写像と集合族・集合列の性質

[トピック一覧:写像と集合族/列の性質]
 ・像と和集合(集合族/有限集合列/無限集合列) / 像と積集合(集合族/有限集合列/無限集合列) 
 ・逆像と和集合(集合族/有限集合列/無限集合列) / 逆像と積集合(集合族/有限集合列/無限集合列)

※関連ページ:集合族・集合列の定義 / 集合族・集合列の性質1 

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5.像と和集合 

5a.集合族の場合


設定

写像f : 集合A→集合B
・集合A部分集合族{Mλ}λΛ
が与えられているとする。


[文献]

 ・松坂『集合・位相入門』第1章§5.C(式5.3) (p.45);
 ・『岩波数学事典』項目162D集合の族
 ・神谷・浦井『経済学のための数学入門』1.3.4(式1.5)(pp.51-52).
     ∪の逆像のケースとあわせて、「∪はいつでもそのまま前に出る」と覚えることを提唱。

関連:集合族ではなくて、二つの集合のケース 


本題

・「集合A部分集合族和集合」のfによるは、
 「集合Aの各部分集合fによる」の和集合と同じ。
  すなわち、
f(
Mλ
)
f(Mλ)
λ∈Λ λ∈Λ


5b.有限個の集合列の場合


設定

写像f : 集合A→集合B
・集合A部分集合列A1,A2,A3,…,An
が与えられているとする。



[文献]

 ・松坂『集合・位相入門』第1章§5.C(式5.3) (p.45);
 ・『岩波数学事典』項目162D集合の族


関連:集合列ではなくて、二つの集合のケース 

本題

・「集合Aの部分集合列和集合」のfによるは、
 「集合Aの各部分集合のfによる」の和集合と同じ。
  すなわち、
f( n
)
n
Ak f(Ak)
k=1
k=1


5c.無限個の集合列の場合


設定

写像f : 集合A→集合B
・集合A部分集合列A1,A2,A3,…
が与えられているとする。


[文献]

 ・松坂『集合・位相入門』第1章§5.C(式5.3) (p.45);
 ・『岩波数学事典』項目162D集合の族


関連:集合列ではなくて、二つの集合のケース 

本題

・「集合A部分集合列和集合」のfによるは、
 「集合Aの各部分集合fによる」の和集合と同じ。
  すなわち、
f(
)

Ak f(Ak)
k=1
k=1



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6.像と積集合

6a.集合族の場合




[文献]

 ・松坂『集合・位相入門』第1章§5.C(式 5.4) (p.46);
 ・神谷・浦井『経済学のための数学入門』1.3.4(式1.7)(p.51).



関連:集合族ではなくて、二つの集合のケース 


設定

写像f : 集合A→集合B
・集合A部分集合族{Mλ}λΛ
が与えられているとする。

本題

・「集合Aの部分集合族intersection」 のfによるは、
 「集合Aのその部分集合族の各部分集合fによる」のintersection含まれる
  すなわち、 
f( Mλ
) f(Mλ)
λ∈Λ λ∈Λ


6b.有限個の集合列の 場合


設定

写像f : 集合A→集合B
・集合A部分集合列A1,A2,A3,…,An
が与えられているとする。








[文献]

 ・松坂『集合・位相入門』第1章§5.C(式 5.4) (p.46);


関連:集合列ではなくて、二つの集合のケース 

本題

・「集合A部分集合列intersection」 のfに よるは、
 「集合Aのその部分集合列の 各部分集合fによる」のintersection含まれる
  すなわち、 
f( n
) n
Ak f(Ak)
k=1
k=1


6c.無限個の集合 列の場合


設定

写像f : 集合A→集合B
・集合A部分集合列A1,A2,A3,…
が与えられているとする。







[文献]

 ・松坂『集合・位相入門』第1章§5.C(式 5.4) (p.46);


関連:集合列ではなくて、二つの集合のケース 

本題

・「集合A部分集合列intersection」 のfによるは、
 「集合Aのその部分集合列の 各部分集合fによる」のintersection含まれる
  すなわち、
f(
)
Ak f(Ak)
k=1
k=1




