- 奉 告 文
- 南無輪円具足十界勧請大曼荼羅御本尊 南無末法有縁の大導師高祖日蓮大菩薩 当山勧請の諸天善神 殊には永遠大明王 遠龍明王 通遠明王 影現降臨 證知證鑑 哀愁加被
- 謹み敬って 本日 宗祖日蓮大聖人御入滅七百二十八遠忌 報恩大法要を 一会の大衆と共に厳修し 恩山の一塵 徳海の一滴を謝し奉る
- つらつら当山一年の歩みを顧みるに 昨年誓願せし 励光閣建立達成は九月末日をもって円成 今は浄財歓募の残務のみとなり 魔性 事故一切障りなく完成したること ただただ宗祖の守護に報謝す この一大事業に取り組みたる檀信徒各位 当山参詣各位更には法類各聖に深く頭を垂れ 仏舎利塔修復 守護神堂参道修復を含む平成大改修 完遂を ここに声高く奉告す
- 嗚呼 何たる喜び 鎮西の祖山として この風貌は更なる輝きを増し 耳納連山にそびえ立ち 誰もが額ずく霊峰となりたること 沙門今生の吉慶なり 一層の特筆は 不況下にても一丸となりし檀信徒の理解 情熱或いは題目講の団結 どれもが誇りなり されば この浮羽の地を離れ 関西 關東 北陸圏に居住されし檀徒の絶大なる協力 枚挙暇なし実状を敢えて奉告し 昨今の宗教離れなる揶揄を払拭さす事実を露見し 題目信仰の証を 報恩の誠とするものなり
- 某 今より後は 知的啓発を手がけ 法華経の研鑽 祖師の御生涯啓蒙 日蓮文化傳承に力点を置き 内外に発信する覚悟たり これ本佛寺門下の使命 我等一門の表題 日蓮宗の中核なり 今般門弟より 宗門学園 立正大学 学長選挙に立候補者あり 北川前肇これなり 行学二道を専らとす本佛寺一門 これを誉れとし全山にて推挙す また行に於いても師範 佐野前曉 修行の高峰大荒行堂 正伝師再任 これにより後輩指導に精励を誓わん 門下藤井前宝長子友晉 小石前昭長子龍臣 初行入行決意し 師父を師事 一門末弟の広がりを大いに確信し 成満を祈念す 更に実弟 佐野前明 日蓮宗師弟教育の冠たる僧道林主事を拝命 布教院講師をもって訓育を決意さる 想うに本佛寺構想留まるを知らず この門を叩きし僧侶の活躍をして 檀信徒が先祖諸霊の喜びとなれりというも過言ならざるなり いちいちの僅かな積み重ねによる行動は 縁をもととし開花せるものたり 当山檀徒もこれに習い 法華経世界具現化に励むべし 臨むべし 務むべし 我等もまたそれを率先するを ここに誓願し 宗祖御入滅七百二十八遠忌 報恩の奉告とす
- 結に 沙門 某 本月宗会議員改選に当たりて 立候補の決意を表明し 祖願達成 広宣流布を念願 この爲を体して 当山歴代上人 宗門先師先哲覚位 増円妙道 位隣大覚の合掌を捧ぐ
- 伏して祈らくは 本日参詣の善男善女人 檀信徒各位 志す各家先祖代々の霊 即身成仏 乃至法界平等利益 南無妙法蓮華経
- 維時平成二十一年十月十四日 鎮西身延山 第九世法統 體鵬院日遠 啓白
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