ゴキブリ(cockroach)
久保埜明6月に入り、むし暑い日が続くようになると、夜になると招かざる客がときとぎ現れます。彼らは、戸棚の裏や冷蔵庫の後ろから、忍者のように音も立てずに現れて、食べ物をあさりにやってきます。
今回は、彼らについてお話しましょう。
彼らは、直翅目(ちょくしもく)網翅亜目(もうしあもく)ゴキブリ上科に属する昆虫で、体長は、2ー3センチのものが多く、上下に扁平、幅広く、全体に黒く、光沢があり、羽の長いものは飛行することもできる。
彼らは雑食性で中には木材を食べるものもいる。夜行生で素早く・狭いところに隠れている。
名前の由来は、ご器(御椀)を伏せたような形から来たとも言われている。
繁殖力は旺盛で、卵はハンドバッグ形の卵鞘に納まって産み出される。
世界に広く分布し、特に熱帯・亜熱帯域に多く、約2000種が知られている。日本には、「クロゴキブリ」、「チャバネゴキブリ」、「ヤマトゴキブリ」など約40種がいる。
我が家は、5年前にシロアリ防除の消毒をして以来、彼らと遭遇することは無かったのですが、去年からときどき遭遇するようになりました。
彼らは、いったい何処からどのようにして来るのだろうか・・・。皆さんの家でもきっと、彼らに宿を貸しているのではないでしょうか。
撃退法は、スプレー式殺虫剤・粘着剤による捕獲・ホウ酸団子などいろいろありますが、なかなか根絶することはできません。
我が家では、子供がいるので薬剤は使わず、発見したら妻の形相が変わり、スリッパなどで、追いかけ回して叩いて圧死させます。圧死率90パーセント以上のプロなみです「怖いですよー」。でも、根絶することはできません。彼らの生存力には感服します。
彼らはいつ頃から人間に嫌われるようになったのでしょうか。でも、世界の何処かでは、きっと歓迎されている所もあるのではないでしょうか。人類よりも歴史が古いとされている彼らだからね。
彼らも色鮮やかで、コウロギやスズムシのようにきれいな音色を出せば、人間に歓迎されて子供たちや女性のかわいいペットになったかもしれませんね。あなたも彼らの長所を見つけて、仲良くして見ませんか。