御会式

平成24年10月14日

宗祖731遠忌大法要

万灯・纏・提燈行列盛大に円成!  

午後4時 報恩大法要

    

本佛寺一門と万灯参加の寺院等が法要に出座

  

多くの参詣者と共に、日蓮聖人へ感謝の誠を捧げた。

山首奉告文言上

  
 奉告文

 上来勧請し奉る南無輪円具足大曼陀羅御本尊 南無久遠実成本師釋迦牟尼佛 法華経中常住一切の三寶 南無末法有縁之大導師高祖日蓮大菩薩 当山開基文明院日薩聖人以来歴代之先師上人 一乗擁護之諸天善神 山内守護之善神 殊には永遠大明王 遠龍明王 通遠明王等 来到道場 知見照鑑を仰ぎ 本日 宗祖日蓮大聖人御入滅七百三十一遠忌 報恩大法要を 一会の大衆と共に厳修し 恩山の一塵 徳海の一滴を謝し奉る

本年は当山中興 體精院日菅上人第百遠忌記念大法要を納めたり

 客殿励光閣建立と合わせ 大本堂 仏舎利塔 仁王門 永遠堂 妙見堂 鬼子母神堂 清正公堂 浄行堂 御真骨堂 第一霊廟 第二第三霊廟 本院・聖徳殿すべてを改修 また山林伐採整備 庭園 参道 暁六庵新築等 境内諸工事を完了し 過日四月十四日 落慶奉告之式典を虔修し魔性なく円成し給う 御会式に当たり この慶事完遂 宗祖に改めて報謝の誠を捧げ奉る 

 思うに 大正元年 東京は承教寺にて葬儀を納め 遺骨となりて吉井駅に戻られし佐野日菅上人 悲しみの中での再会 同駅より当山への檀信徒の大行列が 今となりては 提燈行列の始まり 偲ぶ姿が信徒を呼び集め 今日の御会式万灯提燈行列となる 以来 多くの檀徒参詣のもと 必ず晴天を頂き恒年す されど昭和二十八年 西日本大災害の年 悲嘆を表さんと 降雨 そして昨年 東日本大震災 これに合わせ降雨 大降雨は「水難者と共有せんと法水を浴び」と昨年の奉告文にあるが如く 濡れながらの行列励行を決定す それによりてか檀信徒一同の信心 被災犠牲者への思いなお増進されたり

 されば本年落慶を契機とし 沙門が長男 前尚 次男 前憲 八月一日 この御宝前にて総代婦人会ご臨席のもと 出家得度 同月二日 祖師立教開宗宣言の聖地 清澄にて度牒をうく 佛飯をはみつつ育まれし子息等 この自覚を得僧侶の志を保たん 

 また新弟子江頭一を 前一と命名 僧道林を終了 前道は立正大学仏教学部宗学科入学確定 前透 布教院終了 前介 身延山久遠寺僧道実習生修練に入る 我山が一門 悉く大聖人が本懐を追い尽瘁せん  

 しこうして檀信徒と共に祖意を体しつつの日常 御会式報恩大法要にあたり 敬って報告す 

 専ら祈らくは 当山並び一門 式衆各山寺門益々繁栄 寺檀和融 山門興隆ならしめたまわんことを 南無妙法蓮華経

維時平成二十四年十月十四日     鎮西身延山第九世法燈  日遠 敬白

山首ご挨拶

教箋を御前様が読まれ、行列の意志を確認されました。 

   

御会式

 世代交代。辞書では、「同一種の生物で、生殖法の異なる世代が交互に現れて増殖を行うこと」とある。近頃は、どうやら「年をとった人が退き、若い人が活躍の中心になること」らしい。また「次世代型」という表現。おもに機械類に使用され機能を格段に進歩した時点でそう呼ぶらしい。ことに最近の携帯電話などに用いられる。たしかにインターネットは知らない事を知るには早いし便利だ。だが次世代とは、親から子という長い時間が内在し、そこには躾や触れ合いによる体験、困難を乗り越える対話、喜びや悲しみなどの掛け替えのない人生観が詰まっている。六根(眼・耳・鼻・舌・身・意)を洗うことを仏教では解脱とし修行により解放を求めるが、これは経験があって初めて意味が分かり、悔い改めようと誓い精進するのであってネットやメールだけの社会観では理解しがたい。機材は新型というべきで次世代は馴染まないと思う。次の世代へは、教育、文化、芸術或いは国債を含め的確な説明責任があろう。

 この御会式は、世代を超え老若男女が集い、先祖に感謝するお祭り。ここには継承の精神があり敢えて交代を好まない文化がある。何故なら若者は先輩の後ろ姿に尊敬し、先輩は後輩から活力を吸い取ろうとする愉しさがある。

 今一度、本来に立ち返り、ネットで集まり混乱を産んでしまう現在の愚かさを見つめ直してほしいと願いながら、今年も六根清浄の行列を遂行させて頂いている。合掌

平成24年10月  うきは市 西 身 延  本 佛 寺                 

午後7時 吉井町白壁交流広場

      

続々と集まってくる万灯。御前様が一台づつご挨拶。

      

 

西身延青年会も張り切って、出発前の音併せ。

  

  

ドドーン 花火の合図で、行列出発!(午後7時)

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

沿道には沢山の人たちが万灯をご覧になっていました。警察の方々もご迷惑おかけしました。

  

  

国道210号線を閉鎖しての行列。この地点から市道に入り本佛寺に向かいます。

  

午後8時半行列到着!

  

  

最後の盛り上がりは、西身延青年会の纏・オハヤシです。一ヶ月間の練習の成果を存分に発揮しました。

  

  

  

次世代とは、こういう事をいうんですね。暖かく拍手を送る年輩者と頑張る若者。

  

御前様謝辞

昨年の雨は、この万灯行列に、被災地への共存共栄を教えてくれました。

今年は、こうして、好天を頂き、例年通りとなり、盛大に終えることができ、

あつく御礼申し上げます。ありがとうございました。(略)

   

一同合掌

 

主管様の御経頂戴と万歳で円成しました。

御真骨御開扉

  

  

  

午後11時まで続きました。遅くまで役員さん方ご苦労様でした。

 

日付が変わって、午前8時からの朝勤。本佛寺の朝勤は4時半ですが、1年に1度だけ、

この時間になります。(うれし(^。^))

ご覧戴きありがとうございました。是非来年も宜敷お願いします。

前岳

西日本新聞(休刊日のため17日に掲載されました)

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