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mネット通信・編集部から
20250430[vol:531]
民法改正の議員立法案がようやく提出された。この間の関係各位の取り組みに敬意を表したい。選択的夫婦別姓に党として賛成している共産党やれいわ新選組、社民党など他党も法案提出してほしいが、法案提出権のない政党は、どのような対応をとるのだろうか。とにかく、連休明けの衆議院法務委員会で審議が行われるのか注視したい。
国民民主党は今日、選択的夫婦別姓制度の導入に向けて、党幹部が独自の法案提出の調整に入ったことを明らかにしたようだが、通称使用の法制化だけはやめるべきだ。
人権政策を政局にする政党は、信頼することができないということを強調したい。
(fem-yoko)
20250421[vol:530]
今国会での民法改正は難しい状況だ。仮に議員立法案が出されても会期末までに成立は不可能だ。委員会に付託されて継続審議となればよいが、その後も安心はできない。法案提出した政党を応援するしかないか。
夫婦別姓に反対するのは理解するが、事実無根であるだけでなく、不見識な質問には驚くばかりだ。
日弁連のウェブサイトの特設ページ「選べる未来が多いほど未来は輝く」は、選択的夫婦別姓をわかりやすく紹介してとても良いと思う。ただ、「夫婦別姓が制度化されてないのは、日本だけ!」というのはにわかに信じがたい。法律婚の際に同姓を義務付けているのは日本だけなのだが、夫婦別姓を制度化されていない国はあるのではないか。
(fem-yoko)
20250328[vol:528]
今国会では、多くの議員が選択的夫婦別姓の質問をしているが、25
日の仁比議員と、26日の辻元議員の質問は素晴らしかった。有意義
な答弁を引き出し、次につながる質問だった。これまで法務大臣は、
選択的夫婦別姓は、家族の在り方の問題であり、必ずしも人権の問題
とは捉えていない、との立場を繰り返してきた。だから、人権機関か
らの勧告もかわせたのだろう。反対派は、自分たちの権利は保持しな
がら、別姓婚を求める少数者の権利を侵害し続けている。権利を侵害
している側と、侵害されている側を、同等に「様々な意見」などとい
うことは許しがたい。人権の問題を世論の多寡に委ねれば、少数者の
人権はいつまでも置き去りにされたままとなる。憲法も、国会も、最
高裁も、人権保障のためにあることを実感したいものだ。
(fem-yoko)
20250312[vol:526]
選択的夫婦別姓制が現実味を帯びてくると、反対派は通称使用の拡充で十分と主張し、2001年、2010年、2021年と激しく抵抗してきた。参議院選挙を控えた反対派は一層激しく反対するのだろう。
連合の芳野友子会長が自民党大会で、選択的夫婦別姓制度を求めたことに「あっぱれ!」と拍手を送りたい。まとまらない自民党に揺さぶりをかけた格好だが、未だ党の方針が決定していない国民民主にも強く求めてほしいものだ。
(fem-yoko)
20250302[vol:524]
mネットの最後の院内集会に全国から駆けつけてくださった皆さまに、心から感謝を申し上げたい。各党代表から、これまでにないほど、民法改正に向けた強い決意が表明され、参加者からは期待する声が寄せられた。
寺原弁護団長の話を聞きながら、婚外子相続分規定の裁判で違憲意見を書かれた、泉徳治裁判官の言葉を思い出した。「少数者の権利を真剣に考えるのは、多数決原理の国会では無理。しかし、少数者の権利も憲法で保障されている。憲法で守られた個人の尊厳を救済、保障するのは裁判所の仕事。そのために違憲立法審査権を裁判所に与えている」。立法解決しない国会にも、違憲判断しない判所にも、与えられた役割を果たしてほしいと切に思った。
(fem-yoko)
20250219[vol:523]
選択的夫婦別姓に関する国会内外の動きが活発化したことは歓迎するが、取材やロビー活動が追い付いていない。読者や記者の皆さんから、今回が最後の院内集会とした理由を尋ねられるが、正直、疲れ果てたというしかない。四半世紀も同じことをやっていること事態が異常なのだ。今後も、mネット通信で国会の動きについてはお知らせしていきたい。
(fem-yoko)
20250210[vol:522]
選択的夫婦別姓に関する各党の動きが活発化していることは歓迎するが、mネットは通称使用の法制化は求めていない。仮に民法改正が実現しても(法制化ではない)通称使用を選択する人はいる。また、旧姓ではなく、芸名やペンネームを通称使用している人も多い。法制化された旧姓の通称と、法制化されない通称との新たな分断にもなりかねない。そもそも、国は民法上と通称の氏の二つの法律上の氏を持つことを推奨するというのだろうか。氏とは何なのか、という根本が問われることになるだろう。
(fem-yoko)
20250129[vol:521]
石破首相の施政方針演説に対する与野党の質疑が行われ、衆議院では立憲民主党、公明党、共産党の代表が選択的夫婦別姓について質問したが、参議院で質問した党がなかったことは極めて残念だ。
(fem-yoko)
20250120[vol:520]
2月26日の院内集会は、選択的夫婦別姓を求める最後の院内集会になる。与野党に賛成がこれほど多い国会で法改正できなければ、立法解決には期待できず、司法に期待するしかないからだ。たくさんの方に参加を呼び掛けたい。
別姓訴訟の口頭弁論を聞きながら、2015年12月の判決にあらためて怒りが込み上げてきた。最高裁は夫婦同姓規定を合憲としたうえで、立法府に解決を促した。しかし、2012年の総選挙で選択的夫婦別姓に反対の公約を掲げたのが政権を奪還した自民党だ。その国会に議論を託したのだから、立法不作為を助長したのは寺田長官の最高裁ではないか。遅すぎた婚外子相続分規定違憲判断の二の舞とならないよう、今度こそ司法の判断に期待したい。
(fem-yoko)
20241226[vol:519]
野党議員が、賛成派の法務大臣が前向きの答弁をしないことに、信念を貫くよう求めたり、明言を避ける大臣を非難しているが、2009年の政権交代の総選挙で当時の民主党が民法改正を公約に掲げながら、反対派に阻まれ実現しなかったことを野党議員は知らないのだろう。
石破首相が慎重な答弁を繰り返すのは、過去の失敗に学んで、前に進めるためではないかと思えてきた。連立のパートナーの公明党も、与党での協議を加速化するよう求めている。
mネットは、四半世紀も国会情報を伝えてきたが、インターネットで簡単に情報がとれる時代、そろそろ役割を終えてもよいのかなあと思う。
今年一年、本当にありがとうございました。
(fem-yoko)
20241211[vol:518]
宝塚シンポに、市長をはじめ、国会、県議会、市議会の議員、党代表といった政治家が多かったのは、選択的夫婦別姓が政治の中心的な政策や政局になっていることを改めて感じた。
閣僚答弁が変わったことは歓迎するが、質問が相変わらず、法制審答申から時間が経過していることや、通称使用では問題解決しないと繰り返すばかりで残念だ。
(fem-yoko)
20241206[vol:517]
民法改正の質問が多いことは歓迎するが、賛成派の石破首相の答弁がこれまでとあまり変わらないのは、質問の仕方に工夫が必要なのではないかと感じる。
来年は、選択的夫婦別姓を求める請願が国会に出されて50年になる。設立25年を迎えるmネットは、連合と協力し最後の請願キャンペーンを展開することにしている。50年前に提出された大先輩たちに敬意を表しつつ、インパクトのある請願キャンペーンを展開していきたい。
(fem-yoko)
20241030[vol:516]
CEDAW審査の翌日、仲間4人で、ローザンヌを観光した。その翌朝、みな帰国してしまったため、1人でシャモニーへ出かけた。景色があまりにも綺麗で、日本審査のことをすっかり忘れていた。
(fem-yoko)
20241026[vol:515]
CEDAWの総括所見が29日夜に公表され、今日には男女共同参画局がウェブサイトにアップしていた。異例の早さに驚いたが、担当者が内容を把握していたのにも驚いた。今回のCEDAW審査は、男女共同参画局長が政府代表をし、安倍政権の前回とは比較にならないほど委員との対話の雰囲気が良かった。
総選挙結果は想定内ではあったが、法案提出勢力が過半数をとると、なぜか期待が膨らむ。2010年の通常国会での法案提出見送りに心が折れそうになったが、今回は、裁判所にも期待をしつつ、国会の動向を見守りたい。
11月9日の神戸のシンポジウム、12月7日の宝塚のシンポジウムを乗り切り、来年の通常国会が最期のロビー活動になるよう頑張りたい。
(fem-yoko)
20241010[vol:514]
国会が始まったと思ったら、わずか5日で解散された。国会議員たちはほとんど仕事もせず、与野党の攻防に明け暮れていたが、この間に莫大な税金が使われていることに関心がないのだろう。
女性差別撤廃条約第9回政府報告審査を傍聴、CEDAW委員へのブリーフィングのためジュネーブに行く予定だ。日本から80人以上の女性たちがNGOとして参加する。ジェンダー平等は後れていると言われる日本だが、世界一物価が高いスイスにこれだけの女性たちが参加するのだから、女性のエンパワーメントは決して世界に後れをとっていない。そろそろ卒業しようと思う。
(fem-yoko)
20241002[vol:513]
自民党総裁選で候補者が選択的夫婦別姓賛成と主張したところで、
何の役にも立たないことが分かった。政権交代、司法に期待するしか
ない。
(fem-yoko)
20240623[vol:511]
選択的夫婦別姓を求める国会質疑で、政府の答弁が変化してきている。近く、政府は民法改正の決断をするのではないかとさえ思われる。もともと、岸田首相は賛成派であり、推進する議連の呼びかけ人である。小泉法務大臣も賛成派だ。「国民の間に様々な意見がある」と言いつつも、これまでの慎重な立場より踏み込んでいる。法改正に向けた環境整備を始めたのではないか。政府の動きに注視したい。
(fem-yoko)
20240421[vol:508]
共同親権については、DVを理由とする反対が大きいが、選択的夫婦別姓が実現しないために法律婚ができずに単独親権となっている親子をはじめ、共同親権を待ち望む多くの人たちがいることも忘れてはならない。DVのケースにはとりわけ配慮する必要があると思う。反対理由に、子どもの意見表明権を明記すべきという主張もあるが、意見表明権の名の下に、子どもを紛争の主体として巻き込んでしまうおそれもある。子どもの利益を考えることこそ重要だ。
(fem-yoko)
20240331[vol:507]
国会質疑は活発になったが、答弁はあまり変わらない。岸田首相はそれどころではないようだ。自民党政権では難しいということだろう。来たる総選挙で!と、何度期待したかわからないが、選挙で変えるしかない。今度こそ。
(fem-yoko)
20240325[vol:506]
mネットの院内集会と、衆・参の委員会が重なり、参加予定の議員の参加が叶わなかったことは残念だったが、秘書の代理出席が多かったことに感謝したい。自民党内でも推進派議員を中心に議論が行われていると聞いている。自民党を支えてきた経済界からの賛成の表明、反対派勢力の衰え、支持率低迷も影響していると思われる。近く行われる衆議院総選挙では、重要な争点となるため、候補者の賛否を注視したい。
(fem-yoko)
20240229[vol:505]
いよいよ第3次となる夫婦別姓訴訟が始まる。2011年に提訴された第1次訴訟の塚本協子さんは75歳で原告となられ、2015年の合憲判決直後には寝込まれたという。最高裁が立法解決にこだわり合憲としたが、反対派は「合憲」を錦の御旗のように使ってきた。婚外子相続分既定では1995年の合憲判断から2013年の違憲判断まで18年かかったが、違憲の時期は2001年まで遡った。合憲判断からわずか6年だ。今度こそ違憲判断を確信している。
(fem-yoko)
20240216[vol:504]
共同親権については、事実誤認やデマと思われる情報が、賛成派や反対派から上がり心配していた。そうした情報を鵜呑みにしたと思われる一部報道には失望した。国会での法案審議では、事実に基づく建設的な議論を期待したい。
(fem-yoko)
20240203[vol:503]
岸田首相は、夫婦同姓訴訟の合憲判断を、最高裁からお墨付きをもらったかのように答弁した。これでは、最高裁が立法不作為を助長したと言えるのではないか。直近の世論調査(2022年内閣府公表)は、反対派勢力の圧力に屈して調査方法を変えた結果、夫婦別姓導入を求める声が減少した。国会で問題にされたことをお忘れだろうか。これでは、為にする調査と言われても仕方あるまい。
(fem-yoko)
20240131[vol:502]
選択的夫婦別姓制度がないために苦しんでいる当事者に「様々な意見がある。より幅広い国民の理解を得る必要がある」などと、支持率2割しかない首相がよく言えたものだ。青天井の防衛費や、政治とカネの問題こそ国民は全く納得していない。施政方針演説で先送りできないとして憲法改正に意欲を示したが、人権政策こそ先送りできない重要な問題であるということを、声を大にして言いたい。
