過去の日記置き場です。
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なぜ本か?そのココロは「読書の秋」。・・・イラストのネタが切れそう・・・


9月21日(金): アイノ・ココロの傷

9月23日(日): アイノの毛刈り

9月25日(火): 猫療法

9月26日(水): きっくり腰

9月28日(金): 伝説の黒い毛

9月30日(日): じんましん!


 アイノ・ココロの傷
(9月21日)

 数日前に「今月の日記ははこのまんま1ページで!」などと口走っていたような気もするが、やっぱり重くなってきたので分けてみました。重いのはよくないもんね、うん。

 さて本日は重大な(?)ご報告を。

 アイノの毛玉については過去の日記でも触れたことがあったが、毛が白っぽくてやわらかいせいなのかなんなのか、依然として毛玉が出来やすい体質に手を焼く毎日が続いていた。もちろんニンゲン側だっていたずらに手をこまねいていたわけではないが、その後も状況は一進一退を繰り返し、ついに「こりゃシロートがキレイに切るのはムリだ!」という至極まっとうな結論に至ったのである。

 思い立ったが吉日、我々はさっそく近所の動物病院に毛刈りの予約を入れた。(猫の毛刈りは通常麻酔を使って行われることが多いので予約は必須らしい)

 ああ、アイたろう。
 思えばオマエは、その変わった色の毛と妙にゴージャスな毛吹きだけがとりえの子だった。
 そのたったひとつのとりえがなくなってしまうとは・・・
 これではただのばかばかでトロくさくて臆病な猫になってしまうではないか!(・・・・・)

 アイノに与えられた運命のあまりの非情さにワタシは涙した。

 もっとも同時に「おもいっきりハゲハゲになっておもしろいルックスになったら、写真とって公開しちゃおう♪」と邪悪な期待に胸をふくらませていたことはアイノにはナイショである。けけけ。(←アクマ)

 ところがここにひとつ重大な問題が残っていた。
 毛刈り実施日は平日である。ワタシは車の免許を持ってないので、それはつまり動物病院まででっかいアイノをかかえてえっちらおっちら徒歩で行かなければならないということを意味するが、それはまあいい。がんばって歩けばすむ。
 そんなことより、この超絶臆病猫のアイノをワタシひとりでキャリーバッグにおさめるなどということはほとんど不可能と思われた。しかしダンナは朝早く出かけてしまう。これはどうしたらよいのか。

 アイノはとにかく警戒心が強い子で、誰かが出かけそうな気配がしただけで素早く安全地帯へ避難して「まさかぼくをつれてったりしないよね??」と疑心暗鬼でなりゆきを注視するのが常だ。別にニンゲンがごそごそキャリーバッグを出してきたりいつもと違う行動をとったりしなくても常にそういう体勢でいるのだから始末が悪い。備えあれば憂いなしとはまさにこのことである。・・・ひょっとして意外とかしこいのか、アイノ?!

 しかし思い起こしてみれば、アイノも最初からこんなびくびく猫だったわけではない。小さい頃はむしろ隙だらけの子で、うしろからひょいっとつかまえて風呂場へ連行してシャンプー!・・なんてことは朝飯前だったのである。
 ではなぜこんな究極のびくびく猫に変身してしまったのか?

 すいません、しっかり心当たりがあります。それもこれも去勢手術のときの大騒ぎがいけなかった。

 思えば去勢手術の当日、軽い気持ちでアイノをつかまえてキャリーに放りこもうとしたら思わぬ抵抗を受けたのがハジマリだった。いくらトロくてもさすがは男の子、スオミと比べるとかなり力も強い。そのアイノが渾身の力をふりしぼったら、「アイノ御しやすし」と見て油断しきっているワタシの手を振り切ることなどカンタンであった。

 そのあとアイたろうは必死の形相で家中を逃げ回ったのである。

 そこまで死に物狂いで逃げられたら、そりゃワタシだって許してあげたいさ。でも病院にはすでに予約を入れてあるし、お医者さんとの約束の時間は刻々と迫ってくる。
 やばい、このままでは間に合わなくなる!!

 ワタシとダンナも鬼のような形相でアイノを家中追い回した。
 そのただならぬ様子にますますおびえるアイノ!

