「4月11日はバタシー・パークにてイースターショーが開催される。午後を通して多数の豪華なパレードが行進する。園内では各種エンターテインメントや遊園地があり、大人も子供も楽しめる」
初めての一人旅でイギリスに行ったとき、「ロンドン便り」なる機内誌をもらった。ロンドンでのショッピング情報から、美術館や劇場の情報が満載で、今月のハイライトでは、ちょうどイースターが近いということもあって、イースターのイベントが数多く紹介されていた。そのなかで、ひときわ私の目を引いたのが、バタシー・パークで行われるイースターショーの記事だった。
バタシー・パーク? 聞いたこと、ないなぁ・・。どこにあるんだろう?、と、愛用のロンドンマップを開いてみると、地図の下中央に、半分切れかかった状態で掲載されていて、テムズ河沿い、どうやらSloane
Squareから歩いて行ける位置にあるようだった。
へぇ、どんな公園なんだろう? せっかくイースターのときにいるんだし、行ってみようかなぁ・・。
そこで、4/11には、Sloane Squareからバタシー・パークまで、歩いてみることにした。
詳細な時間が期されていなかったせいもあり、残念ながら、パレードは見逃してしまった。
とはいえ、イースターショーの最中とあって、入り口付近に、特設の遊園地や動物園が設置され、子供たちに風船を配るピエロがいたり、綿菓子などの甘いお菓子が売られていたり、子供たちにフェイスペインティングを施すコーナーが設けられていたり、と、あたりはそれなりににぎわっていた。
そして、その何年か後、チェルシーの植物園に行ったときのことだ。ひとりで、Sloane
SquareからChealsea Embankmentをテムズ河沿いに歩いていたところ、対岸に、黄金色をした怪しい(?)物体を発見した。あれは何? 何やら大仏っぽく見えるんだけどなー。あの様子からすると、あれはバタシー・パークかしら?
その晩、友に、「今日、私、テムズ河の向こう側に大仏みたいなのをみつけたんだよー」と言うと、「夢でも見たんじゃないのぉ?」という返事。「いやぁ、でも、あれはたぶん大仏だった」、と言い張ったものの、結局、その旅の間には、真偽のほどを確かめる機会はなかった。
そしてその翌年、1年前の疑問を解決すべく、私はバタシー・パークへと足を運んだのであった。
発見したのは、まさしく大仏様であった! おぉぉー!! 日本風の塔の下に、いくつかの大仏が据えられていた。
写真を葉書サイズの大きさに焼き、「夢でも見たんじゃないのぉ?」と言った友宛に、ポストカードよろしく、私が得意げにそれを投函したのは言うまでもない。
後日わかったのだが、“Your Free Souvenir Guide to the Thames”によると、この大仏は、1985年に、全世界にこのような建造物を広めることを目指していたNipponzan
Sect of Buddist Monksから贈呈されたものらしい。
ロンドンのちょっとはずれにあることもあって、私がバタシー・パークを訪れたのは、この2回きりである。でもその2回とも、バタシー・パークは、ほかの公園とは一風変わった、不思議な一面を、私に見せてくれたのだった。
バタシー・パークから見たChelsea Bridge
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