3月13日の院内集会は、選択的夫婦別姓に賛成の党や議員を応援しよう!というキャンペーンのキックオフに位置付ける予定だ。
たくさんの方に参加を呼び掛けたい。
(fem-yoko)
20231226[vol:501]
今年も選択的夫婦別姓は実現しなかった。国会の議論も低調だった。来年には、第3次夫婦別姓訴訟が提起される。また、10月には国連女性差別撤廃委員会が第9回日本政府報告審査を行う予定だ。CEDAWが初めて選択的夫婦別姓を勧告したのは20年も前の2003年だ。CEDAWはどんな言葉で勧告するのだろうか。法的拘束力がないなどと開き直ることは許されない。憲法98条2項の条約遵守義務に反する。議員には憲法尊重擁護義務があることも強く主張したい。
今年1年ありがとうございました。 (fem-yoko)
20231118[vol:499]
共同親権をめぐる議論が活発化している。DVへの配慮が最も重要だと思う。一方で、単独親権で親権のない人が苦しんでいることも事実だ。選択肢がない点で夫婦別姓と同じかもしれない。
(fem-yoko)
20231030[vol:498]
稲田朋美議員が民法改正ついて質問したが、岸田首相は答弁しなかった。これが野党なら、答弁漏れだと抗議するだろうが、指摘しなかったところを見ると、軽い扱いなのだろうと穿った見方をしてしまう。
(fem-yoko)
20230926[vol:497]
取り組む課題が山積しているというのに国会は開かれず、内閣改造だけをやった岸田首相。来月開会の臨時国会でバラマキをやったら解散と目論んでいるかもしれないが、支持率は上がらない。
別姓反対派の高市大臣が内閣にいるのは、自民党内で反対運動ができないから良いのかも、と穿った見方ばかりしてしまう今日この頃だ。
(fem-yoko)
20230820[vol:496]
500号の23年間は、活動すれど活動すれど実現は遠く、しかし進むしかない年月でした。ともに活動してくださったみなさまに感謝しています。 (大澤)
20230801[vol:495]
自民党の要職に就く議員や閣僚が賛成しても実現しない選択的夫婦別姓。声の大きい少数派のバックに宗教団体がいまだに影響力を持っているということだろう。
(fem-yoko)
20230629[vol:493]
ジェンダーギャップのランキングは、とりわけ政治分野がひどかった。2018年に制定された政治分野の男女共同参画推進法は保守派議員たちによって、実効性の乏しいものとされた。これら保守派議員が、選択的夫婦別姓を阻み、性教育やジェンダーへのバッシングを行ってきた。今回のLGBT法案の立法過程でも立法の目的を捻じ曲げたのだ。近く行われる選挙では、これらのバッシング議員の当選を阻みたい。
(fem-yoko)
20230603[vol:492]
名古屋地裁の判決は至極当然だと思う。判決書を読むうちに怒りがわいてきた。なぜ、裁判所は夫婦別姓を求める当事者に冷たいのか。別姓婚が法律婚から排除されているのは、同性婚を求める当事者と同じだ。「国会で同性婚が議論されるようになったのは最近のことであり、国会が規定を改廃していないことが国家賠償法上違法とはいえない」として国賠請求を退けたが、選択的夫婦別姓は家制度廃止から議論されてきた。選択的夫婦別姓を求める請願は1975年から半世紀も出され続けている。法制審議会が5年も審議して答申したのは4半世紀以上も前のことだ。これほどの立法不作為を違法、違憲とさえしない裁判所。違憲立法審査権を付与される資格があるのか!と言いたい。
(fem-yoko)
20230430[vol:491]
経団連の戸倉会長は、LGBT理解増進法が進まないことに、「世界では理解増進ではなく、差別禁止だ」「多様性こそ社会活性化の源だ」との考えを表明した。連合の芳野会長も同様の意見を表明している。経営者も組合も国民の多くも望んでいるのに、一部の政治家が多様化を阻んでいるのだ。G7で同性婚を認めていない国や、同姓を義務付けている国は日本以外にはない。民主主義や人権といった普遍的な価値を共有するというが、日本だけが共有できていないのだ。ジェンダー平等がこれほど遅れているのに、G7議長国としてどの面下げて迎えるのだろうか。
(fem-yoko)
20230331[vol:490]
齋藤法務大臣は、過去のアンケートで夫婦別姓に反対と回答いた。自民党の議連では、議論を前に進めるべきという意見が大勢を占めたが、議連の呼びかけ人でもある岸田首相はいつ決断をするのだろうか。
(fem-yoko)
20230310[vol:489]
mネットの院内集会と参議院本会議が重なり、参議院議員の参加が叶わなかったことは残念だったが、秘書の代理出席が多かったことはよかった。
自民党の「選択的夫婦別氏制度を早期に実現する議員連盟」の活動が再開した。今度こそ進めてほしい。
(fem-yoko)
20230306[vol:488]
岸田内閣は、同性婚を求める質問に「憲法24条は同性婚を想定していない」などと慎重な姿勢を見せているが、制定当時に想定していないことを「錦の御旗」のように使っていいのか。立法当時の医学水準で規定された嫡出推定や再婚禁止期間は見直された。医学だけでない、科学技術の進展に伴い、様々な法制度の見直しが行われてきた。国際的なジェンダー平等の潮流、国民感情の変化は、家族の多様化に表れている。そもそも、安全保障環境が変わったからと、憲法9条は「異次元」の解釈変更しているではないか。
(fem-yoko)
20230226[vol:487]
選択的夫婦別姓を求める質問に、「さまざまな意見があるから」と繰り返す。中立のようにも聞こえるが、さまざまな意見があるから同姓、別姓の選択制にするのならわかる。同姓強制を維持しながら何もしてないのだから、「政治家に強硬な反対意見があるからできない」と言うべきだ。国民に責任転嫁するのは止めてほしい。
(fem-yoko)
20230219[vol:486]
菅義偉前首相が18日、選択的夫婦別姓について、「悩んでいる方がいることを重く受け止めながら、有識者会議や国民全体で議論することが大事だ」と述べたが、彼は2006年にも、「不便さや苦痛を感じている人がいる以上、解決を考えるのは政治の責任だ」と述べていた。2020年の11月の予算委員会で、そのことを問われた際、「政治家として賛成してきた責任がある」と答弁したのに、責任を果たさなかった。岸田首相は賛成派の議連の呼びかけ人で、菅前首相は2001年に党三役に民法改正を申し入れたメンバーで、トップの座についてもできなかった 政治家の発言に期待しては裏切られてきたから一喜一憂はしない。
(fem-yoko)
20230205[vol:485]
少子化対策やジェンダー平等を後退させた自民党に言いたいことは山ほどあるが、「失われた10年」などと言っている場合ではない。私たちは答申後27年も待っているのだ。与野党の枠を超えて1日も早く民法改正してほしい。
(fem-yoko)
20230129[vol:484]
施政方針に対する野党の選択的夫婦別姓を求める質問に、岸田首相は法改正しない理由として「国民の間にさまざまな意見がある」と答えた。これは答弁として成り立つのか。さまざまな意見があるから、法制審が結論を出したのだ。全ての政策課題にさまざまな意見はある。このような木で鼻を括った答弁を許してはいけない。合理的な理由を答えられないからだが、国民が求めていることを、国民のせいにしている点も問題だ。保守派議員の抵抗から、国民の人権すら守れないのに、防衛予算を増額して守るなどとは片腹痛い。
久しぶりに国会質疑で、立民の小沼巧議員の質問に溜飲を下げた。かなり挑発的で与党は気分を害しただろうが、何を尋ねても岸田首相は、「指摘は当たらない、問題ない、丁寧に説明する、国民の間にさまざまな意見がある」などと、納得できる答弁しないのだから、これくらい叩かれて当然だ。日本は、議会制も民主主義も一応はある。しかし、議会制民主主義は瀕死の状態ではないのか。
(fem-yoko)
20221222[vol:483]
嫡出推定規定の民法改正がようやく行われた。mネットが法改正を求めたのが2005年だ。2006年には法務省に見直しを検討してほしいと要望したが、「見直しの必要性はない」と突っぱねられた。ところが、2007年にマスコミが大きく報じると、潮目が変わった。その後は、運用で行政サービスが受けられるようになったが、保守派の強い抵抗で法改正には至らなかった。
1996年の法制審答申の柱のうち、選択的夫婦別姓だけが残された格好だ。抵抗は強いが、それでも、来年こそは実現に向けて動いてほしい。
PCR検査で陽性と判定されたため、多くの方にご迷惑をおかけしました。
(fem-yoko)
20221121[vol:482]
嫡出推定規定の見直しをmネットは2005年に初めて提起した。
2007年には「無戸籍問題」として社会問題になったが、不貞行為
を助長すると主張する議員が阻み、改正されなかった。規定見直しを
阻んだのは政治家だけではない。法務省が重用する法学者であること
も強調したい。
選択的夫婦別姓について葉梨大臣は、「人権の問題なのか、家族観
の問題なのか、どちらに重点を置くかによる」などと答弁したが、
「多様性を認めない家族観が人権侵害をしている問題ではないか」と
言いたい。
安倍政治の負の遺産を背負わされた岸田首相は、保守本流のハト派
を発揮することなく終わるのだろうか。更迭された寺田議員も選択議
定書賛成派であり、人柄もよく自民党の中では信頼してきたので残念
だ。翻って、バッシングを繰り返してきた議員が何の責任もとってい
ないことに憤りを覚える。
(fem-yoko)
20221029[vol:481]
れいわ新選組の大石議員の3分の質問時間内に委員長が質問を打ち
切ったことに驚いた。野党筆頭は普通は委員長席に詰め寄るのだけど。
予算の委員部に問い合わせたところ、衆議院では秒単位は切り捨て方
式だという。正確には委員長が「大石あき子君」と言ったのが57秒
だったらしく、57秒が切り捨てられたとのこと。3分しかないのに
57分切り捨てるのか〜。3秒は誤差の範囲で委員長の采配で3分を
確保することはできたはず。恣意的にそうしたのではないかと言われ
ても仕方がないなあ。
(fem-yoko)
20221011[vol:480]
岸田首相の所信表明と答弁には失望した。男女共同参画が入っていれば期待できる訳ではないが、「やる気ナシ」というメッセージを出してしまった。「それどころではない」のだろう。夫婦別姓に様々な意見があったため法制審で5年も審議して96年に答申したのだ。答弁は答申を蔑ろにするもので看過できない。 (fem-yoko)
20220928[vol:479]
いよいよ10月3日に臨時国会が開かれる。統一教会に影響され
ない国会論戦に期待したい。
(fem-yoko)
20220914[vol:478]
国会ロビーを通して政治家を30年近く見てきたが、どうしても腑に落ちない。岸田さんは自民党の中でも良識派だったのに、なぜ、国葬を早々に決めてしまったのだろうか。昨年の選択的夫婦別姓に賛成の議員の会設立の際には呼びかけ人までやっていた。民法改正をやってくれたらよかったのに、安倍派への配慮で、民法改正もジェンダー平等政策も進まなかった。
今からでも遅くはないから、国葬を内閣と自民党葬にして、民法改正やジェンダー平等政策を積極的に行えば、X字回復するのではないか。
(fem-yoko)
20220816[vol:477]
杉田議員の大臣政務官起用には驚いた。閣僚どころか議員の資質も疑問視されていたからだ。
2016年の女性差別撤廃条約日本政府報告審査を傍聴に来ていた落選中の杉田氏は、日本女性差別撤廃条約NGOネットワーク(JNNC)のメンバーを、SNSで「日本国の恥晒し」「小汚い」などと罵倒した。
女性差別撤廃委員会の林陽子委員長(当時)については、「極左の日本人弁護士」とレッテルを貼って批判した。杉田氏は、自身のSNSにJNNCを「『反日左翼人』が大挙をなして押し寄せていた」と書いていたが、自分と異なる意見や考えを、「反日」「左翼」「極左」などという言葉で誹謗する稚拙な手法は、安倍元首相とそっくりだ。
思想信条はいろいろあっていいと思うが、国会議員まで務めた人物が、なりふり構わず「慰安婦」バッシングを扇動することで「居場所」を確保している姿はなんとも痛々しかった。
これらの言動が保守派に評価され、議員に返り咲いた杉田氏だったが、同僚議員に「お嫁に行きます」と言い、自民党に移った。議席を安定的に確保したい杉田氏の発言は、政権中枢にアピールするため、ますますエスカレートしていったと言える。
衆議院法務委員会で杉田氏の質問の答弁に立ったのは、当時民事局長だった深山卓也最高裁判事だ。谷垣法務大臣は、あまり酷い質問に、役人に代わってやんわり釘さす答弁をしていた。最高裁は、こんな国会議員らにいつまで法改正を委ねるのだろうか。
(fem-yoko)
20220715[vol:476]
