一樂重雄:位相幾何学

作成日:2024-05-16
最終更新日:

概要

まえがきから引用する。

本書は,位相数学の入門書である.

本文中には問題があり、章末には演習問題がある。どちらも巻末には解答がある。

感想

私のような、頭が弱い者にはわからない。

それだけではさみしいので、数学以外のところでおもしろいと思ったところを引用する。

顔のマーク

p.2 から引用する。

横の顔のマークは証明の終りを示す.3 種あるが意味は同じである.😁 😠 👹

本書の 3 種類はそれぞれ笑顔、怒り顔、鬼の顔なので、同じような絵文字を探して張り付けた。

問題を解く

さすがに問題を解かないのはまずいので、一つだけ解いてみた。第 1 章「集合と位相」の問題 1.1 はこうだ。

問題 1.1 `A uu (B nn C) = (A uu B) nn (A uu C)` を証明せよ.

問の解答には、「例題 1.3 にならう」とある。その通りにやってみた。

集合が等しいことの定義より、`A uu (B nn C) sub (A uu B) nn (A uu C)` かつ `A uu (B nn C) sup (A uu B) nn (A uu C)` を示せばよい。次が成り立つ。

`x in A uu (B nn C)`

`hArr x in A` または `x in (B nn C)` (`uu` の定義)

`hArr x in A` または (`x in B` かつ `x in C)` (`nn` の定義)

`hArr (x in A` または `x in B )`かつ `(x in A` または `x in C)`

`hArr x in (A uu B) nn (A uu C)`

これで、`A uu (B nn C) sub (A uu B) nn (A uu C)` かつ `A uu (B nn C) sup (A uu B) nn (A uu C)` がいえた。

数式記述

数式記述は ASCIIMathML を、 数式表現は MathJax を用いている。

朝倉書店 新数学講座

  1. 伊藤雄二:微分積分学
  2. 服部昭:線型代数学
  3. 加藤十吉:集合と位相
  4. 永尾汎:代数学
  5. 西川青季:幾何学
  6. 高野恭一:常微分方程式
  7. 木村俊房・高野恭一:関数論
  8. 一樂重雄:位相幾何学
  9. 森本光生:関数解析とフーリエ級数
  10. 伊藤雄二:確率論
  11. 鈴木雪夫:統計学
  12. 和田秀男:計算数学
  13. 一松信:数値解析
  14. 組合せ数学
  15. 増田久弥:非線型数学

書誌情報

書名 位相幾何学
著者 一樂重雄
発行日 1999 年 3 月 10 日(初版第 3 刷)
発行元 朝倉書店
定価 3500 円(本体)
サイズ 178ページ
ISBN 4-254-11438-9
その他 草加市立図書館で借りて読む

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MARUYAMA Satosi