 追い詰められたアイノは、しまいにベッドの下にするすると潜り込んで梃子でも動かなくなってしまった。
 こんにゃろ、そんなことで逃げおおせたと思うなよ!
 こうなれば非常手段である。我々はベッドを動かしてアイノをムリヤリ引っ張り出した。
 人類の叡智をみたか!っていうか、人類のバカ力を見たか!!(・・・・・)
 「ココならだいじょうぶ!」と信じていたらしいアイノは哀れにもますます恐怖のズンドコに叩き込まれ、一度はつかまえたダンナの手をも必死で振り切って今度は押入れの奥に潜り込んだ。

 うーん、ここまでいやがられると、なんだかとってもかわいそう。
 わかったよ、もういいよと言いたいのはやまやまだが、結局いつかは病院に行かなくちゃいけないのである。急に手術をキャンセルすれば予定を空けてくれている先生にもご迷惑がかかるであろう。やはりここであきらめるわけにはいかない。
 ゆるせアイノ、これも浮世の義理なのだ!(←?)

 「やるの・・・?」と躊躇するダンナに、ワタシは無慈悲な指令を下した。
 「やれ!」

 ダンナはほとんど四つ足もって引きずりだすようにしてアイノを発掘すると速攻でキャリーに押し込んだ。アイちゃんの目はキョーフのあまりぐるぐるうずまきのようになっていたことは言うまでもない。
 ああ、アイノ・・・(泣)
 コレは虐待じゃないんだよ〜。ゆるしておくれ〜。

 そのような恐怖体験ののちに病院に連れて行かれてタマとられたんだから、いくらぱかぱかなアイノだってPTSDにもなろうってもんだ。
 こうしてアイノは史上最大のびくびく猫になってしまったのである。

 そんなアイノをまたも病院に連行しなければならないとは。もしかしたらまた四つ足ひっつかんで引っぱり出したうえ、バーベキューで丸焼きになるぶたさんみたいにさかさづりで連行しなくちゃいけなかったりして。そんなのワタシひとりで出来るわけがない。・・・っていうかいくらなんでもそりゃ絶対ないけどさ。・・・
 ああ、とにかく考えただけでアタマが痛くなる話ではないか。

 ・・・気づいたらすごく長くなってきてるので、以下次回に続く!(またか・・・)



 アイノの毛刈り
(9月23日)

 あらかじめ警告しておきますが、今日の日記は長いです。前回のも長かったけど今度はもっと長いので、興味のない方は適当に読み飛ばしましょう。(・・・・)アイちゃん毛刈りの話を一気に書いたら三日分くらいの分量になっちゃったんだよね・・・あーあ。短くしようと誓ったばかりなのに・・・

 さて、アイノの毛刈りの当日。
 いかにしてびくびくアイちゃんを病院に連れて行くか?という大問題に直面した我々は、程なくして次のような結論に達した。

  1. 朝ダンナが出かける前に二人で協力してアイノを捕獲・キャリーに収容する。
  2. そのまま病院に連れて行ける時間になるまでアイノをキャリー内に待機させる。
  (付:そうすると「当日朝は何も食べさせないように」とのお達しを守るのもカンタン!)

 ちょっと拘束時間が長くなってしまうのは気の毒だが、背に腹は変えられない。かくして、病院に連れて行くことになっている10時頃までアイノにはキャリーに入っていてもらうことにしたのである。
 これなら完璧だ!

 しかしアイノは一枚上手(?)であった。
 朝といえばダンナのおでかけの気配まんまんである。そんな時間帯に、あのアイたろうがリラックスしてそこらへんをうろうろしているわけがないではないか。
 案の定ヤツは最大のお気に入りの場所である寝室のタンスの上にあがりこんで「ほわー」と寝そべっている。
 イカン、あんな高いところに登られたら捕獲不能だ!

 こうなったら仕方がない。アイノをおびきだすために、ワタシはついに禁断の最終決戦兵器の投入を決意した。
 強襲揚陸艦エセックス・発進!・・・じゃなくって、猫強襲光線兵器・レーザーおもちゃ、スイッチオーン!!(・・・・)

 関係ないけど「強襲揚陸艦」ってスゴイなまえですよねぇ。めちゃくちゃ強そうだ・・・(?)

