過去の日記置き場です。
      いちおうしばらくは置いときます。

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おせちもいいけどカレーもね。?


1月1日(火): どこかで見たような・・・

1月2日(水): しあわせなお正月

1月4日(金): 川崎大師の逆襲

1月7日(月): チャレンジ・ザ・ギネス

1月8日(火): ナミダの再会

1月9日(水): 平和な我が家

1月12日(土): かわいい・・・

1月14日(月): やせがまん

1月15日(火): スオミとアイノ


 どこかで見たような・・・
(1月1日)

 皆様、空けまして・・・いや!明けましておめでとうございます。
 
 年末からこちら、しばらく日記をさぼってしまったが、もちろんそれには理由がある。

 ひとつ、さぼりまくって今年もギリギリの年賀状大作成!
 ふたつ、いまだに引越し荷物のころがる我が家の大掃除!!
 みっつ、こねこを眺めてニーコニコ!!!

 大掃除のほうはダンナ主導というかほとんどダンナがやったというかワタシはちょっと手伝わされたという程度なんだけど(ひどい・・・)、おかげさまでやっと引越し荷物が全部なくなりましたぁ!ぱちぱちぱち!!
 ・・・・おそいですか?やっぱり?うちとしては、記録的に早かったと思うのだが・・・

 そんなことより、こねこズだ。
 いやー、ついこの間まで猫というよりネズミというカンジだったのが、ここ数日で一気に猫になってきた。前足をちゃんとふんばって立てるようになったので、いっちょまえに猫らしいおすわりポーズ(うちでは「三角すわり」と呼んでいる。シルエットが三角形だから)も出来るようになったし、ピーピーなきながらケージを脱走しそうになるし、二ひきでころころもつれて遊ぶみたいな行動も見せ始めたし。
 もう、ケージの前で観察しはじめるといつまでも飽きずに見入ってしまうというかなんというか。

 カワイイです。かーなーりーカワイイ。

 さらにダンナは「あと数日すると『世界でいちばんカワイイ生き物』」になるぞー」というノストラダムスよりおそろしい予言をしており、ワタシは戦々恐々とココロ休まらぬ毎日である。(←?)

 こねこっていうのは確かに、あらゆる生き物の中でも屈指に可愛いですよね。こいぬだってこうさぎだって動物のコドモはみんな可愛いが、こねこというのはなかでも飛びぬけて可愛い生物だと思う。なんであんなにムダにかわいいんだろう、小さい猫ってやつぁ!
 ・・・なーんて思ってる時点でワタシはただの猫好きさんなのだろうか。でも!アイノは別だったぞ。それに関してはワタシは冷静な審美眼を失っていなかったといえよう。(・・・・・)
 思えばアイノの小さいときはあまりにも人面なので「この子の将来はいったい・・・!」と不器量な娘を持った母のように心から行く末を心配したものである。それでもまぁ女の子ってのは年頃になればそれなりに可愛くなるもので・・・って、女の子じゃなくて猫だってば!
 とにかくかわいくなってよかったね、アイちゃん。見慣れただけというウワサもあるが。

 日記も久しぶりなので、あかおがいなくなってからの猫たちの変化とか、こねことこゆめの話とか、いろいろとネタはたまっているのだが、ばかなことを書いているうちにまた長くなってきたし今日はとりあえず新年なのでさらっと終わろうと思ったのだが。

 ちょうど0時をまわったころ、外で「どーん、どーん」という音が!
 おお、この音はもしや花火?!

 あわててベランダから外を見ると、横浜の方向に花火がばんばんあがっているではないか。
 そういえばうちのベランダからは、極小ながらも横浜港の花火大会が遠く見物できるんだった。しばらく住んでないからすっかり忘れてたよ。(・・・・)

 っていうか、なんか既視感が・・・
 去年もこんなことがあったような気がするんですけど。ああ、去年はたのしかったなぁ。雪がいっぱい積もってて・・・しーん。思い出すと泣けるぜ。うわーん!

 とにかく、こんなものを見せられてぼーっとやりすごすようではばかばか撮影隊も今春解散だ。(←?)とりあえずデジカメひっつかんでベランダに飛び出し、ダメもとで撮影を試みた。

 結果がコレです。

けっこうカラフルできれいだったんだけど、これしか間に合わなかった・・・
遠い・・・そして暗い。

 ・・・去年以上にしょぼい写真である。もう新年早々どがっくりだ。

 朝比奈先生はお亡くなりになっちゃうし花火写真はしょぼいし宝くじも多分当たってないし(未確認)、なんだかめちゃくちゃ幸先の悪いスタートといえよう。

 初詣は大師さんで厄除けしよう・・・

 ところで、トップページにもリンクをはっておりますが、コチラに新年のごあいさつページをおいてみました。こゆめとこねこがご挨拶しておりますのでよろしかったらご覧くださいませ。

 では、本年も三毛猫党をよろしくお願い申し上げます!




