過去の日記置き場です。
      いちおうしばらくは置いときます。

  最新の日記へ 

過去の日記インデックスへ


2000年1月後半の日記

やっぱりお正月はコタツでみかん。


1月17日(水): ドとレとミの音が〜出なーい♪

1月18日(木): 猫のコレクション

1月19日(金): 職安にはドラマがある

1月20日(土): み、見てしまった!!

1月21日(日): 猫がしゃべったら?

1月22日(月): 続・魔性の女こゆめ

1月23日(火): 季節はずれのカイダン?

1月24日(水): 季節はずれのカイダン・Part2(話題と無関係な写真つき)

1月25日(木): こゆめの受難

1月26日(金): 炸裂!見栄パワー

1月27日(土): 出世猫アイノ(アイノ君近影つき)

1月28日(日): ジャンプ観戦!(ばかばか報道写真多数)

1月29日(月): こゆめの悪食

1月30日(火): カノッサの屈辱

1月31日(水): スオミの寝相(証拠写真?つき)


 ドとレとミの音が〜出なーい♪
(1月17日)

 クラリネットが、じゃなくってキーボードがこわれちゃった!!!
 ・・と青くなる事件がたったいま勃発した。

 この日記を更新するまえに、このままだと1月分の日記のページがあまりにもでかくなるなぁ・・と思ったので「1月前半」「1月後半」に分けましょう!と考えた。
 その作業をやってる途中であやしい現象が出たのだ。
 なぜか数字の「2」が入らない。
 あり?あり??「1」は入るのになんで?間違ってInsキーか何か押したかなぁ。いや、押してないや。
 ためしにテンキーで入れてみたらあっさり入ってしまった。
 この時点で非常にイヤなカンジがしてきたが、まぁ入れたい文字は入ったわけだし、ここはとりあえず過去の日記ファイルに名前をつけましょ、と思ったら。
 こんどは「A」のキーが効かないではないか。
 げげ。
 これは、近い。近いよ。(いや、キーボード上の位置関係がね。近いでしょ)

 ためしに周辺のキーをだーっと試してみたら、なんと「S」も「W」も入らない。ローマ字入力をされるかたならお気づきでしょうが、このへんのキーの使用頻度は非常に高いのである。「A」とか「S」が使えなかったらそりゃもう使い物にはならんのである。
 「Q」とか「Z」は入るのに〜。っていうか、そんなキー使わんわい!
 でもこのへんが使えれば、もしも「ウルトラQ」とか「パンシロンZ」って打ちたくなっても安心ね!
 ぜんぜん安心じゃないってば。

 思えばよくスオミが飛び乗ったりしているキーボードである。こんな日がきても不思議はない。あー、キーボード様がいってしまったか、と思った。
 しかし元メーカーサポートとしては、そう簡単にあきらめるわけにはゆかぬ。(?)
 直前にアウトルックが2回ハングったし、もしかしたらソフトかも。
 祈るような気持ちで、ウラで開いていたほかのソフト上でだーっとキーを試してみたら。
 入った!!
 ぜんぶ完全にすっきりきっぱり入力できるじゃあーりませんか。
 主よ、ありがとうございます!

 ・・・というわけで、マシンを再起動してみたら以後問題は解消した。やっぱしソフトだった。でも、特定のキーだけ入らなくなるソフトエラーってのもあんまし聞いたことないけどさ。別に直ればいいからどうでもいいや。

 パソコンを使うにあたって、この「直ればいいや」という割り切り
は重要だと思う。
 なぞのエラーとかなぞのハングアップとか意味不明のメッセージってのはパソコンにはつきものなので深く考えてはいけないのである。(ホント?)とにかくアバウトに生きたほうが幸せになれるのだ。

 とかくパソコンの世界はヘンなことが常識になっている。
 画像系のソフトをいっぱい立ち上げてると頻繁にハングしちゃうんで、ひとりごとで「資源が足りないなぁ」といったらダンナが「・・・・・・」と奥歯にモノがはさまったような顔をしてこっちを見ている。
 「なにいってんの?」といいたげだ。
 そうだよね、ふつうの世界で「資源」っていったら「地下資源」とか「エネルギー資源」とかの「資源」だよね。

 ずっと前に友達の家のマシンのCD-ROMが動かなくなって、「見て」と頼まれて遊びに行ったことがあった。某外資系メーカー品だったんだけど、どうみてもIDEのドライブなのになぜかロードされてるドライバがSCSIで、しかもそれが初期設定の通りだってんで「???」となった私がそのことを友人夫婦に説明すると、友人のダンナ様、
 「・・・スカジー・・・・スカイラインGT?
 とつぶやいていた。
 確かにそっちのほうがポピュラーだ。

 それに、パソコン界だからこそ許される言葉、「相性」。
 「このカードとこのカードは相性が悪くて動かない」なんてことはよくあるけど、これがもし家電製品だったらそんな説明は絶対許されないだろう。
 「そうですねぇ、わが社のテレビとA社のビデオは相性が悪くてですね・・・一緒には動作しないんですよ」
 なーんていったらぶっとばされることうけあい。でもホントにあるんだもん、相性。

 こんなあやしい機械がホントに家電なみに扱われる日が来るんだろうか。まじで謎だ。
 まぁワタシとしては、保証の切れたマイマシーンが機嫌を悪くしないで動いてくれさえすればIT革命でもインパクでもなんでもいい。
 でもさ。「IT革命」って聞くと思い出すんだけど。
 何年か前、流行ってたよね。「SI」って言葉。でも今、だれも言ってないよね。それ。
 ・・・・・・
 別にいいや、マシン動いてるから。



 猫のコレクション
(1月18日)

 ・・といっても、猫そのものをいっぱい集めてにへらにへらする・・という話ではない。
 もっとも、いつのまにか猫数が3びきに増えているウチなんかは油断してるとあぶないけど。銀三毛と青三毛欲しいし。
 いやいや、だからそういう話ではなくて、人知れず猫がやってたコレクションの話である。

 去年の大掃除のときに、ベッドの下から「かたっぽだけの靴下」がいくつか出てきた。これまで何故か靴下の片割れがなくなる現象に「もしやポルターガイストでは?」と不審を抱いていたのだが、これでギモンも氷解。・・っていうかやっぱり猫ポルターガイストが起きていたことが判明した。

 それで思い出したのだが、我が家が北海道に引越してくるときに非常に恥ずかしいことがあった。
 台所の荷物を運び出した業者さんが、困惑した様子で「これ、捨てていいですか」というのでナニかと思って見にいってビックリ!!
 冷蔵庫をどかした後に、びっしりと敷き詰められていたものはっ!!!

 ペットボトルのフタであった。(・・・と、数匹のねずみおもちゃであった)

 その光景たるや、ちょうどヒッチコックの「鳥」でオトコを待ってたおねえさんが何気なく振り返ったジャングルジムに、びっしりと鳥がとまってこちらを見ている・・・!というような恐怖と戦慄!!

