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レトロな柏崎・新潟 

"砂山とお稲荷さん"    
 
  諏訪町に砂山があった。 
   
-砂丘の大地より-

 諏訪町二丁目地内に砂山があった。いまは無くなったが裁判所の裏手の、登久満旅館と地つづきの砂山である。冬はスキー場となり、雪の無い季節は子供たちの遊び場であった。
 今は立派な住宅地になっているが、当時は何も無い砂山で、海岸への道路までスキーで一気に滑りおりることができた。青果屋さん用の大型ソリに、六~七人も乗って、頂上から滑りおりることもあった。
 登久満さんの風あての支柱をくぐつて降るスキーコースは上級生や上達者のコースだつた。裁判所の裏側の砂どめの柵は、上級者クラスのジャンプ場だった。
 雪の無い春から秋は、砂山でダルメ(ビー玉)遊びをした。高等科から五・六年生の上級生が、尻をついた低学年の子供の足を持って降りて、約十メートルくらいのコースを作る。手頃の板で砂をきれいに上から下までならして、ダルメの「ほんこ」が始まるのである。
 コースを作った上級生が親方で、ほんこの前にコース見があって、親方の 「コース見だぞ」の声で六・七人の子供が集まり、仕切り板に各々のダルメを並べ、どの場所が一番にグルメがごろめるかの「コース見」である。それが、二回ほどで「ほんこ」が始まる。仕切り板から下までグルメが流れて、二番は取られないが、三番以下は一番のグルメの人に取られてしまう。
 自分のダルメを掛け声をかけながら下まで追いかけ、最後に一番になると、三番以下のダルメが自分のものになる。ズボンの両ポケットにザクザクとダルメをいれて、ダルメの名人と呼ばれたこともあった。.......