 しあわせなお正月
(1月2日)

 正月である。
 なんだか全然なんにもすることがない。究極にヒマだ。

 急に引っ越したっきり住所変更のハガキも出さなかったせいか、元日に到着した賀状も極小。おかげで「うわあ、返事書かなきゃ!印刷印刷!!」とあわてることもないし、前日までに徹底的に買出ししておいたせいか「買い物いかなきゃ!1日から開いてるスーパー行くぞ!」とあせることもない。

 なんだろう、このヒマさは・・・いつもはこんなにヒマじゃないよなぁ。はっきりいって過去これほどまでに「ヒマだなぁ」としみじみ感じた正月はなかった。

 なにかものすごい落とし穴でもあるんじゃないかとちょっぴり警戒してしまうあたり徹底的に小市民だが、幸いにしてホントになにもないようだ。なんだか寝ぼけたかんじの正月のテレビをぼーっと眺めたり、いくら見ていても見飽きないこねこズ♪の姿をぼーーっと眺め続けてこゆめに怒られたりする以外、特にすべきこともない。ヒマで暇でこまっちゃうくらいヒマな正月である。

 さて、あまりにもヒマだとニンゲンどうなるか。なんと、やたらと眠くなってしまうのである。
 睡眠時間的には十分すぎるほど寝ているのだが、それでも際限もなく眠くなるから不思議だ。ニンゲンの睡眠メカニズムというのはいったいどうなっているのだろうか。
 ココでワタシははっと気づいた。

 ああ、なるほどー!
 「寝正月」ってのはそういうことだったのか!ポン!(←手をうつ音)

 唐突にコペルニクス的発見をしてしまったなぁ。(←?)自発的に寝ているのが寝正月なんじゃなくって、「どうにも寝てしまう」から寝正月だったんだぁ!よしっ、この件に関してはもっとデータを集めていずれ学会に発表しなくては。(ウソ)

 このように、ヒマのあまりめちゃくちゃくだらないことまで考えてしまうワタシである。うーん。
 もっともあまりヒマだヒマだと文句をいうのは良くないよね。「帰省ラッシュで身も心もボロボロのお正月」とか「はたらくお正月」に比べれば、「ヒマなお正月」というのは相当貴重で素晴らしいもののような気がする。
 そういえば、今日暗くなってからちょっと外を歩いていて「なんだか街が暗いなぁ」という気がしたんだけど、どうやらオフィスビルとかお店の灯りが消えているからホントにいつもより暗いみたいなのだ。なるほど、平日はいつも残業の灯りで11時ごろまで煌々としているあのビルも今日は真っ暗だ。あっ、こっちのビルもだ。やっぱり、まだ2日だもんね。さすがに休日出勤してる人ってのもいないよねぇ。

 ところが!

 ワタシは見てしまった。ふと見上げたある真っ暗なオフィスビルの中、ひとつふたつと灯りがともる窓が・・・!
 なんで?なんでなの??なんでついているのぉぉぉ??!

 がぁぁん、と衝撃を受けたまさにそのとき、すーっとすれ違ったおじさんのいでたちにまたビックリ!
 なんで?なんでなの??なんで背広にカバンの完全通勤ルックで歩いているのぉぉぉぉ!!

 ・・・・・・・
 シアワセって、失ってから気がつくものなんだよね。
 いやぁ、おそろしいです。ヒマなお正月、いいですねー!最高ですねーー!!

 お正月なのに働いているみなさん、ほんとうにごくろうさまです。三毛猫党はきょうも働くおじさん・おばさん・おにいさん・おねえさんの味方です。がんばれ勤労者ーー!!




 川崎大師の逆襲
(1月4日)

 きょうは、「初詣スポット・ベストスリー」の常連である初詣の殿堂・川崎大師に行ってきた。

 実はワタシ、大師さんがかなり好きだ。たぶん巷でもレアな大師さんファンといっても過言ではない。
 北海道に引っ越す前の正月でもなんでもない時期に、単に「引越ししたから、厄払したほうがいいかな」というような適当な理由でなんとなく観光がてら(←?)お参りに行ってみたのが最初だったのだが、そのときから「これはイイ!」とすっかりファンになったのである。

 まず参道がいい。
 「かんかかかんかんかん」と威勢良く包丁を鳴らして飴を刻む「名物咳止め飴」の店々もいいし、同じく名物のくずもち屋さんやおまんじゅう屋さんもなんだか昔ながらの感じで良い。ダルマや招き猫などの縁起物をぎっしり並べて売っているお店もいかにもってカンジでたまらない。

 ココですっかり気分(なんの?)が盛り上がったところで、いよいよ寺の門をくぐるでしょ。
 すると急に空気が変わるのである。

 これは京都なんかで寺社仏閣を訪ねたときや海外で教会に入ったときなんかにもよく感じることだが、こういう宗教的な場所というのはどこもみんな空気が澄んでいるように思うんだよね。
 まさに川崎大師もそうで、すごく空気が清浄な感じがする。境内を歩いているとなにか清められるというか、清清しい気分になってくるというか、非常に気分が良い。

 そういえばはじめて川崎大師に行ったときは、大師のみならず町ごと全部ひと目ですごく気に入ってしまったので「ああっ、どうせだったらこのへんのマンション買えばよかったぁ!」と心から後悔したものである。これだけ大きな寺だと、町一帯の気が他のところよりさわやかで清浄なような気がしたんだもん・・・もともと古い町って好きだし。ちょうど売り出し中の物件もあったのにぃぃぃ。全然考えなかったよ。先に町を見ておけばよかったぁぁぁぁ。

 ・・・と悶え苦しんでも我々はすでに犯罪都市の住人である。思えばこれも運命、心が真っ黒なワタシやこゆめなどは結局空気サワヤカな門前町とは縁のないニンゲン(と猫)だったということか。・・・・・・

 とにかく、このように三毛党いちおしのご霊場(?)・川崎大師に初詣に行ってきた。毎度前置きが長いですね。

 実は以前にも一度初詣に来たことがあるのだが、さすがに大混雑する正月だけは大師さん本来の「清浄な気」みたいなものはあまり感じられないのが残念である。でもまぁとりあえず今年もココでしっかり厄除けだ!
 もう三が日も過ぎたし、わりと早い時間を狙っていったのでさほどの混雑はない。ちゃんと煙も浴びられたし、スムーズにお賽銭箱のところまでやってきた。
 さて、いくら投入するか。
 財布をひらくと、ちゃんと十円玉も百円玉も五十円玉もある。選び放題である。

 しかしこのとき、一枚の硬貨が鋭くワタシの目にとびこんできた。
 まるくて穴があいていて銅色でちゃりんと音がする硬貨。
 すなわち五円玉である。

 一瞬「ちょっとケチすぎ?」といううしろめたい思いが頭をよぎったが、ワタシはすぐにそれを否定した。
 「ご縁がありますように」で五円を入れる人って多いよね。べつに男女のご縁じゃなくたって、人間関係のよいご縁は欲しいよなぁ。べつに百円入れたっていいんだけど、せっかくだから五円玉にしとくか!

