過去の日記置き場です。
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春だ!行楽シーズンだ!!


4月2日(火): 開幕戦!

4月4日(木): うるさい

4月8日(月): 危機管理能力

4月9日(火): 凝り性は遺伝するか

4月10日(水): どらねこ登場

4月11日(木): 落し物の行方

4月12日(金): 監禁未遂

4月13日(土): 無理なく修行できます


 開幕戦!
(4月2日)

 ちょっとご報告が遅くなってしまったが、実はワタシ、おとといものすごい幸運に見舞われておりました。

 なななんと、巨人・阪神の開幕戦のボックスシート席がふってわいたんです!!!
 熱心なファンは二日も三日も前から徹夜で並んでいるというこのカード!まさにプラチナチケットである。

 ワールドカップをひかえた今年、いま時代はサッカー!野球なんて古いぜ!・・・という向きもあろうが、ウチ周辺では依然として時代は野球である。ワタシの母は報知新聞を購読する筋金入りの巨人ファンだし、うちのダンナはなんだかしらないけどやたらと野球が好きなので、いきおいワタシもずるずるとひきずられて野球を応援する羽目になっている。

 というわけで改めて、いま時代は野球!
 ・・・かなぁ。(笑) ホントに??
 まぁいいや、アンチ巨人はたのしいから。(・・・・・)ことしもアンチ道一直線だ。おー。

 そぉーなんです。お忘れの方も多いかと思うが、これまでにも日記の中で折にふれて語ってきたとおりワタシははっきりいってアンチ巨○なのである。そりゃもうおもいっきり気持ちよくすぱっアンチ○人である!!・・・ああ、この発言のせいでHPを見にきてくれる人が何人か減ったのがみえる・・・しくしく。しかしそれでもやっぱりアンチ巨人はやめられませーん!悪いこたぁいわないからだまされたと思って一度やってごらんなさい、アンチ巨人。すっごくたのしいから!だって巨人って突っ込みどころ満載なんだもーん!!今年もさっそく二岡を外野にコンバートしたりしてるし。そんでさっそく失敗してるし。ねぇ。

 さて、そんなわけで今日のカードに関するワタシの立場は明白であった。もちろん阪神大応援である。
 そもそもワタシは以前から阪神ファンには同情的(?)であり、好感度も高い。阪神ファンはかわいくて熱いから好きだ。負けても負けても愛し続ける、コレが真のファン道!強くなくちゃ気がすまないゴーマンな巨人ファンなんてホンモノのファンじゃなーい!どんなに弱くても愛ある視線でそっと見守る!これぞファンだ。ヘタレでも弱くても好きといえてこそ真のファン!!そしてアイノの知能指数が限りなくゼロに近かろうと、ウサギさんのようにびくびくだろうとカワイイと言い切れてこそ真のアイノ好き!(←?)

 ・・・・・・
 アイノ、アンタはほんとうにとりえのない子だけど、それでも好きだからね。ふっ・・・

 っていうか、アイノはこの際関係ない。とにかく阪神ファンはばかばかでもなんでもかわいいのである。いいぞ阪神ファン、まけるな阪神ファン!(注:純粋にほめてるんです。誤解なきよう。)

 しかし今回の観戦にあたってひとつだけ不安があった。それは阪神が十二年連続で開幕戦に負けまくっているという事実!
 そういえばメモリー容量が不足気味のワタシのおぼろげな記憶によれば、去年の開幕戦の阪神はそりゃーもう見事なすさまじいまでの負けっぷりで巨人ファンたちを一気に鼻ターカダカにさせたようなイヤーなカンジがするんですけど・・・覚えてる方いませんか?ね、そうじゃなかったですか??

 開幕早々いきなり巨人が大勝して大騒ぎするところなんて見たくないなぁ。うう、どきどき。しかしせっかくのプラチナチケット、これを行かずしていつ野球を見に行くか!!

 ということで勇気を出して(?)行ってきました東京ドーム。

マジなんです!!
じゃーーん!!!

 ね、ね、ホントに行っちゃったんですよ開幕戦。すごいでしょ!
 ただし座った場所がもろに一塁側だったので、阪神が得点したときに「うわー」と叫んでぱちぱち手を叩いちゃったりするともう浮く浮く!プカプカと果てしなく浮く!!しかし幸い巨人ファンはあんまりこわくないのでダイジョウブだ!でももし外野応援団の中に座ってたんだったらさすがに袋叩きにされそうでコレはできなかったぞ!(意外と小心者のワタシ) よかったよかった。

 それにしてもドームはすごい混みようだった。巨人戦のときはいつも混んでるもんだけど、さすが開幕戦というべきかこの日は一段と混んでいた。スタンドうしろの立ち見も十重二十重にぎっしり埋まっていたし、グッズもお弁当もビールもバカ売れしていたようだ。この日一日でどのくらいの消費があったかと考えるとプロ野球の経済効果ってホントばかにできないものがある。

ホシノー!!(「ハラー!」はどうでもいいとして。)
両カントク。

まったく判別不可だと思うが菊川怜ちゃん。アタマもいいけど運動神経もよさそうだった。
全然なんだかわからないと思うが始球式。

 写真の角度からだいたいの座席位置はわかると思うが、かなーりいいカンジのポジションでそれは楽しく観戦させていただきました。巨人ファンがこわいから深くは語らないけど、おそらく皆様ご存知のとおり予想に反してステキな結果でしたし。いひひひ。

 とにかく今年もサワヤカにプロ野球のシーズンがやってきた。二戦目もサワヤカな結果だったし、幸先のいい春である。さぁ、皆さんもぜひ一緒にアンチやりましょう。たのしいぞぉ。いひひひひ。

♪ろーっこぉーーろーしにー♪
おまけ・歓喜の六甲おろし



 うるさい
(4月3日)

 ここ数日あまりにも暑かったせいか、まだ咲き残っていた桜もすっかり葉桜に変貌してしまった今日このごろ、皆様いかがお過ごしでしょうか(時候の挨拶)。このサワヤカ(・・・かなぁ・・)な日和にもかかわらず、ワタシはなんだか妙に寝不足なカンジの毎日を送っており非常に満たされないものがある。眠いとやる気も出ないしどよーんとしちゃうし、睡眠ってホント大事ですよね!

