10月13日(水)西日本新聞朝刊の掲載記事

 

御会式

 

午後4時からの報恩大法要

これから始まる万灯行列円成の祈願もされる。

 

日蓮宗信徒にとって最も重要な行事

 信仰表現として、宗祖に額ずき、生きている喜びを生かされている感謝につなげ、檀信徒が一つになって、御真骨に額ずく行事。修行として万灯を引き(花車)4キロの道を題目を唱えながら歩く。
本佛寺の各題目講(40箇所)がそれぞれに準備をし、当日(10/14)日蓮聖人に報恩を表す。沿道の方々も合掌し、但行礼拝を表出するその様はひとときの安らぎすらおぼえる。
参加者3000名にもなる。

 

共に祈る檀信徒

 

そして…。境内で作られた万灯が吉井駅へと向かう(出発地点)

 

平成16年の御会式

本年も雲一つない満天の星空にて…

 

 

駅前にずらりと並ぶ万灯…

出発の花火の合図を待つ約40基の万灯

 

宮崎県からも参加

 

青年会出発!

JR吉井駅を出発し駅前商店街を練り歩く西身延青年会万灯と纏隊

(佐賀から参加した泰平寺が先頭を歩いた)

 

足立会長の提燈が合図する。

 

お囃子も纏と息のあった形で練り歩きました。

 

 

地元の高校生達も参加

 

こうして青年会が先頭を浄めて行く…

 

 

本体出発(午後7時)

 

 

長蛇の列がいよいよ吉井町を通る!

  御会式教箋
 
 オエシキは私達日蓮宗の開祖日蓮聖人のご命日に行われているオマツリです。今から七二三年も昔の出来事をこうして続けています。
 日蓮聖人は当時、近頃頻繁に起こる自然災害(台風・地震・伝染病)を天罰とお考えになりました。すなわち「不安」に陥った國民を励まそうとされたのです。この「不安」は恐怖という人間の基本的な感情を膨らませていくことで形成されるものです。恐怖とは何らかの対象があるから生まれます。その時代の恐怖は暴風と飢饉そして疫病でした。昨今は科学の発達によりその恐怖を取り除けないかと人間の知恵を絞って努力しています。しかし何時の世もこれに基づく「不安」は消えることなく流れています。家庭不安や経済不安そして今の年金不安などがそれでしょう。この「不安」を「安定」に導くのが本来の宗教観なのです。喜怒哀楽の感情の起伏という人間の本質をスムーズに出来るよう促すのです。そこには詳細な理論や定義はあまりなく、ただひたすらに精神を統べて大きな力に祈ることが柱としてあります。この提燈行列は最も解りやすい行動ではないでしょうか。少なくとも私達はそう信じて歴史を重ねています。毎年沿道にて合掌して下さる皆様には心から感謝しております。変わらぬご理解有り難うございました。

 

 

                         合 掌

平成十六年十月     

西身延本佛寺

御会式や 油のような酒 五升

松尾芭蕉

山門の上に月あり日蓮忌

せいそん

 

 

玄題旗を先頭に内輪太鼓のお題目を唱和しながら歩きました。

 

 

 

吉井警察の計らいで国道の片道が通行止めとなりました。

お急ぎの方には本当に申し訳ありませんでした。

 

ご迷惑をお掛けしましたが、万灯の明かりの美しさをお礼とさせて頂きます。

 

 

 

 

 

次々と題目講が彩りを飾る町内

 

 

途中休憩でパチリ。

 

お題目が町に響き渡る…。『伝える』とはこのことです。

 

 

本体到着!午後八時半

四Hの道のりを帰ってきました!

 

 

万灯が本佛寺の境内へと集まる。

西身延青年会の到着を見て、大いに熱気に溢れる。

 

 

そして参加者は本堂へと集う。

 

山首謝辞

 

今年も素晴らしい好天に恵まれ、無事万灯行列が出来ました。

本当に皆さんの信心と誇り有る信仰心のお陰です。

有り難うございました。

 

万歳三唱!

 

 

 

 

 

御真骨ご開扉

午後十時半

本堂から御真骨堂への渡り廊下に時間を待つ

信徒の列が続く…。

 

いよいよ御開扉です。

総代を先頭に、大聖人に額ずきます。

 

読経後(序品・方便・寿量品三卷)唱題にて開扉

 

 

その間、主管様を導師に読経が続けられる。

 

御経が入れられた餅(お寺で餅つきした)が配られる。

 

 

餅から弁当に至るまで準備する婦人会

(午後11時頃の写真)

 

午前零時 説教

 

御開扉を終えると通夜説教が行われる

孝性寺 佐野前明上人による高座

 

 

本年もお陰様で好天に恵まれ盛大に円成しました。

ご参詣誠にありがとうございました。

編集部

 

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昨年の御会式