 しかしこのときワタシの心にちょっぴり「あんまりたくさん入れるのはもったいない」という悪魔のつぶやきがあったことは否定できない。

 ワタシは五円玉を元気よく賽銭箱に投げ込むと、「たった五円でこんなにかい!」と神も仏もあきれるほどたくさんの願い事を思いつく限りすごい速さで念じていったのである。
 ちなみにいちばん最初に思いついたのはダンナのことでも自分のことでもなく「猫ズが健康にすごせますように!」という猫ばかまっしぐらなものであったことはいうまでもない。

 よし、終わった。
 ひととおりお願いを並べ立てたワタシは「なにかを成し遂げた」というさわやかな達成感とともに賽銭箱の前を離れたのであったが、次に我々の目に飛び込んできたのはお札とおみくじの販売所だった。

 やはりおみくじは初詣の定番!
 ここはひとつ、新年早々景気いいのを引いてやろうではありませんか。

 とにかく運が悪いので不吉な結果を引きがちなダンナはちょっと尻込みしていたが、ワタシはどんどんおみくじ屋さん(?)へ向かった。
 よーし、新春運試しじゃー。

 ・・・と勇んで引いたおみくじは!!!

 凶・・・・・・

 ある意味運がいいというか、なんというか・・・
 ちゃんとあるんですね、凶って。・・・・

 なんでもワタシ、「はじめはうまくいくようにみえるが途中で行き詰まる」というイヤーな運勢らしいです。
 な、なんて幸先のわるい・・・
 っていうか、やっぱしアレですか。
 お賽銭ケチったのがいけませんでしたか?!?!

 信じていた川崎大師様からの思わぬ逆襲に肩を落とし、黙々とおみくじを結ぶワタシであった。
 ちなみにダンナは「小吉」でした。これもイマイチ景気がわるいねぇ・・・
 思ったとおり宝クジもどはずれだったし(・・・・)なんだか先行き不安な三毛猫党の今年である。すおちゃん、おもいっきり幸運を招いてくれー!おねがーい!



 チャレンジ・ザ・ギネス
(1月7日)

 またまた数日間のごぶさたです。しばし俳人・・・じゃなくって廃人になっていたワタシですが、今日ようやく復活しました。
 しかしなぜ突然廃人だったのか。話しましょう話しましょう。(←?)

 ほかでもない、この魔の廃人ロードのスタートは楽しいオフ会であった。

 オフ会といってももちろん三毛党オフではない。森のねこさんの有名ねこサイト「森のねこ屋のねこある暮らし」ではじめて開催されたオフ会に参加してきたのである。
 さすが有名サイト、たいへんご盛会でありビンゴの景品はグレートであり皆の持ち寄った必殺・おやばか猫写真が嵐のように会場を飛び交うという非常になごやか・かつ楽しいオフ会であった。この大成功も主催者側のなみなみならぬ努力あってのものだろう。いやー楽しい会を開いてくださってありがとうございました!

 さて、そのオフ会も終わりに近づいた頃のこと。
 こゆめの子たちがあまりにも奇妙な色合いをしているため、かねてからどう判断してよいものかわからなかったワタシは、たまたま隣に座っていたブリーダーさんに「うちにこねこを見に来てくれないか?」という話を持ちかけていた。するとその話をききつけたネット友達の皆様が「ぼくもわたしも見てみたい」と言い出したのである。
 ワタシが軽い冗談のつもりで「みんな見に来ます?」と声をかけてみたところ、かなり大勢の手が挙がって「おお、さすがこゆたんの子!かわいさに期待されているのね♪やっぱりこゆたんはかわいい♪から、ムリもないわね♪♪」と能天気に喜ぶ平和なおやばかのワタシだったのだが。

 まさか皆様が本気だったなんて。(笑)

 いざ会が終わってみると、「ホントに見たい」という人が数人ワタシのところにやってきた。どちらも知らぬ仲ではなかったので、「じゃあホントに来ますか」という話になって駅へ向かったのである。
 その時点でかなり大勢がついてきてはいたのだが、ワタシは「せっかくだから駅まで一緒に行ってから解散するのだろう」くらいにしか思っていなかったのだった。

 ところが電車の中で、同行していた人たちが「明らかに方向が違う電車に乗ってる人もいるよ」とこっそり教えてくれたのである。事ここに至ってワタシははじめて「どうやら一緒に歩いていた全員がウチに来るつもりらしい」という驚愕すべき事実に気づいたのである。

 な、なにぃぃぃぃ。
 点呼!
 いち、にぃ、さん、し・・・・
 きゅう、たす、いち。・・・ちなみにこの「いち」はお子様である。

 九人ーーーー!?
 ・・と、コドモひとり!?!?