 とにかくワタシはレーザーおもちゃを持ち出した。たちまち「きゅぴーん」と反応して大喜びで走り回るこゆめとスオミ!こゆめを部屋のはしっこから廊下のむこうまで2往復ほどさせてからふと見回すと、いつのまにかタンスから降りてきたしろねこちゃんが「だばだばだば」運動神経わるそうなカンジでぽてぽて走っていたことはいうまでもない。

 よし、かかった!!あとは捕獲するだけである。

 しかし意外とアイノを捕まえるタイミングが難しい。一度捕まえようとして失敗しちゃうとテキも警戒するだろうから、勝負は一瞬で決めなければならない。ワタシはダンナにおもちゃを渡してフリーになると、真剣にタイミングを窺った。

 ところがココに思わぬ伏兵が登場したのである。新入りカールだ。

 カールは実のところかなり運動神経が良い。おもちゃを振れば他の子たちがついぞ見せたことのないような華麗で俊敏なジャンプを披露してくれるのだが、どういうわけか他の子と違ってレーザーおもちゃにはあまり興味を示さないのである。どうやらカールがよろこぶのはある程度の大きさのあるエモノのようで、恐らく猫にとって「虫」をイメージさせるのであろうレーザーポインタの光なんかを相手にする気はまったくなさそうなのだ。
 某国のご実家は広大な敷地を持つ農場だったという野生のガイジン猫カール、哺乳類か鳥類しかエモノとはみなさないらしい。
 うーむ、なんだかおそろしい・・・アイノ、食われないように気をつけてね。

 そのカールくん、他の猫がレーザーおもちゃで遊んでいるときにはポインタを追って走り回る猫ズそのものを遊び相手とみなして物陰から奇襲攻撃を食らわすのである。飛びつかれた猫ズこそいい迷惑だが、やっぱりカールは猫をエモノにしてるみたいな気がするところがかなりおそろしいと思うのはワタシだけだろうか。・・・・・・・ぞーっ。

 まぁそういうわけで、カールにかかるとレーザーおもちゃで走りまわる猫ズが無差別攻撃の対象になっちゃうのだ。しかもカールはまだ完全にみんなから受け入れられたわけではないので、急に飛びかかられたりすると特にこゆめなんかは「きゃー、なにすんのよ!!」と怒ってしゃーっと吹いたりなんかするのであるし、アイノだって、急にあかおに飛びかかられるとちょっとビックリしちゃうのである。

 そのカールあかおの攻撃のせいで、アイちゃんは「いまだ!」とワタシが行動に出ようとするとワンテンポ速くカールに飛びつかれて「いやーん!」と逃げ出してしまう。おかげでなかなかアイノを捕獲することが出来ないのだ。
 こまったなぁと思っているうちに、アイノのほうもだんだん不穏な空気を感じはじめてしまった。いつもは場の空気が読めないおばかちゃんのくせに、なんでこんなときだけ敏感なんだよぅ!
 これ以上引き延ばせないと意を決してすばやく捕獲しようとしたワタシの手を振り切って、アイノはするすると物陰に隠れてしまった。

 ああ〜、またこうなるのね・・・・

 これでは去勢手術の時の再現である。またムリヤリアイノをひっぱりだして連行しなくちゃいけないのかとワタシは絶望した。ちなみにダンナはもっと嫌がった。実は前回捕獲を担当したために手術後しばらくアイノから逃げまどわれるというツラい経験(・・・・)をしたダンナは、無理に捕まえたりしたらまたアイノにきらわれちゃうんじゃないかとかなりびくびくしていたので、今回も「おもちゃは振るけど、捕獲の役はヨロシク!」とおもいっきりワタシに振ってきやがったのである。

 しょうがない、おれもオトコだ!(・・いや、オトコじゃないけどさ。)
 アイノのいっぴきや二ひき、さくっと今すぐつかまえてやろうじゃないか!

 ワタシはアイノが隠れている場所に置いてあったものを全部移動させて、おどろいたアイノを遁走させた。さらにアイたろうの逃げ場をふさぐため、ダンナに合図して他の部屋の扉を全部閉めさせる。それでも逃げまどうアイちゃんを無慈悲にも隠れる場所のない廊下に追い詰め、廊下のすみっこに「いやーーん」というカンジで固まったところを見事捕獲したのである。

 ああ〜、ゆるせアイノ・・・(泣)

 こうして無事キャリーに幽閉したところでダンナは出勤。アイノはといえば、恐怖のあまり時折「みゃぁ〜ん・・・」とアイノらしからぬかわいらしい声であわれっぽく鳴いている。・・いつもは「う゛−にゃー、う゛−にゃー」(長二度の音程)でまぬけに鳴いているクセになんでこういうときだけカワイイ声を出すんだろう。これも計算だろうか。(・・・・)