 猫を飼ってる皆様なら経験があるのではないかと思うが、ペットボトルのフタってのはそりゃもうちょうどいい猫のおもちゃになる。特にフローリングの床でころがすと「かたかたーん」と音もするし、甘い紅茶系の飲み物のフタなんかだとちょっとミルクっぽい匂いも残って猫おおよろこび!なのである。しかも安上がりこのうえないので、よくスオミにあげていたのだった。
 落ちてるのを見ると拾って捨ててたのだが、こんなに大量にココに隠してあったとはぁああ!!(・・というより、冷蔵庫の下にはまりこんで取れなくなっちゃったんだね)

 わたしゃ赤面したね。

 「あっ、あっ、すみません、捨てていいです・・・いや、ワタシ捨てます」
 とあわててゴミ袋を手に駆け寄ったさ。せっかくだから何個あるか数えてみよう、と玉入れの集計みたいに「ひとーつ、ふたーつ・・・」と数えながら拾ってみてまたビックリ!!

 なんと94個もありましたのよ、奥様。信じられます?そんなこと。

 冷蔵庫のあった四角い空間にびっしりと置かれた94個のペットボトルのフタ(・・と数匹のねずみおもちゃ)をビジュアルに想像してみてほしい。

 ただごとではない。

 きっと引越し業者さんには、なんでここにこんなにペットボトルのフタが敷いてあるのか意味不明だっただろう。そうでなくても家具を運び出したあといろんなところから妙にリアルなねずみのおもちゃが出てきているし、夜な夜な怪しい儀式でもしていると思われたんじゃないだろうか。そういえばなんだかワタシを見る目がおびえていたような気がする。ああイヤだイヤだ。

 こうしてすおちゃんコレクションは引越しの際にすべて捨てられてしまった。
 スオミなりに「やっぱり午後ティーより紅茶花伝のほうが香りがそそるのよね。爽健美茶はイマイチね」などというコダワリを持って収集していたのかもしれないのに。ごめんねすおちゃん。

 しかし、新居に越してきてからのワタシが一転してペットボトルのフタをおもちゃとして与えなくなったことはいうまでもない。
 それでもしょせん室内飼い、ナマモノがコレクションされてないだけでもマシであろう。
 冷蔵庫の下から、スズメの骨(一式)とかネズミの骨(アタマのみ)etc.・・なんてものが出てきたらやばすぎる。
 猫と同居している皆さん、猫のあぶないコレクションにはくれぐれもご注意を・・・



 職安にはドラマがある
(1月19日)

 きょうは4週間にいちどの失業認定の日。・・ってことで、まだ直りきらない風邪をかかえて朝から職安に行ってきた。
 そもそも風邪というのは他人にうつすとすっきり完治するものだ。そこでひそかに、あわよくばきょうは見知らぬどなたかにこの風邪もプレゼントしちゃおうー!!という鬼畜な企画もたてていた。
 中には非常に深刻な状況で真剣に職安通いをしている人だっているというのに、まさにひとでなしとしかいいようがない。

 ところで。ワタシは職安にいくたび、なるべく窓口の近くの最前列の椅子に座ることにしている。
 相談の内容が漏れ聞こえて、おもしろいからだ。

 ニンゲンとして最低の行為といわざるを得ないが、好奇心は抑えられないものである。そんなわけできょうもしっかり最前列に座って、羽虫を発見したときのスオミのように目をきゅぴーんと輝かせながら思いっきりきき耳を立てた。
 しかしきょうは不作。(←ほんまもんのオニですか)あまり相談らしい相談がないのだ。うーん。

 そんな中で目をひいたのが、謎のおにいちゃんの存在。イマドキの服を着て、イマドキのヒゲをはやしたひょろっとした青年が窓口に呼び出しを食っていた。どうやら申請に必要な何かの書類が足りないらしいが、彼、その書類のことを訊かれてもぜんぜんわかってない。そしたら窓口の職員がちょっと気になることを言った。
 「もしかして会社で一括して全員の手続きしてるってことはないですか?」

 はぁ??
 一括して手続きですか?失業の???

 ワタシの脳裏には、山一證券からそごうまでの数多の悲劇がぐるぐるとかけめぐった。
 それはコワイ!!
 まぁ、会社ごと消えちゃったりする時代だからそういうこともあるんだろうか。しかしコワイ。
 私は思わずこの状況を面白がっている自分を恥じた。・・・・のだが!!

 そのときワタシの隣に座ってた20代後半くらいの兄ちゃんの前に、しゅたっ!とジーンズ姿の若いねーちゃんが立ちはだかって彼の肩に両手をかけた。
 「ねー、わたし音楽きいてるから〜。キーちょうだい!」

 な、なんと職安にオンナ連れとは!!
 しょうがないなぁ〜、とキーを渡すオトコに、ワタシはちょっぴり目点になった。
 おいおい、プー太郎くんがオンナ連れか??・・いやいや、もしかして職が決まって最後の受給ってこともあるし。
 しかしそんなワタシの祈り(?)をよそに、彼はごく普通に受給者の列の中に消えていったのだった。
 いや、別にいいんだけどね。失業中だから彼女つくっちゃダメなんてこたぁないしさ。受験生だから恋愛はおあずけ!ってこともないし。
 でも受験生同士がつきあった場合、非常に高確率で女の子のほうだけ志望校に受かっちゃって、オトコは浪人するよね。この法則ってどうなんだろう。就職活動中の男女がつきあった場合は???

 うーん、あんまりヒマなのでつまらないことを考えてしまった。
 そうこうしているうちにワタシも呼ばれたので、資格証を取りにいった。実のところこの「失業認定」ってやつはトレイに申請用紙と一緒に資格証を提出して、順番にそれを返してもらうだけで終わりなのだ。ものすごくカンタンである。
 ところがこの資格証を受け取るという最後の関門で、本日最高に悲しいものを見てしまった。

 なんというか、人品卑しからぬ感じでいかにも管理職然とした、恐らく50代くらいのおじさんも資格証を受け取っていたのだ。
 彼は、きちんと折り目のついたスーツにちゃんと磨かれたビジネスシューズといういでたちだった。
 その服装におじさんのこれまでの人生と今の心境がにじみでているような気がして泣けた。っていうか、安易にワタシなんかに泣かれたくないだろうな。ほんとになんて男はつらいんだろう。

 がんばれおじさん!

 おじさんにだけは風邪をうつしてないことを心から祈るワタシであった。
 そうそう、思い出した。昨日ニュースで見たんだけど、1月14日の日記で書いた旧そごう跡地のビルに、ビックカメラが進出しようとしているらしい。他にも出店を計画している大規模店舗がいくつかあるそうだ。それはよかった!