 ワタシは思わず意識が遠ざかりそうになり、アタマの中で掛け算九九を唱えてしまった。
 う、うち・・・ごく普通のこじんまりとした分譲マンションなんですけど・・・・・・・

 一度にこんなにうちに入れるだろうか。っていうかエレベータに一回で乗り切るかしら。
 いやいやそんなことより、ティーカップすら足りないぞ。しーーん・・・
 ホントにこんなに入ったら、我が家の来客数記録の大行進、いやさ大更新である。
 ・・・おいおい、ちょっと待て。これだけじゃないぞ。肝心のブリーダーさんは別件の用事があったので、あとから遅れてやって来ることになっているのだ。・・・ってことは。

 じゅ、十人・・・・とワタシ。

 今だから言えるが、一瞬真剣に別車両へ逃げてそのままとんずらすることを考えてしまった小心者のワタシであったが、さすがにそれは人として許されないよなぁと思い直したことは幸いであった。(みなさん、ごめんなさい。だははは)
 しかしこうなると事前に電話してダンナを退避させたのは正解だったよ。ニンゲンの数はひとりでも減らしておいたほうがいいや。(・・・・・)

 よーし、こうなったら覚悟を決めたぜ。
 なんのお構いも出来ないが、来るなら来ーい!

 というようなわけで、我が家に総勢11人の猫好きさんが大集結するという史上稀なるわけのわからない事態が実現してしまったのである。
 これはまさに、営利を超えてカトリック国が集結したという中世の十字軍に比すべき事件!
 いうなれば猫十字軍!!!(・・・・・・)

一部映倫カット。じゃなくって、肖像権保護のためボカシを入れております。
どーんと集まってます。

 ちなみに、ワタシのおそれたとおりエレベーター(9人乗り)には一度で収容しきれず、二回に分けて乗り込んだことを特に記しておきたい。
 お集まりの皆様、ほんとうになんのおかまいも出来なくてすみませんでした。この場を借りておわびいたします・・・

 ところでワタシ、心から後悔していることがある。
 それはあの靴であふれかえって足の踏み場もなかった玄関を撮影しなかったこと!!
 あれほどビジュアル的におもしろい光景はなかったというのにーーー!
 これはばかばか撮影隊、一生の不覚!!(←?)

 ・・・ですので、皆さん、あのときと同じ靴はいてもう一回全員で来てもらえます?でもそれってもしかしてタダのやらせ??

 さて、集結から3時間あまりが経過した夜の8時半ごろになって謎の猫十字軍はようやくお開きとなったのだが、このとき「あまりにも遠くまで帰るのにこんなに遅くなって気の毒だし、ここはひとつダンナを呼び戻してせめて新横浜かそこらまで車で送迎してあげよう」と考えたワタシはブリーダーさんをひきとめてしまった。
 時間は遅いが、調べてみたところ終電は東京を9時半ごろ発車だ。十分間に合う!と思った。

 しかしこれが大いなるマチガイのはじまりだったのである。

 某iモードのコンテンツで確認した終電には確かにはっきりくっきり「ひかり」と書いてあったのに、ばかなワタシはそれを深く考えていなかったのだ。

 おいおい、いつから「ひかり」号は新横浜に止まるようになったんだい・・・・・・
 がぁぁぁあん。そうなのである。ブリーダーさんの真の終電は実は8時半過ぎにとっとと行ってしまっていたのだった。

 ど、どうしよう・・・いや、ウチは泊まってもらっても全然かまわないんだけど、彼女の家には明日来客があるというし。なんとしても今日中に送り届けなければならない。
 5時間近い放浪から帰ってきたダンナはちょっぴりもうろうとしていたが、ここはヤツにがんばってもらうしかなかった。だってワタシもブリーダーさんも免許もってないしー。(笑)

 ここまで読んで「まさか」と思われたアナタ。
 そのまさかなんです。
 結局夜の11時頃にスタートして、また行っちゃいました。夜行ドライブでブリーダーさんの家へ。
 ばかだ・・・・・・・・

 あっ、でも、2時半には現地に着いたし!また猫たちにも会えたし!!
 なによりカールとの感動の再会ができたし!!!
 ・・・そう。この「カールとの再会」話はぜひ次回じっくりと書いてみたいと思っている。カール・・・・

 かくてブリーダーさんの家で一時間ほど仮眠させてもらったダンナは、ついにひとりでウチまでの長い道のりを走って走って走りまくったのであった。・・・いくらドライブが好きっていっても、キミはすごいよ。ホントにすごいよ・・・・・・

 このように色々な意味でギネスに挑戦した二日間を送った我々は、週末をりっぱな廃人として過ごしたのであった。よい子はマネしないでね!つるかめつるかめ。

 そうそう、これを書くのを忘れていた。突然11人のニンゲンに囲まれた我が家の猫たちはどうしたかというと!
 めちゃくちゃおびえてました。(笑)

 いつもお客さんにはすごく愛想がよくって知らない人がいても平気でおなかを出して寝るすおちゃんでさえ、見たことがないほどびびりまくって小さくなって椅子の下に隠れていたし、アイノに至ってはベッドの下の一番奥まで逃げ込んでしまっていてまったく姿を見せてくれなかった。アイノを見に来てくれた皆さんもいたのに・・・さすがは「マボロシのしろねこ」と呼ばれ、姿を見たものはシアワセになる(かもしれない)といわれるだけのことはある。アイノファン(←本気?)の皆様、どうもすみませんでした。

