朝明キャンプの思い出

小野田孝雄

1 名古屋駅

皆さんこんにちわ、お元気ですか。
 次回の朝明キャンプに参加しませんか。
 名駅近鉄ビル前8時半集合。
 毎年おぼん過ぎの最初の土曜、日曜を利用して行なわれます。
 出発は9時、今回は参加人員90名、バス2台の旅でした。
 健常者55名、障害者35名。
 バスの中でそれぞれ 自己紹介があり、なじみの友の声も聴くことが出来ました。
都会よりわずか2時間ほどで着き、さわやかな風の音と、谷川の音の聞こえる朝明キャンプ場に着きます。
 気温25度前後で、じさんの衣類を、重ね着しなければなりません。
 川幅20メートルの鉄骨の橋を渡り、ぐり石で作られた幅5メートルの石段を20段ほど上がると、いせ谷小屋に着きます。
 谷川の音と、たえず流れる手洗い場の音で、方角を知ることが出来ます。
 3階・2階・平屋と3種類の建て物があり、約150名泊まることができます。
 グループに別れて、昼食後ハイキングに行く人と、残って夜店の材料作りを、手伝うグループにわかれます。
 ハイキングは片道40分だそうです。
 今回初めて参加され方の感想ですが、足などにすり傷を作り、とても大変なコースだったそうです。
 あれはハイキングでなく登山のような気がしたそうです。
 ぼくは、はじめの参加は平成7年でした。
 この時は足関節の骨折の後遺症のため,ハイキングは今回どうよう参加出来ませんでした。


2 思い出

思えばあれは平成2年2月、緑区大高町の工場で、天井クレーンのペンダントスイチを操作中に、大けがおし、視力を失い、足関節骨折をしてしまったが、その後リハビリセンターとそれから専門学校にお世話になり、社会復帰ができました。
 名鉄駅から2、3分の所に治療所を開き頑張ってます。
 近くに山崎川があり、朝夕堤防に出て歩き、健康作りに役立てています。

3 夜店

夕暮れになるとキャンプフャイヤーがはじまります。
 高くつまれた薪に火がともされ、皆で手をつなぎ、輪になって歌をうたいゲームを行い、花火をあげて楽しみます。
 その後にほかの広場に集まり、夜店の飲食が始まります。
 食べてもあまり肥らない人はうらやましいね。
 障害で行動に不安のある人は、スタッフの声を聞き、依頼すれば飲食物は手にはいります。
 雑談をかわし、時間はすぐ過ぎてしまいます。
 料金は、翌日払いです。電気がつき健康で元気なかたは、夜遅くまで楽しみました。
 翌日は子供たち6名のマス掴みのゲームです。
 沢山つかんだ子は15、6匹、父親が呼びかけポーズを作らせ、カメラのシャッターを押し、何度か呼びかけシャッターを押していたので、きっと良い写真がとれたことでしょう。

捕れたマスは、焚き火を使い鉄板の上でマスを焼くのです。こげつかないように食塩を使うのがこつです。
 食べるとき、塩を落とし皮をむいて食べるのがこつです。

食事の場面でしたが、おぼんを持って指示にしたがうと、まわりおわる頃には好きな食べ物がのり、テーブルへ進みます。
 青空の食事はいきなものです。
夕べの残ったとうもろこしでしょうか、「とうもろこしはいりませんか」と声をかける先生の声が思いだされます。

午後それぞれ部屋の掃除を行い、忘れ物のないよう確認した後バスに乗り、名古屋駅に着きました。

名古屋駅では、健常者の力をかり地下鉄、桜通り線に乗せていただき、新瑞橋駅に着きわが家に着きました。
 次回は、足をきたえハイキングコースを歩きたいものです。
 スタッフの皆さん、そしてボランティアのかたがたお世話になりました。
 次回も宜しくお願いいたします。