 とにかく、がんばった人がちゃんとしあわせになれないようじゃダメだよね。・・と思う一日でありました。



 み、見てしまった!!
(1月20日)

 昨日駅からうちまで帰ってくる途中で、意外なものを見てしまった。
 いや、あのですね。
 ネズミです。

 ネズミといっても色々あるが、私が見たのは中くらいのサイズの、いわゆるドブネズミである。どう見ても、どこかの家から逃げ出しちゃった可愛いハムスターとかハツカネズミとかスナネズミとかではない。
 何かの間違いで、ドブネズミの赤ちゃんか何かを拾って「かわいい♪」と思った奇特な人が、チョウよ花よと育てていたドブネズミちゃん・・・・という可能性もゼロではないがたぶん違うだろう。

 普通の家の中でネズミを見るなんてことは今ではかなり少なくなっていると思うので、ネズミがいた!という事実もまぁ少しはオドロキだが、そんなことより何よりこの厳寒の中をうろうろしているということ自体がオドロキである。
 だって、歩道の両側には1メートルくらいの雪の山がずーーっと続いてるような状況なんだよ。しかも気温は当然氷点下8度くらいでしょ。なんでこのネズミは外に出ようなんて思ったのだろうか。
 しかもネズミくんは、人(ワタシね)が歩いてきたのに仰天して、隠れようと必死で雪の山の中にアタマを突っ込んでいた。
 うっわー、冷たくないんだろうか。っていうか絶対ものすごく冷たい。
 寒さのせいか動きもニブいし、捕まえようと思えばカンタンに捕まえられそうだ。
 ほんの一瞬「スオミたちのおみやげに」・・という、あとから冷静に考えれば色々な意味で戦慄すべき考えがアタマをよぎったが、さすがに素手で捕まえる気にはなれなかったのでやめた。

 そういえば、ずっと前に川崎の町でも路上のドブネズミを見たことがある。幸い死体だったけど、ものすごく大きかった。遠くから見て「あれっ・・・猫が倒れてる?」と思ったくらいデカかった。近づいてネズミだとわかったときにはぞーっとしたね。死体だとわかっても、とても近くを通る気にはなれなかった。
 ワタシの予想では、ネズミもあれだけでかくなるとひよわな飼い猫くらいでは返り討ちにあっちゃうのではなかろうか。
 食べ物がいいくらいであんなにでかくなるものなのか、ネズミってのは?

 前の会社の同期の子が、学生時代にかなりいろんなバイトを経験していたそうで、当時面白い話を色々聞かせてもらったが、彼のバイトのひとつに某駅の地下街での「ネズミ駆除」というのがあったそうだ。薬品を使ってネズミを殺し、死体を回収する・・といった内容だったと思う。
 彼がいうには、いまどきのネズミは「ものすごくデカい」とのことだった。なるほど、川崎で見たネズミはものすごくデカかった。
 さらにおそろしいことに、我々が思っている以上に飲食店の周辺にはネズミはいっぱいいるものなのだそうだ。
 その地下街での駆除作業は年に2回程度だったらしいが、おそろしく大量にとれるらしい。ずっとやってるとなんだか気持ち悪くなってくる・・といっていた。
 うーん、こわい。ゴキブリなら覚悟はできているが(?)、ネズミとなるとあまり覚悟ができていない。
 何かの間違いでネズミに襲撃されたら恐すぎる。(されないってば)
 大ネズミの襲撃に備えて、うちの猫にはなんとしてもデカくなってもらわねば!(←???)

 などとくだらないことを考えつつうちの前までくると、こんどはごみ捨て場にカラスがいた。
 カラスもかなりでかいよね。ワタシ、実はカラスはちょっと怖い。遠くにいる分にはどうでもいいけど、目の前にいるとけっこうびびるのだ。もしカラスが本気で襲いかかってきたら、ちょっと勝てないと思う。
 幸いそのカラスは飛び去ってくれたけど、ここはひとつカラスの襲撃も視野に入れてうちの猫たちを鍛えなければなるまい。・・・

 いや、待て。

 よく考えてみるとうちの猫たち、とても巨大狂暴ネズミとか奸智に長けた大ガラスなんかに対抗できると思えない。っていうか、対抗できるとしてもしてくれると思えない。
 ワタシがそんなわけのわからない動物たちに襲われていたら、とりあえず逃げ出して安全な場所からなりゆきを見守るに違いない。
 これが前に飼っていた柴犬だったら、もし路上でハイイログマに襲われたとしても(ウチはロッキー山脈か?!)絶対に戦いを挑んで私を守ろうとしてくれただろう。ワタシはそれを確信している。犬ってのはそういうものだ。なんてすごいんだろう。思えば素晴らしいやつらである。
 ・・・・・・・

 なんだか考えれば考えるほどむなしくなってきた。ああ〜、それでもワタシは猫が好き。



 猫がしゃべったら?
(1月21日)

 今日、特命リサーチ(実はけっこうファン)で「動物と会話する」って話を扱っていた。
 予想通り、声帯の構造上犬や猫が人間の言葉をしゃべるのはムリなんだけど、今人間の脳で「どこそこを動かしたい」とか「これこれをしたい」と思ったときに脳のどの部分が反応するか・・・ということについての研究がかなり進んでいて、なんと半身不随の人が脳波を使ってパソコンに文字を入力したりすることが既に出来るのだそうだ。

 すっごい、ほとんどSFだ〜。テレパシーみたい。

 関係ないけど、その機械は自分の意志でちゃんとコントロールできるのだろうか。
 「おっ、この看護婦ちゃんイケてるじゃん」とか「この病院、メシがまずいぜ」・・なんて思ったら勝手に思ってることが文字になっちゃったりしたら困るだろうな。他人事ながら心配だ。・・・いや、余計なお世話なんだけどさ。

 話がそれた。・・・つまりその研究を犬とか猫の脳についても応用して、たとえば「ゴハンが欲しい」と思うときに脳のどこが活性化するか?なんてことを調べておいて、簡単な意志疎通が図れるようになるかもしれない。という話だった。

 それで思ったんけど、猫の感情ってかなり高度に発達してるような気がする。
 恐らく猫飼いの皆さんならいくらでも思い当たることがあるだろうが、どうも猫という動物は「メシ」とか「眠い」とか「イタイ」とかいうすごく生物的で直截な感情だけじゃなくって、「くやしい」とか「せつない」とか「プライドが傷ついた」・・・とかいう非常に人間的で複雑な感情を持ってるな、と思うことがよくある。
 あ、アイノは別。おばかちゃんだから。(・・・・)

 特にスオミ。彼女はすごくかしこいし表情も豊かだ。
 始終ワタシにむかってものすごくせつなげな顔をして「ぅにゃーーん」「きゅっ」「ぐるにゃん」・・と多彩な猫言語を使って話しかけてくる。
 アレは絶対に「はらへった」とか言ってるんじゃない。もっと高度で繊細で感情的な訴えをしてるような気がするのだ。

 でもわかりません。(笑)

 ごめんね、スオミ。修行の足りないニンゲンで。
 しょうがないからいつも「あ〜ん、すおちゃん、どぉしたのぉ♪」と思いっきり可愛がることにしている。そうするとそのうちあきらめて(?)ごろごろ言い出すあたりはやっぱり猫。カワイイもんだねぇ。

 なんとなく、犬の話したいことってのはシンプルなんじゃないかという気がする。
 集約すると「大好き!」っていう一語になるんじゃないのかな。ああ、やっぱり犬はカワイイよね。
 でももしスオミの言いたいことが全部わかるようになったら、すっごくやばいような気がするのだ。

 「もっとワタシを可愛がって!」
 「ワタシとだけ遊んで!」
 「他の子をかわいがらないで!」
 「ワタシのこと、どのくらい好き?ちゃんと言ってよ!」

 等々、手のかかるオンナのようなことをえんえんと訴えられるじゃないかと疑っている。
 それはこわいでしょう?イヤでしょう??