 でもまぁ、普通はびっくりするよね。いきなりあんなに大勢ニンゲンが入ってきたら。ははは。
 すおちゃん、アイちゃん、おさわがせしました。

 しかし「母は強し」というかなんというか。こゆめはたしかに基本的にはお客さんを恐れたりはしない子だが、それにしたって本来スオミよりちょっと神経質でこわがりなところがあるというのに、さすがにこねこを見捨てて逃げられなかったらしい。ニンゲンに囲まれながらも終始隠れることなく頑張っていて、途中からは勇気をふりしぼってちゃんと「あたしの子になにするのよ!」と抗議までしていたのが印象的であった。
 こゆたん、えらい!なんていいお母さんなのぉぉぉぉ!!感動した!(←総理の口調で)

 では最後に、今回の教訓。
 終電の確認の際には停車駅のこともよく考えましょう。
 ・・・・っていうか、それってもしかしてめちゃくちゃ常識・・・?がーーん。



 ナミダの再会
(1月8日)

 さて、昨日の日記の中で触れたとおり、ヘンな成り行きから我々は約2週間ぶりにカールあかおと束の間の再会を果たすこととなった。(カールあかおの臨時ドナドナホームステイ話についてはこのへんの日記参照)

 そうでなくても前日3時間しか寝ていなかったワタシにとって、深夜の大移動はかなりきつかった。しかし「目的地に着けばあかおに会えるのだわっ!」というヨロコビと「カールは我々をおぼえているだろうか・・・」という不安でいっぱいのワタシには長い行程もほんの一瞬に思えた。・・・なんてことがあるわけもなく、やっぱりえらく遠いところだよなぁとしみじみ思ったのであった。(・・・・・)

 そういえば、大移動後のカールについて全然書いていなかったですね。じつは!!
 ブリーダーさんも我々もまったく予想していなかった意外な事態が発生していたのである。

 ワタシが帰るときに「あかおー!」と一生懸命呼びかけてもこねこに夢中で見向きもしなかったくせに、ふと我にかえって(?)「おいていかれた!」と気づいたとたん、カールはめちゃくちゃスネたらしい。
 あのごろごろもみもみちゅぱちゅぱ小僧のカールが、いつもお気楽そのもので「ぽへーっ」としたのんびりやのカールがスネスネだとぉ!?うちにやってきた当日からあまえまくりだったゴキゲン野郎のカールが、スネスネ!?!?

 さらに驚くべきことに、最初の数日カールはハンストまでしたらしい。あの食欲大魔人2号と呼ばれたカールあかおがゴハンを食べないなんて信じられない(1号はもちろんこゆめ)。それはほとんどアイノが急に社交的に大変身してお客さんを大歓迎したうえごろごろ甘えまくった!なんていうのと同じくらい有り得ないことと思われた。

 カール、意外と繊細だったのか!っていうか、ヤツは実のところそんなにばかではないのである。アイノはばかばかだがカールはまぁフツウなのである。突然知らないおうちに置いて行かれて、もしかしたらホントにドナドナされたのかと将来を悲観したのかもしれない。

 ちがうんだ、ちがうんだよー!あかおーー!!

 それを聞いた我々は「ああ、カールーーー!!」とまたナミダにむせび、よっぽどすぐ迎えに行って連れ戻しちゃおうかと思った。でもこゆめが襲われちゃったら困るし。っていうかこの場合困るとか困らないとかいうレベルの問題ではない。イノチにかかわるので絶対にダメなのである。
 やっぱりカールにはなんとしても少しの間耐え忍んでもらわなければならぬ。ごめんよカール。

 それから数日のあいだすっかり世間に背中を向けて「・・・・・・」とふて寝する毎日を送ったらしいカールだが、元々がのんびりやで順応性も高いヤツのこと。すぐにゴハンも食べるようになったしついにはちゅぱちゅぱもするようになったらしい。

 よかったよかった!
 ・・・・・・
 それはそれでさびしいのはどうしたことだろう(笑)。つくづくニンゲンってのは勝手で邪悪なイキモノである。・・あ、それはワタシだけ?一般論ではない??人類の皆さん、しつれいしました。

 とにかくカールとの再会である。あんなに毎日添い寝して、一日に何度も膝の上で恍惚のもみもみちゅぱちゅぱするという、濃密な愛の時を過ごしていたあかおよ。キミはあのワタシとの愛の日々をおぼえているだろうか!
 でも、もし覚えていたとして、「むかえにきたぁ!」と喜んでくれたのに連れて帰れないなんてことになったらかえってかわいそうかもしれない。ああどうしよう。

 そんな葛藤をよそに、ついに再会のときはやってきた。
 2週間ぶりに会ったカールは、なんと!ワタシの顔を見るなり甘え顔になって「にゃーん」と呼びかけてきたではないか。
 しかもケージごしにワタシの手にスリスリ顔をすりよせてきて、棚のうえにコテンと横になっておなかを出してあまえている。

 ああ、カールぅぅぅぅ。
 いま俺は猛烈に感動している!
 やっぱりやっぱりワタシをおぼえていてくれたんだね!愛い奴じゃ愛い奴じゃ。よしよし、いまケージを開けてあげるよ。さぁおいでハニー、ぼくの胸に!!

 そして、ケージから出てきたカールは!!!

 ワタシには見向きもせずしゅたたたたーっと駆け抜けていき、「あー、出れた出れた」と部屋中をうろうろしはじめたのだった。

 ・・・・・・
 あのー。カルたろうくん?えーと、ワタシは?あまえたりしなくていいんですか??
 っていうか、だっこして連れてきてみても「いやーん、ぼく今いそがしいんだからやめてよ」と逃げられてしまった。

 カール、おまえはぁぁ。ケージから出たかっただけかい!!
 もしかしてワタシって利用されただけ?がぁぁぁん。

 少しうろうろさせておけば、そのうちこっちに来て甘えてくれるんじゃないかと淡い期待を抱いたものの、ヤツは我々の滞在中ずっとこちらには見向きもしなかったのであった。

 くそー、カールめ。
 オンナの純情を踏みにじりやがってぇぇぇ!
 もうオマエなんか二度と信じないぞ。心配もしないぞ。もう知りませーん!ここんちの子になっちゃいなさーい!!

