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■スカウトは歌で教える、歌で育てると言われます。
■スカウトを引きつける「歌」のヒントは、ここにあります。

「基本編 まずはスカウティングにおける歌の意味を知っておこう」


ここに言う歌というのは、いわゆるスカウトソングを歌うことを指しているのである。
スカウトソングでない歌、例えばフォークソング(民謡)、労働歌、賛美歌の様な
宗教音楽、等々の各種の歌をもスカウト達は歌うことは歌うけれども、
ここでは主としてスカウトソングを歌う、ということを取り上げたい。

スカウトソングというものは、19世紀以前には無かったもので、
スカウト達によって開発されたという。
音楽、歌曲界の新しいジャンルだと考えられても当然であろう。

スカウトソングは、その属する国々のスカウト達が、
めいめいのその国のスカウトソングを作ることに始まって、
自由のスカウト精神を高揚するのに役立たせるのであるが、
その国際的な集まりにおいては、相互交歓に役立つものである。

その交歓のために他国のスカウト歌曲に訳詞あるいは、別の歌詞をつけて、
歌詞は違うが歌曲は同じものとして、それを合唱することによって友情を深めるために
大変役に立ったものであり、又その可能性を大きく持っている。
更に、どこの国のスカウトも一緒に歌えることを最初から目的として作られたものもある。
例えば、ジャンボリーの歌がそれである。

以上の様に国家的のもの、国際的なもの、世界的なもの、
という三要素を持っている点にスカウトソングの特異性がある。

音楽という文化現象は元来、宗教から発展したものである。
宗教も又文化現象であることは学者の定説である。そうであるから、
スカウトソングとてその例外ではない。
これを信仰への接点にすることは当然可能なことである。

可能であるばかりでなく、可能にしなければならないことである。

この意味から分析すると、賛美歌や賛仏歌は入信した後において
信仰を深めるための歌であって、接点(入信への)とは言えない。

ここで問題(課題)となることがらは、
入信への接点とするためにはどの歌曲が適切であるか、
そして、どうしてそれを接点たらしめるかという二つに絞られそうである。

それについて次のように考える。

第一は"ちかい"、"おきて"、"おきて"、"標語"、""主張"等をテーマとした
楽曲を通じてスカウト精神(Spirit)をして、絶対者の心に結びつける媒体とすること。

第二は宗教的な情操を培うために適した歌曲

例えば大自然の美を歌ったもの"星の光"、"森のたたずまい"、"山の秀麗"、
"海の広さ、深さ"、等を通して密かに絶対的エネルギーを仰ぎ見る
情操(Sentiment)を誘うようなものがそれである。

従って営火の時、集会の時、及びセレモニーなどの際に
是非歌うようにして貰いたいものである。
そして、歌うと言うことの意義あるものにしなければならない。

我々はセレモニーの場合、往々にして歌を機械的に形式的に歌っていることが多い。
例えば"花は薫るよ"の連盟歌を歌うときでも、
口先だけで歌って精神が少しもこもっていない様なことが多く見られる。
それでは歌唱の持つ意義がない。

楽譜の示すように三拍子なら三拍子、四拍子なら四拍子のタクトを
正確に振らなければならないことは言うまでもないことであるが、
ただきれいに上手に歌うことを狙ったのでは、それは音楽教育の枠内の、
技巧のみにとどまってしまうことになる。

それだけであっては信仰への"接点"にはならない。

歌唱を指導する人はよくよくその点に注意して貰いたいものである。

従って音楽の専門家、音楽教師、必ずしも適任者であるとは言えないのであろう。

そういう意味から見ても、スカウトソングというものは音楽世界において
 特別のジャンルであると考えるのは当然のことであろう。

とはいえ、スカウトソングの全部が信仰への接点であることを目標に作られたもの
ではないということは、言うまでもない。

いままで言って来たのは入信の接点となるような歌だけについて言っているのである。
このような歌の他にはイエールもあればユーモラスな歌もあるのであるから。

リーダーは常に新香上の接点に適するようなスカウトゾングを幾つか歌集の中から
選んでおくと良いだろう。楽器の伴奏をつけるということも悪くないことである。

なお、ここで少々添え書きしておきたいことがある。
それは、スカウトソングだけでなくて、
有名な宗教音楽のレコードを聴かせるという方法も良い。

洋楽にはそうした良い物が多いが、それは洋楽だけとは限らない。
クラッシックな音楽は要の東西を問わず、おおむね宗教から発展してきているので、
人間がいかに絶対者を仰恭し、それとの関連を結びたいと念願し、
祈りを込めた切々たる情緒に触れさせることは、シニアー(ベンチャー)、
ローバースカウト達の教育にとっては重要なことであると考える。

(ボーイスカウト静岡県連盟 スカウティングの原点をさぐる より)



「活用編 スカウト歌集は宝の山」


ビーバースカウト歌集の歌は難しい!
カブスカウト歌集の歌は古くさい!
こんな歌は、恥ずかしくて歌えない。
皆さんのスカウト歌集に対する感想はこんなところではないでしょうか。
でもスカウト歌集は目的を持って作られた歌集なのですから
それぞれの歌には、その歌の持つ意味(ねらい)があります。
それを知って、ぜひスカウト歌集の歌を活用して下さい。
きっと新しい世界が開きます。


■スカウト精神を高める歌■

これはスカウトのモットーやスローガンの精神を歌った歌です

「そなえよつねに」 BS-17

この歌は、そのままボーイスカウトのモットー(標語)です。
標語の意味とその精神がよく表されていると思います。

「名誉にかけて」 BS-18

この歌はむずかしく聞こえますが、
歌詞の内容はボーイスカウトのスローガン
"日々の善行"につながっています。



■大自然の美しさを歌った歌■

大自然の美しさを歌った歌は意外に身近にありました。

「花はかおるよ(日本連盟 連盟歌)」 BVS-P6,CS-P10,BS-12

この歌を"大自然を賛美する歌"なんて見方で考えたことはありましたか?
でも歌詞をよく読んでみると確かにそうですよね。
だとしたら歌い方もきっと変わってきますね!