 だからやっぱり、猫としゃべる装置なんて出来ないほうがいいんじゃないかと思うのだが。
 それって利己的かな・・・



 続・魔性の女こゆめ
(1月22日)

 あ、まずお礼を!
 実はこんなあほなHPが、週末についに1000ヒット到達いたしました。
 1000ヒット、っていっても自分でページを持ってない頃はあんまりピンとこなかったけど、例えクリックミスで来てしまったウン十回とか自分でひいちまったウン十回を差し引いたとしてもとしても、ニホンのどこかで誰かがこのページを開いてくれた回数がウン百回、ってことでしょ。
 すごいよね!!
 なんか感激なのである。どうもありがとうございます。

 で、あほらしいヨロコビの舞いを踊ってくれているこゆめのことについてなのだが。
 踊るこゆたんはあほらしいけど、普段のこゆたんはかなりオトコ殺しである。
 だいぶ前の日記(12月29日)で「こゆめは魔性のオンナだ!」と主張したが、アレに続きがあった。

 とにかくヒトに甘えるときのこゆめは、「ぴゃ〜、ぅるにゃ〜ん」と訴えるように鳴きつつ「ごろごろごろ・・・」と盛大にノドをならしながら対象物にぴったりとはりつき、色っぽくかわいらしく目を細めてこっちを見ながら「もみもみもみ・・・」とくる。
 かなり凶悪だということは以前にも書いた。
 ところが、うちのダンナによると、こゆめはかわいく甘え顔をしてもみもみしたあと、「あぁ〜ん、こゆた〜ん」とニンゲンがメロメロになったのをちらりと上目で確認し、
 「フッ・・・」
 と勝ち誇ったような表情をするというのである。

 うっそぉ!

 ワタシは気づかなかったが、もしかしたら男性に対してだけやるのかもしれない。

 アンタは女王さまか!

 ホントに甘え方もそれぞれ違って、スオミはしつこいけれどすごくストレートで「すきすき〜!わたしをかわいがって!」といわんばかり。しかもいくら可愛がっても「まだ少し足りないの・・・」といわんばかりの哀愁を漂わせて、なんとなく不満そうな様子でそのうち寝ちゃうのだ。
 決して満足しない女、スオミ。それはそれでこわい。

 そしてアイノ、キミはこの点に関してだけ我が家のオアシスだ。
 アイノの甘え方はすごく子供っぽくて無邪気なかんじで、ただただカワイイ。しかもそういうときのアイノは犬のようにうれしそうなのである。カワイイ。
 男の子ってのはみんなそうなのかな。いいもんだ。

 そしてこゆめは、自分の甘え欲求さえ満たされてしまえば「もう用はないわ」」といわんばかりに冷たく立ち去る。
 そのうえ、ニンゲン(の男)を手玉にとってほくそ笑んでいるとはぁあ!!

 まさに猫界の魔女、こゆめ。こわいよぅ。
 っていうか、猫もやっぱりオンナのほうが扱いが難しいのである。
 メス猫ちゃんを飼っているかた、お互いがんばりましょう。(なにを?)



 季節はずれのカイダン?
(1月23日)

 ネットのお友達の掲示板でゴキブリの話題が出ていたので、どうしてもこのネタが書きたくなってしまった。書きたくなったらもう止まらない!
 真冬の北海道でなんでゴキブリ?といわないでほしい。すみません。

 まだワタシが中学生だったころ。その頃住んでいた家はゴキブリがよく出没した。
 私はまたあの虫がもうガマンできないくらいキライで、「ゴキブリ」という正式名称を口に出すのもイヤで「悪魔虫」と呼んでいたほどである。
 ゴキブリとしてはごく普通に昆虫として生まれてきただけなのに、わけのわからないやつに「アクマ」とまで呼ばれるとはなかなか災難といえないこともなかろう。しかしアレは生理的にダメなのだ。幾度もワタシを恐怖と混乱のズンドコに叩き落してくれたのだから、このくらいのイヤガラセは許してもらいたい。

 さて、そうまでキライなゴキブリをめぐっては、日夜さまざまな激闘ドラマが繰り広げられていた。

 たとえば、まだ小学生だった気がするある日。
 姉と居間にいたときにアレが現れた。
 「いる・・・」「いるね・・」とささやきあい、たちまち緊張する姉妹。そして間のわるいことに、そのときテレビでは「科学忍者隊ガッチャマン」をやっていた。中居君・・じゃなくってケンが、キムタク・・でもなくってジョーが、画面の中を飛ぶ!飛ぶ!飛ぶ!!
 それを見たゴキブリは、自らに羽があることに気づいてしまったのだ。
 ヤツは飛んだ!
 居間の中をガッチャマンのごとく華麗にはばたくヤツの姿は恐怖以外のなにものでもなかった。われわれ姉妹は「ぎょえー」と声にならない悲鳴とともに逃げ惑い、気づいたときにはふたりとも部屋から飛び出して戸を閉めてしまっていたのである。
 「どうする?」・・と見交わす顔と顔。
 しかし再びその部屋の封印を解く勇気はなかった。
 誰もいなくなった部屋の中では、むなしく「科学忍法・火の鳥!」の叫びがこだましていたのであった。

 教訓: ゴキブリにガッチャマンを見せてはならない。

 またある時。
 われわれ姉妹は一匹のアクマ虫を追って追って追い詰めた。
 それは見事なコンビネーションだった。姉が追い込んだゴキブリを、スリッパを構えて待ち伏せたワタシが気合一発、「びしっ!」と叩きつぶしたのである。まさに会心の一撃であった。その時のワタシの姿はあたかもハエをジャンピングアタックするスオミのようであったろう。
 しかし問題はその後であった。
 ワタシが渾身の力で叩きつけたスリッパはびくともしない。絶対にヤツは死んでいる。
 だが、あまりにも攻撃は強力だった。このスリッパの下に、どのような状態になったアレが横たわっているかは明らかである。
 「どうする?」・・と見交わす顔と顔。
 そしてわれわれ姉妹は、卑怯にも敵前逃亡した。
 そのまま寝たのである。
 ちなみに、そのスリッパは母のものだった。
 翌朝、まどろみの中で「ひゃーっ」と叫ぶ母の声を聞いたような気がするが、それも夢だったのかもしれない・・・