統一教会の問題は、性教育バッシングに抗する運動に関わったときから問題視してきた。つくる会副会長の高橋史朗氏は、統一教会系企業のビデオで性教育副読本を焚書したことがある。その高橋氏を男女共同参画会議議員に強く推したのが、当時の安倍首相だった。国葬とは驚くばかりだ。
(fem-yoko)
20220704[vol:475]
昨年の衆院選公約で、選択的夫婦別姓に反対の党はなかったのに民
法改正はできなかった。公約をしっかり守ってもらうために選挙後が
大切だ。
(fem-yoko)
20220618[vol:474]
今国会でも民法改正は実現しなかった。昨年は、与党の自民党で賛成派の議連が設立されるなど、法改正への期待が高まったが、反対派が抵抗したため実現しなかった。今年は、国会でもわずかな議員が質問しただけで、盛り上がらなかった。
来週はいよいよ参議院選挙が公示される。mネットは、恒例の政党アンケートを行い、公表する予定だ。民法改正を実現するためにも参議院選挙で一人でも多くの賛成派議員が誕生することを期待したい。
(fem-yoko)
20220609[vol:473]
国会終盤になってようやく民法改正案が提出された。立憲民主党が各党に働きかけて実現したもので、尽力された議員には敬意を表したい。ただ、当初は、同性婚を可能とする法案の提出準備もされながら、党内の抵抗勢力に阻まれたことを思うと、LGBTQの人たちにとっては、納得できなかったかもしれない。
自民党は、野田大臣のような推進派の議員がいる一方、杉田議員や山谷議員のような拙劣な主張を展開し、抵抗する議員も少なくない。民法改正をするためにも参議院選挙は大切だ。
(fem-yoko)
20220521[vol:472]
今週は国会審議が面白かった。決算委員会で選択的夫婦別姓に賛成する野田大臣の答弁中、自民党がヤジを飛ばしていたが、大臣はひるまず答弁していた。
法務委員会で、古川大臣の答弁を否定した審議官の答弁中、大臣は居心地が悪そうだった。
(fem-yoko)
20220424[vol:471]
民法改正運動を30年近くやっていると、「歴史は繰り返す」と、実感させられることがよくある。地方議会の意見書もその一つだ。賛成の意見書が多数出されると、反対の意見書を出す動きがでてくる。当時と明らかに違うのは、多様化が着実に進んでいることだ。多様化を受け入れられない反対派議員たちの拙劣な抵抗には驚かされる。その筆頭が杉田議員だろう。こういう主張をすることで議席を得ている議員が女性であることが残念で、痛々しい。
(fem-yoko)
20220403[vol:470]
「人の支配」がまかり通る日本の政治を「法の支配」にかえるチャンスはこの夏に来る!かな?
(fem-yoko)
20220327[vol:469]
最高裁判決で司法に落胆し、世論調査結果で政府に落胆した。司法は、立法不作為を続ける国会にいつまで法改正を委ねるのだろうか。国会も少数者の人権をいつまで世論に委ね続けるのだろうか。
(fem-yoko)
20220318[vol:468]
古い小説の中の女性差別の記述にぎょっとすることがある。スペイン風邪が猛威をふるった100年前を描いた菊池寛「マスク」を読んだところ、「器量の悪い女でも、周囲の者から何か云はれると自分でも「満更ではないのか。」と思ひ出すやうに。」とある。この主人公、マスクやうがいで感染予防を徹底する。今の私たちの気持ちとかなり重なるので、広く読まれたらいいと思いつつ、その女性差別の表現がどうも。「マスク」は高松のサイト「おうちでまなぶ菊池寛」で読める。
https://www.city.takamatsu.kagawa.jp/smph/kurashi/kosodate/bunka/kikuchikan/kikuti.html
(大澤)
古川法務大臣の答弁が少し前向きな発言になったことを歓迎するが、「法の支配」を多用する大臣としては、なんとも心許ない。「人の支配」で民法改正が阻まれているのだということを、声を大にして言いたい。 (fem-yoko)
20220228[vol:467]
古川大臣の所信は、どれも「総論賛成、各論反対」の典型だ。
「法の支配」を説きながら、選択的夫婦別姓には慎重な態度だ。反対派による「人の支配」ではないかと悪態をついてしまった。
(fem-yoko)
20220218[vol:466]
嫡出推定の見直しがようやく答申された。2005年に規定見直しを訴えてから17年も要した。それにしても、法務省に法改正の必要はないとアドバイスしてきた家族法学者の責任を改めて問いたい。
(fem-yoko)
20220121[vol:465]
岸田首相は答弁で、「選択的夫婦別氏制度は、広く国民全体に影響を与える」として、慎重な答弁をしたが、法改正できないほどの影響があるとは思えない。他方、同姓強制は、夫妻の一方に煩雑さや不便さ、アイデンティティの喪失、企業にダブルネームを使い分けさせるという悪影響がある。これができないほどの影響を示さなければ、反対派に屈しているだけと言わざるを得ない。
今年は、参議院選挙の年であり、大きな争点となるよう働きかけたい。
(fem-yoko)
20211228[vol:464]
*ここ2年、別姓の話題が国会でも報道でも盛んだったので、政権交代、2021年の通常国会では閣法として民法改正案提出、と思い描きましたが。また遠のきました。来年はいい年にしましょう。
(大澤)
*ホームページと購読管理をしています。来年こそあたらしい展開になりますように。(須藤)
*過去の通信を見返した際、選択的夫婦別姓制度を巡る国会の動きは鈍く、政治がいかに人権を軽視し続けてきたのかがわかり、腹立たしい気持ちになった。しかし、諦めずに今後も声を上げていきたい。
(神田)
*今年の国会は、かつてないほど選択的夫婦別姓を求める国会質問が行われ、与党の自民党内に選択的夫婦別姓の早期実現を求める議員連盟が設立されるなど、民法改正に向けた動きがあった。来年は、もともと夫婦別姓に賛成の岸田首相がリーダーシップを発揮して民法改正を成し遂げることを期待したい。
(坂本)
20211220[vol:463]
予算委員会で岸田首相が、「多くの国民の声、名もなき声を聞いたときに、本当にみんな理解しているのか確信が持てない」と、法改正しない理由を述べたことに驚いた。法制審議会が5年間議論して結論を出したこと、法改正を求める請願が46年間も出され続けていること、地方議会の決議、四半世紀も国会で議論していることがこれほど軽んじられていいのだろうか。裏返せば、こんなことくらいしか理由に挙げられないほど反対の理由がないということだ。差別する側の声を、「名もなき声」というのは許しがたい。「声の大きい少数者」の反対ということを強調したい。
(fem-yoko)
20211211[vol:462]
参議院本会議の所信に対する代表質問で、選択的夫婦別姓に言及がなかったのは珍しい。衆議院で質問した立憲民主党と共産党が参議院で質問しなかったのは極めて残念だ。
西村智奈美議員が立憲民主党の幹事長になり、女性が活躍することを大いにアピールしてくれるものと期待する。パフォーマンスのない代表質問は好感が持てた。「そもそも、憲法の議論をしたいのなら、まず憲法をしっかりと守ってからにしてください。」と、改憲論議が喧しくなったことに釘を刺した。思わず、「そうだ」と声を上げた。憲法違反の夫婦同姓強制すら変えられない国会議員に、憲法改正など語ってほしくない。
そろそろ、国会議員にではなく、若い人たちに選択的夫婦別姓の意義を伝えたくなった。来年は還暦だから転機なのかも。
(fem-yoko)
20211115[vol:461]
衆院選の結果には本当にがっかりというか、希望が見えなかった。ようやく、運動を止めるわけにはいかない!と、前向きに考えられるようになった。
政策情報誌「毎日フォーラム」11月号に選択的夫婦別姓を取り上げていただいた。
https://mainichi.jp/forum/
まずは、ロビー活動を開始しようと思う。
(fem-yoko)
20211018[vol:459]
いよいよ明日は、総選挙の公示日だ。民法改正運動を始めて30年近くになるが、これほど、選択的夫婦別姓が選挙の争点になったのは初めてだと思う。民法改正できるかどうか、有権者の私たちが問われているのだと肝に銘じている。賛成の党や候補者が一人でも多く当選できるようしっかり応援したい。
(fem-yoko)
20211009[vol:457]
mネットの設立時から呼びかけ人をしていただいている連合会長が、初めて女性となったことを心から歓迎する。
岸田首相が強調する「聞く力」は、誰の声を聞くかで大きく変わる。選択的夫婦別姓に国民の声は大多数が賛成だ。少数の反対派の大きな声しか聞かないなら、「聞かないふりをする力」としか言いようがない。
13日の院内集会は過去最多の議員の出席が見込まれる。翌日の解散で事実上の総選挙になるため、各党の本気度を示してほしい。
(fem-yoko)
20211005[vol:456]
自民党は、選挙後に選択的夫婦別姓の結論を出すというが、公約に掲げていなければ判断ができない。賛成で投じた一票が、反対への一票になりかねない。自民党以外は賛否を明らかにした。これだけ注目されている政策課題なのだから、選挙前に明確にすべきだ。
(fem-yoko)
20210923[vol:455]
外務省が示したCEDAW報告の説明に、最終見解を紹介するのはよいが、わざわざ「法的拘束力はない」と書く必要があるだろうか。
法的拘束力がなくても条約遵守義務はある。条約を遵守するための定期報告・審査であるはずだ。これでは、勧告に従わなくても問題ない、と言っているようなもので、開き直りではないか。だからジェンダーギャップは解消されないのだ、と言いたい。それにしても、第5次基本計画に、選択的夫婦別姓についての記述が反対派によって後退させられたことが、CEDAW報告に影響している。自民党政権で民法改正は難しい。やはり、政権交代しかない。
(fem-yoko)
20210917[vol:454]
2006年9月に誕生した安倍内閣で、男女共同参画担当大臣に高市総裁選で高市議員以外の候補が選択的夫婦別姓に賛成であることは歓迎したい。特に、野田聖子議員が90年代から一貫して賛成の立場で行動してきたことには敬意を表したい。しかし、民法改正は政権交代しなければ実現しないだろう。2001年から2002年に、自民党の重鎮と呼ばれた山中貞則議員、野中広務議員、古賀誠議員をはじめ多くの議員が賛成してもできなかったのだ。
国民民主党の基本政策に、「ジェンダー後進国からの脱却」とあるが、政策はわずか2つだ。いくらなんでもこれでは脱却できまい。
(fem-yoko)
20210914[vol:453]
2006年9月に誕生した安倍内閣で、男女共同参画担当大臣に高市議員が就任したが、就任前には山谷えり子議員、西川京子議員とともに、月刊誌上で「クタバレ『夫婦別姓』」というテーマで座談会を行うなど、民法改正に反対の急先鋒として知られていた。
社民党の福島みずほ議員はツイッターで「総理大臣は女性なら誰でもいいというわけではありません。選択的夫婦別姓に反対する人は、男女平等に理解がなく、総理大臣としてふさわしくありません」と主張した。全く同感だ。こんな議員に総裁、総理など務まるわけがない。
(fem-yoko)
20210829[vol:452]
総選挙が目前になってきたので、各党が選択的夫婦別姓についての取り組みを明確にすると思われる。各党の本気度を注視していきたい。
(fem-yoko)
20210730[vol:451]
すべての女性が輝く社会づくり本部の会合で菅首相は、「誰ひとり取り残すことなく、強力で迅速な対策を講じなければならない。すべての女性が輝く令和の社会に向けて、しっかりと取り組んでいただきたい」と述べたが、女性たちはあちらこちらで取り残されている。そもそも、女性たちは、すべての女性が輝く社会という実現不可能なことは求めていない。女性への暴力や差別をやめてほしいと言っているのだ。選択的夫婦別姓すら実現できない政権に「すべての女性が輝く社会」をつくれるはずがないのだ。
(fem-yoko)
20210704[vol:450]
最高裁は、法制審議会が民法改正を答申してから25年間も民法改正を怠ってきた国会になぜ委ねるのか。仮に、自民党が議論をしてるから、と配慮してなら、選挙後に自民党がやるかどうかを見てから判断すればいいだけのことだ。議論の前に合憲判断すれば、保守派は、最高裁が2度も「合憲」と言っているのだから、民法改正の必要はない!と言うに決まっている。立法不作為を助長しているのが最高裁の「合憲」というお墨付きであることを認識すべきだ。
婚外子相続分規定では1995年に10人が合憲、5人が違憲判断した。その際にも「国会における立法作業によるべきである」と補足意見が付いた。しかし国会は微動だにしなかった。その後も、「極めて違憲の疑いが濃い」「立法府が改正することが強く望まれている」と補足意見が付いたが、国会は民法改正を怠たり、18年後にやっと違憲決定となった。大阪高裁が2011年に「区別を放置することは立法府の裁量判断の限界を超えている」と厳しく批判したが、夫婦別姓も同じだ。「不便や不利益を放置することは立法府の裁量判断の界を超えている」ではないか。同じ轍を踏む最高裁は許せない!
