市バスの中で拾った話

生田 泰忠

私の前に座っておられた70才を少し過ぎたお二人の話。

「私はA先生とは相性が悪いのかちょっとも良くならないの、B先生とは相性がいいようだから今日出てきたんだけれど」
「ああ、そうなの」

これを聞いて私は思ったんだけれど、たしかに先生との相性もあるだろうけれど、70才も過ぎれば病気の方がなかなか治ってるれないのではないかって、この(おばあちゃん)自分の年齢のことはすっかり忘れて人の性にしているものだから思わずふきだしてしまっちゃった。

でも、この話なにか私達に教えてくれているよう、反省しきり。
   知らぬ間に甘えている私達。

これは随分と昔の話。
私が名古屋駅の地下鉄で、誘導ブロックニ沿ってこの辺かな?って立ち止ったところ、いきなりおばあちゃんが「みんな並んでいるのだからお前さんも後に並べ」って言うんですよ。
確かにおばあちゃんの言われることには間違ってはいないけれど、私にとっては、ブロックに沿って歩かなければ、どうしようもないものね、それをいきない叱られちゃったものだから頭にきちゃったけれど、言っいる事は正しいのだから、しようがないけれど、結局私は低の電車に乗ることにしたんだけれど、確かに甘やかされてきている、それが当り前になりかけているのが怖い、今回は反省しきり。ん