 教訓: やったら片付けましょう。

 もうひとつとっておきのネタがあるんだけど、きょうも長くなってきたから明日にしよう。
 っていうか、これ全然日記じゃないじゃん。



 季節はずれのカイダン・Part2
(1月24日)

 えーと、まず時事ネタから。
 昨日はかなり本格的にばんばん大雪が降った。
 きょうはすっかり晴れてたんだけど、気温が低いから全然溶けないので町のあちこちがもこもこしている。もこもこ感がいいカンジだったので、いつもの角度で一枚写真を撮ってみました。

    もこもこな町 こんなかんじ。

 かなりモッコモコになってるのがわかるだろうか。このところ歩道がめちゃくちゃ狭くなってしまった。
 おもしろい。(・・・・)

 では時事ネタ(?)が終わったところできょうもまったく日記じゃないネタの続きを。あといっこで終わりにするね。

 さて、アクマ虫との戦いが続いていたある日のこと、台所で料理をしていた母が「あっ!」と叫んだ。
 「足元にゴキがいる、ゴキ!早く殺虫剤もってきて!!」というのである。
 そんなのイヤに決まっているではないか。なんでわざわざアクマ虫のいる場所に行きたいものか。
 「やだぁ、そっち行ったら走るじゃん!」とワタシがつめたく断ると、うちの母(B型・射手座)は
 「だいじょうぶ、スリッパで押さえてるから!」
 と自信タップリ。おそるおそるのぞくと、母の足の下にアレは押さえつけられているらしい。

 なんと勇気ある行動だろうか!
 ワタシには絶対出来ない。

 しかしその英雄的な行動を目にしてもなおワタシは援軍を拒んだのである。

 「だって、足どかしたら走るでしょ!やだぁ!!」

 なんと役に立たないムスメであろうか。三田○子の次男のように親不孝だ。明らかに育て方を間違っている。
 それでも母(B型・射手座・体育会系)はめげなかった。

 「じゃあ、気絶させるから待って!」と言い放つと、徐々に体重をかけていったのである。

 有史以来、ゴキブリを気絶させる、なんてことを考えた人類がこれまでに存在しただろうか。
 ワタシは耳を疑った。

 「ほら、もう大丈夫!」・・・と自信タップリに足をどかした母が見たものは。

 踏みつぶされたゴキブリの死体であった。

 この話には後日譚がある。
 あまりにもまぬけな事件だったので、たしか当時高校生だったワタシは通学の途中に電車の中で友人にこの一部始終を話してバカウケをとったのだが、そのときのこと。
 母が「ゴキブリを気絶させる」というくだりのあたりで、目の前に座っていた大学生くらいのお兄ちゃんが
 「ぷっ」
 と吹き出してしまったのだ。
 他人の会話で笑ってはいけない、と必死でこらえるお兄ちゃん、肩が震えている。これは苦しい。
 笑っちゃいけないときほど、火がついちゃうものなんだよね。
 すっかり火がついちゃったおにいさんは、かなり長い間苦しそうにしていた。つられてこっちも苦しかった。

 しらないお兄さん、ごめんね。

 ところで我が家の長くつらいアクマ虫との戦いは、その後すぐに「最終化学兵器・ホウ酸ダンゴ」の登場によって終止符を打たれたのである。ブラボー、ホウ酸ダンゴ!!
 今でもお困りの皆様、薬局でホウ酸買ってきて自分で作るとひときわ効果あるからぜひ作ってみてね。



 こゆめの受難
(1月25日)

 事件が起きたのは早朝のことだった。
 うちのダンナは何回言っても朝風呂のクセが抜けないヤツで、この寒い北海道に来てさえも朝シャワーを浴びちゃったりしているのである。とはいえ、さすがに朝の風呂場は寒い。それで、まずはシャワーをひねって「ざーっ」と出しっぱなしにしておき、浴室を十分あっためてから入っているらしい。
 さて、今朝もダンナは浴室に行きシャワーを出して、戸を閉めた。
 そのまま居間に戻って、部屋をあっためながらぼーーーっとしていたらしい。(さっきから「らしい」「らしい」といっているのは、つまりワタシが寝ているということを意味している。よっ、さすが主婦失格だね!・・・っていうか威張ってどうするか?)

 するとどこかから猫の声が、っていうよりこゆめの声がきこえる。しかも元々声はイマイチのこゆたんが、なんというか絶叫しているかんじでまるで発情でも来たかのように「ぴやーー!!」と鳴いている。

 この時点でカンのいい人ならはっと気づくはずなのだが、うちのダンナは全く不審に思わなかった。

 なんだなんだ、なに鳴いてんだ。うるさい子だなぁ。(←オニですか!)

 などとのんびり思っていたそうだ。これだから男には子育てなんか出来ないのだ。(←?)
 しかしあんまり声がやまなかったので、そこでやっと「あっ」と思ったダンナは浴室に急いだ。
 すると、半透明の戸をカリカリ必死でひっかく黒い影と、閉められた戸の前で途方に暮れたようにおすわりポーズになっているスオミの姿があったのだった。
 「しまったぁ!!」・・と戸をあけると、びちょぬれになって情けない顔のこゆめがダッシュで飛び出してきたそうだ。

 ところでこの一部始終の間ワタシはなーーんにも気づかずにぐうぐう寝ていたのだが(笑)、そういえばそのあと甘えに来たこゆたんはいつも以上に妙にサラサラしていたような気がする。
 こゆめ、えらいぞ!自主的にシャワーを浴びるとはあっぱれな猫だ!

 しかしスオミはえらい。助けを求めるこゆめのそばに心配そうについていたあたり、さすがはかしこいお姉さんである。
 それに比べてアイノはというと、この事件の間どこかに隠れてしまって全く姿を見せなかったらしい。
 アンタいつもあんなにこゆめをなめまくってるくせに、なんなのその態度は。
 自分も風呂に入れられるとでも思ったのだろうか。だからってちょっとくらい様子見に来てもよさそうなもんだ。
 さすが本能で動いているおばかちゃんは一味違う。っつーか、助けを求めるオンナを捨てて逃げるそのセコさ!(笑)こりゃやっぱりタマとって正解だ。
 キミはぜったい女にもてないよ、アイノ・・・・

 でもアイノくんは何事もなかったかのようにきょうもすおちゃんやこゆたんにのっかって、みんなに迷惑そうな顔をされながらもぺろぺろシアワセそうに毛繕いしているのであった。
 うーん、思えばふびんなヤツ。いや、シアワセなのか・・・



 炸裂!見栄パワー
(1月26日)

 突然ですが、毎日寒いです。
 そりゃ北海道だから寒いんだけど、昨日15日ぶりに気温がプラスになったというのでニュースになっていた。プラスっていっても、0.1度とかなんだけどなあ(笑)。
 その昨日の暖かさ(・・・・)のせいか、きょうは横断歩道の雪がなんだかすべりやすくなってて、ぼーっと歩いてたらまるでトリプルアクセルに失敗した伊藤○どりのように豪快にすっころんでしまった。