 もっとも毎日食っちゃ寝ーのワタシ、決して睡眠時間が短いわけじゃーない。なのに寝ても寝ても眠くてすっきりしないのはナゼか!!もちろんそれにははっきりとした理由があるのだが、最近暑いから寝苦しいなんつーわけでもないし夜になると金縛りに襲われて白い影が!などというオカルトなアレでもない。
 そう、わが家でニンゲンがなにかひどい目に遭うといったらたいてい原因はヒトツ。である。猫以外の理由など考えられない。皆無である。
 というわけで、例によって(?)猫のせいで眠りが浅くなっているんです。

 しかも今回の慢性的寝不足状態は「猫ズ」のせいではなく、はっきりとこゆめとカールのせいだ。ヤツらが「エサをくれろー、メシをだせー、ださねばオマエをとって食う!」と秋田名物なまはげのようにワタシの寝ているまわりで暴れまくるのが原因なのである。

 ワタシだっていちおう夜寝る前には期するところ(・・・・)があり、ちゃんとカリカリをざーっと出して「よしっ、今日こそ安眠!」と思ってフトンに入っている。しかしおそろしいことにヤツらの食欲は常にその上を行くのだ。
 パターンとしては午前3時半ごろ、第一回目の抗議活動が開始される。ちなみに「はらへった攻撃」をしてくるのはまず間違いなく食い意地大魔王のこゆめ様だ。かわいいブラック猫がちたちたとやってきて、「うるーん。にゃーん。にゃーん。にゃーーーーん!!」とワタシを呼び、ごんごんずりずりして「起きれー」と訴えては離れるというタッチアンドゴー戦法で破壊の限りを尽くす。さらに、それに便乗したカールが「うるーん」などと合体攻撃を繰り出してきたりするから始末が悪い。

 幸いにして夜型のワタシ、この時間は起きていることも多いため(・・・・・)起きている場合さほどの被害は受けずにすむのだが、常人が眠りにつく時間に寝ていた場合はけっこう悲惨である。その場合まずは必死に無視しようとがんばってみることにしているが、あまりにもうるさいのでほぼ毎回ワタシが根負けして「どよーん」というカンジで幽鬼のように起き出すことになる。

 ああ〜、なぜこゆたんはほんの数時間、朝までの間くらい空腹をガマンできないのだ!
 すおちゃんもアイたろうもこんなふうにエサエサ訴えたりしないぞーー。

 このときさらに悲しいのは、わざわざ起きていったのにたいていお皿はからっぽではないという事実である。確かに僅少にはなっているが、お皿のへりのほうにはまだカリカリが残っているのに、いますぐ新しいのを出せというこのご無体。
 ちなみに起きてるときにエサエサ訴えられた場合は、お皿にまだフードが残ってると補充を拒否させていただくことがある。するとこゆめは「うきゅるーん」と不満そうな声は出すもののじきに諦めて「かりかりかり・・・」と残ったフードを食べやがるんだなこれが。

 オマエ、ホントは残りごはん(?)でもいいんじゃねぇか!!
 そう、ヤツの要求はほぼ100パーセントただのワガママなのである。

 このように第一回目のエサエサ起こしが午前三時半。
 しかしコレで終わりではない。このあと朝までの間、こゆめカール連合軍による恐怖の波状攻撃が繰り広げられるのである。
 一回目のゴハン要求以後、おそろしいことに活動時間帯に突入したらしいこゆめが、たいてい最初の要求から一時間から二時間あとに「もう一回新鮮なゴハンを追加しろー!」というあまりにも横暴な要求をつきつけてきてワタシのまわりで暴れはじめるのがはじまり。そこに「なになに、あそんでるの??」とやってきた野次猫カールがいきなり周囲で遊びはじめる。しまいにはつられてやってきたアイたろうまでうろうろしまくり、時にはワタシのフトンにやってきてしつこく三十往復くらいスリスリを繰り返したりするのである。

 これがうるさい。どうしようもなくうるさい。どんなに眠くてもたたき起こされるくらいマジでうるさいんです。
 こゆめはにゃーにゃー、カールはがさごそ、アイノはスリスリ。
 いや、アイノはかわいいんだけどね。でもアンタしつこいよ。なんで適当にスリスリしたら落ち着いて寝ないんだ・・・

 ちょっと改めて想像してみてほしい。仮にワタシが午前十二時とか一時ごろにぐっすり寝ていたとして、まずは三時半にアクマのこゆめねこがお越しに、いや起こしに来ると。しばらく無視してみるが、あまりにもうるさいのでしぶしぶ起き出してゴハンを追加するでしょ。そんでもう一度寝る。その約一時間後、午前四時とか五時ごろに再びこゆめに襲撃される。ついでに周囲でカールがあばれまくり、アイちゃんが粘着質の甘えに入る。とても寝ていられませんね!

 ね、ね、ワタシが思わずちゃぶ台ひっくりかえしたくなったとしてもムリはないと思いませんか。
 とにかく連続睡眠をことごとく阻害されるんだもん。

 いちばんきついのは、通常睡眠をとったときよりも夜更かしして明け方に寝た場合である。寝入りばなであまりにも眠いので無視したいのだが、とにかくこゆめがしつこい。
 なんでこの子はゴハンのことになるとこうまで熱心なんだ!
 あまりのことに怒り狂いながらも起き出してゴハン皿を見れば、例によってからっぽじゃなかったりするんだからねぇ。こんなとき思わずこゆめへの殺意が芽ばえる。

 そんなに猫攻撃(主にこゆめ)がうるさいんだったら寝室の扉を閉じて猫が入れないようにしてゆっくり寝ればいいもんだが、たまには猫ズに甘えにきてもらいたい♪という非常になまぐさい欲望のためにそれが出来ずにいるワタシであった。

 ・・・なーんだ、結局ジブンで選んだ道なんじゃん。

 ああむなしい。ホントむなしい。さらに言うなら、攻撃されまくるのがワタシばかりでダンナが無傷なのが死ぬほどねたましい。そもそもなんでヤツは起こされないんだ!!!!
 傍若無人にあばれまくるこゆめやカールに比べて、背後でそっと様子をうかがっているだけで決してうるさく訴えたりあばれたりしないスオミ様。あんたはなんていい子なの!!!すおちゃんだけがワタシの心のオアシスです。
 なーんて、意外とすおちゃんが猫ギャング団のボスで、鉄砲玉こゆめやちんぴらあかおたちをひそかに操ってるんだったりしたらコワイ。あははは!

