私の年末年始の過ごし方
ロジェ2003年も開けたばかりと思っておりましたら、あれよあれよという間に1月もすでに中旬。
歳をとると月日がながれるのが早い...と聞きますが、最近1年がとても早く過ぎていく感じがするのは私もおばさんになってきたということでしょうか。
クリスマスから年末にかけては毎年何故かあわただしく過ぎていきます。
昨年末は28日が土曜日にあたり、新年5日までの9日間近くがお休みになったところも多かったようですね。
私の家でも12月29日の日曜日から 1月 5日の日曜日までの8日間、両親もお休みとなりました。
両親も歳をとったせいか体がしんどいようで、大掃除も簡略化してきました。
おせち料理も以前は、きんとんやたつくり・煮物やなますなど...、大みそかギリギリまで支度をしていましたが、今年は親戚からどこかの料亭のおせちをいただくことになっていたためそれをつくることもなく、すっかり気のぬけた大みそかとお正月でした。
両親は久しぶりの長い休みとなり、寝正月を満喫したようです。
我が家の年末年始はこのような感じでしたが、皆さんは毎年の年末年始どのように過ごされていらっしゃいますか?
クリスマスには街のあちこちがライトアップされ、ロマンチックでそれはそれでステキなのですが、私は大みそかから元旦にかけての「和」の雰囲気の方が好きです。
キリスト教の国々のクリスマスは家族で過ごすと聞いています。日本のお正月にちかいような気がします。
でも、大みそかも最近はライトアップやカウントダウンのイベントといったものも多くなりましたよね。
私がまだolをしていた頃、私の会社は大みそかの定時までしっかりと勤務でした。仕事の終わる時間は午後6時30分でしたが、大みそかの日は社長をはじめとした役員の方々への挨拶をしてからの帰宅となるため、会社を出られるのがどうしても7時30分くらいになってしまうのです。
あの頃は80年代でバブルの時代でした。そのため、デパートなども今のように大みそかはもちろん元旦からお店を開ける...なんてことはなく、大みそかは3時くらいに終わってしまうのです。食料品をあつかうデパ地下でも夕方5時くらいで閉まっていました。
デパートなどでもこんな感じですから、他のお店もいつもより早く閉まるところが多かったです。
私の会社は栄にあったのですが、大みそかの7時を過ぎた時間に外に出ると周りのお店はほとんどシャッターが下り、ビルの中のオフィスなどにも人影は見られず、街は普段よりもずっと暗かったりしました。もちろん、暗いだけではなく人も車もほとんど通りません。ちょっとしたゴーストタウンのような異様な感じを受けたものです。
また、大みそかといえば「レコード大賞」を見て、「紅白歌合戦」。そして、「ゆく年くる年」というのが以前の私の定番でした。
そして、元旦・2日は「スターかくし芸大会」も楽しみにしていた番組でした。
しかし、いつの頃からか「レコード大賞」や「紅白歌合戦」といったこれらの番組も、始まる時間や終わる時間が微妙に変わってしまっているんですね。
「紅白歌合戦」が終わった後、午前0時になる数十分前から始まる「ゆく年くる年」という番組は各局どこでも放送されていたように思いますが、それもすっかり縮小されてしまっているようです。
bgmがなく、僧侶らのサクッサクッという雪を踏む音と除夜の鐘のボーンという音がし、ナレーションだけのものですが、私は何故かそれらから伝わってくるピーンと、はりつめたような冷たい空気の感覚やお寺によって違う鐘の音を聴くのが好きでした。
それらの感覚に浸りながら、また一年が過ぎ去っていく...という寂しさのような感情と新しい年が始まる...という期待のような感情が混ざり合って、少しだけ感傷にふけるのが好きだったのかもしれません。
しかし、このような番組をかなり幼い頃から好きだった私は少し変わっているのかも...。
そんな変わってしまった番組をいつしか見なくなっていましたが、今年は「レコード大賞」も「紅白歌合戦」も、‘しっかり’とはいかないまでも見ました。
でも、やはり以前のようには面白くない!
そんな風に感じるのは出ている歌手のせいだと思います。
これらの番組に出るのがステイタスという価値観はすっかり薄れ、ヒットした曲があっても出場辞退してしまう歌手が多くなってしまいました。カウントダウンコンサートなど、大みそかでも家で家族と過ごすというのが少なくなり、視聴率も上がらないことも歌手にとっては出場しない原因のひとつなのでしょう。
普段の歌番組とは違った華やかな衣装も見どころのひとつだったのですが、そういう楽しみも少なくなってしまうのは寂しいことです。
「紅白歌合戦」も目が見えなくなるまでは、‘テレビ’で見るものと思っていました。しかし、これはラジオでも放送されているものなんですね。そして、このラジオの放送の方だと歌手の衣装やステージの様子までをも言葉で説明してくれます。見えている時はまったく気にとめることもなかったようなこのようなことが今では番組を楽しむ上でとても大切だと感じ、同時に嬉しく思いました。
ただ、ラジオで「紅白歌合戦」を聴こうとすると、テレビの方を見ている家族と一緒に...というのは,ちょっと難しいかも。一緒に楽しむためにはカードラジオでもポケットに入れ、イヤホンを使いながらテレビとの少し変わった多重音声(?)で聴く...といのも面白いかな。
現在時刻の感覚もないまま、ただボーッとしたまま「紅白歌合戦」が終わり、『次はどんな番組が始まるんだろう...』と見ていると、ボーンという低音の鉦の音。「ゆく年くる年」もここ数年見たという覚えがなかったため、これには嬉しさを感じました。
私の家の近くにはお寺があります。
自分の部屋でテレビなどを見ずに静かに本を読んだり、編み物をしているとそのお寺で鳴らす鐘の音が聞こえてきます。
そういえば、私は近くに住んでいながらこのお寺に一度も鐘をつきに行ったことがありません。大みそかにはおしるこなどもふるまわれると聴いてはいますが、やはり寒い中、近くといえどもどうも外出する気はおきません。
しかし、それらの状況を思いうかべ、1階の居間からもれ聞こえてくるテレビの音を感じながらあたたかな部屋にいるととても穏やかな気持ちになれます。こんな静かな時間を私は大切にしたいと思います。
今年はそんな静かな時間を過ごさず、何故かテレビ三昧でした。
暮れからお正月の深夜は各局いろいろな映画が放送されていますよね。いつもなら午前1時頃には眠たくなってしまうのに今年は薬師丸ひろ子の「セーラー服と機関銃」などといった私にとって思い出深い映画が何本か放送されていて、ついつい見入ってしまいました。
おかげで元旦もすっかり日が高くなってから起き出し、おせちやお雑煮を食べてはまた寝入ってしまう...という、これぞ、寝正月!という自堕落な時間を過ごしてしまいました。
普段の生活では時計を気にすることが多いのですが、このお正月の何日間かはそういったことも気にせずにのんびり&まったりと過ごしました。
こんな感じに身をゆだねるのもたまにはいいものですね。
2003年といえば鉄腕アトムが誕生した年です。
漫画の中のような未来的な感じにはなっていませんが、アトムのようなロボットも遠い夢のものではなくなってきています。今年も変化の大きい一年になっていくのでしょうか...。
でも、私は私で、周りに感化されることなくマイペースで過ごしていきたいと思っています。無理せず、それでも少しだけ背伸びをして去年よりはほんの少しだけでも成長出来るようには努力したいです。
皆さん、今年もよろしくお願いいたします。