御会式

平成18年10月14日

今年も盛大に奉行!

 

新聞記事↑
 

雲一つ無い好天に恵まれ、多くの参拝者が集い、日蓮聖人のご命日を

共に偲びながら、報恩行事が無事円成しました。土曜日という事もあ

り、例年にない参加者(2000名)でお寺が賑わいました。商工会や

警察の方々にもご迷惑をかけ御協力を賜ったことに感謝致します。 

 

今年の沿道にお配りした教箋

御 会 式
 今年も七二五年目の御会式を迎え、皆様のご協力を頂戴し万灯行列を行っています。
 近ごろ『格差社会』という言葉をよく耳にします。これにはどうもよい印象を持ちません。本来『格』とは、おもむきなどの心持ちを表した語であり『格式』『品格』『格言』…で精神面の強さ清らかさを文字として示したものです。金銭主義が当たり前となりつつある現在だから恐らく『格』を金銭とイコールで表現しているのでしょう。
 さて、私達の国には言葉から読みとれる文化があります。「おえしき」とは会う時であります。私達の開祖日蓮聖人が亡くなり、鎌倉中の人々は悲しみました。会いたい会いたいと考え続けた民衆が創ったのが『御会式』で、日蓮聖人の命日に「こんなに幸せです」と賑やかに表現したお祭りをすれば会えると考えたのだそうです。理論ではなく真心からの発想です。これは経典中の「天人常充満」からも伺い知れる事柄で、「苦しいから助けてください。」と祈るところを、逆の行動に出た訳です。結局、今日のような幻想的風物詩となり、江戸庶民の宗教を超えたお祭りとして励行されこうして全国に広がりました。街の皆様にもご理解を頂き、警察等各機関へもお手を煩わせておりますが、『いのち』が持っている生命力を体現しながら、生きているからこそ出来る先祖への感謝表現を共に「格」別な想いで、お迎え賜れば幸甚です。

 

                          合 掌

 

 

平成十八年十月十四日        西身延本佛寺

午後4時

御入滅報恩大法要

式衆が整列して、大本堂へと向かいます。

 

読経、御回向そして、万灯行列の安全を祈願

 

参拝者も共に読経します。

 

近隣の御寺院の檀徒の方々も参拝され、共に報恩を捧げます。

 

 

山首挨拶

今年は、土曜日ということもあり、沢山の参拝者でお寺が賑わっております。くれぐれも

事故のないよう注意されて万灯行列を行って下さい。特に本年は、警察の方々が多くでら

れて、警備にあたられます。文化として、日本人として、世界に向けた先祖敬愛の精神を

発信してまいりましょう。パトカーに先導されての行列が、恥ずかしいものとならないよ

うに!本年から西身延青年会が飲酒をしないで行列する!と頑張っています。それが本来

の姿勢なのでしょうが、やはり行動するには、真剣に取り組むことが大切です。また、国

家も「美しい日本」を掲げ、私達のこうした文化継承を奨励する傾向を見出しています。

どうぞ、誇りを持ってお題目を声高く唱えて下さい。それでは、南無……。  合掌礼拝

 

 

午後6時

スタンバイ

 

慎重に、そして真面目に出発準備に入る青年会

  

  

みんなの眼差しが…、輝きを増していきます。

 

 

 

日が暮れてくると、沢山の万灯が吉井駅前に整列します。

 

今年も各題目講が世話人を中心に華車を完成させました。

 

最後方から挨拶をされる御前様と総代の方々

 

 

そして、午後7時

万灯行列出発!

 

修行僧の行脚隊を先頭に4Hの道のりを題目行進

 

途中、沿道の観光客の皆さんが合掌されていました。

 

 

僧侶の行列も続き、華車や纏隊も力が入ります。

 

 

延々と続く華車

 

上空からのヒトコマ

 

片側閉鎖の国道を警備される「うきは警察署」の警察官

 

こうして、国道や県道は安全に通過することが出来ました。

 

 

そして、

午後8時半

行列到着

 

迎える婦人会幹部

 

総代を先頭に、長い行列が本佛寺参道を登ってきます。

 

本体は大階段を上がり、万灯は裏参道から境内に入ります。

  

次々と上がる万灯

 

 

 

境内に設置された大画面で、御前様がお題目を合わせ、ご挨拶

 

そして、最後に西身延青年会が到着

境内は活気に満ちあふれました。

  

 

初めて参拝された方も若者の力強さに圧倒されていました。

 

 

山首謝辞

 

みなさん、本日はご参詣ありがとうございました。

境内に入りきれない程のご参詣を得て、これから主管様の発声で

万歳三唱を致します。

 

ばんざーい!

 

このあと、御真骨堂で、日蓮聖人の御開扉法要が奉行されました。

本佛寺の夜は、日付が変わるまで、お題目が溢れました。

 

 

 

平成18年の御会式は、盛大にそして、厳粛に執り行われました。

 

混沌とした世の中だからこそ、オエシキを必要としていると

感じた法要でした。来年を楽しみに…お疲れさまでした。

 

 

編集 前岳

 

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