民法改正の実現は政権交代しかない!!
(fem-yoko)
20210622[vol:449]
請願署名の締め切りが過ぎても、請願は毎日届いている。来る臨時国会で必ず出す予定だ。最高裁は明日、国民の声を受け止める判断をするのだろうか。「人権の砦」としての判断を期待したい。 (fem-yoko)
20210614[vol:448]
5月の後半になると、各委員会は法案審議のため、夫婦別姓の質問はほとんどなくなったが、請願署名が全国から届き、ほぼ毎日、請願の処理に追われた。
紹介議員をお願いするために訪れた議員会館の事務所の多くは親切だったが、ひどい対応の事務所もあった。事前にスタッフが請願の用紙をお届けして、検討して頂くことになっていたので再度問い合わせると、まだ検討中とのことだった。後日、議員会館の事務所に出向くと、議員と連絡が取れないという理由でOKを頂けなかった。その議員の選挙区は全国で最も請願が集まっていたため、県民の請願を受けてほしいとお願いしたが、受けてもらえなかった。また、ある議員事務所の秘書は、「請願は一切受け付けていない」と豪語し、断ってきた。請願権が憲法で保障されていることを重く受け止めるべきだ。いずれも民法改正を公約に掲げ、法案を出している政党の議員事務所だ。政党は反対でも議員が賛成のところはある。反対に、政党が賛成でも反対の議員はいる。次の衆議院総選挙では、政党も個人も賛成の候補者を応援したい。選挙キャンペーンでは、すべての情報を公開する予定なので、投票の参考にしていただきたい。
(fem-yoko)
20210515[vol:447]
集めていただいた請願書を持って、議員会館の各事務所を尋ね、紹介議員になってもらえるよう頼んで回っています。まずは、別姓を推進する各党党首や、別姓の質問をする議員、署名の多い地域選出の議員を回っています。ツイッターで紹介するからと議員への手渡し場面の撮影も受けたりし、ありがたいと思いました。とはいえ、コロナ禍で、訪問も手渡しもお互い恐る恐るです。紹介議員探し自体がロビー活動なので、反対派や関心のない議員など、提出に至るか不明でも与党も厚く回りたいところですが、多くを訪問するのは時期的に困難です。引き続き、提出を続けます。署名集め、どうぞよろしくお願いします。 (大澤)
国会終盤になって与野党の攻防が激しくなってきた。法制審答申から四半世紀が過ぎた今年の通常国会でも民法改正はほぼ絶望的だ。かし、近く行われる衆議院総選挙の大きな争点は選択的夫婦別姓になるであろう。自民党は、選挙後に選択的夫婦別姓を議論すると言っているが、公約に掲げることさえできないのに信じて1票を託すわけにはいかない。
政権交代!この道しかない!かな。 (fem-yoko)
20210429[vol:446]
上川大臣は、確認訴訟判決について「国家賠償請求を棄却し、国が全面的に勝訴した」と強調したが、一番肝である「婚姻は有効に成立していない」という国の主張は受け入れられなかったのだから、潔く、運用の見直しをするべきだ。国が一番嫌がるのはこの判決が確定することだろう。原告、弁護団がどう判断されるのか注視したい。
今年のゴールデンウィークは、新型コロナに感染しなかったことに感謝しつつ、締め切りを過ぎた原稿を片付けようと思う。
「春眠暁を覚えず」といわれるこの時期に、このところの睡眠不足は身に応える。
(fem-yoko)
20210418[vol:445]
4月21日の夫婦別姓確認訴訟判決に期待したい。上川大臣の発言はこの判決を予想してのものだろうか。
選択的夫婦別姓に反対する自民党の反対派の動きが活発化してきた。自民党内で来月、高市早苗議員が講師として夫婦別姓に反対の話をするという。ただ、これまで強硬に反対してきた稲田朋美議員が賛成に回り、反対派だった西川京子議員が落選して姿を消したため、反対派の勢いは小さくなっている。
5月10日のネット番組「とことん共産党!」が選択的夫婦別姓を取り上げるという。大手メディアではないから、出演者も歯に衣着せぬ正論を展開できるところが面白い。
(fem-yoko)
20210412[vol:444]
国会で、選択的夫婦別姓の議論が活発なのは歓迎する。しかし、不安もある。2009年に民法改正を公約に掲げた民主党政権となり、翌年の通常国会で民法改正が現実味を帯びてくると、最高裁は同年9月30日、婚外子相続分規定を「立法府が改正することが強く望まれている」として合憲とした。しかし、民法改正は実現しなかった。その後、高裁は次々に違憲としたが、最高裁が違憲決定するまで4年も要した。第2次夫婦別姓訴訟で、最高裁が同じ轍を踏むことは許されない。合憲判断されれば、「合憲」を錦の御旗に反対派は勢いづくだろう。選挙前に掲げた政策が、選挙後反故にされることは珍しくはない。
(fem-yoko)
20210405[vol:443]
安倍政権の女性活躍が看板倒れだったことは、女性たちは当初からわかっていたのだが、ジェンダーギャップ指数が証明した。
(fem-yoko)
20210328[vol:442]
今国会は、別姓の質問が史上最多となっている。mネットでは質問を追いかけ、通信に掲載しているが、別姓の質問は、相当な議員数と回数に上る。残念ながら、法務大臣と男女共同参画担当大臣が期待をしぼませる言葉を繰り返すのだが、それでも質問する与野党の議員は、切り口を替えて、前進する答弁を引き出そうと奮闘していて、頭が下がる。新型コロナの感染対策で距離を取りながら短時間であるが、質問者を訪問して通信を献呈するロビー活動をしている。国会での活発な議論を経て、今度こそ実現させたい。 (大澤)
国連からの文書を外務省が公表していなかったことは許しがたいが、内閣府にも責任はあるだろう。外務省に聞けばよいだけのことだ。
(fem-yoko)
20210322[vol:441]
自民党に選択的夫婦別姓の議連が発足することは歓迎する。しかし、第5次基本計画の原案にあった「必要な対応を進める」ことも許さず、これまであった選択的夫婦別姓の用語すら削除した政党に期待することは難しい。自民党は20年前にも推進議員が法改正を試みた。あと一歩という時にひっくり返した議員が、今回の第5次基本計画も後退させた。
(fem-yoko)
20210314[vol:440]
各委員会で質疑が始まり、選択的夫婦別姓について質問する議員が多いことを歓迎したい。自民党の三宅議員が憲法24条を引いて政府に法改正を求めた質問は素晴らしかった。答弁席にいた閣僚だけでなく担当ではない政府参考人にまで聞いたところがよかった。一方で、丸川大臣の不誠実さは際立った。閣議後の会見で選択的夫婦別姓制度の導入を「進めていくべき話だ」と述べた小此木防災担当大臣に、この際、男女共同参画担当を兼務していただいたらどうか。閣僚が相次ぎ賛成を表明している中で、男女共同参画担当が反対派では話にならない。
(fem-yoko)
20210307[vol:439]
今の自民党の動きを見ていると、2000年前後の動きとそっくりだ。選択的夫婦別姓を求める地方議会への請願が出されて採択されると、議会で意見書が決議された。しかし、反対派も反対の請願を出し、反対の意見書が決議され始めた。この時も、保守派議員は強く働きかけていた。1999年に男女共同参画社会基本法ができると、2000年には与党女性議員政策提言協議会に選択的夫婦別姓プロジェクトチームが発足した。さらに、2001年に世論調査で賛成が反対を大きく上回ると、自民党内で法改正に向けた議論が活発化した。推進派の議員の会もでき、笹川堯会長、野田聖子事務局長、最高顧問には山中貞則議員、顧問に野中広務議員、古賀誠議員などそうそうたるメンバーがいた。世論調査の結果は、選挙を控えた議員にはとても説得力があった。賛成を表明する閣僚も少なくなかった。しかし、反対派はことごとくこの動きを抑えていった。中心メンバーは高市早苗議員らだ。今と全く同じ構図だ。選挙前にガス抜きのようなことには惑わされないで、「政権交代で選択的夫婦別姓を実現しよう!」と呼びかけたい。
(fem-yoko)
20210304[vol:438]
住民から選出された地方議会の議員が、議会として決議しようとしていることを、丸川議員ら国会議員が阻もうとしたことが、個人の見解の問題にすり替えられてはいけない。丸川大臣は、「職員に賛成か反対か言わない」と言うが、反対して圧力文書を送ったことの事実は職員にも国際社会にも知られのだ。そもそも、丸川議員は反対派ではなかったはずだ。反対派に付き合って名前を連ねた。バッシングに乗ったので、理由も何も、こんな人物が男女共同参画担当大臣としてふさわしいはずがないのだ。
(fem-yoko)
20210301[vol:437]
選択的夫婦別姓に反対を表明している自民党議員は、賛成が70%を超え、自民党支持者でも過半数に達していることを知らないのだろうか。次の総選挙では、このことを争点にしてもらいたい。今日の予算委員会質疑でも取り上げられるようだ。
(fem-yoko)
20210223[vol:436]
一昨日のサンデーモーニングで取り上げられた、日本の男女不平等状況についてジャーナリストの青木理さんが、「せめて選択的夫婦別姓くらい認めろと。国の形とか伝統的家族の妄想に逃げ込まないで、それくらい認めないと第一歩も始まらない」とコメントしたので、思わず、「そうだ!」とテレビに向かって声を上げてしまった。
(fem-yoko)
20210131[vol:435]
家族法学者のみなさんが、短期間に1000人を超える署名を集められたことに心から敬意を表したい。
自民党の稲田議員が、選択的夫婦別姓に反対から賛成に転じられことは歓迎するが、期待はしていない。稲田議員が政調会長だった5年前の3月15日、政調会長室で面会した際「通称が限りなく広がるより選択的夫婦別姓がいいと思う」と発言された。政策責任者の発言に期待したが、賛成を表明されるのに3年も要した。昨年末の第5次男女共同参画基本計画策定の際には反対派の激しい抵抗に遭い、幹事長代行の要職でもリーダーシップを発揮できなかった。攻撃する側では威勢がよかったが、攻撃されることには慣れていなかった。
民法改正の実現は、与野党が枠を超えるのを待つより、政権交代が現実的だ。
(fem-yoko)
20210125[vol:434]
菅首相は、選択的夫婦別姓に賛成する言動をしてきたことについて「政治家として責任がある」と答弁したが、施政方針に対する質疑の答弁では、従来の否定的な政府答弁を繰り返した。選択的夫婦別姓の実現について、自民党政権では全く期待ができないことを自ら示した。