 幽閉されたアイノはいくらなだめてもあわれっぽく訴えるのをやめてくれなかった。うう、なんてことだ。まだ時刻は7時台である。この状態でこれから何時間待てばいいのか。考えただけでワタシは目の前が暗くなる思いであった。
 さらに悪いことに、キャリーに入れられたアイノが気になって仕方ないカールあかおが「どうしたの、どうしたの?」と周囲をぐるぐる歩き回ったりキャリーの上に乗って隙間から覗き込んだりと、落ち着きなくアイノの回りをうろうろする。カールとしてはいちおうアイノを心配してるのかもしれないが、アイノにしてみればあやしい新参者に嗅ぎまわられて逃げられないという事実がかえって恐怖心をそそったようで、ますますおびえてしまった。

 ああ〜、もうこんなの耐えられない!!
 ワタシはついにかわいそうなカールを別室に隔離した。ごめんよカール。それでもアイノは「にゃーん・・・」とかぼそく鳴いていたが、ココはひとつ放っとこうと決心したワタシはあえて無視し続けた。その作戦はあたったようで、あきらめたアイノはキャリーの中でうとうと眠りはじめた。
 よし、この調子だ!病院からは「11時からお昼前くらいまでに連れてきてくださいね」といわれている。これでなんとか10時まで保ってくれ!!

 ・・・しかし物事はそううまくはいかない。アイノは10時ちょい前に再び目を覚まして「みゃぁーん・・・」とあわれっぽく訴え始めた。
 もうダメだ!ワタシにはこれ以上ガマンできません。
 ちょっと早いけど連れて行ってしまおう!!

 かくしてついにアイノは病院へ連行されたのだった。・・・ところでアイノ、すごく重かったです。路上で何回休憩したかわかりません。さらに言わせてもらえば、歩きながら「こわくないよ〜」とカバンに話しかけたり「アイちゃん、アイちゃん、アイたろう♪」などとデタラメな歌を歌ったりしているワタシは、傍から見るとヒトとしてかなりアブナイ感じだったのではないかと思う。ああ、いやだいやだ。やっぱりクルマ運転できないってのはこういうとき困るもんだねぇ。猫のために免許をとるべきだろうか。

 病院に到着すると、まず看護婦さんがアイノの毛玉のようすを見てくれた。丸刈りにしちゃうと寒いかもしれないので、なるべく毛玉の出来てるところだけうまく切ってくれるという。まあ、ありがたいわっ!でもちょっぴり残念。(・・・・)しかし「ホントは(タダの好奇心から)丸刈りも見てみたいんですが・・・」とはさすがに言えないワタシであった。

 看護婦さんに「この子、あばれないですか?」と聞かれたワタシは、「・・・ヒトを噛んだりってことはまずないと思いますが、恐怖のあまり逃げようとするってことはあるかもしれません」・・・ときわめて正直かつ正確な見解を示したつもりだったが、少し考えた看護婦さんは「・・・じゃあ、猫袋に入れましょう」と決断を下したのであった。そりゃ飼い主のいう「安全」なんて信用できないさねぇ。ははは。

 こうしてアイノは、恐怖と戦慄のあまりロウ人形のように固まっているあいだに看護婦さんとワタシ二人がかりであっというまに猫袋に詰められてしまった。でっかい足袋みたいな袋にアタマだけ出して詰め込まれてファスナーしめられたアイたろうの姿は、「猫のアタマつきタワシ」といおうか、「猫アタマのアヒル(布製)」といおうか・・・・
 この瞬間、いちおう「うちの子、だいじょうぶかしら・・」と心配している風の神妙な顔(をしていたつもり)のワタシが「ああっ、デジカメ持って来るんだった!」ココロの中で地団太踏んではげしく後悔していたということはもちろん看護婦さんにはナイショである。

 ここでいったん「よろしくお願いします」と家に戻ったワタシは、数時間後「毛刈りアイノ・完成品」を受け取るために再び病院の待合室のヒトとなったのであった。

 ワタシを見た看護婦さんは「あ、アイノちゃん、終わってますよ」とすぐに声をかけてくれた。しかも「やっぱりものすごくおとなしかったから麻酔ナシで出来ました」とうれしい報告つきである。やっぱり麻酔はコワイので、かけないですむならそれに越したことはない。

 ああアイノ、今日ほどオマエの肝っ玉がちいさくて良かったと思ったことはないよ!

 さらに「毛玉のところだけ切りましたよ」という説明とともに、固唾を飲んで見守るワタシの目の前におもむろに取り出されたアイノ(毛刈り後)の姿は・・・!!!

