写真展について

 

<最近観た写真展>

フジフィルムスクエア

フジフィルム・フォトコレクション展 日本の写真史を飾った写真家の「私の1枚」

 

日本新聞博物館

激動のOKINAWA42年


 

田沼武能/
戦後を生きた子どもたち


南良和/
秩父三十年 ―1957~1991―

 

立木義浩/
PIECE OF CAKE


<写真展寸評>
写真家順

 

企画展

 

<テレビ番組>
Hello!フォト☆ラバーズ
ミル・トル・アルク


ginzaキャノンギャラリー S 10周年記念展の一環として、(2013年)4月25日から5月8日までキャノンギャラリー銀座にて田沼武能の「戦後を生きた子どもたち」展が開催された。
私は5月2日、JCIIで南良和の「秩父三十年」を見た脚で同展を鑑賞した。当日は平日であったせいもあり、現役とは思えないシニアの人が殆どであったが、会場の割には丁度良いくらいの(少なからず多からずの)人達が鑑賞していた。時間は午後2時過ぎではあるが、場所が良いせいなのか、テーマが良いせいなのかは分からないが、妙齢のご婦人のグループなども居た。

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そこに居たのは時代は少しずつずれてはいるだろうが、展示されている写真に写っている時代を同じくらいの年齢で過ごした人達である。私も写真の中の子供たちとダブった時代があった。特に記憶に残ったのは汚れた学生服を着た小学生の浮浪児(昭和26年撮影)、国会議事堂が間近に見えるバラック近くで遊ぶ子どもたち(昭和29年撮影)、雨漏りがする教室で勉強する小学生(昭和43年撮影)などである。いずれも東京の子供たちの姿である。
そう、「戦後」という言葉も我々にしか通じない言葉になったような気がする。”懐かしさ”を感じる良い写真展であった。