韓国の裁判所は、政治にも他国にも忖度することなく、国民の人権を一番に考えるようだ。日本の最高裁も「憲法の番人」「人権の砦」として本来の役割を果たしてほしい。
(fem-yoko)
20201228[vol:433]
菅首相は、選択的夫婦別姓に賛成する言動をしてきたことについて「政治家として責任がある」と答弁したが、舌の根も乾かぬうちに、無責任さを露呈した。第5次男女共同基本計画の選択的夫婦別姓の記述の後退ぶりを見ても、自民党政権に期待はできない。最高裁も「これ以上自民党政権に法改正を委ね続けることは許されない」と、覚悟を決めるべきだ。
mネットとしても、最後の選挙キャンペーンとなるよう力を尽くしたい。
今年も大変お世話になりました。
(fem-yoko)
20201211[vol:432]
最高裁は、立法府に遠慮することなく「人権の砦」としての本来の役割を果たしてほしい。
(fem-yoko)
20201201[vol:431]
選択的夫婦別姓をめぐる自民党の動きが活発化している。ちょうど2001年から2002年の動きと重なる。2001年に政府の世論調査で賛成が42.1%、反対が29.9%と、賛成が反対を初めて上回ると、自民党の賛成派議員が法改正に向けて活発に活動を行った。これに危機感を募らせた反対派議員が巻き返し、民法改正を阻止した。その中心人物が、通称使用の拡大を口実に民法改正に反対した高市早苗議員だ。同じ轍を踏まないよう賛成派議員には頑張ってほしい。
(fem-yoko)
20201108[vol:430]
素晴らしい質問でも答弁を引き出すのは難しいのに、小池議員は質問がうまいな〜。2001年当時の自民党三役への申し入れに名前を連ねているのは、菅首相や上川大臣だけではない。他にも閣僚がいる。申し入れを受け取った当時の政調会長は麻生大臣だ。民法改正案はすぐにでも閣議決定できるのではないか。
(fem-yoko)
20201102[vol:429]
法務大臣に3度目の登板となった上川大臣は、18歳19歳を厳罰化する少年法改正について、「法制審議会の答申を踏まえて、所要の作業を進め、できる限り速やかに国会に法律案を提出してまいりたい」と答弁した。だったら、選択的夫婦別姓は法制審議会が5年もかけて審議をして96年に答申したのに24年たっても「2017年の世論調査の結果を見ても、いまだ国民の意見が分かれている状況にある」として慎重な姿勢だ。大臣が世論だけを理由に答申を蔑ろにしていることが許されるのだろうか。
(fem-yoko)
20201006[vol:428]
性被害の体験は、本人こそ嘘だったと思いたい。それでも、苦しみの方向を変えて、前に進もうとして相談するのを、「嘘をつく」と言うか。この人の心は何でできているのだろうか。
(大澤)
「愛の不時着」を観て、近くて遠い国のことを思う。
多くの人が近い国として感じてくれるに違いない!と願いながら…
(fem-yoko)
20200927[vol:427]
自民党の会議で杉田水脈衆議院議員が、政府から性暴力被害者相談事業の説明を受けた際に、「女性はいくらでもうそをつける」などと発言したことが問題になっている。杉田議員は会議後、記者団に対し「そのようなことは言っていない」と発言を否定したようが、同席した複数の議員が発言を聞いたことを明らかにしている。杉田議員は、事実に基づかないヘイト発言をしてきた。「杉田議員はいくらでもうそをつける」と言えるが、国会議員が嘘つきでは困る。政治家の発言は重いのだ。議員辞職すべきだろう。
(fem-yoko)
20200908[vol:426]
法制審議会答申から10年の節目にmネットは院内集会を開いた。その際に、読売新聞は特集記事を掲載した。総裁選の記事中に紹介した菅さんの「不便さや苦痛を感じている人がいる以上、解決を考えるのは政治の責任だ」という発言に励まされたが、あれから10年、民法改正は行われていない。不便さや苦痛を強いられている人たちに、菅さんはどう説明されるのだろうか…
それにしても、安倍政権の終わりが見えた途端に、夫婦別姓に反対を公言する議員はほとんどいなくなった。みんな、安倍首相に忖度していたのだ。
(fem-yoko)
20200817[vol:425]
8月26日は、1920年にアメリカで女性参政権が認められてから100年の節目の日となる。日本は四半世紀遅れの1945年に女性の参政権が認められ、1946年4月の衆議院選挙で39人の女性が議席を獲得した。あれから75年も経つのに衆議院議員の女性割合は9.9%(46人)と惨憺たる状況だ。ちなみに、日本で初めて女性参政権が認められ、選挙が行われたのは、アメリカ軍政下の沖縄の市議会議員選挙であった。
(fem-yoko)
20200801[vol:424]
男女共同参画白書と第5次男女共同参画基本計画素案が同時に公表され、比較しながら見ると、いろいろ気付きがあった。安倍総理は、女性活躍推進には賛成しながら、選択的夫婦別姓はどうしても認めたくないらしい。しかし、選択的夫婦別姓は、少数者の権利が尊重されるかどうか、多様な生き方が認められるかどうか、ジェンダー平等社会化かどうかの試金石であることを強調しておきたい。
(fem-yoko)
20200719[vol:423]
看板倒れの安倍政権。「女性活躍促進」「すべての女性が輝く社会」「新しい時代の日本に求められるのは多様性」などと言いながら、活躍の場を女性に与えず、男女格差は世界最低水準、夫婦別姓も認めない。2020年までに30%の「看板」すら下してしまった。突き進んだのは「恥ずかしい国へ」であった。
(fem-yoko)
20200620[vol:421]
今年の通常国会は、民法改正に一歩近づくかのではないかと期待したが、新型コロナの影響で国会は開店休業状態だった。終盤で開かれたものの、所管の法務委員会は不祥事や大臣の迷走ぶりが際立ち、まともな質疑ができなかった。政治はひどかったが、法務省は前向きな答弁をしたと評価したい。
選択議定書の請願は、2001年から18国会で20件が採択されてきた。ところが、日本維新の会の浅田均議員が請願審査で「慰安婦像の設置を応援することになりかねない」などと言って保留を主張したため2017年の請願審査では採択されなかった。それから一度も採択されていない。全会一致を盾に、事実に基づかない理由で採択を阻み、参議院で採択してきた経緯や、請願権を踏みにじる日本維新の会は信用できない。
(fem-yoko)
20200531[vol:420]
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、後半国会は委員会がほとんど開かれる状況ではなかった。ようやく、終息に向かうかと期待したが、6月17日の通常国会閉会を前に与野党の攻防が一段と激しさを増し、夫婦別姓どころではないようだ。いい加減にしてほしい。
自民党支持者でさえも、夫婦別姓に賛成が過半数となってきたことを自民党議員は自覚してほしい。次の選挙では反対派へのネガティブキャンペーンができるかも。
(fem-yoko)
20200430[vol:419]
「チコちゃんに叱られる」を楽しく見てきたが、岡村発言の、あまりにもひどい女性蔑視に全身嫌悪感しかない。自分自身への侮辱に思え、抗議文を出すまで、何も手につかなかった。
(Y.O)
20200217[vol:416]
予算委員会が開かれているが、連日の閣僚答弁の酷さに二の句が継げない。辻元議員が「鯛は頭から腐る」と安倍首相を痛烈に批判したが、これに怒りを抑えられない安倍首相が「意味のない質問だよ」とヤジを飛ばし、委員会はストップした。首相のヤジには与党内からも批判の声が上がっているが、それでも与党にとっては「腐っても鯛」なのだろう。 (fem-yoko)
20200125[vol:415]
「だったら結婚しなくていい」と別姓を否定する暴言を吐き、問題にされれば逃げ回る振る舞いのなんと醜いことか。黙認する政権への怒りも収まらない。(大澤)
杉田議員の発言に怒りはあるが、さほど驚かない。別姓を望む人は法律婚できない現行制度をわかりやすく言い換えただけ。法務省は、法律婚の推奨などと言いながら、別姓カップルに法律婚を諦めさせ、事実婚を「推奨」しているのだ。もともとノンポリの杉田議員は、維新の風で議員となってからは、保守派にアピールしようと拙劣な言動を極めた。国会議員が、なりふり構わずバッシングを扇動することで、「居場所」を確保している姿はなんとも痛々しい。
閣僚や自民党議員から、選択的夫婦別姓に賛成の声が上がっていることを歓迎したい。野党議員はもちろん、自民党議員からも院内集会に参加するという連絡があり、法改正に向けたうねりとなるような集会にしたい。(fem-yoko)
20200114[vol:414]
mネット設立から20年も経ってしまった。設立当初は、選択的夫婦別姓が実現するまでの短い期間のはずだったが、これほど長く活動することなど想像さえしていなかった。今年こそは、何としても実現するよう全力を尽くしたい。
(fem-yoko)
20191226[vol:413]
読者のみなさま、今年一年、mネットのご購読と、活動にご協力くださりありがとうございました。
最高裁大法廷が夫婦同姓規定を合憲とし、議論を国会に委ねてから4年が過ぎましたが、国会での議論は低調で、民法改正には至りませんでした。
来年は、法制審答申から24年、mネット設立から20年となり、新たなキャンペーンを展開していきます。民法改正が実現するよう力を尽くしますので、どうぞよろしくお願いいたします。
(fem-yoko)
20191130[vol:412]
20年ほど人口動態統計をチェックしているが、日本では婚姻の際にほとんどが夫の氏を名乗り、婚外子の割合も2%程度から変わらない。多様な社会と言えるだろうか・・・
(fem-yoko)
20191119[vol:411]
先週、夫婦別姓に反対だった稲田朋美議員に会った際に、「夫婦別姓に賛成を表明されたそうだが…」と尋ねると、「それで、日本会議からバッシングされている。」と返事があった。自民党のパワーバランスが崩れたのだろうか…
(fem-yoko)
20191027[vol:410]
安倍首相はよほど夫婦別姓がいやなのだと思う。
「みんなちがって、みんないい。」と、金子みすヾの詩まで持ち出しながら、民法改正には頑な態度だ。「新しい時代の日本に求められるのは多様性である。みんなが横並び、画一的な家族の在り方を根本から見直していく必要がある」と言い返したい!