 涙と感動と衝撃の爆笑超大作!!(←いったいどういうモノだ)

 ・・・ではまったくなく、意外にもほとんど変わりばえのしない姿だったのである。

 「わあ、キレイに切ってくれてありがとうございます!」・・・とコトバだけはうれしそうにお礼を述べつつもワタシがあからさまに落胆した様子だったことは見る人が見れば一目瞭然だったに違いない。(・・・・・・)

 看護婦さんに「今後は毎日ブラッシングしてあげてね!」・・と言われてハイハイとうなずくしかないワタシだったが、よく考えてみるとアイたろう、毛玉はあるわ、顔にはカールにひっかかれたキズはあるわ(この日記参照)、めちゃくちゃおびえて固まってるわで、もしかするとワタシはとんでもない虐待バカ飼い主だと思われたのではなかろうか。がーーーん。

 いいんだいいんだ。ぼくなんて、どうせダメ飼い主なんだ。(自暴自棄)
 アイノだって今回のことでまたビビりまくって、しばらくなついてくれなくなるんだ。
 ちくしょう、もうグレてやる!!!

 ・・・とすっかりヒネくれたワタシだったが、これまた意外なことにアイノはうちに帰り着くなりゴロゴロいいながら手をニギニギもみもみしてワタシに甘えてきたのである。

 こ、これは・・・?!
 去勢の時はしばらくスネスネになって隠れまくっていたというのに何故・・・
 今朝はあんなに目がぐるぐるになっていたのに・・・・
 もしやアイノ、恐怖のあまり今朝の記憶を失ってしまったのか!(・・・・・)

 まぁ記憶喪失だろうと健忘症だろうと、もともと脳みその容量がHIMEM.SYSもロードされてないMS-DOSのようにメモリ極小なカンジのアイノにとっては大勢に影響ナシ!ってところがありがたい。うんうん。(←?)
 ともかくアイちゃんは特に機嫌を損ねた様子もなく、きょうも何も考えてないぽけぽけな言動の数々で我々をなごませてくれているのだった。ありがとうアイノ!

 では最後に、アイちゃん毛刈り前/毛刈り後の写真を掲載して今回の超大作日記を終えたいと思います。あー長かった。

なんかこきたないけど、シルエットはペルシャ風。ははは。
毛刈り前。

でも、心なしか目つきがヒクツだ(笑)。
毛刈り後。ねっ、インパクトないでしょ・・・(ガッカリ)
単なる夏毛ノル、って感じです。





 猫療法
(9月25日)

 ついねっとさーふぃんに夢中になって朝になってしまった(・・・・)ので、今日こそ日記は簡潔に!

 我が家のルーキー・カールあかおくんはものすごい甘えっ子だ。強烈に徹底的にすさまじく甘えっ子だ。この世のものとも思われぬほどの甘えっ子である。(しつこい)

 思えばワタシは不幸だった。これまでさんびきもの猫と暮らしていながら、どういうわけか我が家には抱っこ猫がいなかったのである。

 スオミはムリヤリ抱っこされてるうちにだんだん慣れてきて(・・・・)少しの間ならガマンしてくれるようになったが、あからさまに迷惑そうな顔をしているのがちょっぴりむなしかったし、唯一アイノはときどき膝に乗ってくれるのだが、わりとすぐに降りていってしまうのがさびしかった。

 しかしカールはちがう!
 もうヤメロ!ってくらいしつこく膝には乗るわ、肩にはよじ登るわ、そのまま寝ちゃうわのベタベタ野郎なのである。
 そうなのだ、猫飼い道・苦節?年、カールはワタシがついに出会ったユメの抱っこ猫なのだあ!!

 それだけでもかなりうれしいうえに、カールはとっても役に立つ。
 なんと女性の業病(?)・便秘に効く猫なのである。(・・・・・・)

 ・・といっても抱っこされたカールが膝の上だとかおなかの上で盛大にごろごろいうだけなのだが、この低周波刺激がなんとも効きそうというか、じんわりとしみとおるというか・・・(笑)
 ね、ね、想像しただけでおなかがゴロゴロくるでしょ。あ、ゆるい人は想像しないように。
 これは画期的大発明だと思いませんか。全国の便秘症のみなさん、猫です!猫を抱っこするとバッチリですぞ。さらに冷え性のみなさんには、さらなる薬効として「猫カイロ効果」も期待できるというオマケつきです。

 なんだかとってもエコロジカル!(←?)
 そして効果バツグン!(*効き目には個人差がありますのでご了解ください)

 わが三毛党ではコレを「猫療法」と名づけることに今決めた。こまったときには是非ためしてみてね!