「光の路」 BVS-P9,CS-P15,BS-16

この歌もセレモニーでよく歌いますが、
歌詞をよく読んでみると"大自然を賛美する歌"なんです。
一つ一つの歌詞の意味をかみしめて、新たな気持ちで歌ってみて下さい。
きっと新しい歌に聞こえます。



■セレモニーの歌■

スカウトのセレモニーそのものが歌になっている曲です

「みんなで大きな輪を作ろう」(BVS) BVS-P17

この歌はもうおなじみですね。
ビーバー年代のスカウトに輪を作る動作を通じて、
自然にきれいに整列出来る様に教えています。
また、歌詞だけでなく、仲良く手をつなぐ動作で"モットー(仲良し)"を、
おはようなどのあいさつを組み合わせて、あいさつをすることも教えます。

「カブコール」(CS) CS-P13

カブスカウトのバックストーリー「ジャングルブック」で、
ジャングルの平和を守るための会議を行うために、
オオカミの仲間がアーケイラ(隊長)のまわりに集まり、
大輪をつくり、グランドホウル(大咆哮・ウォー)する隊形で、
アーケイラが1人1人のスカウトに呼びかけて、スカウトが応える歌です。
大輪の形とスカウトの体勢そして歌が組み合わさった、
カブスカウトのセレモニーの基本形となっています。
仲間意識を持たせる事のできる歌です。

「仲よしの輪」(CS) CS-P40

カブスカウトのデン(組)でのセレモニーとして行われる
"仲良しの輪"の形と意味を、分かり易く教えている歌です。


「いつも元気」(CS) CS-P20

カブスカウトのデン(組)でのセレモニーとして行われる
"仲良しの輪"と組み合わせて歌うことの多い歌で、
カブスカウトの"モットー(いつも元気)"を歌っています。



■セレモニー中で歌う歌■

スカウトのセレモニーでは様々な歌が活用されています

「われらの旗」 BVS-P8,CS-P14,BS-30

この歌もおなじみですね。ビーバー歌集(僕らの旗)、カブ歌集(旗上げの歌)、
スカウト歌集全てに掲載されていますが、
カブスカウト歌集だけカブスカウト用の歌詞になっています。
国旗を通じて世界を知る、そして愛国心を育てる事が出来ます。
朝のセレモニー(朝礼)を始め、あらゆるセレモニーで
国歌の代わりに歌う事が出来る歌です。
ビーバー隊やボーイ隊でも活用されることをおすすめします。
また、団行事で、全ての隊が集まったときの国旗儀礼の後に歌えば、
歌詞は違っても同じ歌を歌うことが出来ますね。

「スカウト達よ」 BS-22

指導者の呼びかけにスカウトが応える形の、エコーソングです。
スカウトの上進式などに活用できます。
静岡県のボーイスカウトの作られた指導者の1人、
尾崎忠次さんの作詞・作曲です。

「永遠のスカウト」 BVS-P10,CS-P22,BS-23

この歌も、ビーバー歌集、カブ歌集、スカウト歌集全てに掲載されています。
この歌は"ちかいの"精神を歌詞に込めた、と作者(中村知氏)が書いておられます。
暗く歌いがちですが、歌詞を理解して明るく歌うって、
進級式やちかいの式で活用して下さい。

「いやさかわれら」 BS-36

比較的新しく歌集に収録された歌です。テンポの良い曲と、
世界平和や友情を歌った歌詞ですので、
集会の始まりなどに歌うと効果的です。

「我が旗かざし」 BS-52

アグーナリーに参加された、山梨大学の飯田先生が作られた曲です。
大会や集会の始まりなどに歌うと効果的な歌です。



■世界各国からきた歌■

スカウト歌集の中には世界中で歌われている曲に
日本語の歌詞をつけた歌がたくさんあります

「T.I.R.O」 CS-P102,BS-147

この歌は、アメリカで歌われていた曲に日本語の歌詞と
、振りが付いていて歌いやすく楽しい歌です。

「小さな世界」 BS-164

この歌は、もアメリカの曲です。
皆さんにはディズニーランドのイッツ・ア・スモールワールドといった方
がわかって頂けるのではないでしょうか。
世界平和や友情を歌った歌詞軽快な曲に乗せて歌います。

「森の野営」 BVS-P38,CS-P69

この歌は、イギリスの曲です。

「愉快なスカウト」 BS-74

この歌は、フランスの曲です。

「世界一周」 CS-P86

この歌は、アメリカ民謡からとられた歌ですが、世界各国のあいさつが歌い込まれています。
歌いながら世界の国々のあいさつが覚えられますにで、
手拍子やリズム楽器と組み合わせてリズミカルに歌ってみてください。

■イエール・カタカナの歌■

営火を盛り上げるイエールやカタカナの歌詞の曲です


■日本のスカウトソングの原点 ちーやん歌集を知っていますか■


■スカウト歌集以外にも活用できる歌はたくさんある■