革の物作りを始めてみませんか。革の物作りをするときの基礎知識や作業工程の一例を紹介します。
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「スポッツ金具を打つ」
金具による装飾には、あまり興味がなかったので、私も初めてスポッツという金具を使いました。
私にとっても入門であります。



 「スポッツ金具を使って装飾を施す。」


1.
まずはイメージをつかむために、紙にラフを描く。リストバンドに構成するつもり。実際の構成は、革の上で直接行うことにする。
2.
大雑把なイメージができたところで、土台の革と黒い飾りの革を裁断する。


3.
黒い革をまたぐように穴あけをする。黒い革の切り口が、金具の中央に来るように、そして金具が密接するように穴あけをする。黒い革は仮止めしているだけ。
4.
穴開けにすぐに使うことができそうなのは、平目打ち。穴の間隔はディバイダーで印す。


5.
穴に金具を通したところを、裏から見た図。足が少し出ている。
6.
足の際をヘラで押さえながら、足を内側に軽く倒す。小さい金具は、このように軽く倒しておくと、このあとが楽。


7.
足を折ったところ。出っ張りの無いようにしっかりと折る。
8.
足をしっかり折るために使ったのはイモ槌。打面が小さく丸いので、狙い打ちができて、足もきっちりと折れる。革などの上で叩くと、金具の表に傷がつきにくい。


【補足】 2008.6.15
足の先端が、画像のように折り曲げられているのが良いそうです。引っかかりが無くなりますね。もっとも簡単な方法は、先端をペンチなどで曲げておくことだと思いますが、考えるといろいろな工夫ができそうです。


9.
金具が取り付け終わり、黒い革もこれで固定された。このあとどうするか、革の上で検討する。
10.
黒い革のモチーフの両側に、基準になる曲線を引いてから穴を開ける。


11.
金具を取り付け、少し刻印も入れてみる。
12.
枠の線を入れ、デコレーションのカットをスイヴェルナイフで入れてみる。ボタンの金具も取り付け。


13.
最後に、黒い革の上に、おまけの四角いスポッツを打つ。これで、一応完成。



 さて、今回このページを作っている私自身が入門編でこのリストバンドを作ってみました。私もそうなのですが、たぶんカービングを訓練していると、あまり金具の装飾に興味が無かったりするのです。でも、今回はけっこう楽しくできました。

 まったくの初めてだったので、どうすれば楽にできるかを検討しながらの作業でした。その中で、専用の工具類を何点か作りました。このページではあえて紹介しませんでしたが、実は専用に自作した工具を使って、このリストバンドも製作しました。


 上記の画像は、専用工具を使って構成した2作目と3作目です。どちらもぶっつけ本番で革の上に直接構成したものです。

 その工具類については、「特製工具」の中の「TUZIEの工具箱11〜13」で3回にわたり紹介しています。


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