Rnにおける直交射影:トピック一覧 〜 数学についてのwebノート |
・ 直交射影の定義、直交射影の必要十分条件 |
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定義:直交射影 ・正射影perpendicular projection |
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舞台 |
R :実数体RRn:実n次元数ベクトル空間 v1, v2:実n次元数ベクトル 具体的に書くと、v11, v12, …, v1n∈Rとして、v1=( v11, v12, …, v1n )∈Rn v21, v22, …, v2n∈Rとして、v2=( v21, v22, …, v2n )∈Rn v1・v2:実n次元数ベクトルv1,v2の自然な内積。 これによって、Rnは計量実ベクトル空間となる。 ‖v‖:計量実ベクトル空間Rnにおけるユークリッドノルム (自然な内積を用いて定義される) d (v1,v2):ユークリッドノルムから定められたユークリッド距離 (Rn,d):n次元ユークリッド空間 W :実n次元数ベクトル空間Rnの部分ベクトル空間 W⊥ :Wの直交補空間 |
[ 文献1]佐武『線形代数学』 V-研究課題I.冪等行列・射影子(p.128)。 柳井竹内 『射影行列・一般逆行列・特異値分解』§2.2(p.25-6) 久米均 『数理統計学』1.41正射影(p.38)。 佐和『回帰分析』 2.1.4内積と射影(p.22)。 [文献2] 砂田『行列と行列式』§7.2-(c)(p.257); 志賀『固有値問題30講』10講(p.76); 永田『理系のための線形代数の基礎』4.3(p.120) |
定義 |
実n次元数ベクトル空間Rnは、 「Rnの部分ベクトル空間」Wと、「Wの直交補空間」W⊥へ直和分解され、 ![]() と表せるが(∵)、 この直和が定めるRnからWへの射影を、 RnからWへの直交射影(子)・正射影(子)などと呼ぶ。 。 |
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定理: 直交射影の必要十分条件 | ||
舞台 |
R :実数体RRn:実n次元数ベクトル空間 v1, v2:実n次元数ベクトル 具体的に書くと、v11, v12, …, v1n∈Rとして、v1=( v11, v12, …, v1n )∈Rn v21, v22, …, v2n∈Rとして、v2=( v21, v22, …, v2n )∈Rn v1・v2:実n次元数ベクトルv1,v2の自然な内積。 これによって、Rnは計量実ベクトル空間となる。 ‖v‖:計量実ベクトル空間Rnにおけるユークリッドノルム (自然な内積を用いて定義される) d (v1,v2):ユークリッドノルムから定められたユークリッド距離 (Rn,d):n次元ユークリッド空間 W :実n次元数ベクトル空間Rnの部分ベクトル空間 W⊥ :Wの直交補空間 |
[ 文献1][文献2] 砂田 『行列と行列式』 §7.2-(c)(p.258); 志賀 『固有値問題30講』 10講(p.80):証明付; |
定理 |
次の 2つの命題は同値である。命題P:写像fは、RnからWへの直交射影である。 命題Q:写像fは、 f〇f=f かつ f*=f を満たす。 。 |
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数理統計学のテキスト
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