(fem-yoko)
20190929[vol:409]
塚本協子さんが亡くなったことがまだ信じられない。今年6月に富山に伺った時にはとてもお元気で、その後にもお手紙をいただいたりしたので、本当に突然だったのだと思う。一審の判決で勝訴を信じておられた塚本さんは、特別に注文した和菓子を富山からたくさん持って来られた。敗訴と言われて泣いていらした姿が今でも忘れられない。
最高裁では誰もが違憲判断を疑わなかったのに、耳を疑うような酷い判決だった。提訴準備から最高裁判決まで5年半も、富山から通って来られた塚本さんも本当に力が抜けるほどのショックだったと思う。
国会も裁判所も、なぜ、夫婦別姓を求める人たちをこれほど苦しめるのだろうか?
安倍政権になって、権力を持つ強い者が、弱い立場の人たちを苦しめることが多すぎる。強い側に立つ政治と裁判所。もう我慢の限界だ。
(fem-yoko)
20181230[vol:398]
◆◆ 今年一年ありがとうございました! ◆◆
読者のみなさま、今年一年、mネットのご購読と、活動にご協力くださりありがとうございました。
最高裁大法廷が夫婦同姓規定を合憲とし、議論を国会に委ねてから3年が過ぎましたが、今年の国会でも野党がわずかに取り上げただけで、法改正には至りませんでした。
一方で、安倍政権は、夫婦別姓ができないために事実婚を余儀なくしている状況を放置したまま、相続法改正による特別寄与制度の対象から事実婚を排除するなど、新たな差別規定を設けました。
安倍政権は、選択的夫婦別姓の民法改正は行わず、通称使用を拡大することで、別姓論議を封じようとしています。別姓が選択できる制度を否定したうえでの通称使用の拡大は、多くの選択的夫婦別姓制度導入支持者の望むところではありません。
来年は選挙の年!mネットは選択的夫婦別姓実現キャンペーンを展開していきます。民法改正が実現するよう皆さんと一緒にがんばっていきたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
20181218[vol:397]
杉田議員は自分の発言がこれほど多くの人を巻き込み、議事録が非公開になっている事の重大さを認識しているのだろうか。歴史修正主義の杉田議員が、自分の間違った過去の発言は修正したくないらしい。
『家庭裁判所物語』が2018年度の守屋賞を受賞した。守屋賞はNPO法人「刑事司法及び少年司法に関する教育・学術研究推進センター(ERCJ)」が、刑事司法、少年司法の実務と理論の発展のために設けた賞だという。本当にいい本なので多くの人に読んでいただきたい。
(fem-yoko)
20181123[vol:396]
NHK解説委員の清永聡さんが執筆した『家庭裁判所物語』を読了!新しい憲法の理念に基づいて生まれた家庭裁判所の成り立ちと足跡が書かれている。家裁誕生に多大な貢献をし、「家庭裁判所の父」と呼ばれる宇田川潤四郎さんや女性初の裁判官である三淵嘉子さんらの奮闘に感動した。今、弱い立場の人々の人権を守るために奮闘する裁判官がどれほどいるだろうか。
麻生大臣の「人の税金で大学に」発言には驚いた。自身の出身私立大学に多額の税金が投入されていることは、財務大臣でなくても理解できる。そもそも、自身が税金(歳費)を直接受けている国会議員だという自覚があるのだろうか。麻生大臣は問題発言を繰り返してきたが責任ははとっていない。なぜ、これが罷り通るのだろうか。
(fem-yoko)
20181029[vol:395]
安倍首相の所信表明演説に虚しさを覚えた。政府は、女性や高齢者、外国人を、労働力不足や財政赤字を解消する人材としてしか見ないようだ。活躍促進を掲げるが、不況になると真っ先に切られるのは女性、高齢者、外国人だ。
政府が2016年6月に閣議決定した「ニッポン一億総活躍プラン」では「一億総活躍の中核」とする女性の活躍について、出産・育休後の復職を企業に促すことや、マタハラ・セクハラの防止への取り組みを推進、女性の学び直しの機会の提供などを挙げていたが、もう忘れ去ったのだろう。
「嫡出推定制度を中心とした親子法制の在り方に関する研究会」のメンバーに、制度の見直し論議が盛り上がった2007年、それを阻んだ研究者がいることに釈然としない。当時、法改正を求めた研究者が数多くいたのに1人も入っていないことにも。見直しを求めた研究者たちと民事局長に要望書を提出したのは10年以上も前だ。ちなみに、当時の民事局長は前最高裁判所長官の寺田逸郎氏だったが、全く動かなかった。
(fem-yoko)
20181004[vol:394]
2014年の施政方針演説で安倍首相は、「全ての女性が活躍できる社会を創る。これは、安倍内閣の成長戦略の中核である」と言っていた。しかし、「女性閣僚一人」は、安倍政権の女性軽視の姿勢を内外に晒した。
そう言えば、OECDのグリア事務総長も2012年4月、「女性を社会に参画させなければ、日本は急速に衰退していくだろう」などと厳しく警鐘を鳴らしていたが、まさに、安倍政権こそが急速に衰退するものと思われる
(fem-yoko)
20180912[vol:393]
このところ、LGBTに関する記事が国内外で増えている。同性婚を認めたり、「第3の性」を認める国がある一方で、イスラム圏等でLGBTに不寛容な判決も相次いでいる。日本はどうか。かつての家制度的な家族のカタチを評価する意見も根強い。自民党総裁選で、ぜひ選択的夫婦別姓も議論してほしい。多様性や少数者の意見を尊重できるかどうかだけでなく、歴史観、家族観、国家観も見えてくるからだ。
(fem-yoko)
20180826[vol:392]
政治家の差別発言や大学入試での女性差別が明らかとなって、日本が人権後進国であることを痛感している。安倍政権になってこの傾向はますます強くなっているようだ。
自民党総裁選を前に、安倍総理に批判的な発言をする人への凄まじい批判が分かりやすい。ハト派で知られる岸田元外相まで、安倍総裁からの「禅譲」を期待しているためか他候補を批判している。他方で、安倍総理が喜ぶ「褒め称え」に余念がない著名人の多いことに驚かされる。まっとうな言動をする人が評価される時代はいつ来るのだろう。
(fem-yoko)
20180622[vol:390]
参議院で国民民主党が選択的夫婦別姓法案の発議者・賛成者にならなかったことは納得できない。「衆議院で同じ法案が出されているから」というのが理由だそうだが、今まで同様の法案を衆・参で提出してきた。2004年には同日に提出している。数日前、同党の議員から法案提出を近日中に行う、と連絡があったのに残念だ。院が違うので、参議院の意思を示してほしかった。
立法してほしくない法律が次々と成立している一方で、人権にかかわる立法は行われず放置されている。これでは、法治国家ではなく、放置国家ではないか。
参考人への酷いヤジには驚いた。議員の発言の酷さは安倍総理の政治姿勢を反映しているとも言える。そろそろ終わりにしてほしい。
(fem-yoko)
20180618[vol:389]
ようやく、衆議院で選択的夫婦別姓の議員立法案が提出された。しかし、法務委員会に付託されておらず、会期末に吊るされたまま廃案とならないよう付託され継続となることを期待したい。明日には参議院でも法案が提出されるようだが、会期末前日の提出はこれまで例がない。参議院は継続が少ないので、継続されなければ単なるパフォーマンスと批判されかねない。
本日、新たに夫婦別姓訴訟が提起される。ニューヨーク在住の日本人カップルが、州法に従い結婚したのに、日本で認められないためだ。名前を名乗り続けるために裁判までしなければならないこの国の不条理に怒りがこみ上げる。
(fem-yoko)
20180610[vol:388]
通常国会は延長がなければ6月20日で閉会する。選択的夫婦別姓制度導入の民法改正案は野党から出されると聞いているが、いつ出されるのだろうか。継続の手続きをとられなければ、単なるパフォーマンスとの批判は免れない。
(fem-yoko)
20180519[vol:387]
このところ、原稿執筆のために民法改正運動の4半世紀を振り帰ることが多かった。あらためて、日本会議の夫婦別姓反対運動の凄まじさを実感した。今月末発売予定の「時の法令」6月15日号に「選択的夫婦別氏はなぜ実現しないのか」にまとめてみた。乞うご期待!とは言いにくいが、今後の運動の参考にしていただけると嬉しい。
(fem-yoko)
20180425[vol:386]
朝鮮日報によると、韓国政府傘下の両性平等教育振興院(両平院)は、平昌五輪期間中に放送された325の競技中継をモニタリングした。問題発言は30件。アナウンサーや解説者は、「女性とは思えない姿勢」「男性選手に負けるとも劣らない」といった性別に対する固定観念を頻繁に表現したという。両平院は「選手の競技能力を評価するより女性選手に対する固定観念を表現した」と指摘した。翻って日本では、政治家や官僚のセクハラが公然と行われている。
(fem-yoko)
20180331[vol:385]
世論調査の影響か、国会での選択的夫婦別姓の議論は活発だ。それにしても上川法務大臣の答弁は情けない。世論以外に法改正をしない理由をあげられないというのは合理性がないという証だ。
自民党の元参議院議員の南野知恵子さんに久しぶりにお会いして、AV出演強要「JKビジネス」等被害防止月間を廃止するよう主張する自民党衆議院議員が出たことや、自民党の東京都議が中学校の性教育をバッシングして困っていることを話したら、「性教育は小学生から教えないといけないのに!いろいろ情報がほしい」と言われた。かつてはこういう方が自民党にいたものだが、今やバッシング議員が幅を利かせているとはトホホという感じだ
(fem-yoko)
20180319[vol:384]
杉田水脈議員の質問は極めて拙劣で聞くに堪えない。次世代の党時代の2014年の本会議では「男女平等は、絶対に実現しえない反道徳の妄想です」などと発言し、周囲を驚かせた。国会が劣化したとはいえ、ここまで酷いとは・・・
(fem-yoko)
20180211[vol:381]
世論調査の結果がようやく出た。やはり、予想どおりの結果だ。多様化は反対派には止められない。国会は結果を受け止め、一日も早く法改正を行うべきだ。
(fem-yoko)
20180201[vol:380]
野中廣務さんが逝去されたことは極めて残念だ。朝鮮被爆者問題は、官房長官時代に大変に尽力され、前進した。男女共同参画社会基本法成立にも貢献され、選択的夫婦別姓では自民党の「例外的に夫婦別姓を実現する会」の顧問をされた。国会議員を辞められた後の2009年には女性差別撤廃条約選択議定書の批准に向けても尽されたが、安倍総理に近い議員らに阻まれた経緯がある。2010年の民主党時代には選択的夫婦別姓に反対する国民新党(当時)の亀井議員の説得を試みられたが、受け入れられなかったと聞いている。当時、mネットの集会などにも協力いただき、大変に励みとなった。
心から哀悼の意を表したい。
(fem-yoko)
20180120[vol:379]
安倍政権は、法律婚へのインセンティブ政策をどんどんすすめているようにも見える。生存配偶者の相続優遇でも事実婚を排除、不妊治療の助成も事実婚は排除か・・・旧姓の拡大(悪いことではないが)もそうなのかもしれない。かつて、安倍総理は、結婚によって形成される典型的な家族形態の中で出産と育児が行われるべきで、それを子どもたちに教育で教え込もうと考えていた。
民法改正を求める原点は、個人の尊厳と両性(男、女だけでなく双方という意味で)の本質的平等だ!3月8日の院内集会でそのことをしっかり問いたい。
(fem-yoko)
20171222[vol:378]
北朝鮮脅威を煽って、アメリカから「爆買い」する軍用機や武器などにより防衛予算は過去最大を記録した。米軍基地に苦しむ沖縄の振興予算や生活保護費などが減額された。使わない事に価値がある武器に多額の税金を投じるより、生活に苦しむ人たちのためにお金を使ってほしい。