 ・・・・・・・
 すおちゃん・・・ち、ちがうよね・・・?



 危機管理能力
(4月8日)

 うちの猫どもは、どういうわけかまったくお客さんを怖がらない。(除くアイノ)
 これって猫としてはどうなんだろうか。というのも実際に猫と暮らす前に想像していた「正しい猫」の行動パターンは、知らない人がやってきた場合 @とりあえず隠れて様子をうかがう A安全を確認してからちょっと見に行ってみる B問題なければ無視する。 ・・・というようなカンジだったし、各方面でお話を聞いたり読んだりするにあたってもその考えはほぼ正しいものであるかと思われた。

 しかしその想像はスオミがやってきた直後にきれいさっぱり打ち砕かれた。そして猫が増えるたびに新たに打ち砕かれ続けているのである。(除くアイノ) なにしろうちの連中は全然隠れないどころかめちゃくちゃ物見高くて、「なになに、ダレが来たの??」と早々にチェックを入れに来たりするんだからもう。(除くアイノ。しつこい)

 特にスオミとこゆめがひどい。「ぴんぽーん」と呼び鈴が鳴ろうものならすぐに「きゅぴーん!」となって率先して玄関に突撃してしまうので、集金のときとか宅配の受け取りのときなんかはっきりいってジャマでちょっと困る。
 ではいつもごろごろゴキゲン小僧のあかおはというと、これがモノに動じないというか気にしないというか、誰かが来ようと来なかろうと特に歓迎もしないかわりに逃げもしない。我々が出かけようとするときはいつも「えっ、どっかいっちゃうの?どこいくの??」とトコトコついてきてお見送りしてくれるのだが、どうやらうちにやってくるものについてはあまり興味がないらしく、客が来ようとワタシが帰ってこようと大抵はいつもどおりでろーんと寝ているのみでお迎えにも来てくれないというのはなんだかちょっとアレだ。
 もっともアイノのように「ぴんぽーん」と鳴った瞬間に逃げ場を求めて小動物のようにおびえて走り去るよりは数段マシであろう。どうせうちのオトコどもなんてこんなもんさ。ふっ。(←達観)

 まぁさすがに突然十人のお客さんが来たときはスオミもこゆめもびっくらこいておびえていたようだが(・・・)、基本的にはヤツらの辞書に「知らない人を警戒する」という文字はない。作業服愛好家であるこのブラック姉妹がこれまでに歓待した集金のおじさんおばさん宅配のおにいさんなどは数え切れないほどであり、作業を阻害した工事関係の人や引越し関係の人なども入れるともうどれほどのご迷惑をおかけしたかわからない。皆さん、その節はどうもすみませんでした・・・

 このように人を恐れずなつっこいのは一見美点のようにも思われるが、ちょっと待て
 やれピッキングだ強盗だとかまびすしいこのご時勢、いったいこいつらはこれでいいのだろうか。

 もし我々の留守中に悪い人が入ってきちゃったりしたら、こんなに無防備に「だれだれ??」と見に行くのは危ない。キケンすぎるではないか。
 なにか盗まれるくらいで済めばいいけど、猫ズになにかあったらどうするのだぁぁぁぁ!!

 っていうか、ウチに盗んでカネになりそうなものなんてはっきりいって何にもないような気がする・・・貴金属も美術品もあるわきゃないし、現金も全然置いてない。テレビなどの家電品もけっこう古くてガタが来はじめてるカンジだし、いいとこプレステ2とパソコンをかついでいって質入れするくらいだろうか。

 ・・・・・・
 うちって、けっこう貧乏だったんだ・・・・・・!!

 軽くショックをうけつつ改めてよーく考えてみても、やはり我が家で一番貴重なものは絶対に猫ズだ。すおちゃんはワタシによる本人評価額3億円だし、こゆたんも本人評価額2億8千万なのである。ちなみにこの微妙な違いはいちおう長女へのヒイキの証なのである。あ、あかおとカールは300円くらいかな。(・・・・) ではオープンザプライス!・・じゃなくってぇ!全然そういう話ではないってば。

 とにかく猫ズになにかあったらお金ではすまないのである。プレステとられてもまた買えばいいけど(買うのか・・・)猫ズにはなんとしても無事でいてもらわなくては困る。困るというコトバでは表現しきれないくらい困る!

 そのような不慮の事態まで考えに入れた場合、誰にでもフレンドリーなあかおやスオミやこゆめより、誰にでもびくびくなアイちゃんのほうがぐっと生存確率が高くなるのではないか。たぶんヤツなら、知らない人が入ってきた時点で脱兎のごとく逃げ出してベッドの下か何かにもぐりこんで死んでも出てこないこと間違いナシである。我が家の猫ズの中では飛びぬけた危機管理能力の持ち主といえよう。
 なにしろアイちゃんときたら、ワタシやダンナが「ただいまー」と帰ってきたときでさえとりあえずびびって逃げまどい、おしりをひょこひょこさせつつ物陰に隠れようとする元祖ばかばか猫なんだから・・・アンタまだワタシがわからんのか!!いつもあんなに甘えるくせに、なんで外から帰ってきたときと出かけるときだけ「びくびくっ!」と逃げるんだろう・・・しくしく・・・って、やっぱPTSDかしら。しーん。

 アイノはいくらなんでもおばかすぎる、いやびくびくすぎるので比較対象にならないとしても(・・・・)、やはり物騒な現代社会においてはある程度の警戒心は絶対に必要!うちの猫ズ(しつこいようだが除くアイノ)にも、知らない人がきたらちょっと隠れてみるくらいの知恵をつけてもらいたいと切実に思う今日この頃であった。

 あ、その前に防犯対策ばっちりすればいいのか。なるほど!とりあえずワンドアツーロックってことで。



 凝り性は遺伝するか
(4月9日)

 これを書いている今現在、すでに外はほんのりと明るくなっていてこゆめは「メシー」と叫んでいるしスオミとアイノは「ずだだだだ」と廊下を爆走している。
 つまりこれは「我が家に朝が来た」という状態を如実に示しているのだが、自分ちとはいえなんだかうるさくてイヤなご家庭だとしみじみ思う今日この頃である。ああ、あかおもそんなに暴れて。あんまり走るとご近所迷惑だからね・・・おとなしく外でも見てなさい。
 で、なんでこんなヘンな時間に起きているかってアナタ、そりゃ結局ゲームにはまったからに決まっている。