 よりによって横断歩道ですよ、横断歩道。
 信号待ちの車の列に見守られる花道状態の場所でスケーターのようにコケたら、そりゃー恥ずかしい。
 さらに、ココロもイタイ。もうすっかり雪道にも慣れたもんね!と現地人(?)気取りですたすた歩いていたというのに、かっこ悪すぎる。

 ワタシはこれも伊○みどりか起き上がりこぼしか?!という、普段のワタシのトロさでは考えられない素早さで「しゅたっ!」と立ち、「やだなぁもうかっこわるいねー、でも痛くないのよ。ほらほら、痛くないんだから」という心の声をテレパシーでギャラリーの皆さんに送りながら、逃げるようにその場を立ち去ったのだった。

 別に雪道じゃなくっても、転んだときっていうのはめちゃくちゃばつが悪いものだ。
 またそういうときに限ってだれかに見られちゃうのである。
 高校生のとき、遅刻しそうになって爆走していた朝に、うちから数分のところにある小学校の正門の目の前で「くきっ」と思いっきり急角度にくるぶしをひねってすっ転んだことがある。

 ものすごーーーーーーく、痛かった。

 ひねった瞬間にすぐ「あ、病院行きだ」と確信し、とてもこのままでは学校まで行きつけないなとわかるくらいのアレだったのである。もともと怠けモノのワタシは、「だめだ、こりゃ学校ムリだ。とにかくウチに帰らないと」とあっさり判断した。
 しかし、そのような極限状態においてでさえもニンゲンの見栄パワーというのはすごいもので、「コドモに見られている!」と思うと「しゅたっ!」と立ててしまうのであった。さらに、「おねーさんはね、全然イタくないんだよ!ほら、ちゃんと歩いてるでしょ!」というココロのアピール(?)までしつつ歩くという荒業まで成し遂げるのだからすごい。

 やっとの思いで家に帰りついて靴下ぬいだら、既にくるぶしがのサイズになっていた。見た瞬間にいきなり立てなくなったことはいうまでもない。(・・・)あ、でも骨は大丈夫でした。全治1ヶ月以上かかったけどね・・・

 しかしあの見栄パワーってのは何かに有効利用できないもんだろうか。きょうの立つときのスピードとか、ぜったい実力以上を発揮してるもん。

 あっ、だからフィギュアスケートの人はすぐ立てるのかなぁ!
 ・・・・・
 ぜったい違いますね。



 出世猫アイノ
(1月27日)

 猫ってほんとに寒さに強い。・・・と思う毎日なのだが、もちろんホントはそんなことはない(らしい)。そんなふうに思うのも、たまたまウチのがみんなノルウェーの猫だからのようだ。

 前の会社の先輩のおうちにアビシニアンそっくりの短毛の可愛い猫がいたのだが、先輩いわく「秋口になるとたちまち寒がって布団に潜ってくる」とのこと。それを聞いて「すてき♪」と思ったワタシ、スオミが来た最初の冬は「いつもぐってくれるかな、きょうかな明日かな♪」とそれは楽しみにしていたものだが、いっこうに寒がる気配はなくむなしく冬は終わったのだった。
 毎日布団に入って欲しいんだったらやっぱり短毛猫と暮らしたほうがいいらしい。

 そのときはがっかりしたが、こうして北海道に住むことになった今はうちの猫たちが短毛じゃなくてよかったとつくづく思う。毛吹きも前よりずっと良くなったし。

 毛吹きが良くなったといえば!
 我が家には恐怖の成り上がり大王がいる。
 そう、クリノあいたろう・・・じゃなくって、アイノくりたろう君その人である。

 アイノ、実は生後半年くらいのころはハゲハゲだった。
 妙に胴と手足が長い体型と、変わった色が災いして・・・・いや、幸いしてかしら。とにかくなんというかアビシニアンかヨーロピアンバーミーズかというなぞの猫になっていたのだ。(アイノのハゲ証拠写真はアイノのギャラリーでご覧下さい)
 それに白っぽい毛ってのはどうも細くてやわらかくてコシがないので、これはきっと大人になっても毛並みにボリュームが出にくいだろうなぁ、と予想された。

 ああ、コイツは一生ハゲ気味なのかもしれないなぁ。器量もアレだしトロくておばかちゃんなのに、さらにハゲだなんて・・・ううっ、アイノや!だいじょうぶだよ〜、ワタシが一生まもってあげるからねぇ〜!

 などと愛があるのか失礼なのかわからないことを考える毎日だったのである。

 それがどうしたことか、北海道に来たとたん一気にハゲの進行が止まったばかりか、日々フサフサしていくいっぽう。ははぁなるほど、これがウワサにきいた「ダブルコート」ってもんなのねっ!・・と実感するような毛の密集度なのだ。
 そして今ではアビシニアンどころか、ソマリも通り越してもしやペルシャ猫?!・・ってくらいのシルエットに大変身してしまった。ほらほら。

   でびーーる、ビィーーームっ! デビルビームを発射する邪悪なアイノ


 ・・しかしこの写真、目まで光って、こりゃもうどこからみても怪しい生物としか思えない。こわすぎる。

 ともかくいまやアイノは我が家で最も寒さに強い動物に成り上がったのである。
 まさに出世猫・アイノ!

 しかしこの出世野郎の困るところは、明け方に枕元にやってきては二重窓の一枚を開けてくれろといつまでもいつまでもしつこくカリカリカリカリすることだ。
 そりゃアンタはいいでしょう、純毛カシミア毛皮を着てるんだからさぁ。
 でもワタシは寒いんだよ。
 それに、アンタたちが外が見えるようにってわざわざ窓を一枚しか閉めてない部屋があるじゃないか。いいからそっちへ行きなさい!!
 ・・・と毎度テレパシーを送ったり口で言って聞かせたりするのだが、まったくわかってくれないのである。結局いつもあきらめて窓を一枚開けてやる破目になっている。
 出窓状態になった窓辺で外を眺めるアイノは、すごく満足そうだ。
 しかしニンゲンは不幸である。こんな横暴が許されるのであろうか。

 だいじょうぶ、このウラミはいずれ晴らさせてもらうつもりだ。
 関東に戻ったらいつかきっとライオンカットにしてやる。めちゃくちゃ笑えるぞ〜、きっと。ひひひ。



 ジャンプ観戦!
(1月28日)

 きょうこそものすごく日記らしい内容になりそうですっ!
 というのも、きょうは大倉山シャンツェで開催されたスキージャンプのワールドカップを見に行ってきたのだ。
 実はうちのダンナ、なぞのジャンプおたくなのである。なんでもものごころついた頃に見た「笠谷のジャンプの美しさ」に魅せられたらしく、長野で一大盛り上がりを見せるずっと以前から、テレビ中継があればぜったいに見る!・・・というヒトなのである。
 かわってるよね。