サッカーのアジアカップ予選に出場した朝鮮民主主義人民共和国のチームだけ勝っても報奨金が出なかった。選手は、ホテルから出ることやお土産を買うことも制限された。こんな差別が許されるのだろうか。
(fem-yoko)
20171203[vol:377]
11月21日の自民党役員連絡会で、山東昭子院議員の「子どもを4人以上産んだ女性を厚生労働省で表彰することを検討してはどうか」という時代錯誤の発言には驚いた。その2日後、今度は、竹下亘総務会長が、宮中晩餐会をめぐり、「パートナーが同性だった場合、私は(出席には)反対だ。日本国の伝統には合わないと思う」などと、差別発言を行った。先の総選挙の公約「性的指向・性自認に関する広く正しい理解の増進を目的とした議員立法の制定を目指す」を知らないのだろうか。有権者に公約を訴える前に、候補者が正しく理解する必要があるようだ。
野田聖子議員が男女共同参画担当大臣のうちに、ジェンダー平等政策を前に進めてほしい。方向を間違わない数少ない議員なので。与野党ともに、国会質疑では戦略を持って臨んでほしい。
(fem-yoko)
20171119[vol:376]
今月3日の国際女性会議WAW!で安倍首相が、「安倍内閣の女性活躍への本気度がお分かりいただけると思います。政治にとって最も重要なのは勘なんです」とスピーチした。前日に男女格差ランキングが114位と最低を記録したことなど何処吹く風だ。
OECDのグリア事務総長が2012年4月、「日本は男女間の収入格差に危機感を持て」「女性を社会に参画させなければ、日本は急速に衰退していくだろう」と警鐘を鳴らしたが、まるで「暖簾に腕押し」だ。
(fem-yoko)
20171030[vol:375]
今回の総選挙では、289の小選挙区で自民党は218議席を獲得した。得票率48.2%で75.4%の議席を獲得したことになる。
また、小選挙区の死に票は2661万票で48%に上った。これでは、民主主義の基本であるべき選挙が民意を反映しているとは到底言えない。さらに、今日発表されたNNNの世論調査では、安倍内閣の支持率が41.7%、不支持は44.2%となり、2か月ぶりに不支持が支持を上回った。特別国会では所信表明も質疑も行われない。内閣に対する不審は強まるばかりだ。
(fem-yoko)
20171019[vol:374]
衆院選と同時に行われるのが最高裁裁判官の国民審査だが、前回衆院選後に任命された7人のうち、別姓訴訟で合憲判断した小池裕氏と大谷直人氏の2人は×にしたい。それから、官邸が最高裁の推薦名簿
を蹴って任命した刑法学だった山口厚氏と、加計学園の元監事で大抜擢と言われている木澤克之氏も×かな。そもそもこの国民審査の制度は機能しているのだろうか。
(fem-yoko)
20171007[vol:373]
韓国では、「慰安婦」とされた被害者を対象にした虚偽事実の流布や名誉毀損行為に対する処罰の立法化が検討されているそうだ。被害
者を「売春婦」と侮辱するなどの行為を名誉毀損で処罰することなどを盛り込んでいるという。今回の総選挙で、被害者を冒涜する発言をしてきた人たちが自民党や希望の党から立候補するようだが、ヘイトが蔓延する日本でも厳しい法律が必要だ。
11月14日に開催予定の国連人権理事会の対日審査作業部会が開催される。日本政府は人権状況改善に向けた報告書を提出しているが、厳しい勧告は免れないのではないか。
サウジアラビア政府が来年6月から女性に車の運転を認めるらしい。
いままで、認められていなかったことに驚いた。これも、勇気ある女性たちの運動の成果である。
前から聞いてはいたが、大学非常勤講師の待遇の悪さには驚いた。どこも経営が厳しいかららしいが、国は高等教育にもう少し税金を投入してほしい。
(fem-yoko)
20170923[vol:372]
国連の真ん中で選挙のための演説を行う安倍総理。国がかける教育費は最低レベル。
子どもの貧困問題にしっかり対応できていないのに、
消費増税分を教育に充てるのだという。公約も国会答弁も平気で破ってきたのに、今度の選挙公約を守るとは信じ難い。
突っ込みどころ満載の安倍政権の前にゴタゴタしている民進党。民進党が頼りないから選挙が早まったという認識が足りないのではない
か。自民党は与党でいつづけるためには一致結束するが、民進党は党内の違いを乗り越えられず、政策が違う党外の人気者に秋波を送る!とにかくアベ政治を終わらせることを最優先に考えてほしい!
(fem-yoko)
20170831[vol:371]
<編集雑感>
小池東京都知事が関東大震災・朝鮮人虐殺の追悼文を断ったことは
大きな衝撃であった。内閣府がウェブサイトから「朝鮮人虐殺」含む
災害教訓報告書を削除していたことを今年4月の参議院法務委員会で、
有田議員と糸数議員が問題視した。内閣府はリニューアルで一時的に
見られないだけ、と答弁し、その日のうちにウェブサイトにアップした。これも政治的な介入があったと思われるが、それに抗することが
大切だ。朝鮮人虐殺も「慰安婦」問題も、日本人が向き合わなければならない史実である。
(fem-yoko)
20170811[vol:370]
<編集雑感>
大臣就任会見で、野田大臣が選択的夫婦別姓について自由に発言している姿を見て、内閣の風通しがよくなったことを感じる。安倍総理の「思想」に忖度は不要ということなのだろう。上川法務大臣の発言
にも変化を感じた。枝野議員が代表選出馬への決意表明で選択的夫婦別姓に対する思いを披露したことで希望が見えてきた。国会論戦に期待したい。
(fem-yoko)
20170725[vol:369]
<編集雑感>
仙台市長に郡さんが当選したことは実に嬉しい!
仙台市は職員の通称使用も早く、当選証書の通称付記も早かった。
また、宮城県の公立高校の男女共学を、抵抗にも怯まず実現したリベ
ラルな県都でもある。
閉会中審査の予算委員会で安倍首相は、これまでの態度から一転、
「丁寧」に答弁をしている。しかし、答弁内容はこれまでと変わらず、
というかこれまで以上に図々しい答弁だ。1月20日まで加計学園の
申請すら知らなかったという。これを信じる国民がどれほどいるだろ
うか。男女共同参画会議に高橋史朗氏を入れるよう指示したのも、教
育再生実行会議に八木秀次氏を入れるよう指示したのも安倍首相だ。
日頃からお友だちを重用することで知られる安倍首相が「腹心の友」
の申請すら知らなかったと答弁したことは命取りになるのではないか。
(fem-yoko)
20170628[vol:368]
<編集雑感>
mネット通信発行直前に最高裁の嬉しいニュースが飛び込んできた。
押したり、引いたりしながら、一歩ずつ。もちろんゴールは民法改正
だが、まだまだ道のりは長く険しい。
(fem-yoko)
20170619[vol:367]
<編集雑感>
集会に参加頂きましたみなさまにお礼を申し上げるとともに、報告
が遅れましたことをお詫びいたします。近日中に国会まとめ記事を送
らせていただきます。
(fem-yoko)
20170527[vol:366]
<編集雑感>
韓国の朴大統領が弾劾され、安倍首相とトランプ大統領も国内で厳
しい追及を受けている。日米韓スリートップ弾劾となるのも秒読みか
もしれない。
韓国もフランスも新しい大統領となり、女性の登用が進んでいる。
韓国では外交部長官候補に女性が指名され、「慰安婦」問題への取り
組みが注目される。フランスのマクロンは閣僚の半分を女性にした。
安倍政権は、全ての女性が輝く社会を目指したはずなのに、輝いたの
はごく一部の女性だけだ。そもそも夫婦別姓に反対し、憲法24条を
改正しようとするくらいだから、性別役割分業による女性の活躍の推進なのだろう。
(fem-yoko)
20170502[vol:365]
<編集雑感>
厚生労働省時代に旧姓を通称使用していた桜井龍子さんは最高裁判
事になり戸籍名しか認められなかったことを「悔しい!」と話してい
た。裁判官の通称使用の検討は大きな一歩前進だ。
(fem-yoko)
20170329[vol:363]
<編集雑感>
森友や南スーダンの問題で、財務省や国交省、防衛省など政府は都
合の悪い資料はないことにしていた。「強制性を示す証拠がない」か
ら日本軍「慰安婦」までいなかったことにしたい人たちもいる。証拠
がなくても「なかった」ことにはならない。
3か月間も勾留されていた基地反対運動の山城さんが釈放された。
重大な事件でもないのに長期間支援者との連絡を遮断し自白を迫る
「人質司法」の手法や、総理への侮辱を理由に「証人喚問」すること
がこれほど簡単に許されていいのだろうか。
来年度予算の内訳をみると、オリンピックや北朝鮮の脅威を理由に
防衛費やテロ対策費の多いことに愕然としてしまう。国民の大切な税金の使い道を議論する国会の質疑のレベルを嘆いても仕方がないか。
(fem-yoko)
20170306[vol:362]
<編集雑感>
国会中継を見ているとフラストレーションが溜まってしょうがない。
政治家のレベルは国民のレベルを超えないそうだから、私たちのレベ
ルなのだと肝に銘じてはいるものの・・・
(fem-yoko)
20161230[vol:359]
<今年一年ありがとうございました!>
読者のみなさま、今年一年、mネットのご購読と、活動にご協力くだ
さりありがとうございました。
最高裁大法廷が、夫婦同姓の強制を合憲と判断してから一年が過ぎま
した。最高裁は、国会で議論するよう促しましたが、あれから一年、国会でどれほど議論があったでしょうか。野党議員がわずかに取り上げた
だけで、議論は実に低調でした。報道も減り、最高裁の判断がもたらし
たダメージは計りしれない大きさです。
政府は、選択的夫婦別姓の民法改正は行わず、通称使用を拡大する方
針で、別姓論議に終止符を打とうとしています。しかし、通称使用の拡
大では、二つの姓を使い分ける煩わしさや、女性のほとんどが結婚改姓
する実質的な男女不平等は解消されません。
別姓が選択できる制度を否定したうえでの通称使用の拡大は、多くの
選択的夫婦別姓制度導入支持者の望むところではありません。
来年もmネットは選択的夫婦別姓実現キャンペーンを展開していきま
す。民法改正が実現するよう皆さんと一緒にがんばっていきたいと思い
ます。どうぞよろしくお願いいたします。
mネット理事、スタッフ一同
20161206[vol:358]
<編集雑感>
毎年、女性に対する暴力撤廃デーの11月25日から国際人権デー
の12月10日までの16日間を、ジェンダーに基づく暴力をなくす
16日間キャンペーンというそうだ。期間中、国連をはじめ、世界各
地で暴力撤廃のためのさまざまなイベントが行われている。この期間
はオレンジキャンペーンとも呼ばれ、DV防止のシンボルカラーのパ
ープルからオレンジのリボンに代わる。ブルーリボンしかつけない国
会議員も多いがたまには違う色のリボンをつけてみてはどうか。
(fem-yoko)
20161104[vol:357]
<編集雑感>
「女性活躍促進」とか「全ての女性が輝く社会」をスローガンに掲
げても、差別撤廃やポジティブアクションがなければ、ジェンダーギ
ャップは解消することはできない!ということを安倍総理には自覚し
てほしいものだ。
(fem-yoko)
20161018[vol:356]
<編集雑感>
「だんだん政治が酷くなってきた」と言い続けて20年!物差しが
厳しくなったのか、本当に酷くなったのか、だんだん解らなくなって
きた。
(fem-yoko)
20161004[vol:355]
<編集雑感>
国会質疑での安倍首相の大人気ない答弁には閉口してしまう。「慰
安婦」へのお詫びの手紙について岸田大臣は「合意内容には含まれて
いない」と答え、安倍首相は「毛頭考えていない」と答えた。どちらも出さないことに変わりはないが、与える印象がまるで違う。安倍政
権では日韓関係がうまくいく筈がない。
(fem-yoko)
20160925[vol:354]
<編集雑感>
安倍首相が海外でスピーチすることに反対はしないが「リーマン・
ブラザーズ&シスターズだったら・・・」という話はアリアナ・ハフ
ィントンが講演で話した内容だ。一国の首相が他人の言葉で受けを狙
うなど恥ずかしい!