 そうなんですよ聞いてください!ついこの間(心ならずも)並んでまで買ったというのに、既プレイの他機種版の移植だった!!とさんざんショックをうけたうえすっかり脱力して数日間ほっておいたあのスパロボを、今ごろになって結局徹夜でやってるんです。
 では結局なにか違いがあったのかというと、少しはありました。いくつか新ユニットが加わったのと、武器やステータスの設定が微調整されてるのと、敵の強さがちょっぴり変わってたりとか。「熟練度」パラメータも増えてるし。

 でも(今のところ)シナリオは一緒だけどね。もろに知ってる話だし、マップも一緒。おかげでワンダースワンのときの攻略本が役に立つ役に立つ!
 ・・・・・・
 バカですねー!!

 いや、我ながらホントばかだと思うんだけどね。やっぱしシミュレーションはハマりますよね。まあつまり、ワタシはおそらく何事にもすごーーーく凝るタイプなのである。いわゆるオタクの素質十分!っていうか、すでにオタクかもしれない・・・昔見た少女漫画カルトQ、ホントに全部答えられそうだったし・・・・・・

 時々不思議になるのだが、こういう「物事に凝る」「凝らない」っていう性格はどこから来るのだろう。やっぱし遺伝子の塩基配列にしっかり刻み込まれているのか、それとも後天的なものなのか。
 というのもうちのダンナはほんとうに物事に凝らない性質で、ワタシのようなヤツから見るともうフシギでフシギでしょうがないのである。たとえばダンナ、学生時代にドラクエ2を借りて数時間プレイしたことがあるそうなのだが、やってるときは「これはおもしろい!」と感じたという。そりゃそうだ、実際アレはおもしろいもんね。
 ところがダンナは「おもしろいな」と思ったからといって「なにがなんでも続きをやりたい!絶対にクリアしたい!」とは全然思わないらしいのである。

 これがワタシのような大脳皮質が発達してなくて抑えのきかないクズ人間には全く理解できない。おもしろいゲームがあれば徹夜したって続きをやりたいし、家にファミコンがなければ買ってきてでも遊びたい。西に欲しいCDあれば即買わずにはいられないし、東にかわいい三毛猫あれば行って「うちにくださいくださいください!!!」と叫ばずにはいられないのである。

 あれっ、なんかちょっと話が違うかも。・・・っていうか、すおちゃんってこんな安易なばか考えでウチに来ちゃったのかな。・・・・・・来ちゃったのかも・・・ゴホゴホ。
 そ、それはおいといて。

 とにかく「コレはいい!」と思ったらとことんハマるワタシにとって、ダンナのような人間はあまりにも謎だ。この例でいえば、結局ヤツはドラクエ2を先輩の家でほんの冒頭遊んでみただけで、以後まったく触れていない。うーん、最初の数時間か・・・それじゃもしかするとどうのよろいだって買えたかどうかあやしいところである。ぬののふくたびびとのふくがいいところであろう。ああもったいない。あんなに面白かったのに。

 このようなワタシとダンナの性格の違いはどこからくるのか!というか、この件に関しては自分についてならばすごーーく心当たりがある。ありすぎるほどある。つまりワタシの母は異常なほどの凝り性なのである。

 実は母(B型・体育会系)は最近急激にパソコンにハマりまくっており(注:そのパソコンはワタシが猫毛とともにお届けしたものだったりする)、おかげで近頃のワタシは毎日3回くらい「メールに画像が添付できない」とか「○○という項目がみつからない」とか「ファイルの保存の仕方がわからない」とかいう電話に対応しなくてはならないという因果な目に遭っているのである。これがホントの「親の因果が子に報い〜」だね!(←?)

 ああ、なんてことだ。こんなウィンドウの最小化の仕方もよくわかんない超初心者のコール対応させられるくらいなら、仕事で「NICが認識できない」とか「SCSIの設定が」とかいう電話とってるほうが28倍はラクだ(当社比)!

 おかげでしみじみ実感してるんだけど、ホントたいへんそうですね、N○Cとか富○通とか初心者向けパソコンのメーカーさん。毎日こんなカンジの電話ばっかり山のように来てるのかと思うとナミダを禁じえません。よよよ。

 さらに文句を言わせてもらえば、ウチの母ときたら何回電話かけてきても「メールがどうだこうだ」「デジカメがどうだこうだ」と前置きもなくストレートにパソコン関係の対応だけを求めてくるのみで、雑談はおろかワタシの誕生日にもおめでとうの一言もありゃしねえのである。まさに猪突猛進、目的だけに突っ走る異常な凝り性の母を持った娘は微妙に不幸といえよう。べつにいいけどね、もう「めでたいわぁ!」ってトシでもないしね。でも休みの日の早朝とかに電話してくるのはやめて。

 あまりそう考えたくはないが、狂ったようにひとつのことにのめりこむ母を見ていると「ワタシの凝り性のルーツももしかしたらこのへんにあるのかもしれない」・・・と血の気が引く思いである。まさに呪われた血ではないか!

 このようにしてワタシは「凝り性は遺伝する」という仮説を立てるに至ったのであるが、ココでひとつ重大な問題が生じてしまった。
 つまりこの理論でいくと必然的にダンナのお母さんは淡白なタイプでなくてはならないことになるのだが、よく調査してみると困ったことに(?)実はヤツのお母さんもけっこう凝り性らしいのである。以前ファミコンごとダンナ実家に譲り渡したテトリスにしっかりハマった過去があるらしく、深夜まで相当やりこんだためにかなりの腕前だというウワサである。(・・・・)

 これはいかん。このままではワタシの素晴らしい(←どのへんが・・・?)仮説が成り立たないではないか。やっぱり後天的要素は大きいのかなぁ・・・

 って、ちょっと待った!
 父親の存在をきれいさっぱり忘れてた。・・・
 わ、わすれるなよ。ごめんなさい世の中のお父さんたち。

 ちなみにうちの父は特に凝り性ではないが、ダンナの父はどうだろう。あんまり凝り性には見えないけどよくわからないので要調査だ。

 かくていきなり結論が出なくなってしまった(・・・・・)が、猫だってばかばかな性格が父から遺伝したりブラックな性格が母から遺伝したりするわけだから、ニンゲンだって外見のスペックだけじゃなく性格や嗜好も遺伝すると考えていいのではなかろうか。遺伝子って神秘的だなぁ。(すでに遺伝すると決めてかかっている)
 この件については今後も研究を推し進めていきたいと思う三毛総研であった。(←なんの団体?)



