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南無輪圓具足十界未曾有大曼荼羅御本尊 南無霊山淨土 久遠実成本師釈迦牟尼佛 別しては當山鎮守永遠大明王 遠龍明王 通遠明王等 影現降臨 證知證鑑の御前において 謹み敬って 宗祖日蓮大聖人御入滅 第七百弐拾七遠忌 報恩大法要を厳修し奉る 顧みれば 大聖人 妙法五字の玄額を掲げ 三大秘法の扉を開いて 一念三千の深旨を示し 世相の改革を持って その布教に御身を捧げし六十一年 誠に感謝せずんばあらざるなり 茲 大聖人が御真骨を安置 魂宿りし鎮西身延御宝前にて 式衆並び参列の檀信徒一同と共に頭を垂れ 合掌しもって報謝するものなり されば本日報告せしは 当山法燈第五世 佐野前励上人の功績たり 上人 遡ること百有余年 日蓮大聖人の御教えを寶とし その姿を顕現されんと欲し 大銅像として博多の地に建立 これは教箋の拡大は元より 日蓮聖人への畏敬と社会浄化を目的とせし大いなる行動なり 内は蒙古襲来の史実を説き 外には怨親平等を唱うる大銅像 現在当山第八世 沙門が師 前曉上人が 主管として 意志を継ぎ 信仰修行を主眼とし法城境内を護持広宣 さらに拡張す 沙門もまたそれを継承せんと 北国佐渡の地に 立教開宗七五〇年慶讃を期し日蓮聖人大銅像を同士と共に建立 本年 五周年記念式典を挙行し 八ヶ年の歳月を経て漸く 宗教法人日蓮宗本部より宗門運動拠点と認めらる 嗚呼何たる喜び 前励上人を要とし 本日ご命日の淺利前嘉日調上人 文学的寺院建設に邁進されし前光日方上人 信仰修行を発せられし前曉日修上人 全ては この脈々たる伝統を持す本佛寺檀信徒全員をしての信心の尊き証なり いざ喜ばんかな 讃えんかな 誇らんかな 恩に報いんかな しかれば今こそ求められし仏法は 生命の尊厳を柱とし 法華経色読の祖師が教説 慈しみ溢るる先祖への畏敬を全面に出し 子々孫々へ伝え広ぐ 寺院創設たり 現今 前励上人百遠忌報恩の大幡を掲げ これを包含せんと 檀信徒一丸となり 次世代はおろか三百年 五百年先を見つめし大信徒会館励光閣建設 この完遂こそ 答えと確信するものなり 現世に生きる我等が使命は 立正安國 即ち国家の安泰なり まさに揺るぎなき法華経帰依と題目信仰を深め 世界が宗教 人種 金銭により戦乱と化すを憂い 鎮西の聖地にて修し 立正平和を祈念し奉る 伏して願わくば 某 先師先代に遠く及ばざれども 更に信力を増進し 日蓮宗宗会議員の職を良縁とし 日蓮宗興隆繁栄を祈るものなり しこうして当山山門興隆 寺檀和融 殊には本日万灯提燈纏行列参加並び参詣の面々 心願成就ならしめたまえ 南無妙法蓮華経 南無妙法蓮華経 南無妙法蓮華経 維時平成二十年 十月十四日 鎮西身延山第九世法燈 日遠 啓白 |