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戦場のような流れ作業  午前の仕事は、時間内に美味しくて安全な給食を作り上げることに集中しますが、午後の仕事は全ての設備と食器を清潔にする洗浄と保管の作業です。
 午後の作業は、翌日の安全な給食を保障するものです。使われた食器や食缶 が教室から一斉に帰って、戦場のような流れ作業が開始です。

徹底した衛生管理

 

 

緊張と責任を胸に

 堺市でのO157食中毒事件の教訓を生かして、私たちの給食調理作業は、「ここまでやるか」と言われるほどの徹底した衛生管理作業を実施しています。
 美味しさと安全を求め、メニューの充実や磁器食器の導入などを進めてきましたが、磁器食器ひとつをとってみても、作業の負担は大きくなっています。アルミ食器の三倍以上の重さと体積になる磁器食器は、作業中の移動にかかる負担だけでも単純計算で三倍になりますし、割れないような慎重な扱いにも、注意力と筋力が必要です。
 蒸し暑い夏場の給食調理場での作業は、いくらスポットクーラーが整備されたとはいえ、全身が汗でぐっしょりとなり、何度となく着替えをしなければならない厳しいものですが、子どもたちの安全がかかっているという緊張と責任を胸に励んでいます。
 
 教室から返却された食器などは洗剤を入れた温水槽に漬け置きされます。  
 水槽で下洗いされた食器は、洗浄機で洗うために1枚ずつ給食調理員の手でコンベアに流していきます。500人分としても、3種類の食器があれば1500枚と言う、おびただしい量 になります。  
 次々と流れてくる食器は、クラス別 にステンレス製のカゴに入れられ、熱湯釜に入れて消毒します。  
 消毒を終えた食器は、カゴのまま、庫内温度100度の保管庫に入れられ、翌日を迎えます。  
 直接に食物が触れないお盆も、浸けおきしてから丁寧に手洗いをします。  
 食器と同じようにボール、食缶 、お盆なども高温保管されます。  
 お箸やスプーン等も調理員が一つずつ目で確認しながら、洗います。  
 まな板、包丁も洗浄した後、殺菌庫に入れられます。給食調理場には、使用後放置されるような道具類はないと言えます。  
 午前の調理で使った機械類は、さらに念を入れて清潔にされます。  
 牛乳の保冷庫も清掃後にアルコールで消毒除菌します。  
 

1日の作業を終えて
片づけ終わった調理場

 新しいタイプの調理場は、床が樹脂塗りです。衛生管理教育でも徹底されているのは、水に濡れた箇所での細菌は多く、細菌繁殖を防ぐには、必要以上に調理場が濡れることを避けなければならないとしています。
 天井は高く、スポットクーラーが最初から整備 されたり、排気設備も能力が高いために、温度・湿度・一酸化炭素濃度などの作業環境を良好に保ちやすくなっています。
千三小学校



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