 ちなみに、今回もまた「じゃあね、あかお。また迎えにくるからねー!いい子にしてるんだよぉ!」とナミダで呼びかける我々にカールあかおがまったく無反応であったことはいうまでもない。・・・・
 ああ、アナタにとっては誰でもよかったのね。ワタシじゃなくても、手近にいて甘えさせてくれる人なら誰でもよかったんだわっ!・・・と演歌かテレビドラマのようなことを訴えながら「うわあああん!」とむなしく夕日に向かって・・・いやさ朝日に向かって走り去るしかない我々であった。

 いいんだいいんだ。わかってたもん。猫を愛するってのは無償の愛・・・愛は寛容であり愛は情け深い。ばーいコリント人への第一の手紙。あれ、第二だっけ???まあいいや。(いいかげん・・・)
 怒ってないからはやくかえってきてね。ちょっとむかつくけどね。くそー。

ホントに朝日に向かって走ってました。もう目がイタイのなんのって。
おまけ・御殿場インターで撮影した富士山ご来光。




 平和な我が家
(1月9日)

 近頃我が家は妙に平和である。
 こゆめはほのぼのと子育てしているし、アイノは毎日添い寝に来るし、なんとスオミ様も毎日のようにワタシの膝やおなかの上に乗って寝てくれちゃったりしている。

 なんというシアワセ!特にすおちゃんのサービスはヤンバルクイナよりも珍しいだけに嬉しさもひとしおだ!
 おみくじも凶だったのに、こんなシアワセでいいものだろうか。(・・・・)
 うううう、うれしいよう。

 しかし。なぜこんなに急に我が家が平和になったのかといえば理由はひとつ。
 カールの不在である。

 思えばカール、図体はでかい幼な夫になりやがるわアイノをモーホーの道へ誘うわという発禁スレスレの危険な猫だったために我々でさえ忘れていたが、実はまだ生後9ヶ月の半こねこなのであった。
 9ヶ月といえばまだまだ遊びざかりでうるさいお年頃。とにかく毎日他の猫を追い回して家中走り回ったり、赤ちゃんのように濃厚にあまえてみたり、発情声でニンゲンを閉口させたりしていたのもムリはないわけだ。・・・ん?発情声は仔猫のしるしだったっけ?まあいいか。(・・・・・)

 もっともカールはうるさいかわりにやたらと存在感のある子だったから、いなくなったときには急に猫の数が半分以下に減ったかのような錯覚すら覚えて非常にさびしかったものだが、そのかわりうちの猫社会はすっかりオトナのものに変貌したのである。

 ああ、オトナ社会ってイイ。
 静かだ。そして平和だ。

 さらにニンゲン的にうれしかったのは、あかおがあまりにも幼く遠慮のない甘え方をしていたために甘え心をガマンしていた他の猫たちが「やったー、また甘えちゃおう!」とごろごろのスリスリでくっついてくるようになったことであった。あかおの甘えっぷりも捨てがたいが、他の子たちからの甘えもまた捨てがたい。ヒトの欲望は限りないのである。

 でも・・・・・
 ひとつ気になるんだけど。
 スオミはあかおが来てから急に甘えたいのをガマンしたというわけではない。あかおがいようといまいと、元々こんなに膝に乗ったりしてあからさまに甘えまくってくれるような子ではなかったのである。もしかしてすおちゃん、「よしっ!あの赤いのをどっかにやってくれたのね。わたしのお願いきいてくれたのね。ありがとう♪」とお礼のつもりでサービスしているのでは・・・そんで、タンスの陰とかに「撃墜マーク」書いて「一機撃墜!次はしろいの、ヨロシク!」とか思っているのでは・・・・・・!

 お、おそろしい・・・
 これであかおが帰ってきたら、怒ったすおちゃんからどんな仕打ちを受けることか。

 あかお、ゆっくりしておいで。うちはあぶないからね。(・・・・・)



 かわいい・・・
(1月12日)

 かわいい。どうにもかわいい。
 なにがって、こねこズがである。
 ホントはこねこのネタはこゆたんの育児日記のほうに書こうと思って今までガマンしてきたのだが、いっこうに出産にさえ行き着かない更新の遅れっぷりが災いして全然こねこの話を出来るところまで行きやしない。

 もうガマンできない!!っていうか、どうみても早く更新しない自分が悪いんだけど!(・・・)
 というわけで、禁を破ってちょっとだけこねこ話をこちらに書いてしまうことにします。

 年明けの頃にダンナが予言したとおり、今週になってこねこたちは一気にネズミさんから仔猫さんへと華麗なる変貌を遂げた。先週はまだちょっとよたよたしていた下半身も据わってきて、離乳食もがつがつ食べてるしトイレも覚えはじめたしですっかりこねこらしくなりました!