 ・・・それにしてもうれしいよぉ、抱っこ猫。しくしく。(←男泣き。・・じゃなくってぇ!嬉し泣き)



 きっくり腰
(9月26日)

 きょうは衝撃(?)の告白から。

 ダンナがまた転勤になりました。ええ、東京へ。(・・・・・・)
 思い切って(というよりよろこんで)仕事もすっぱり辞め、嬉々として蝦夷地に移り住んで早一年。っていうかやっと一年と三ヶ月。今年も豪雪をエンジョイするぞ!と思っていた矢先の悲劇であった。

 「ここがヘンだよ北海道」も全然更新してないのにぃぃぃぃぃ!!!!
 次回からは予定を変更して「首都圏マンションで猫よんひき・都会の猫ぐらしの知恵袋」をお送りいたします。っていうかこれはウソだが、いきなり都会で猫4ひきってのも一瞬悩むものがありますな。まぁ、自分で増やしちゃったんだけどさ。えへっ。(←「えへっ」じゃありませーん!!)

 とにかく決まってしまったものは仕方ない。住む場所の都合もあってそんなにすぐに一家で移動もできないので、とりあえずダンナだけが来週から東京に移住することになったのだが、問題は短期間ひとりで住む場所である。
 だれかダンナもらってください。じゃなくって、預かってください。(・・・・)
 ということで当初熾烈な里親探しが行われたのであるが、ダンナの実家は遠すぎるのでワタシの実家・会社の寮および社宅・ついには学生時代の先輩んちという案まで飛び出す支離滅裂さで、里親探しは昏迷を極めた。しかし最終的には無事会社の独身寮に引き取ってもらえる(←?)ことになりました。よかったね!(・・・・・)

 そんなわけで、今朝はやく引越し屋さんがダンナの荷物を取りに来ることになっていた。
 ところがダンナは、昨夜の壮絶な送別会(第一回)で帰宅は午前2時半。すっかりHP・MPともに吸い取られた状態で、よれよれで家にたどりついたときには状態表示はすでに黄色になっていたが、残念ながらワタシにはホイミもベホイミも使えない。ドラクエのように一夜寝るとHP満タン!・・とも行かなかったようで、あと30分で引越し屋さんが来るという段になってもほとんど幽鬼のようであり、ヒトとしてまったく役に立たないことは一目瞭然であった。

 イカンイカン、あとはワタシがなんとかせねば!
 幸いヤツはワタシと違って段取りがいいので、いちおう箱詰めは終わっている。あとは箱に封をして、布団を布団袋に詰めるくらいだからすぐに終わる!

 かくしてワタシは、さほど多くないダンボール箱に素早く封をして、運びやすいようにあらかじめ通路のほうへ持っていった。さらに布団袋を広げて布団を詰め込み、ヒモのかけかたがよくわかんなかったのでとりあえずガムテープで仮止めする!完璧だ!

 よく覚えてないが、このあたりで悲劇はおこった。

 きっくーーん。(破滅の音)

 あ、あ、アレ????
 なんか、腰が・・・・・・!!!

 突然腰に異様な痛みが走り、「やったか?やってしまったかぁ!?」とココロで叫びながらワタシはその場にうずくまった。・・っていうか、「いってぇえぇぇ!!!!」と叫んで大騒ぎしながら転がった。会社でも家でも「黙って作業ができない」と評されたワタシ、いかなるときもムダにうるさい女である。

 過去に他人から聞いた様々な「ギックリ腰体験談」の恐怖が走馬灯のようにワタシの脳裏を駆け巡り、思わず「みちにたお〜れてー誰かの〜名をー♪」という中島みゆきの歌の一節を歌ってしまった。ホントに歌ってしまった。バカとしかいいようがないが、ダンナが受けてくれたのが救いである。イタくても笑いをとらないと気がすまない、見上げた芸人根性である。(←?)

 あああ、でもでも、今ギックリ腰なんかになるわけには・・・!!