 どらねこ登場
(4月10日)

 皆さん、昨日の晩御飯のおかずは何でしたか。
 べつに「突撃!となりの晩御飯」でもないのになぜこんな書き出しなのかというと、過去に一度も前例がなかったという脆弱な理由でうっかり油断しきっていた我々がついにやられてしまったからだ。
 なななんと我が家に、伝説の「おさかなくわえたドラねこ」が出現したのである!!!

 事件が起きたのは昨夜のことであった。
 テーブルの上におかずとごはんを並べて、最後に台所に味噌汁取りに来てくれたダンナが戻ってみればあら大変。
 ちょっと目を離した数十秒(推定)のうちに、夕飯のおかずの一品であったいいカンジにおいしそうな鮭切身(甘塩)がワタシのお皿の上から消えていたのである。「うわあ、やられたぁ!」というダンナの声に何事かとあわてて見にきてみれば、テーブルの下でシアワセそうにシャケをあちあちはむはむ食っている家庭内キタキツネの姿が・・・!!

 うわあ、やられたぁ!!

 っていうか、それはしょっぱいから食べちゃダメー!とあわててとりあげて回収したが、よく考えてみたらこんなアホあかおの健康を気遣うまえにびしっと一発教育的指導をするべきではないかと思い直したワタシは、台所から取って返して「このばかねこー!ダメでしょダメでしょダメでしょ!!」とあかおの首根っこ押さえつけてぐりぐりとおしおきした。
 でも絶対順番が間違ってるっていうか、見た瞬間「コラー!」じゃなくって「食べちゃダメー!!」と叫んでしまったあたり我ながら猫にあまいなぁと思う。そもそも塩鮭だったから速攻とりあげたが、もしお刺身とかだったら「ただ捨てちゃうよりマシだし、好きなだけお食べ・・・」と食わせてやったに違いない。ちょろまかしたおかずを結局食べさせてやったんじゃしつけ効果ゼロである。
 いや、その後激怒巨列と化してめちゃくちゃ怒り狂ったから、ワタシの剣幕をおそれた猫全員どこかにいっちゃって数時間帰ってこなかったけど。なんかダンナもおびえてたけど。・・・・・・

 なんでダンナにまでこわがられないといけないのか、なんとなく釈然としないものがあるが、まぁそれは置いとくとして。どういうわけかこれまでうちの猫ズは、夕飯のおさかなにほとんど興味を示したことがなかった。焼き魚とかお刺身がどうのという以前に生のおさかなにもカケラも興味を示さないという、猫としてはかなーり間違った連中だったのである。
 おかげで我が家では、夕飯のおかずをテーブルに並べたあとでニンゲンがふたりとも中座してもだいじょうぶ!という固定観念があり、家庭内ケモノたちにまったく警戒していなかったことは否めない。つまり半分は人災である。備えあれば憂いナシ、事故が起こったときこそ日頃の体制を見直して深く反省し、速やかに対応するのが正しい企業のありかた!謝り方がヘタすぎるぞみ○ほの社長!事件を起こしたあとの社長の発言ヒトツであそこまで追い込まれた某スノーブランドのことを忘れたか!
 ・・・っていうのは全然関係なくて。関係ないけどつい語りたくなってしまうぞ。あれだけの銀行がみっつ揃って、何年も前からわかっていたシステム統合にここまで大失敗するってのはいったいどうなってるんだろう。意味不明である。ワタシも大昔に銀行がらみのシステムを担当してたことがあるからよくわかるのだが、銀行のシステム部ってのは一瞬もマシンを止めちゃいけないってんでどんな小さなシステム更新のときだって慎重の上にも慎重を期すもんだ。なにをどうやったらこんなことになるのかホント不思議です。きっとシステム部のエライ人が責任とって飛ばされるんだろうな・・・って、だからそれは関係ないんだってば。

 とにかく我が家はどろぼうにゃんにゃんズ予備軍に対してあまりにも無防備、あまりにもうかつであった。テーブルに魚を置いた状態でふたりとも目を離すなんて最悪だった!(自己批判)
 今回の事件発生を深く反省すると同時に今後は万全な警備体制をとり、このような事故の再発防止に努める所存である。(お役所的答弁)

 でも・・・・・・
 ホントに今までは平気だったんだもん・・・しくしくしく。(←だからその油断がイカンのじゃー!)

 ああ、これでやっと正しい「猫のいるご家庭」の姿にまた一歩近づいたのね。
 でも全然うれしくないのはナゼ?

 半分人災だということを認めながらも、つやつやととってもうまそうだったシャケを思い出してつい「このやろう、今日は絶対甘えさせないぞ!ヒザなんか乗らせないそぉ!こっちくんなーーー」とあかおにつらくあたってしまうワタシであった。こゆめならずとも、食い物のウラミはかくも大きいものなのである。
 猫とお住まいの皆様もじゅうぶんご注意ください。・・・いわれなくても普通ぜったい気をつけてると思うけどね。ウチ以外は。しくしくしくしく(声もなく泣いている)



 落し物の行方
(4月11日)

 今日は勇気を出してみ○ほ銀行に記帳に行ってきた。
 ・・・どうでもいいけど、どうしてワタシの使用しているFEP(日本語変換システムのことです)は「ゆうき」と打つと最初に「幽鬼」を出してくるんだろう。前にもこんなことがあったような気が・・・っていうか、なんで幽鬼の使用頻度が勇気より高いのだ!!!こんなおそろしい字を必要とした記憶はあんまりないぞ!(つまり少しはあるらしい。笑)

 で、記帳の結果はというととりあえず二重引き落しとかはされてませんでした。でも間違えて百万円くらい振り込まれてないかという淡い期待もはかなく消えてしまった今日この頃。ふっ。人生こんなもんだよね。(←?!)