 他のこねこと暮らしたことがあるわけじゃないので確信はないが、多分こいつらものすごく発育がいいんじゃないかという気がする。とにかくアクティブで好奇心も旺盛で、ピーピーいいながら走る走る!ちびっちゃいくせに移動速度が妙に速いため、「あれっ?」と思ったときにはもう足元にきてたりする。
 独立心も旺盛というか怖いもの知らずというか、どんどん遠くまで遠征していってしまうので目が離せない。心配したこゆめがいくら「かえってらっしゃーい!」と呼んでも全然集まってこないので「なんなのこの子たち。あたしの言うことなんかぜんぜん聞きやしないんだから・・」とこゆママもかなり不満そうである。

 そうそう、きょうだい同士のじゃれあいももちろん始まっていて、これはもう見ているだけでうっとりしてしまう環境ビデオのような可愛さだ。
 ただ、ときどき誰かがマジで「いたーい!」と叫ぶのでこゆめが心配して「にゃーん・・」といいながら様子を見にやって来る。それ自体は「まあっ、こゆたんったらホントにいいお母さんね♪」というカンジで非常にかわいくていいのだが、その際に必ず「アンタうちの子になにかした!?したでしょ!まったくもう、油断もスキもありゃしない・・・」といいたげに「きっ!」とワタシをにらむのだけはカンベンしてほしい。ぬれぎぬだぁ!ワタシはなにもしてないぞー!!ただ見てただけなのに・・・しくしく。

 このように、さんびきのこねこズはみんなかわいくてかわいくてカワイイのだが(・・・・)、成長するにつれて明らかになる衝撃の事実が。

 くろことくろたは、あかおそっくりだよ・・・

 これは喜んでいいのか悲しんでいいのか。似てるのは顔だけじゃなくって性格もそうみたいで、このふたりはとにかくひとなつっこくてぽへぽへーっとした憎めないやつらなのである。これで顔だけこゆたんに生き写しとかだったら悩殺猫になれたのにねぇ。惜しかったねぇ。
 特にくろた、あんまりカールに似てるもんだから、こいつの顔を見ていると無性にカールに会いたくなる。ああカール、いまごろどうしているんだろう。カール、元気かぁぁぁ!!!(涙)

 じゃあ残りのいっぴき。トービーのとびちゃんはどうなのかというと。

 これがこゆめそっくりなんです。

 すわ「当たり」!?・・・と思うところなのだが、こいつがまた性格までこゆめに似てしまったようなのだ。さんびきの中で一番デリケートで臆病なところがあり、しかしやたらと食い意地だけははっているようなのが非常におそろしい。我々には既に「この子はおそらく将来こゆめそっくりのブラック魔性猫になるのではないか」という予感がある。

 こんな奴らがそろってウチにいたら・・・
 ぶ、ブラック親子・・・・・

 親子そろって「こんなゴハンがくえるかー!」「そうだそうだ、猫缶あけろー!」とにゃーにゃーにゃーにゃー訴えてくる姿を幻視したワタシは気が遠くなりそうになった。
 ダメだ、なにがなんでもとびちゃんだけは里子に出さなくちゃ・・・!

 とにかくこんなちびちび猫ズがてけてけーっと走り回って、座ってるニンゲンにとりついてよちよち登ってきたり膝の上なんかですやすや寝ちゃったりするという天国的状況にある我が家です。

 これこそまさに猫好きなら一度は夢見るパラダイス!
 ぱらいそである!!!

 以上、家庭内天国からサワリだけ中継でお伝えしました。(・・・・)さらなるお話はいずれ育児日記で。

あそんでいる・・・ボールで・・・こいつら、すっかり猫だよぉ!(泣)
くろこ&とびこ

つまりくろたくん、ワタシの足にひっつきながら寝ちゃったんです。ひー。
ナイスな寝相のくろた。
あまりに見苦しいので映倫カットされてるのはワタシの足です・・・



 やせがまん
(1月14日)

 カールがいなくなってからスオミ様はなんとなく機嫌がおよろしい。ワタシの膝に乗ってくれたり風邪で寝ているダンナに添い寝してくれたりと異常にサービスが良いのである。

 いつもつれないすおちゃんが突然ワタシの膝の上で寝てくださったときには、もうヨロコビの極みというかシアワセの絶頂というか、たとえこの瞬間に関東大震災が来ようともこねこズがいっせいに床の上にウ○コしようとも動かないぞ!!という不退転の決意でその姿勢を維持したものだった。結果として少々筋肉痛になろうとも足がしびれようともこのしあわせには替えがたいのである。しまいにはのけぞって「く、くるしい・・・」とちょっぴり弱音も吐いちゃったけどガマンしたもんね。(・・・・)

 そういえば添い寝をしてもらったダンナも高熱で弱った心臓の上でフミフミモミモミされてあやうく息の根を止められそうになったらしいが、当然だまって脂汗を浮かべながら耐えたらしい。

 ・・・・・・
 ぼくたち、いつかすおちゃんにコロされるかも・・・
 でもいいの、これが愛だから。(←?)

 しかし、こねこズがすっかり小型の猫らしい形状となり恐怖のちびっこギャングとして大活躍しはじめたここ数日、スオミはまた元通りの控えめさんになってきてしまった。どうやら「また猫がふえちゃった!」といまさらショックを受けているっぽいのが哀れである。
 しかもなんとちびねこズにさえ遠慮しているらしく、猫缶を食べに来るのもこねこ含む他の全員が満足したあとだったりするから非常になさけない。

 まぁ、この常軌を逸した控えめぶりこそがスオミのスオミたる所以なのでしょうがないのかも・・・
 それに、そんなすおちゃんがたまらなくカワイイのだ。

 たとえば!
 カールがいない今、ワタシが寝るときはほとんどいつもアイノがべったり脇にはりついてゴロゴロいいながら寝ているのだが、実はすおちゃんもワタシが寝に行くときは必ず寝室までついてきている。

 ただし必ず部屋の入り口でぴたっと止まって様子をうかがうのである。

 そうすると遠慮のないアイノが「ぴょーん」とフトンに飛び込んできてスリスリしはじめる。アイノの無防備なゴロゴロ甘えもかなりうれしいことはうれしいのだが、ワタシとしてはとにかく素直に甘えられないスオミを常々フビンに思っているので、この場合ダメとは知りつついつも「すおちゃーーん!」と呼んでみることにしているのだが!