 ・・・・・??
 ・・・ありっ、なんか、そんなに痛くないかも?
 うん、痛いことは痛いけど、話に聞くアレだったらこんなもんじゃないはずだ。なんとか動けるし。
 これはギックリ腰ではない!(歓喜)

 とはいっても痛いことに違いはない。なにかの拍子で筋を違えたのだろう、腰のまんなかではなく右よりの部分がツキツキじくじくとイタイ。
 ギックリ腰ではないけど、きっくり腰ってカンジである。ああ、いてぇ〜。

 そんなわけで、今ワタシは腰がイタイ。一日寝てたらだいぶ良くなってきたのでとりあえずパソコンの前に座ってみたんだけど、ちょっと痛いながらもけっこうイケそうだ。よしよし、軽症でよかった!・・・とはいってもちょっと長時間はアレなので、きょうは早々に書き逃げしましょう。
 腰が治るまで、猫ズが病気になったりしないことを祈っててください。持てないよぅ、アイノ4.8キロ!!



 伝説の黒い毛
(9月28日)

 なんだかこのところアイノネタが多いような気がするが、きょうは前々から気になっていた件を書いてしまおうと思う。

 アイノは白い。っていうか毛色はクリームなんだけど、他のクリーム系の子と比べても「こいつはホントにクリーム系か?」と悩んでしまうくらい白っぽい薄い色の子である。

 それなのに、そんなアイノになぜか一本だけ黒い毛が生えているのだ!

ぜんぜんわかんねーっす。だめだこりゃ。
衝撃の報道写真!

 ・・・・・・・・・
 ぜんぜんよくわかりませんね。しーん。
 デジカメの接写機能で撮ってみたんだけどなぁ。うーん、もう一枚!

今度はわかるかなぁ。やっぱしびみょーーだなぁ。
すべったのでもう一枚、衝撃の報道写真!

 わかりますか?
 目の上から、左ナナメ上に向かってつーんと生えた黒い毛。
 こっちのほうがいくぶんわかりやすいと思うんだけど、見えなかったらごめんなさい。とにかくアイノに、ある日突然そういう毛が生えてきていたことに気づいたのである。

 最初にみつけたときは「なんじゃこりゃ?」とビックリした。他に黒いヒゲが生えてきた子なんていなかったし、毛色が白っぽいだけにやたらと目立ってあやしすぎる。さすがヘンな子には変な毛が生えるなぁ(←ひどい)と思っていたところ、党員さんの雷くんのHPでタイムリーにも「雷くんになぞの黒いヒゲが!」という話が取り上げられた。

 おおっ、これは。アイノと一緒ではないか!

 しかもアイノと雷くんにはすごい共通点があったのである。
 それは両者ともにちょっとかなり非常にきわめて天真爛漫な性格であること!(最大級の婉曲表現)
 ・・・わかりにくいのではっきり言えば、すなわちばかばかあほあほぼけぼけな性格であるということ!!(ああっ、雷くんごめんね!!!)

 ちなみにアイノと雷くんは父親が一緒の異母兄弟である。・・・どうせなら先にコッチの線を疑えば?という気もしないではないのだが、ついおもしろかったもので(・・・・)まずは彼らの性格があまりにも似ていることに注目してしまった雷くんの飼い主さんとワタシは、

 もしやこの黒い毛は、ばかばか遺伝子を継承したおばかちゃんにだけ現れるという伝説のばかばか毛なのではないか?!

 という見解に至ったのであった。しかしよく考えてみるとそんな伝説は聞いたことがないし、どうもコレが「世界を救う勇者のしるし!」ともまったく思えない。(・・・・)

 そんなとき、同じく党員さんのたるーくんちから貴重かつ冷静で的確な意見が寄せられた。
 なんと赤系の子は、ある程度オトナになると黒い毛(というかヒゲ)が出てくるものらしい。
 おおっ、そうだったのか!!!!

 クリームという毛色はもともと赤い毛色が薄まったものなので、どんなにアイノが白っぽくても実は赤系なのである。そ、そうか、コレはおばかちゃんの証明じゃなかったんだ!よかったねー、アイノ。でもアイノがおばかちゃんだという事実は変わらないけどね!(・・・・・)

 ・・・ちょっと待て。
 オトナになると出るということは、もしかしてコレは一種の白髪なのだろうか。しろくないから、「しらが」じゃなくて「くろが」?
 うわーアイノ、まだ2歳にもならないのにオヤジくさー・・・・

 赤系の子とお暮らしの皆様、黒いヒゲが生えても「伝説のばかばか毛」ではないようなので安心してくださいね!(・・・・・)
 っていうことは、カールあかおにもいずれ生えてくると思うので、そのときはまたご報告します。こんどはちゃんと撮影できるだろうか。しーん。



 じんましん!
(9月30日)

 ・・・が出てしまった。

 今朝いつものように甘えにきていたアイノとべたべたしながら「なんだかほっぺたが熱いなぁ」と思ってさわってみると、すごく火照っている。しかもちょっぴりカユいではないか。そういえば首のあたりもむずむずするぞ。
 おかしいな、と改めてじっくりさわってみると!!!

