公園の風景〜プリムローズヒル

Primrose Hill


プリムローズヒルは1840年代に一般市民に開放された。
その頂上は、テムズ河の最高水位から206フィート(62.8 m)の高さだという。

 「ブリジッド・ジョーンズ−はちきれそうなわたしの12か月」の冒頭シーンで、ブリジットが駆け上がっている丘がある。「何? このいきなりの『サウンド・オブ・ミュージック』は? でも、それにしちゃー、ちょっとしょぼい山だなー」などと思っていたら、それもそのはず。それは、山ではなくて丘だった。しかもロンドンにある。ロンドン動物園の向かい側にあるプリムローズヒルであった。
 ロンドン全体の地図でいえば、上端の真ん中あたりに一部分だけ載っているか、地図によっては、上端がリージェンツ・パークで終わっていて全く載っていないか、のどっちかに位置する場所。
 「こんな場所があるなんて知らなかったなー。面白そうだから行ってみようか」、と思い立った。
 どうやらすぐ近くに地下鉄の駅はなさそうだ。ロンドン動物園から近いとはいえ、リージェンツ・パーク駅とロンドン動物園は、リージェンツパークの端と端。駅は動物園からかなり遠い。セント・ジョンズ・ウッドからのほうが近そうだったので、そこから歩くことにした。
 "A Z"*を片手にプリムローズヒルを目指す。Acacia RoadがAvenue Roadにぶつかるまで真っ直ぐ進み、そこで右に曲がり、Prince Albert Roadに突き当たったら、左に歩く。やがて、プリムローズヒルが見えてきた。
 子どもとキャッチボールをする人。犬を散歩させている人。友人や恋人と腰をかけて語り合っている人。のんびりと時間が過ぎていく。
 この旅行中は、幸い晴れ続き。が、晴れ=炎天下で歩いたので、プリムローズヒルに着くころには、ちょっとバテ気味。入口を入ってすぐ、あのなだやかな丘が見えたが、そのなだやかな斜面さえ、なんだか登るのがたるい感じ。(笑)
 が、「パパ、ママ、見てよ!」。元気よく、私の横を丘を駆け上る中学生ぐらいの兄弟をながめながら、「私もがんばらなくちゃー」と、重い足どりでひと足ひと足登って行った。
 丘のてっぺんは、ちょっとした展望台になっていた。展望図が設置されていて、どの建物がどの辺に見えるのかがわかる。プリムローズヒルは、高台になっている原っぱから、ロンドンの街が一望できるなんて、かなり贅沢なスポットであった。

* "A Z"は、ロンドンの詳細な地図。用途に応じていくつか種類があって、私はミニ版を購入した。巻末に、膨大な量の索引がついていて、通りの名前やマンションの名前などから、それがどこにあるかを割り出すことができる。

翌年は、リージェンツパークからロンドン動物園方面行きのバスに乗り、そこからプリムローズヒルへと歩いてみた。リージェンツパークとプリムローズヒルの間にはリージェンツ運河が流れ、ちょっといい感じであった。


ピカデリーサーカスのVisitor Centreでゲットしたパンフレット。
「ブリジッド・ジョーンズ−はちきれそうなわたしの12か月」で撮影に使われた、さまざまなスポットが紹介されている。

(2005.9.11作成、2006.8.16修正)
English

ケンジントン・ガーデンズ ハイドパーク バタシーパーク リージェンツ・パーク
 ホランド・パーク グリーンパーク セント・ジェームズパーク リージェンツ・パークのバラ


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