子ども達にも住民にも大切です珍しい開放廊下型校舎など長期的な営繕計画の欠如と財政当局の罪長期低落傾向の学校教育予算学校を支える教諭以外の職員
   

児童の成長に欠かせない学校給食

学校給食は生活保護機能の大きな部分を占めるだけでなく
ファーストフードをはじめとする子どもたちの食生活を巡る
問題に取り組む上でも、大きな役割を果たしています   
 成長期の食物は、単に栄養を補うだけでなく、味覚や食感を
通し深く脳に刷り込まれ一生涯の食生活に影響を与えます。
豊かな学校給食の実現は、ますます大切になっています。
 

自校方式で1日2万食作る

 吹田市では、36の小学校の全てで自校方式の学校給食を作っていますが、その数は1日2万食を超えます。給食の実施日は、月曜日から金曜日までです。児童が、1年間に給食を食べる日数は年間通学日数220日の内184日(平成11年実績・平成12年度は194日の予定)にもなり、学期が始まれば学校給食のある期間がほとんどになっていることが分かります。それだけに朝御飯を抜く子どもたちや偏食気味の子どもが増える中では、学校給食の役割は非常に大きくなっています。

安全で豊かな学校給食の施策

学校給食の栄養は、文部省基準が定められています。一般的な児童の食事で不足しがちな栄養素の充実や健康増進を図る栄養量が、低・中・高学年別に定められています。平成7年からは、食物繊維と食塩相当量の目標値もできました。吹田でも、子どもたちに安全で豊かな学校給食を与えようと言う親の願いを実現しようという住民要求に応える施策が進められてきました。 

 

ビタミン等は1日必要量の半分




 現在の子ども達の食事の中で不足しがちなカルシウム、ビタミン類では、半分を給食から摂取する計算になっています。
1日児童必要栄養素に占める学校給食の比率
   注・脂肪は、学校給食による摂取熱量全体の25〜30%となっています。
 

主食は種類豊富に
米飯が週2回

 学校給食の主食と言えば、昔はコッペパンや食パンと決まっていましたが、現在では、黒糖パン、バターロールパン、チーズパン、レーズンパンが加わりパンの種類も豊富になっています。また、米飯も週2回が実施されるだけでなく、白飯に加えて、かやくごはんやピラフ等の手の込んだものになっています。

   吹田の給食の歩み

 吹田の学校給食は、昭和19年吹田第二小学校でパン、麦飯、大豆飯を隔日に出す給食が始まりました。村立岸部第一小学校でも貧困家庭児童を対象とした米飯と漬け物の給食が実施されました。
 昭和29年の学校給食法成立から、今日につながる学校給食が全国的に実施されるようになります。昭和33年改訂の学習指導要領で、教育的視点が明らかにされ学校行事の中に位置づけられるようになりました。
 吹田でも、昭和30年から本格的な給食が始まりました。
昭和43年には、粉ミルクから牛乳へ切り替えがありました。
昭和44年9月、吹田市立学校給食センターが開設されました。
昭和57年4月 合成洗剤の使用を廃止。石鹸導入。
  米飯給食を導入 (学期に1回)
昭和60年 米飯給食が月1回に
昭和62年 米飯給食が月2回に
平成元年  学習指導要領 学校給食を「学級活動に 位置づけ
  米飯給食 週1回に
平成6年 給食センター校から3校が単独調理校に
平成7年 さらに4校が単独調理校に
平成8年1月 先割れスプーンを廃止し、箸と丸スプーンを導入
    4月 4校が単独調理校になり、給食センターが廃止される。
  米飯給食 週2回実施
    8月 3校で、磁器食器の運用を試行。
平成9年9月 磁器食器の本格導入開始。
平成12年9月 磁器食器導入校 30校になる。

  

味覚の発達にまで心配り

こだわりの調味 出汁は昆布、 鰹、炒り子から

 学校給食では、化学調味料は使われていません。子どもたちの味覚が成長する大事な時期に、本物の昆布、鰹、炒り子から摂る本物のだしや様々な食物の味と食感を与えることまで心配りしています。

油も菜種油を使う

 食用油も大豆油をやめてアレルギーのより少ない菜種油を採用していますし、酸化による悪影響が出ないよう厳しい管理の下で行っています。

食中毒ゼロの大記録

 深刻な被害をもたらした堺市の0157事件で、学校給食の衛生管理が大きく取り上げられましたが、吹田の学校給食の食中毒はこれまでゼロの記録を更新しています。
 児童の健康に直接かかわる給食であるだけに職員の研修、月二回の検便、下処理施設の分離、食材受け入れ管理、食器類の消毒保管庫整備、60項目を超える作業点検、アルコール除菌と徹底した 衛生管理を進めています。
 メニューを豊かなものにしながら、磁器食器の導入と現場調理の仕事は、大変厳しいものになっていますが、学校給食のプロとして給食調理員、栄養士、学校、学校給食課が一体となって安全で豊かな給食実現に努力しています。

 

給食ができるまで と 給食が終わってから

2004年1月から

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文部科学省が、学校給食の安全に関する学校のあり方を示す文書   
衛生管理に関する危機管理 

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