 しかしヤツが見る中継を一緒に見せられてるうちに、だんだんワタシもジャンプに詳しくなってしまった。
 「P点!」とか「K点!」とか「テレマーク!」・・くらいなら普通の人でも知ってるかもしれないが、しまいには「飛型点の計算の仕方!」とか「悲運のジャンパー・秋元!」の事情なんかにも詳しくなってしまうとなんとな〜くオタク感が漂ってきてイヤな感じがしてくる。ああイヤだイヤだ。

 でも!ヨーロッパのジャンプ選手たちにはとても若い人が多くて、かなりワタシ好みの少年ぽい美形がぼろぼろいるのである。ワタシのイチオシといえば古くはゴルトベルガー(今も現役選手だけどオトナになったら美形度が落ちた)、今はシュミット。
 女性の皆さん、こりゃオイシイですよ。(笑)

 さてそういうわけで(どういうわけ?)、きょうは3時間も立ちっぱなしで全部見てきてしまった。
 天気が良かったのでばかばか撮影隊としてはやや不満だが、いちおう写真も撮ってみたのでばんばん載せちゃいます。

 まずはジャンプ台の全景から。これ、原田が飛んでるところなのだが・・・
 われながらよくわからない。
 しかしワタシのデジカメではこれがせいいっぱいのズームだった(泣)。なさけない。

  泣くなよ・・・(自己なぐさめ)  船木っていわれても信じちゃうよね・・

 となりの写真もよくわからないと思うけど、飛び終わったあとの原田。
 ちなみにきょうの原田含む日本勢はイマイチの出来だった。最高は葛西の5位。

 そしてこれが、ワタシのイチオシ美形ジャンパー・マルティン・シュミットだ!・・・けど・・・

       キャー、ステキーー♪

 あいかわらずこれじゃ美形なんだか何なんだかまったくわからない。

 ちなみにシュミット、ワタシの応援があまりにも不吉だったのか、一本目でよもやの大大大失敗ジャンプをぶちかましてくれちゃって二本目に進めなかった。

 なんだよう、キミの表彰台を期待してたのにぃ!

 「あぁ〜、シュミットがすごすごと退場していく・・・(涙)」
 「カニ食いにいったんじゃない?」

 という会話がダンナとの間に交わされたことを特に記しておこう。

 さらに、二本目がはじまってもあきらめきれない私が
 「あぁ〜、シュミットどこ行ったのかなぁ」とぶつぶつつぶやいていると、
 「ラーメン食ってるんじゃない?」

 とダンナにつっこまれたことも重ねて記す。(怒)

 というわけで、シュミットのぽっとんジャンプとあまりにもちゃんと写せないカメラにすっかりやる気をなくしたワタシは、あとはあんまり写真を撮るのをやめてしまった。
 でも試合のほうはさすがワールドカップ!で、上位選手の素晴らしい大ジャンプ連発になかなか楽しめたことはいうまでもない。
 寒かったけど。

 では最後に、最終結果の表示が出ているボードを。興味のある人は少ないと思うが・・・

  左側のが、きょうの順位。

 一位がポーランドのマリシュ。ちょうど右半分に表示されてる結果は最後に飛んだマリシュのもので、なんと136メートルの大ジャンプを見せてくれたのである。ちっちゃくて強くてかっこいいぞマリシュ。でも美形度はイマイチだぞマリシュ。惜しいぞマリシュ!(・・・)
 ちなみに五位につけてる「JPN」選手が葛西である。まぁカタい結果とはいえよう。

 このようにワタシは選手たちの熱い戦いを胸に、日本人選手の美形度アップ・・・・ではなく、今期の成績アップをせつに願いながら会場をあとにしたのであった。ちゃんちゃん。




 こゆめの悪食
(1月29日)

 ワタシにはとても困っていることがある。
 何かといえば他でもない、こゆめの悪食についてだ。

 猫の中にはたまにビニールだとかダンボール紙だとかをやたらかじりたがる子がいるらしいが、まさにこゆめがそれだ。
 特にスーパーの袋に目がない。買い物から帰ってきて、ちょっとでも地べたにスーパー袋を置いておこうものならタイヘンだ。

 がさがさがさ・・・・
 
 とどこからともなくかすかなあやしい音がしてくる。これはもしやアレアクマ虫か?!(1/23の日記参照・・)って、そんなわけないじゃん。・・じゃあまたもポルターガイストか?!・・・っていうかこの場合我が家では猫ポルターガイスト以外考えられない。「やばいっ!」と速攻で見に行くと必ずこゆめがビニール袋をかじかじしているのである。

 スーパー袋のガサガサ感ってけっこう猫が好きみたいで、スオミも小さい頃限定のアイノも(これには理由あり。いつか書きます)よく頭をつっこんで遊んでいたものだ。すおちゃんも袋をかじったことはあるけど、それだって穴を開けるだけ。本気でかじり取ろうとした子はいなかった。

 なのになのに、こゆめはマジなのだ。いつも真剣に食べようとしているのである。
 ダメだよ〜、こゆたん!消化によくないでしょっ!っていうか、それは消化できないよ〜。
 知らないうちにビニール食べちゃって、もし動物園の動物みたいに死んじゃったらどうするんですか!
 ・・・と毎回しかって言い聞かせるのだが、全然わかってくれない。

 「あ、またダメっていわれた。やーねー。いいもん、見てないときにやるから」

 とこゆめの目が語っている。
 ああ〜、こゆめはホントに、かしこい分こずるいところがある子だ・・・

 これだからもう心配で心配で目が離せない。おかげで我が家では、スーパーの袋を手が届くところに置くのは厳禁である。ハラハラするくらいならちゃんと片付けたほうが精神衛生上よろしいので、なるべくすぐに中味を出して袋は片付ける。どうしても袋のまんま保存したいときは、高いところに引っ掛けるか足場のない棚の上に置くようにしている。

 こうやってニンゲンは猫にしつけられていくんですね。

 しかし、なんだってこゆめはあんなものが好きなんだろう。
 もしかしておいしいんだろうか。意外と珍味でやめられなくなったりして。
 一度ソースかけてかじってみようかな・・・・



 カノッサの屈辱
(1月30日)

 ・・とは、アビニョンに教皇が連れていかれたり、とか皇帝が破門されてカノッサでがっくり!とかドーハで日本がロスタイムにゴールされてばったり!とかいう(一部誤植・・じゃなくって誤解アリ)なんだか良く覚えていない歴史のアレではなく、例の有名な深夜番組の話である。

 年末に「カノッサスペシャル」があったのは知っていたのだが、すっかり忘れて録画もしてなくてガッカリしてたら、なんと森のねこ様(森のねこさんの有名ねこサイトはココでーす!)が貸してくださった。

 うれしい。♪♪♪

 新作の内容は、「フジの深夜番組の歴史」だった。おかげで「たほいや」とか「ブックメーカー」とか「やっぱり猫が好き」とか懐かしい番組がばんばん出てきて、一定以上の年代の人にはもうこたえられないってかんじ。

