CRT & レココレ Presents:
Vol. 46
夏だ!海だ!歌舞伎町だ!『ビーチ・ボーイズまつり〜オール・サマー・ロング2003』

恒例BB5まつり。ブライアンが『スマイル』ツアーをぶちあげた昨今ではありますが、CRT&レココレはあえて『ペット・サウンズ』以前、初期のビーチ・ボーイズ・サウンドにこだわります。爽快なハーモニーに夢見心地。飲んで騒いで陽気なサニー・カリフォルニア気分を満喫しよう。もちろんレア音源、大放出!

2003年7月21日() at 東京・新宿LOFTプラスワン
OPEN 18:30 START 19:30
ゲスト: 佐野邦彦(『VANDA』編集長)他じゃんけんゲストあり
出演: 寺田正典(レコード・コレクターズ編集長)、萩原健太(音楽評論家)
チャージ: 1000円(飲食別)
問い合わせ: LOFTプラスワン 03(3205)6864
Daddy & The Surfbeats
萩原健太がメンバーの一員であるサーフ・インスト・バンド、ダディ&ザ・サーフビーツの最新ライヴ情報です。
(8月を予定。詳細は後日)
Kenta's Programs
萩原健太がDJ/司会/選曲をつとめるレギュラー番組のご案内です。

ミュージック・プラザ第2部ポップス(オールディーズ)(NHK-FM 毎週月曜日16:00〜17:45)
リクエストは「〒150-8001 NHK-FM ミュージック・プラザ第2部ポップス 月曜日 萩原健太」まで
月刊・萩原健太(スターデジオ 毎月1回放送)with 宮治淳一(ブランディン管理人)
萩原健太のNothing But Pop!(選曲のみ。USEN-CS BF-52ch)

Dion New
Masters

Dion
(Collectables)
2003.6.27

 よえーっ! ジャイアンツ、よえーっ!

 つーわけで、プロ野球嫌いな方はここから70行くらい飛ばしてください(笑)。ジャイアンツ、今週は火曜日から横浜戦で。横浜ファンには申し訳ないけど、まあ、3タテ、いや最悪2勝1敗で…とかニタニタしてたら、1勝2敗じゃないですか。しかも、火曜日と木曜日、ドームに観に行って。行った日、両方負けました。まったく。

 まあ、ぼくの場合、野球観に行って応援しているチームが負けても基本的にはいいんだけどさ。面白ければ、ね。面白いゲームなら負けても、金出したことに関して後悔はない。2001年、長嶋勇退会見前日の広島戦とか。結局負けたけど、今でもぼくの思い出のゲーム・ベスト3のひとつ。仕事が忙しい時期だったけど、あれは無理して観に行ってよかった。盛り上がった。悔しかったけど、楽しかった。いい試合だったと思う。

 でも、近ごろのジャイアンツは、まじ面白い試合をしないね。勝っても今いち盛り上がらない。水曜日、さよならデッドボールで横浜に勝った試合にしても、チケット買って観に行ってたらそうとうムカついただろうなぁ。金返せ系。木曜日もムカついた。しかも負けたから気分は最悪。しかも終ってドームの外に出たらどしゃぶり。泣けた。

 しかし、原珍監督はなんであんなに斉藤宜とか鈴木尚とか河原とか原俊介とか好きかね。あ、あと、レイサムも(笑)。斉藤宜は確かにいいプレイヤーで、特に去年とかはフリーバッティングで全部シンに当てていて、見ていてまじ爽快だった。今年も最初はよくやってました。けど、今は誰の目にも超不振。なのに清原が欠場した木曜日は5番ですよ。5番って、キミ。原クン。高校野球じゃないんだからさ。好き嫌いで選手起用してるとしか思えないぞ。しかも、ファースト。ペタジーニがレフトで斉藤宜がファースト。なんじゃ、そりゃ。すっかり途中から清原が出てくるのかと思ったら、最後まで出てこないし。あげく斉藤宜、いいところで予想通りフヌけた三振だし。この采配じゃ斉藤宜にもかわいそうだ。期待されすぎのプレッシャーが強くて、不振から立ち直れないでしょ。

 あと、やっぱり木曜日、最後の鈴木尚とかさ。1点負けてて9回裏ツーアウト、ランナー1・2塁で鈴木尚。確かにあの日、ランニングホームランもどきがあったとはいえ、他の打席はフヌけてたよ。期待の選手なのは確かだけど、もうちょい力をつけてからにしてほしい。ネクスト・バッターズ・サークル、次なる代打として準備していた元木がむなしく見えた。