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7.逆像と和集合

7a.集合族の場合




[文献]

 ・松坂『集合・位相入門』第1章§5.C(式5.3') (p.46);
 ・神谷・浦井『経済学のための数学入門』1.3.4:(式1.6)(pp.51-52).
     ∪の像のケースとあわせて、「∪はいつでもそのまま前に出る」と覚えることを提唱。


関連:集合族ではなくて、二つの集合のケース 

設定

写像f :集合A→集合B
・集合B部分集合族{Mλ}λΛ
が与えられているとする。

本題

・「集合B部分集合族和集合」のfによる逆像は、
 「集合Bのその部分集合族の各部分集合fによる逆像」の和集合と同じ。
  すなわち、
f -1( Mλ
)   f-1(Mλ)
λ∈Λ λ∈Λ


7b.有限個の集合列の 場合


設定

写像f : 集合A→集合B
・集合B部分集合列B1,B2,B3,…,Bnが与えられているとする。
が与えられているとする。








[文献]

 ・松坂『集合・位相入門』第1章§5.C(式5.3') (p.46);



関連:集合列ではなくて、二つの集合のケース 

本題

・集合B部分集合列和集合fによる逆像は、
 集合Bのその部分集合列の各部分集合fによる逆像和集合と同じ。
 すなわち、 
f -1( n
)   n
Bk f-1(Bk)
k=1
k=1


7c.無限個の集合 列の場合


設定

写像f : 集合A→集合B
・集合B部分集合列B1,B2,B3,…
が与えられているとする。







[文献]

 ・松坂『集合・位相入門』第1章§5.C(式5.3') (p.46);



関連:集合列ではなくて、二つの集合のケース 

本題

・集合B部分集合列和集合fによる逆像は、
 集合Bのその部分集合列の各部分集合fによる逆像和集合と同じ。
 すなわち、 
f -1(
)  
Bk f-1(Bk)
k=1
k=1




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8.逆像と積集合

8a.集合族の場合




[文献]

 ・松坂『集合・位相入門』第1章§5.C(式5.4') (p.46);
 ・神谷・浦井『経済学のための数学入門』1.3.4(式1.7)(p.51).

活用例:誘導位相の存在証明
 


関連:集合族ではなくて、二つの集合のケース 

設定

写像f :集合A→集合B
・集合B部分集合族{Mλ}λΛ
が与えられているとする。

本題

・集合B部分集合族intersectionfによる逆像は、
 集合Bのその部分集合族の各部分集合fによる逆像intersectionと同じ。
 すなわち、   
f -1( Mλ
) f-1(Mλ)
λ∈Λ λ∈Λ


   

8b.有限個の集合列の 場合


設定

写像f : 集合A→集合B
・集合B部分集合列B1,B2,B3,…,Bn
が与えられているとする。








[文献]

 ・松坂『集合・位相入門』第1章§5.C(式5.4') (p.46);



関連:集合列ではなくて、二つの集合のケース 

本題

・集合B部分集合列intersectionfによる逆像は、
 集合Bのその部分集合列の各部分集合fによる逆像intersectionと同じ。
 すなわち、 
f -1( n
) n
Bk f-1(Bk)
k=1
k=1



8c.無限個の集合 列の場合


設定

写像f : 集合A→集合B
・集合B部分集合列B1,B2,B3,…
が与えられているとする。







[文献]

 ・松坂『集合・位相入門』第1章§5.C(式5.4') (p.46);



関連:集合列ではなくて、二つの集合のケース 

本題

集合B部分集合列intersectionfによる逆像は、
    集合Bのその部分集合列の各部分集合fによる逆像intersectionと同じ。
   すなわち、 
f -1(
)
Bk f-1(Bk)
k=1
k=1





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reference

日本数学会編集『岩波数学事典(第三版)』 岩波書店、1985年。項目58関数D族・列(p.158)
松坂和夫『集合・位相入門』岩波書店、1968年、第1章§5.A-B-C(pp.42-6)。
矢野公一『共立講座21世紀の数学4距離空間と位相構造』共立出版、1997年、付録A.1.3集合と選択公理(pp.226-7.)


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