 かくして、ほっとしたんだかがっかりしたんだかよくわからない気分で家に帰れば、いつものようにお迎えにきておなか出してあまえる三毛猫ちゃんと、しっぽぴんぴんでスリスリしてくれるブラック猫ちゃんと、居間のまんなかで「ん?」とねむそうな目つきでこっちを見るぽへーっとしたあかねこちゃんがいるのであった。最後のいっこはあんまりうれしくないけど、お迎えシスターズは素直にかわいくてうれしい。ああ、猫といっしょのおうちってやっぱしイイ!
 そしてそんなシアワセ気分をご丁寧にもぶちこわしてくれるのが、「きゃー、きゃー」とわたわた逃げまどうしろねこちゃんであるのもいつものことである。ああ、アイノくりたろうといっしょのおうちってなんだかむなしい。

 しかし今日のワタシはそんなのんびりした感慨を抱く前に「ん?」と違和感を感じた。
 いまアイノの後姿がなんかヘンじゃなかった?
 見た画像を反芻して脳内ズームしてみる。アイノの後姿。へろーんと情けなくたれたしっぽ。もさもさのケツ。
 そ、そのしっぽの陰でゆれているアレは・・・
 黒くて3センチくらいの長さで毛にくっついていてぶらぶら揺れていたあの物体はぁぁぁぁ!!!

 まぎれもなくウ○コであった。(・・・・・・)

 毛の長い猫を飼ってるかたなら一度は経験があると思うが、長毛の猫っておしりがもさもさしてるから、ときどきこんな失敗がありますよね。ぽとんと落ちるべきものがこう、毛にくっついてぶらぶらと。たいていの場合すぐに「あーっ、おみやげつきだ!」と気づくので速攻回収すればすむことなのだが、対象がアイノとなるとちょっとばかり話が面倒だったりする。なにせアイノは究極に並外れてびくびくな小動物猫なのである。ウサギさんよりよわっちくて、ネズミさんよりかよわくて、リスのようなまっくろな目で「ぼくをたべないでぇぇぇ」とおびえて逃げ回る、それはそれはなさけない猫なのである。

 それだって普通にしてるときに発見したんならそんなに警戒してないからまだともかく、帰宅直後とか出かける直前というのはアイノがもっともナーバスになるときだったりするので話はさらにややこしくなる。
 こんなときのアイノをつかまえるというのは、ほとんど家庭内狩猟大会というか家庭内ウサギ狩りというか、とにかく非常に困難を極める作業なのである。

 まいったなぁと思いつつテキを油断させるためにとりあえず平静を装っていると、「あ、もうでかけないんだ。ぼくをこわいところにつれてったりしないよね」というカンジでぺったぺったとアイノが近づいてきた。

 よしっ、チャーンス!!
 とはいえ、ブツのホカホカ度もわからないのに素手でつかむのはあまりにも哀しかったので、急いでティッシュ一枚ひっぱりだしてがしっと問題のブツを回収!

 ・・・しようとしたら、アイノが「ぴょーん!」ととびあがってしまった。
 「きゃーー、やっぱりぼくをたべちゃうんだ!いやーん。たすけてたすけてー」というカンジ・・・というよりもむしろ捕食される動物が本能のままにただ必死で逃げるといった風情でアイノはすごい速さで廊下の奥に逃げていってしまった。

 いつものことながら、ホントになさけなくてナミダが出そうな光景である。
 アイちゃん、キミの前世はぜったいにウサギネズミだ。

 そのときの爆発的な疾走の勢いでおしりにぶらさがったブツが激しく揺れ、もう少しで落ちそう!という感じになってきたが、そのままアイノはダンナの部屋に飛び込んでいってしまった。
 やっぱりティッシュを使おうとした微妙なタイムロスがいけなかったのだな。次回への反省点である。いや、反省はするけどやっぱりあんまり素手ではつかみたくないなと妙に冷静に考えるワタシがいたことも事実である。(・・・・・)とにかくこうなったら少し待つしかないので、しばらくアイノとアイノのケツにぶらさがったブツのことは忘れて普通にしていたのだが。

 どのくらいたったころだろうか、正直ワタシもあのウ○コのことは忘れかけていたころ、目の前に「ぺったぺった」と運動神経わるそうな歩き方でアイたろうがやってきた。脳みその容量がちっちゃいので、さっき逃げまどったことなどもうすっかり忘れてごろごろいいながらアタマをごんごんぶつけて甘えている。

 アイちゃんはホントにおばかちゃんでかわいいねぇ。
 さて、それじゃ落ち着いてさっきのアレを回収しましょう。

 ところが!!!
 どういうわけか、すでにアイノのおしりには何もついていなかったのである。
 そのときワタシの脳裏に、今にもぽとっと落ちそうに激しく揺れていたブツの姿が鮮やかに浮かんだ。っていうかそんなものあんまり鮮やかに思い浮かべたくない。どうやらアイノ、逃げまどいながらウチの中のどこかにアレをぽとっと置き忘れてきちゃったらしい。

 イヤーーー!!!
 アイちゃん、どこに落としてきたのぉぉぉ!!

 ワタシはとりあえずアイノが潜伏したと思われる部屋の床を目を皿のようにして捜索したが、どこにもアレは落ちていない。しかしアイノがトイレでじゃーっと流したという事実もないのだから、絶対にアレはどこかに落ちているのだ。そして人知れず異臭を放っているはずなのだ!

 ああ〜、長さ3センチ、直径1.5センチ(推定)のウ○コはいったい我が家のどこに!!