 こうなるといくら必死で「おいでー!」と訴えても絶対にスオミは近寄ってこない。
 近寄ってこないけど、離れもしないのである。

 それではスオミはどうするかというと、暖かくてザブトンもいっぱいある居間に戻るでもなく、かといって布団に入ってくることもせず、しかしワタシの近くを離れがたいかのようにわざわざ寒い部屋の床の上で寝るんです。

 すおちゃぁぁぁぁん!!!!
 どうしてアンタはそうやせがまんする子なの!!
 でもなんでそのやせがまんがこんなに愛しいんでしょう!!!

 いつも何かを少しガマンしているようでちょっと素直じゃないすおちゃんが、誰よりいちばん大好きです。
 くそーこのやろう、カワイイじゃねぇか。(←お下品) ヒイキしちゃうぞー、ヒイキ!!!

 っていうか、ヒイキ・・・実はいつもしてるつもりなんだけど・・・・・・すおちゃんのほうが勝手に遠慮しちゃうからぜんぜん意味ないんだよね・・・

 ああ、親の心子知らず。昔の人はいいこというねぇ。しくしく。(←?)



 スオミとアイノ
(1月15日)

 すおちゃんはどういうわけかうちのねこズみんなから妙に愛されている。こういうのが猫好きのする猫ってやつなんだろうか、とにかくみんな不思議とスオミと遊んだりくっついたりしたがるんだよねぇ。
 これぞまさに人徳、いや猫徳というべきか。(←?)

 しかしスオミが他の猫ズを愛しているかというとまったくそうは見えないところが色々な意味でフビンだ。カールなんかはもう明らかに嫌われているのだが、何度不条理に殴られても「しゃーっ!」とすごい形相でマジ切れされてもまったく懲りず、「みけのおねえちゃーん、ちゅきー。ぼくとあそぼうよぉ!」としつこく追いかけっこをしたがってはまた殴られるのである。(・・・・)

 ちょっぴりタカビーなお嬢様・こゆたんでさえスオミお姉さまには一目置いていて、ワタシに怒られても「いいもん、みてないときにまたやるもん」と捲土重来を誓っているのがミエミエのこにくらしい目でじろっとこっちをにらんでぷいっと立ち去るのみだが、スオミに怒られると一発でちゃんと言うことをききやがるんだ、これが。くそー。
 ・・そういえばこゆたん、さっきもすおちゃんに怒られていたなぁ。スオミが食べている最中のカリカリのお皿に顔を突っ込もうとして、いきなり「べしっ!」と叩かれた。思わず「おおーっ」とパチパチ拍手したくなるような職人芸的クリーンヒットである。するとこゆめ、たちまち「しゅーん・・・」となって「ごめんなさいお姉さま、あたし反省するわ!」ってカンジで素直に順番待ちしたから驚きだ。

 あの食欲大魔王のこゆめを待たせるとは!
 なんだよスオミ、あんたちゃんと自己主張しようと思えば出来るじゃないか。いつもしなさい。

 っていうか、スオミのパンチって絶妙の間で繰り出されるんだよね・・・まさに生まれついてのナイスつっこみ!!ニンゲンに生まれていたら、やすきよのようなビッグな漫才師になれたかもしれない。

 それにしてもすおちゃん、ホントはみんなに一目置かれているのに、そんな自分にまったく気づいてない様子でいつも回りに遠慮しまくっているのが哀れであるなぁ。ほろり。

 ともかく、そんな猫嫌いのスオミ様にも弱いものが・・・いや、弱い猫がいる。
 その名はアイノ!
 伝説のばかばか猫であり、なぞのラッキー風水猫であり、いつもほのぼの・究極の癒し系と呼ばれたぼけぼけ猫・アイノ!!

 他のみんなのことは容赦なくぶちまくるスオミ様だが、なんとなくアイノにだけはあまい。これは別にアイノのぼけぼけぶりにささくれだったココロを癒されているということはおそらく全然なくて、単にふたりの出会いのタイミングのせいではないかと思う。

 思えばうちにやってきたばかりのアイノはとにかくちびだった。そのとろくさい性格ぽへーっとした雰囲気のせいもあってひときわあかんぼくさい猫だったアイたろうは、そのあまりの幼さが幸いしたのか、うちにやってきて三日目の朝にはなんとスオミ様のおっぱいをちゅぱちゅぱして一緒にねんねするという信じがたい光栄に浴したのである。

 すおちゃん、いい子だねぇぇぇ!

 もっともコレはアイノが少し大きくなってからは断固拒否するようになったが、最初の頃にハハのように面倒を見た・・というか面倒を見させられた記憶のせいで、なんとなくアイノのことは庇護しなければならない存在であり、少々のことは大目に見てあげなくちゃいけない子なんだと認識してるんじゃないかと思うのだがどうだろう。

 そのようにラッキーにも特別扱いで、いつも大目に見られるアイたろうくんは、きょうもすおちゃんのくつろぎタイムを容赦なく妨害してとっくみあいを強要し、結果的にすおちゃんの渾身の両足ねこキックを食らいまくって家中を白い抜け毛だらけにしながら走り回っているのであった。

 アイノ・・・
 それ以上ハゲないでね。(涙)



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