 な、なんかでこぼこしてるんですけど・・・・
 コレはもしや、ジンマシン!!!!!!

 ワタシは思わず飛び起きてカガミを見に行ってしまったことであるよ。(古文の現代語訳調)
 そしたら奥様、しっかり顔がマダラになっていたんですのよ!信じられます??
 あなをかし。・・・っていうか、全然をかしくない。がーーん。

 思わずムンクのような表情になりながら「昨日なに食べたっけ」と猛スピードで思い返すワタシであったが、どう考えても心当たりがない。ナマモノも古いものも食べてないし、同じもの食ったダンナはぴんぴんしている。はっきりいって胃と腸の機能については明らかにダンナよりワタシのほうが強靭なので、ヤツが平気でワタシがダメなものってのはまず存在しないのである。

 ・・・とすると、心当たりはヒトツ!
 もしかしてアイノとベタベタくっついてたのがいけなかったのだろうか。
 これは驚愕のアイノアレルギー?!!

 もっともワタシは強度のアレルギー持ちなので、ことアレルギー関係の発症については「ああ、またか」ってカンジであまり驚かない。
 そうなんです、実はワタシ子供の頃からのアトピー持ちで、長年にわたる誤ったステロイド使用を中断した際のリバウンドで顔をぱんぱんに腫らしたこともあります(えっへん)。(←なぜ威張る?)いやあ、あのときはすごかった。自分の顔を見て「原爆詩集」の一節を思い出してガクゼンとしたもんである。別に美人でもなんでもないけどコレに比べたら全然オッケーだよ、ワタシの顔!生まれつきこの顔じゃなくって良かったぁ!・・・とヘンなことに安堵を覚えたジブンが情けなかった・・・・
 あっ、でもワタシ、ステロイド反対論者じゃないです。実際に痛い目みたワタシがいうんだから間違いない(←?)、ステロイド・イコール・悪!っていうのは違うと思う。要は使い方ひとつであって、ヒステリックに全面否定するのはおかしいぞ。・・・って、話が思いっきりそれた。

 とにかくワタシは、猫アレルギーだけは持ってないのが不思議なくらいのアレルギー野郎なのである。花粉症だって一人前に(?)持ってるし、スギ花粉の抗体検査してもらったときには医者に「花粉のアレルギーはフツウにありますね!(←どういう意味だろう・・・)それより、他の何かについて通常の人の30倍の反応が出ていますよ」!(・・けど、ナニに対する反応なのかはパッチテスト要といわれて面倒なのでついそのまんまになっている)といわれたし、化粧品に入ってるUVカット成分でも顔が腫れるので化粧品選定が非常に難しい。ちなみに国産メーカーの化粧品は全滅である。さらに運悪く生まれつき「ピリン系アレルギー」も持っているというゴージャスさだ。抗生物質でショック症状起こすんですよー。コレでうちの姉は酸素吸入したことあります。(・・・・・)こわいですねー。っていうか、結核になったらどうすればいいんでしょうか、この場合??

 まぁそういうわけで、いま突然「アイノアレルギー」になったとしてもあまり疑問には思わない。なにが悪かったのかはわからないけどジンマシン吹いちゃったなぁと淡々と事実を受け止めるしかないのであった。・・・・・

 マジメな話、よく聞く猫アレルギーの症状っていうとクシャミとか熱が出るとかっていうのしか思い浮かばないのだが、じんましんが出るってのもあるのだろうか。謎である。謎なことを考えても仕方ないので、とりあえずその後も猫たちとフツウに接触しているが、今のところ特に悪くなる様子もない。ああよかった、たぶん猫は関係なさそうだ。それならどうでもいいや。(そうか?)

 そうだ、ひとつだけ思い当たることが!・・・最近ネットで「水ぼうそうの子を連れてハワイに行った馬鹿っ母」(笑)の追求キャンペーンが盛り上がってるのを興味深く見ていたので、水ぼうそう(2回目)にネット感染したのかもしれない。イカン、さっそくウィルスチェッカーを最新にしとかなくっちゃー!(←?)

 みなさんも、飛行機のような密室に感染症の子を連れて乗ったりしないでくださいね♪
 ・・・・・・・
 そういう話だっけ?(完全に話がそれたまんま今日の日記終了)



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