 面白かったですねぇ、あの頃の深夜番組。

 世代的には多分ワタシの姉(6歳違い)くらいの人たちが、深夜枠だから冒険していいよ!ってことで好きなように作ってたんじゃないかと思うのだが、とにかく今見てもイケてる。もうちょっと後の、ワタシと同世代くらいと思われる人々の作ったものよりイイ。
 そういえばこの頃って「ウゴウゴルーガ」とかもあったよね。アレ、大好きでした。朝7時からになっちゃってからは、会社に行く前に毎朝見てたくらい。(ところでシュール君の声って絶対広川太一郎だよね)

 あと忘れられないのは「カルトQ」
 あの番組はホントに凄かった。問題と回答者のあまりのものすごさに、クイズやってるだけなのに笑えちゃうってところが今見てもめちゃくちゃ斬新。(あ、「少女漫画」の回だけははっきりいって回答者になれると思った・・・自分がこわい・・・)

 これは凄いと思った回はたくさんあるが、「東急ハンズ」の回なんか、「どこどこの売り場の店員さんの名前は」っていう「はぁ?」ってカンジのわけのわかんない問題に「ピンポーン!」って即答して正解しちゃう人がいるってのが笑えた。
 あと、「宝塚」の回。回答者にピンクハウス系の人が多いところからすでにきていたが、「写真問題!衣装の一部をお見せします」っていって映るのが全部ハネ。舞台を見たことのある人ならわかると思うけど、あのトップの人が背負って大階段を降りてくるときの羽根ね。
 なんでハネだけで「これこれの舞台の時の、○○さんの衣装!」って全部わかっちゃうんだろう。
 笑える。

 「ヅカイントロクイズ」も凄かった。曲の冒頭がちょっと流れはじめたところでみんな即座に「ピンポーン!」って押すのだ。
 ところが、回答権を得たあとみんな「ぶつぶつぶつ・・・」と何か長いあいだ反芻してから「これこれの舞台のコレ!」って正解するの。司会のうじきつよしが不審に思って「みなさん何をやっているんですか?」ってきいたら、「舞台をアタマから全部思い出してるんです。それでその場面までくると、ここの曲だ!ってわかるんです」って言ってた。

 ・・・・・・・
 とにかくすごい番組だったよね。中村江里子もあの頃は可愛かったし。

 ちょうど今スカパーでも「カノッサ」は再放送をやっていて、これがまた毎回めちゃくちゃ面白い。この際だから「カルトQ」もやってくれないかなあ。
 ぜったい、見た〜い!!!



 スオミの寝相
(1月31日)


 以前から不思議に思っていることがあるのだが、スオミの寝方はすごくヘンだ。
 もちろんごく普通に、「日光東照宮・眠り猫のポーズ」とか「元祖・香箱組みのポーズ」とか「犬寝りのポーズ(つまり犬が寝るときみたいに横倒しになってるかっこうね)」で寝ているときもある。・・・なんかこうやって並べるとヨガのポーズの名前みたいだな。
 いや、それはどうでもよくて。

 とにかくスオミ、「こてん」とひっくりかえって猫が甘えるときの「おなか出しポーズ」になったまんま寝ていることがよくあるのだ。「みけあざらし」(スオミのギャラリーの一番下参照)の裏返し版というか、「みけラッコ」というか・・・
 うーん、見せちゃったほうが早い。つまり、こういう格好のことである。

                   謎の三毛ラッコ

 ちなみにこの写真ではアタマだけ横を向いているが、このかっこでさらに顔も上を向いて寝ていることもある。(それについてはココにも証拠写真が・・)
 そう、ちょうど人間が仰向けに寝てるようなポーズなのだ。

 最初は「人知れず甘えポーズをしてたんだけどダレも気づかなかったので思わず眠ってしまった」・・のかと思っていたがどうもそうでもないらしい。人が見ていようといまいとこのカッコで寝ているということは、よくわからないがこのポーズが楽なのだろう。

 あおむけが楽なんて、猫という生物として明らかに理解不能である。
 でもヒトとしてはこんなの見ちゃうともうたまらない。
 凶悪このうえないではないか!

 しかもウチでコレを頻繁にやるのは何故かスオミだけ。
 これまでのワタシの推理(?)では、すおちゃんはアイノやこゆめに比べると胴も足も短い体型なので、重心が低めの安定設計になっている。そのせいで仰向けになったときの安定もいいのかなぁ、そのせいかな?・・・と最初は思っていた。
 しかし最近になって、うちのダンナから新説が出てきた。

 曰く、すおちゃんは自分のことを「もしかしてニンゲン?」と思っているのではなかろうか。

 スオミがうちに来てから最初の一年はひとりっ子生活だったので、彼女は成長期の一年ものあいだ「同族を見たことない」状態で過ごしていた。

 『前にはなんか、四本足で歩いて毛がもこもこ生えてて、大きさも自分と一緒くらいの動物さんがいっぱいいたような気がするなぁ。でもよく覚えてないや。今は、でっかくて動きがトロくて二本足で歩くハゲ動物しかいないし。・・・アレ?もしかしてあたしもそのうちあのくらいおおきくなって、二本足で歩くようになるのかな。うーん、イヤだなぁ。かっこわるーい。でもやっぱりそうかも・・・まぁいいや、みんなといっしょだもんね』

 なーんてことをスオミが考えていたのではないか?というのだ。

 その後「ヘンな白い子」が来たために「あっ!やっぱりあたしはコレだわ!がーーん!!」というカルチャーショックを受けてしばらくスネスネになったのだが、最近になってようやく吹っ切れたのではないか?
 しかし今でも「もしかしたらワタシこっちの白いのとか黒いのの仲間じゃなくって、おおきくなったらあっちのデカいのみたいになるのかも?」という疑いをかすかながら持ちつづけていて、「白いの黒いのとはちょっと違う自分」を主張するためにあえて「仰向け寝り」をしているのでは?!そうだ、そうにちがいない!

 ・・・・というのがダンナの説である。

 イヤ、そりゃ違うだろう。・・・というのが正直なワタシの意見ではあるが、スオミが「猫」という動物を忘れかけていたのでは?という部分には「もしや?」と思わないこともない。スオミがやたらとワタシに向かって話しかけてくるのも、いちばんかしこくて人間的なカンジがするのも、もしかすると生まれ持った性質だけではなくてヒト族だけとサシで暮らした時間が長かったせいなのかも。

 そういう意味ではやっぱりひとりっ子の猫がいちばんニンゲンと濃密な関係になれるのかもしれない。
 うーん、それもいいなぁ。でも大勢わらわらいるのもすごくシアワセでイイ。
 そうすると結論としては「猫はいっぴきだけでもイイし、たくさんいるのもイイ!」ということだろうか。
 それってタダの猫好きってことかも・・・・


最新の日記へ
過去の日記インデックスへ

●三毛猫党宣言  ●うちのねこたち  ●定番!ふぉとぎゃらりー  ●ぼちぼちだいありー
●自己紹介  ●ここがヘンだよ!北海道  ●リンク

ホームへ戻る