 ワタシの予想ではベッドの下がきわめてあやしいような気がするのだが、さすがに重たいベッドをずらしてまでは確認できなかった。人知れず猫が貯蔵するものとしては、ペットボトルのキャップ以上にイヤ感漂う物体だと思いませんか。・・・
 っていうか、ちゃんと探そう・・・忘れなかったら(おいおい)週末にでもベッド動かしてみるか。しくしくしく・・・って、 昨日の日記も最後で泣いてたように思うんだけど、つまりワタシって毎日猫に泣かされてるのか。しくしくしくしく!!!(←やけくそ)



 監禁未遂
(4月12日)

 こんにちは。学習能力が欠如していることにかけてはアイノ以下のわたくしがお送りする今日の日記です。
 なんだか自虐的な書き出しだが、それも無理がない。だってだって、以前あれほどひどい目にあっておきながら、そして鬼のように怒り狂っておきながら、またまたやられてしまったんだから。
 そう、猫による監禁事件の再発である。

 依然として常人とずれまくった生活時間を送っているワタシは、主に深夜および早朝と午後に活動している。ほとんど野生動物のような生活だが、これがけっこう動物的なワタシには快適というか(・・・・)テレホタイムも有効活用できるというか、不健康なりにいいカンジにはまっているのです。
 しかしそんなワタシといえども一応人間社会で生きているので、さすがに猫のように日中ずーーっとごろごろ寝ているというわけにはいかない。最近のパターンとしては、午前中惰眠をむさぼってから午後に「でろーん」と起き出してきて活動を開始することにしているのだが、これなら銀行も郵便局もお店も開いているので安心である。(・・・・・・)

 事件が起きた昨日も、いつものように一時半ごろ起きてきて「さて、銀行いって買い物してくるか」と出かける準備をしていた。よく考えてみるとおとといも記帳のためにみず○銀行に足を運んでいるのだが、ホントに記帳しかしてこなかったので今わたしはとっても貧乏なのである。昨夜なにげなく確認したら、なななんとワタシの財布の中には二千円ポッキリしか入っていなかった。すごい迫力だ。このままでは週末に飢え死にしてしまうので、とりあえずお金をおろしてこないといけない。(な、なさけない・・・)

 ところが、「用事があって外出したい!」というときに限ってまたスオミ様がごろごろに甘えてきちゃったりするもんなんですよね。なんだか知らないけどすおちゃんが「みゃーーん」とハイソプラノで話しかけてきたかと思うと、ごろごろのもみもみでワタシのヒザに乗ってコテンと寝てしまった。

 (最近毎日のようにやってくれるけど)あのシャイなスオミ様がこんなに甘えてくれるなんて!
 (べつに珍しくもなくなってきたけど)こんなことされたら動けるわけがありませーん!

 このように猫飼いの家にはニンゲンを拘束する罠がつきものだったりするのだが、ニンゲンが飢え死にしたら猫ズもこまると思うのでここはひとつ心を鬼にして出かけなくてはならない。っていうかホントは明日でもいいんだけど、せっかく外出の準備したんだしやっぱり初志貫徹だ。よし、すおちゃん!
 すおちゃん・・・
 すおちゃぁぁぁん!!!
 アンタはなんてかわいいの!!(←ばか)

 すみません、やっぱりどかせませんでした。

 おかげさまで今日もいつものように三十分以上時間をロスしてしまったが、やっとすおちゃんがヒザから降りてくれたので今度こそ外出だ。おっと、そのまえに、オカルトのようにびっしりと服についてしまった猫毛をとって。(・・・・・)
 じゃあいってきまーーす!

 ・・・・・・・
 あれ?
 なんでカギがないの???

 そうなんです。全然懲りてないワタシは、いまだに玄関の靴箱の上に無造作にカギを置いていたんです。
 だってだって、今はもうヒツジさんのキーホルダーつけてないし!鈴もついてないからチリチリいわないし!だいじょうぶだと思ったんだよおぉぉぉ。
 ワタシがどこかに置き忘れたのではない証拠に、棚の上に飾ってあったちび招き猫(黒)が倒れている。この上で猫が遊んだ証拠である。
 余談ながらこの招き猫が倒れているのはたいへんまずい。おそろしいことに、この子が落ちてたり倒れてたりしたときには、大抵ダンナが会社ですごいアクシデントに見舞われたりひどい目にあったりとロクなことがないのだ。そのため黒猫ちゃんには常に丁重な扱いを心がけており、いつも赤いざぶとんの上にお座りいただいてるという曰く付きのアレだったりする。
 そのアレが倒れているのを発見したワタシは「うわっ!」と叫んであわててお起こししたが、すでに数時間倒れていたと思われるのでもう手遅れかもしれない。今ごろダンナは・・・・ さらに不吉なことに、川崎大師でもらってきた厄除けのお札まで床にぶち落とされていたことも付け加えておきたい。合掌。

 黒猫ちゃんの置物はともかく、カギがなくなってしまったという事実はワタシをうちのめした。
 二回目かぁ。かんべんしてくれよぅ。
 特に今回のはオートロック兼用のマスターキーのひとつなので、以前カギ屋さんで複製しようとしたら玄関は開くけどオートロックが開けられないものしか出来なかったという「コピー不可」のカギなのである。なくなっちゃうとすごーく困る。マジで困るので前回同様、「きーーっ!」と怒り狂いながら家中探し回ったがやはりみつからない。がーーーん。

 すっかり脱力してしまったワタシは、いっそのこと外出自体をあきらめてしまおうかとも思ったが、前回と違っていちおうココはじぶんちなのでもうひとつマスターキーを持っていることを思い出した。しょうがない、とりあえずそっちを使うことにしよう。

 しかしどこにしまったかよく覚えていなかったので、まず「ここだったかな?」とクローゼットを開けてカギを探したがそこにはない。じゃああっちかな、とぼんやり考えながらばたんとクローゼットを閉めたときにさらなる事件が起こった。しらないうちにすおちゃんがクローゼット探検に乗り出していて、閉めた戸にしっぽのさきっちょがはさまってしまったのである。

 うわあ、すおちゃんごめーーん!!

 あわてて開けたが、スオミ様は「ひどいひどい、いぢめられたぁあぁ!」とだだーっと居間のすみっこまで逃げてしまい、お客さんが来たときにアイノが隠れて固まる定位置である籐椅子のうしろに駆け込んでしまった。「すおちゃあん!」と呼んでも、椅子の陰から顔をはんぶんのぞかせて「・・・・・・・」と不審の目でワタシを見るのみである。

 そ、そんなぁ。さっきまであんなにごろごろでもみもみであまあまだったスオミさんにきらわれてしまうなんて!!!

