱中したゲームばかりじゃないか?!

 特に「バルコム」というエレメカアクションSHTにはかなりのお気に入りで、必勝法をあみだし、口がさびしくなったら、お菓子屋で買う代わりに、これで景品のキャラメルをとっていたほど極めたっけ。デパートの屋上といえば、タイムパイロットとニューボスコニアンとこれ、そんな少年時代を過ごした頃もあった。

 それだけじゃない。キャプテンシルバーも、(水田さんのお話にあった)ウインドミルも、ああ、よく見ればどれも飽きるほどプレイした”あれ”のことじゃないか。「キャプテンシルバー」とタイトルを聞いただけではわからないが、魚雷船ゲームのように銀弾を連続発射して、海賊船を沈めるゲームといえば100%その情景が浮かんでくる。水道管のようにゴツイ海賊銃。ウィンドミルではなぜかストッパーの金属が印象的で、シューティングアナライザは難しそうでいつも横目で眺めていた・・・と、どれもすべて鮮明に浮かんでくるものばかりだった。

これを読んでいる諸兄も、子供時代、おそらくは自分達が思っている以上にキャスコのマシンのお世話になっていたのではないか。記憶はなくても指先は覚えているに違いない。なにせ関西精機製作所はゲームだけでなく、ピエロ人形やスライドショー、それにキップ販売機から両替機までつくっていたのだから。

・・・ などと総括に入っていたら、なんと寺町が大学時代、高知県のデパートの屋上で「ポルル君の旅行」をプレイしているビデオが見つかった。おいら、20歳を越えてもキャスコゲームに燃えてたんだなあ。 あいたたた・・・(^^;

(インタビュー構成収録:2003年1月)


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