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山川建築工務店

1級建築士事務所

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豆知識 建具の調整

長年住まいに住んでいると、建具の間の隙間が変わってきたりして、扉がすれてきたり、開きにくくなることもあるかと思います。
今の建具には、プラスのドライバー1本で調整できる物も多いです。
調整のできる建具の調整方法を載せています。ご参考になればと思います。

また、戸襖などの調整のない、戸車タイプの物の調整は、なかなか難しく、本体の底を鉋(カンナ)で削って、 また戸車を外し鑿(ノミ)で調整することもございます。
こんな時は、一度山川建築工務店にご相談ください。

豆知識内の他のリンクは、メニューバーかこのページの下にあります。

建具の調整 引き違いタイプの場合

サッシの引き違いの窓ですが戸車の調整に関しては、玄関の引き違い、室内の既製品の引き違いなどにも対応できるものもあります。

ドライバーで調整

サッシ戸の隙間の調整や鍵がかかりにくいなどの場合はほとんどの場合、戸車やクレセント錠を調整することで解決できます。
ドライバー1本でできるので、ぜひ試してみてください。

戸車の調整

サッシをチェックして、サッシを閉めていって、枠にかかる時に上と下の隙間を見比べて、両方一緒になっていればいいのですが、 どちらかの隙間が多い場合は戸車で調整します。

1.サッシ戸の側面下にあるプッシュボタン(ないものもある)を一度外します。

2.プッシュボタンの奥にある調整ネジを回し、高さを調整します。
サッシを上げたい場合は右(時計まわり)に、サッシを下げたい場合は左(反時計まわり)に回してください。
調整のネジは、両方にありますので、それで上げたり下げたりして、上と下の隙間を一緒にします。

3.調整後、プッシュボタンを元に戻します。
※サッシ戸を上げたい場合は、サッシ戸の側面上部にある「はずれ止め」が当たってしまう場合があります。
その場合は、表示ラベルに従ってゆるめてから戸車の調整を行ってください。
また、調整後は必ず「はずれ止め」を上げ、ネジを締めてください。

建具の調整引き違い

クレセント錠の調整

クレセント錠がかかりにくかったり、かかってもサッシがガタつくようなら、クレセント錠本体と受けの部分を調整してください。
鍵がかかりにくい場合は、上記に記載致しました、戸車の調整を行うことでも良くなる場合があります。

1.ドライバーで調整ネジをゆるめると、クレセント錠本体は上下に、受けの部分は左右に動きます。

2.かかりやすい位置に合わせ、ネジをしっかり締めてください。

クレセント調整クレセント調整

気密ピースの調整

戸車を調整した後、機密性を保つために、召し合わせ(サッシ戸が重なる部分)下の気密ピースを下げて、 枠とのすき間を発生させないように調整してください。
この気密ピースは、ない場合もございます。

1.ライバーで調整ネジをゆるめ、気密ピースを下げます。

2.枠とのすき間をなくした後、調整ネジを締めます。

気密ピース

※気密ピースは。室内側、室外側サッシ戸の両方を下げてください。

キッチンなどのキャビネットの扉の調整

これもまたドライバー1本で調整できます。

1、扉の前後調整

下の図の(イ)のねじをゆるめてください。(扉が前後に動かせます。)
適度に調整後、(イ)のねじを必ず締直して開閉確認をしてください。
上と下両方にありますので、両方調整してみてください。

キャビネットの扉前後調整

2、扉の左右調整

扉が正しい位置にくるまで、(ロ)のねじを右又は左へ回してください。
上と下両方にありますので、両方調整してみてください。
これで、扉の合わさる部分の隙間の上下を合わせて、ある程度高さも揃えれます。
全体に高さが違えば次の上下調整をしてみてください。

キャビネットの扉左右調整

3、扉の上下調整

下の図の(ハ)のねじをゆるめてください。(扉が上下に動かせます)
調整後、(ハ)のねじを必ず締直して開閉確認をしてください。
前の左右の調整を行って同じになってから、することをオススメします。

キャビネットの扉上下調整

片開きドアの建具調整

各メーカーの既製品のドアは、丁番により建具調整できる物もあります。
丁番による調整の一般の物と思われる物の調整の仕方です。

ドアの上部か下部の枠に当たる場合

調整可能な範囲は約上、下とも約3mmぐらいです。

まず本体側下丁番のキャップを外す。

次に上部が当たっている場合は、上下調整ねじを左に回せば、ドアが少し下がりますので、当たらない位置まで下げることができます。
下部が当たっている場合は、逆に上下調整ねじを右に回せば、ドアが少し上がりますので、当たらない位置まで上げることができます。

最後に、キャップをはめて、元通りです。

片開きドア上下調整片開きドア上下調整

ドアの開き側が枠に当たるまたは開き側のすき間が大きい場合

調整可能な範囲は吊元側約1.5mm、開き側約2.5mmです。

始めに固定ねじをゆるめます。

次に、開き側が枠に当たる場合は、左右調整ねじを右に回せば、ドアが少し吊元側に移動しますので、位置を決めてください。
開き側のすき間が大きい場合は、左右調整ねじを左に回せば、ドアが少し開き側に移動しますので、位置を決めてください。

最後に固定ねじを締めて、終了です。

片開きドア左右調整片開きドア左右調整

開き側の枠が前に出ているまたは、吊元側の枠が前に出ている場合

調整可能な範囲は約上、下とも約2mmぐらいです。
図の左側の上が、開き側の枠が前に出ている状態、
図の左側の下が、吊元側の枠が前に出ている状態です。

始めに、固定ねじをゆるめます。

次に、開き側の枠が前に出ている場合は、前後調整ねじを左に回せば、ドアが、少し前に移動しますので、位置を決めてください。
次に、吊元側の枠が前に出ている場合は、前後調整ねじを右に回せば、ドアが、少し後ろに移動しますので、位置を決めてください。

最後に固定ねじを締めて、終了です。

片開きドア前後調整片開きドア前後調整