 先発が5点くらい取られてもジッと我慢で7回くらいまで投げさせるってパターンもさ、それは“ここぞ”ってときのためにその投手の自信を失わせないために我慢してるんだと思ってた。で、こないだの土日の阪神戦とか、あれこそが“ここぞ”ってときじゃなかったの? “ここぞ”ってときなんだから、そこでいきなり3点も4点も取られたら、そのときこそは勝つために早め早めの采配をすべきなんじゃねーの? “ここぞ”の試合でまで、先々を考えた我慢の采配…って、ワケわかんねー。それに、これって捨てゲームってことでしょ? 将来を見越してのことかどうかわからないけど、とりあえずその試合、金出して球場に足を運んでいるファンをバカにしてるんじゃないか。長嶋みたいに全試合勝ちに行けっつーの。

 今日の中日戦もドタバタだったしなぁ。先発・久保のあとを受けた河本をいつまで投げさせてるのさ、まったく。しかも、点を取られて3点差になって、どうするかと思ったら、次なるピッチャーは河原だもの。うわーっ。出た。珍采配。学ばないやつ。実際、見事にさらなる2点を中日に献上だ。河原も本格的につぶされるぞ、これじゃ。立ち直るものも立ち直れなくなる。もう7回だったんだから、まだ逆転をイメージしやすい2点差の段階で出し惜しみしないで真田→前田“恋のナックルボール”幸長を使いなさいよ。今、それでダメならファンも納得するって。まあ、フリオ・サンタナが見られたのだけはうれしかったけど(笑)。

 去年もそういう傾向の珍采配が多くて、どうも観ていて納得いかなかったものの、まあ、去年はそれでなんとか勝ってたから。珍監督の采配について不満を口にしても、他チームのファン、特にタイガース・ファンとかから「またまた、余裕があるからそんなこと言ってるんでしょ」とか、まともに取り合ってもらえなくて。ムカついたものです。

 まあ、いいや。とにかく、長嶋ファンのぼくとしては、いちおう流れでジャイアンツを今なお応援しているわけで。名誉監督だし(笑)。それに、阿部慎之助と仁志敏久がいる限りはジャイアンツの試合を見続けたいと思ってはいる。けど、仁志、出てないしなぁ、今。仁志がいれば入らなかった点も多そうなのに。仁志のセカンド守備になら金出すね。鈴木尚じゃ、まだまだ。慎之助も悩みまくりなのか、バッティングに本来のキレがないし。2盗もされまくりだし。ああ。ただでさえモチベーション下がりまくりなんだから、もっと面白い試合見せてもらわないと。土曜日に早起きしてチケット買い続けているワタシも浮かばれませんよ。

 と、そんなムカつきまくりのぼくのハートを近ごろ癒してくれてるCDがこれ。ディオン、3年ぶりの新作だ。別にたいしたアルバムじゃないです(笑)。ディオンが大好きな人以外にはおすすめしません。内容は「恋のティーンエイジャー」「浮気なスー」など、ザ・ベルモンツとともに、あるいはソロ名義で放った往年の大ヒットの再録が11曲、「スタンド・バイ・ミー」「悲しき街角」など初カヴァーが5曲、そして妻に捧げた「ビハインド・スーザンズ・アイズ」と同時多発テロに対するディオンなりの声明とも言える「カム・ヒール・ジス・ランド」という新曲2曲の計18曲。普通なら聞き物は新曲や初カヴァー曲のほうになりそうだけれど、ぼくはむしろ再録曲のほうを中心に楽しんでいる。

 ディオンは00年に『デジャ・ニュ』という新作を出していて。そのジャケットには“これら12曲はかつて「ザ・ワンダラー」や「浮気なスー」で使ったのと同じ技術と装置で録音された”と記されていた。今回もこの方式を踏襲。でもって、「ザ・ワンダラー」や「浮気なスー」そのものを当時と同じ技術と装置で再録してしまった、と。基本的にはアレンジも同じ。一部、「エイブラハム・マーティン&ジョン」のようにアンプラグド系の新アレンジをほどこされた曲もあるが、ほとんどの再録曲はオリジナルのフォーマットに最大限の敬意を払った仕上がり。