 べつにアイノやあかおのしっぽなら踏んづけてもはさんでもたいしてココロは痛まないが(←ひどい)、スオミ様は違う。最愛のすおちゃんに「ぎゃ!」なんて声を出されたり不審の目でみられたりするのは悲しい。悲しすぎる。
 ちなみにこれがこゆめだと、完全にへそを曲げてしまって謝っても謝っても当分許してくれないことは確実なので、悲しいとかそういう問題ではなくなる。以前まちがって蹴りそうになったら、べつに直撃したわけでもないのにすねまくって数時間許してくれなかったという前科があるので、こゆめ様の扱いには注意が必要だ。

 とにかく!
 大事なカギをなくしたうえにスオミさまにまで嫌われて踏んだり蹴ったりのワタシは、予備のカギを使ってさびしく銀行へと向かったのであった。これも黒猫のたたりだろうか。

 そういえば、帰宅したダンナに「なにか不吉なことが起きなかった?」と聞いたところ「きょうは別になにもなかった」という返事がかえってきたんだよね。あれっ、おかしいなぁ。黒猫ちゃんが倒れてたのに。 ・・・・・・これってやっぱり!!
 ワタシにきちゃったってことなのか、不吉な出来事が。がーーーん。

 でもまぁ、すおちゃんにはすぐ許してもらえたからいいや。すおちゃんとワタシの間には愛があるもんね!こゆめなんかとは違うよね!・・・ってつまり、こゆめとワタシの間には愛はないということか。それはそれでがーーーーーーん。



 無理なく修行できます
(4月13日)

 皆さんおはようございます。ただいまの時刻は午前4時15分です。よいこのみんなは寝ている時間だね!でもうちの猫ズはなんだか走っているぞ!みんな悪い子だという証拠だね!(←?)

 こんな時間に眠い目をこすって更新しているのにはもちろん理由がある。って、ときどき普通にこういう時間に更新してるけど。あははは。

 日中それなりに睡眠時間があれば、このくらい全然宵の口(そうか!?)なのだが、今日はあまり寝てないうえに明日はちょっと用事があってちゃんと起きないといけないという事情があったりする。それで実は一度早い時間に寝たのだが、鮭・・・じゃなくってかっくらって帰ってきたダンナがつけたテレビの音に反応して1時半ごろに目が覚めてしまった。だって、深夜にブルックナーやってるんだもん(笑)。

 某国営放送オケの定期だけならまぁちらっと見てもう一度寝ちゃうところだったのだが、なぜかそのあとチェリビダッケのロマンティックが続いているとはなんの罠?しかもこの演奏って初めて見るやつじゃん!がーーーん。(今日は寝ぼけているせいかオタクな話題で申し訳ありません)
 しかしコレを最後まで聴くと午前4時になってしまう。それはちょっとアレなので、とりあえずビデオに入れて明日ゆっくり見よう!と考えていそいそとテープを用意したのだが、そこでいきなり誤算が生じた。どういうわけかテレビのチャンネルを「ビデオ」に合わせると強烈なノイズが入ってしまうのである。

 なんだこれは!?

 雨雲でも影響してBS自体がちゃんと受信できてないのかと思い、あせって再度「BS11」チャンネルに戻してみたところやはり全然ノイズのないキレイな音声が流れているではないか。メダパニがかかったようにこんらんしたワタシはもう一度チャンネルを「ビデオ」にしてみたが、やはりビデオを介したときだけ音声が激しいノイズ混じりになってしまうことが判明した。がーーーーん。
 一縷の望みを託してためしに少しだけ録画して再生時の音がどうなるか確認してみたが、やっぱしざーざーだ。大雨状態である。

 こうなれば原因はヒトツ、やれLDだCSだビデオだとぐっちゃぐっちゃにフクザツに配線されている我が家のテレビ回りの環境に何かが起こっている。そして我が家で何かが起こるときはほぼ100パーセント猫がらみだ。そういえばこの間こゆめがするするとテレビのうしろに入りこんで暖をとっていたなぁ・・・いちおうテレビの裏に猫が入れないようにスペースはせまーくしてあるのだが、こゆめはすごくちっちゃいから、その気になれば大抵の隙間にはするっと入れちゃうのである。

 あのとき何かが起こったに違いない!!
 しかし今更そんなのを調べて直している時間はない。だってあと3分ではじまっちゃうんだもん。!!
 だめだぁ、いろいろ考えてるヒマはなーい!!!

 この場合ワタシに残された道はひとつだった。すなわち、リアルタイムで全部視聴いたしました。ねむいよう。でもおもしろかったよう。なんてデタラメでうさんくさいんだチェリビダッケ!でもナゼそれがこんなにイイんだ!

 というわけで、4時までブルックナーを見まくったあとにコレを書いています。わたし何やってるんだろう・・・

 猫飼いの家庭とは、このように「しらないうちに家庭内にウ○コを貯蔵される」「しらないうちにカギを隠される」「しらないうちにビデオの配線をいじられる」等々、数々のご無体を甘んじて受け入れなければならないものであり、それら全てを宗教的諦念をもって赦すという崇高な行為を日々要求されるのである。つまり毎日修行してるみたいなもんですね!
 そこらへんのあやしい宗教に入信するより、猫のいっぴきも飼ったほうがよっぽど人間修養にもなるし気持ちはなごむし猫愛は爆発するしで(←?)、毎日ムリなく楽しく修行できると思う。

 でも「あなたも猫と暮らして毎日ムリなく楽しい修行を!ココロ汚れきったアナタも一週間でこんなに悟りが!」って、なんだかあやしいダイエットグッズの販売広告みたいだなぁ。

 それでは皆さんもご一緒にレッツ修行。さあ、今日も猫のご無体を赦して悟りをひらこう!

 でもワタシはまだ修行が進んでなくて人間が出来てないから、実行犯を示す明らかな証拠があった場合はまず怒り狂うことにしているけどね。(・・・・・)
 いいじゃん、怒るくらい!ちょっとくらいキーキーいわせてくれよぅ。しくしくしく

 もっとも今回は「猫が配線をどーにかした!」という明白な証拠もないし、悪事を叱るときは現場を押さえないとあんまり意味がないので、ただワタシの気分がブルーになっただけ誰も怒られませんでした。犯人がこゆめだということは状況証拠から見てほぼ間違いないと思うけど。あー、今の演奏は保存版にしたかったな・・・

 こうした事情で、ただいまワタシ的本日の営業時間を大幅にオーバーしておりますので、きょうはこれにて失礼させていただきます。ホントはこんな話書くつもりじゃなかったんだけどつい勢いでこんなことになってしまったので、元々書こうと思ってた話はもし忘れなかったら明日か明後日にでも。

 あーあ、いまの4楽章すごーーく良かったな。・・・・・・



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