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Digital Photo Gallery  八ヶ岳の詩・御柱特集

2016年   小 宮 御 柱 祭 A

信州諏訪 小宮御柱祭 巡礼
Part U 2016年夏〜秋 
 これまで訪問できなかった小宮の御柱祭を訪ねた・・・続き。

[茅野市豊平 福澤区 御頭御社宮司社]
集落入り口に石碑が建つ。福沢諭吉の御先祖所縁の地である、と。国宝土偶・縄文のビーナスが出土し
た埴原田地区は上川を挟んだ向側だ。ミシャグジ神を祭祀する村だから古くに開けて土地柄なのだろう。
しかし、御柱祭を始めてのは近年になってからと住民の話。しかも建て御柱はしない。御柱は二日間曳行
した後、境内で保管しておき、お社の修理などに利用するのだそうだ。 8月20, 21日
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御柱を曳くのは、まだ、4度目ぐらいとお年寄り  8月20日   楽しげに曳く女性は外国からの援軍のようだ
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二日間のお祭りだが、曳行は実質半日づつのようだ。   御柱は子供たちで常に 満席状態  8/20 p.m.
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二日目、お昼前に神社に曳き付け、全員で万歳。建て御柱はない。 後は公民館で直会と催しを楽しむ。21日11:05
         
[諏訪市中洲 上金子 御頭御社宮司社]
北と南に二神社を持つ裕福な村だった。明治初め政令で南の現在地に二社を合祀した、
と境内の由来書にある。 昭和になって中央自動車道高架工事で境内も削られたみたい。
しかし、人口の急増地区を抱え住宅地は南に西に広がっていく。氏子も増え曳行路は1.5倍に延ばした。
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沿道は秋の花真っ盛り      新興住宅が増え、今回から曳行行程を長くした。   
9月3日 10:20
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古く立派な家並み    古道に入ると狭く曲がりくねるが両側は堂々たる構えの民家が並ぶ。 9/03 12:25
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子どもラッパ隊 新興住宅急増地区だから子供たちも元気。 隊員数多く軍用ラッパを器用に演奏する。9/03 8:57

[諏訪市中洲 福島 御頭御社宮司社]
杖突峠付近から直径50a近いカラマツ4本を切り出し、地区の四班に抽選で割り振った。四班はそれ
ぞれの地域から御柱を曳き出し、昼までに神社に集結。三之御柱と四之御柱は社殿の奥が狭いため、
今回初めて大型クレーンを使って建てた。一と二は従来通り車地。写真はいずれも9月4日撮影。
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フォークリフト車に曳かれる三之御柱。     陸に上がって展示される機関車型遊覧船の前を通過していった。
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三班は前回、下の船渡川に御柱を落とし、流れを遡上して神社に曳き入れた。今回は水着姿の若者を御柱に乗せて橋
を渡るに留めた。水が汚れて、御柱が穢れるから、とか。

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御柱集結  四班に分かれて曳行されていた御柱が次々と神社に集まってきた。  9月4日 11:00
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建ち上がる一之御柱と先端の四角錐   御柱の尖端は多くの神社は諏訪大社と同じ三角錐だ。

[茅野市ちの横内 達屋酢蔵神社]
達屋と酢蔵の2神社が一つ屋根の下に合祀された。今の祭神は達屋が大巳貴命、手置帆
負命。酢蔵は彦狭知命、八意思兼命だが、明治初期の改革までは両社とも陰陽道の天白神
に関るミシャグジ神系だったという。諏訪大社上社の摂社。御用林御小屋山から御柱を切り
出す特権を持つ。今回も径70a超、16bの長大御用材を4本運びだし建てた。
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山出し曳行は玉川菊沢から本宮と同ルート、柱も長いが曳行距離も5.5`と小宮祭では破格。交通の妨げにならぬよう
メドテコは付けず木製の地車を付け、バランスを取るため子どもを前後に振り分けて乗せている。
      9月18日 8:10
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午後、雨が激しくなった中、達之御柱にメドをつけ横内地区内を全員で曳き楽しんだ。 9月18日 14:18
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達之御柱建て 一〜四の柱をここは神社の名前に当てはめる。境内の欅の大木を支点に車地を回す 10月9日 10:30
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地固め神事 神官のお清め・お祓いの後、氏子代表が大きな木槌で御柱の根元を叩く。
10月10日
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ドジョウ掬い、宝恵駕籠、長持唄など大道芸で名を馳せる「よ組」の本拠。 女性神主さんもお客に乗せられた。10月10日

[茅野市塚原 犬射原神社]
イヌイバラと読み、戦国時代から武士の馬術訓練をした所と由緒書にある。諏訪大社の末社。現在の地図
では茅野市仲町に表記される。旧塚原村は北の鎮守社、南に当神社と二神社の小宮御柱祭を行なってき
た。 現茅野市の中心部で人口は多く、4本の御柱を同経路で曳行、JR茅野駅東口前の境内に建てた。
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曳行路  後方の永明寺山から切り出した御柱4本を順次曳行した。市街地だが田畑が残る。  9月25日  8:55
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お祭りを楽しむ     老若男女 大勢が参加して楽しんだ
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少年木遣隊 建て方の若衆が手すりを支える。 二之御柱、建て御柱のセレモニー。  9月25日 12:50
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野外大祝宴 建て御柱終了後、場所を公民館前に移しお祭りの無事終了を祝う。永明小・中学生が演奏を披露。15:00

[茅野市本町 大年社・御座石神社]
両社ともに諏訪大社の末社・摂社、課役は旧矢ケ崎村、現在の本町地区である。御座石の祭神は諏訪大明
神の母神高志沼河姫命で、女神ゆえに御柱を建てず鳥居建設になったという。こちらは町内にあり毎年4月の
「どぶろく祭」は有名。大年社は茅野駅西口近く、曳行路が長く、一日目は大年社、二日目は御座石社となる。
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JR駅東口まえの交差点を曳行する大年神社一之御柱。駅の向こう側の神社へガードをくぐって行く。 10月1日10:30
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山を下る 御座石一と二、大年一之御柱が検校庵から茅野警察まで続いて曳行、ここで御座石の柱はお休み。1日8:30
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はちとりエンマク さくら肉 漆喰壁に鏝絵 定期バス以外は通行止め、信州らしい本町商店街通り10/02 9:37
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休憩時 演芸とお振舞いが楽しみ
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鳥居作り 一と二之柱は境内で設計図通り町内の棟梁らにより裁断され、鳥居に組み立てられる。 10月2日 13:45
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山から切り出し曳行して来た2本の御柱12mと10mのアカマツで鳥居を組上げ、人力でひき起こす   
10月2日

[下諏訪町立北小学校] おんばしら
一年生は直径19a長さ5.3b、六年生は45a×8.2b。学年ごとにサワラ材の御柱を校
庭に曳き建てる学校行事が行われた。地元の伝統行事を児童に正しく理解させようと、
PTAが生徒会、地元住民と協議して実現させた。生憎の大雨だったが330人の全校生
は先生、父兄、地元民とともに良く頑張った。  一部を紹介しよう。
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朝礼・北小おんばしら開会式  木遣りで全員が気勢を上げた  9月22日  08:50 
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4年生の曳行  ゆるきゃらも登場、声援を送った         9月22日
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6年生の木落とし  5年生の木落し前のセレモニー   校内の道路土手で  9月22日
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3年生がひき(左側)、建てる御柱(右端) すでに建っている左の柱は1年生と2年生の御柱 9月22日 14:45 

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