 じゃ、意味ないじゃん…と言われれば、確かに。音質は今回のほうがいいものの、出来そのものはオリジナル盤のほうが断然いいわけで。ディオン入門のためには、これとかこれをはじめ、たくさん出ている往年のヒット満載ベスト盤を手にしたほうが絶対にいい。でも、ぼくはこのアルバムを聞いてブライアン・ウィルソンの“ペット・サウンズ・ツアー”とか去年のポール・マッカートニーのツアーを思い出した。一時はオールディーズ・ショーへの出演を拒否してロック・バンドを結成し、昔のヒットを披露する際にもかなり無理なロック・アレンジを採り入れていたディオンが、しかし今、かつて自らが構築した珠玉のブロンクス・ブルースのフォーマットをまるごと今の時代に再現することに何らかの意味を見出した、と。これはけっこう深いと思うのだ。消極的な決断じゃないはず。それは前作からのポジティヴな流れでわかる。ディオンは永遠です。癒されます。


 久々の更新なので、その他、最近のお気に入り盤を簡単に並べ立てておきますね。

The Thorns The Thorns
The Thorns
(Aware/Columbia)

 ほんとはこっちのほうがイチオシかも。一時、大好きだったピート・ドロージがマシュー・スウィート、ショーン・マリンズと組んだニュー・バンド。ルーツ寄りのアメリカン・ロック好きのぼくにとっては、まさしくスーパー・グループだ。21世紀のCSNとか、イーグルスとか、ザ・バーズとか、いろいろ形容されているみたいで、確かにそれっぽい曲のオンパレード。かなり意識的に70年代っぽいメロディ感覚を取り入れていて、ぼくのようなお古いロック・ファンには実に心地よい。いちばんイメージが近いのはサウザー・ヒルマン・フューレイ・バンドかな。マッギン・クラーク・ヒルマンふうのたたずまいもある。プロデュースはブレンダン・オブライエン。シカゴを拠点にトレインとかジョン・メイヤーとかファイヴ・フォー・ファイティングとかを輩出しているアウェア・レコードからのリリース。かつてのピート・ドロージっぽいディープな南部感覚はまったく聞かれないので、その辺、少々残念ながら、いやはや、これはうれしいニュー・バンドの登場です。


Jesse Harris The Secret Sun
Jesse Harris & The Ferdinandos
(Blue Thumb)

 ノラ・ジョーンズへの曲提供で一躍名を挙げたシンガー・ソングライター&ギタリスト、ジェシ・ハリスのブルー・サム移籍第一弾/メジャー・デビュー盤。ニューヨークを本拠にする人だけに、たとえばピーター・ゴールウェイとか、ジョン・セバスチャンとか、あの辺の人たちの持ち味と共通する、ちょっとジャジーなアコースティック感覚というか、オン・ア・サンデイ・アフタヌーン〜的な感覚というか、そういのが溢れていて。ぐっときます。曲も粒ぞろい。人なつこい歌声も魅力的。


Josh Kelley For The Ride Home
Josh Kelley
(Hollywood)

 ようやく国内発売も実現するジェイソン・ムラーズやジョン・メイヤーを世に送り出したジョン・アラージアがプロデュースしたシンガー・ソングライター。デイヴ・マシューズっぽい曲調が多いかな。こちらも70年代アメリカン・ロック系シンガー・ソングライター愛好者にはたぶん好感を持って迎えられそうな1枚だ。


Franky Perez Poor Man's Son
Franky Perez
(Lava/Atlantic)

 ラスヴェガス出身、キューバ系のシンガー・ソングライター。ヴァン・ヘイレンやブラック・クロウズのマネージャーだったピート・アンジェラスが見出した個性だとか。てことで、方向性はブルース・スプリングスティーンとかジョン・メレンキャンプ的なストレートなアメリカン・ロック。ただ、血筋であるところのラテン・フレイヴァーがそこはかとなく漂うあたりが新味か。けっこう社会派の歌詞もあり。持っていき方次第ではバケるかも。




Tower Of Power
Kathleen Edwards
Ry Cooder, Manuel Galban
Jason Mraz
Paul McCartney
Wondermints
Harry Nilsson
JT
Chicago
Counting Crows
Los Lobos
Isaac Freeman
The Last Waltz
The Association
Brendan Benson
Joey Ramone
Say It Loud!
Willie Nelson
American Roots Music
Rickie Lee

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