東日本大震災の際、北朝鮮は日本に対し赤十字を通じて10万ドル
(809万円)の支援をした。北朝鮮にとって809万円は大金だが、
外務省はウェブサイトの支援国一覧に載せなかった。マスコミも東京
新聞以外は全く報じなかった。先日の大洪水の被害に苦しむ北朝鮮に
支援をするどころかさらなる制裁をしようと、国会では決議案の準備
がされている。
(fem-yoko)
20160811[vol:352]
<編集雑感>
稲田大臣は野党時代に、岡崎トミ子男女共同参画担当大臣を所管外
の法務委員会に引きずり出し、2003年に韓国で行われた「慰安婦」
関連のデモに参加したことを問題にし、「反日デモに参加したことを反省していないのか」「国家公安委員長にふさわしくない」などと激
しく非難し、大臣の辞任を要求したことがある。与野党の議員には、稲田大臣の過去の言動を振り返って、防衛大臣としての資質があるの
かどうか国会の場で明らかにしていただきたいものだ。
今日は初めての「山の日」、明日は御巣鷹山に日航機が墜落した日。
山に向かって静かに祈りたい。
(fem-yoko)
20160712[vol:351]
<編集雑感>
「アベ政治を許さない」と意気込んでいたのに、まんまとアベ政治
を許してしまった!そもそも、報道の自由を放棄したかのような新聞
やテレビの無批判は何なのだろうか!批判に弱い安倍総理は自分を批
判する側を徹底的に攻撃する。こんな人が総理であることが情けない!
(fem-yoko)
20160706[vol:350]
<編集雑感>
福岡市職の方には、ぜひ、通称使用の希望を出して頂きたい。
7月10日、とにかく選挙に行こう!
(fem-yoko)
20160615[vol:349]
<編集雑感>
20年間、衆参の法務委員会を見ているが、あまりのレベルの低さ
に「これが唯一の立法機関!?」と落胆することが多々ある。こんな
立法府に最高裁は選択的夫婦別姓制度の議論を委ねてしまったのだ。
立法府も、政府も、最高裁の「合憲」判断に胡坐をかき、法務委員会
で議論を行うことさえしない有り様で、立法不作為だ。政府は通称使
用を拡大で終わらせようとしているが、通称使用では問題解決しない
ことは、家族法学者やNGOが言い続けていることだ。
安倍総理は、選択的夫婦別姓に強硬に反対する「日本会議」のメン
バーであり、これまでもたびたび反対を表明している。この際、総理お得意の「これまでのお約束とは異なる新しい判断」で、賛成された
ら、女性の支持が増えるのではないかと進言したいほどだ。
(fem-yoko)
20160514[vol:348]
<編集雑感>
衆議院で選択的夫婦別姓の議員立案が提出されたのは、10年前の
2006年6月8日だ。2009年まで継続されたので、通常国会に
法案が上程されてない状態は2010年からだ。6年も法案を提出し
なかったことは極めて残念で、不作為の責任は与党だけでなく、野党
にもあると言わざるを得ない。今国会では、政府与党からも再婚禁止
期間短縮の民法改正案が提出されているが、参議院選挙を控えて延長
がないとされる今国会で、審議入りするかどうかは厳しい状況だ。
(fem-yoko)
20160412[vol:346]
<編集雑感>
明日の院内集会では、各党を代表して挨拶をいただくが、各党の決
意をしっかり聞いて、参議院選挙に反映させたい
(fem-yoko)
20160318[vol:345]
<編集雑感>
CEDAWの日本政府報告審査では、質問をしたすべての委員が林
委員長を称賛し、委員に推薦した政府に感謝する発言があった。片山
さつき議員の質問は、「保守的なNGOからの報告」に基づいたもの
ということだが、国会の場で事実関係も確認しないで、よくこんなデ
タラメが言えるものだと呆れるばかりだ。
(fem-yoko)
20160310[vol:344]
<編集雑感>
ジュネーブでの日本審査を傍聴していた元国会議員の杉田水脈氏は
2014年5月9日の衆議院内閣委員会で、女性差別撤廃条約の政府
報告について、「アジア女性基金などを通じて謝罪や賠償は終わって
いるという答弁では通用しないところにきている。慰安婦はなかった
と踏み込んだ答弁をしないと根本的な解決にはならない」と、驚く主張をしていた。
安倍首相は昨年7月、自民党の「日本の名誉と信頼を回復するため
の特命委員会」のメンバー面会し、「慰安婦」問題に関する提言を受
け入れていた。提言では「慰安婦」問題をめぐる吉田証言を「虚偽」
と指摘し、クマラスワミ報告を批判したうえで、国際機関などに対す
る広報活動の強化策などを求めていた。同席した稲田朋美政調会長は、
「強制連行、性奴隷、20万人、未成年、監禁、殺害等、犯罪国家と言われていることに関してはきちんと反論し、今までの平和国家の歩
みと、これからの日本の取り組みを書いている」と述べていた。今回
の杉山審議官の「慰安婦」問題に関する発言は、こうした声を受けた
ものだが、国連から受け入れられないのは明らかだ。役人にだけ言わ
せて批判を受けない政治家への批判こそ大切だ!
(fem-yoko)
20160209[vol:343]
<編集雑感>
2月4日の内閣府の聞く会には、「慰安婦」へのバッシングを行う
側が大挙して参加した。会場からの発言のほとんどが「慰安婦」問題
に対してだった。CEDAW審査へもかなりの傍聴者が見込まれてい
る。今年の政府代表は政治家ではなく外務省の審議官だ。国連や国際
社会で安全保障に積極的な姿勢を見せたがる政治家が、一方で、人権
に関する会議に消極的では信頼をられない。「女性が輝く社会」を目
指す前に、女性への差別撤廃に力を尽くしてほしい。
(fem-yoko)
20160119[vol:342]
<編集雑感>
最高裁判決後にたくさんの励ましや活動を共にしたいという意見が寄
せられました。本当にありがとうございます!また、頑張ります!
(fem-yoko)
20151130[vol:341]
<編集雑感>
ベトナムで来年1月1日から同性婚禁止が解除される。これは、昨
年6月に婚姻法が改正されたことによるものだが、代理出産も合法化
され、条件や権利義務規定が新たに導入された。日本は選択的夫婦別
姓すら認めず、国際社会から取り残されている。最高裁が違憲判決を
下すことを信じている。そうしなければ、立法府とともに司法も世界
の笑いものになるだろう。
(fem-yoko)
20151110[vol:340]
<編集雑感>
夫婦別姓訴訟もいよいよ判決を待つばかりとなった。運動を始めて
20年余りが過ぎた。夫婦別姓の国会ロビーをきっかけに議員秘書に
なり、運動を仕事としてできることがとてもラッキーに思えた。
しかし、政治は動かず、全国の仲間と情報を共有するためのメディ
アとして、2000年に友人たちとmネットを立ち上げた。2001
年1月からmネット通信の発行を開始した。
2009年の政権交代で民法改正が現実味を帯びたため、国会での
議論に備え、仲間と『よくわかる民法改正』を緊急出版した。が、ま
たしても期待は裏切られた。
ならば司法に!と、2010年夏から別姓訴訟に向けた支援活動を
始めた。ついに最高裁までたどり着いた。あとは祈るばかりだ。
(fem-yoko)
20150913[vol:337]
<編集雑感>
今週にも平和安全特別委員会の採決が見込まれているので、国会内
外が喧しくなってきた。15日のシンポにどれだけ来ていただけるか
わからないが、憲法9条と24条は密接に関係していることも強調し
たい。
(fem-yoko)
20150816[vol:336]
<編集雑感>
トルコ議会で先月、ビュレント・アルンチ副首相が自分の発言を遮
ろうとした女性議員に対し「黙れ!女らしく黙っていろ」と叫んだこ
とが問題となった。「女らしさ」に閉じ込めようとする政治家はど
こにでもいる。今年、「男らしさ、女らしさ」を肯定的に記述したつ
くる会系教科書が検定に合格したことに驚いたが、採択されないこと
を願うばかりだ。
(fem-yoko)
20150721[vol:335]
<編集雑感>
安倍政権は、「全ての女性が輝く社会」「女性の活躍を推進」と謳
いながら、多くの女性が求めている選択的夫婦別姓は絶対に認めたく
ないようだ。基本計画に「引き続き慎重な検討が必要であるとの認識
の下」と加筆した経緯を明らかにしていただきたいものだ。
(fem-yoko)
20150612[vol:334]
<編集雑感>
本日、議員立法案が6年ぶりに提出された。提出政党でなくても賛
成議員は多数いる。与党の公明党は司法判断の前に法改正すべきとの
立場だ。法案が付託され、審議入りすることを願っている。
衆議院内閣委員会で、「レポート2015通称使用をめぐる動き―
夫婦別姓訴訟大法廷回付を機に考える」が参考資料として配付された。
質問に役に立ったのであれば、執筆者としてとてもう嬉しい限りだ。
(fem-yoko)
20150530[vol:333]
<編集雑感>
答弁席から「早く質問しろよ」とヤジを飛ばしたことについて、安倍首相は「延々と自説を述べて、答弁をする機会を与えないから」と
いう趣旨の発言をした。かつて、予算委員会で石原慎太郎議員が延々
と自説を述べ質問しなかった時に安倍首相はニコニコと聞いていた。
石原議員が質問しないで終ろうとしたため、大島委員長が「総理の決
意のお話をしてから、お帰りいただくように」と発言したことがある。
人によってあからさまに態度を変える安倍首相の幼稚さは何とかなら
ないものか。
(fem-yoko)
20150501[vol:332]
<編集雑感>
安倍首相が米議会で4月29日、「女性にもっと力をつけ、もっと
活躍してもらうため、古くからの慣習を改めようとしています」と発
言したことに驚いた。であれば、古くからの法制度を改め、選択的夫
婦別姓を認めたらどうか。夫婦や家族のあり方は多様性を認めない、
家制度を髣髴とする戸籍筆頭者を頂点としたピラミッド型の家族だけ
を尊重するのが、古い考えの安倍首相だということを私たちはよく理
解している。
アメリカは本当に民主主主義を大切にする国だろうか。自国の利益
のためなら、民主主義の手続きを踏まない安倍総理さえ持ち上げる。
これは「ご都合民主主主義」ではないか。民主主義のために闘ってい
る日本国民の声に耳を傾けてほしい。
(fem-yoko)
20150328[vol:330]
<編集雑感>
院内集会が後6日後となった。
立法府、司法に対してインパクトのある集会にしたい。
男女共同参画会議の議員に、夫婦別姓に反対し、性教育やジェン
ダーへのバッシングを繰り返す高橋史朗氏が再任された。安倍内閣
の女性の活躍促進の本気度はこういう人選でもよくわかる。
(fem-yoko)
20150314[vol:329]
<編集雑感>
最高裁の大法廷回付以降、国会でもたびたび取り上げられるように
なった夫婦別姓だが、女性の活躍を促進する安倍内閣において、推進
する意見が全く出ないのは不思議としか言いようがない。女性の活躍
促進に資する民法改正を行わないということは、同姓女性の活躍しか
応援したくないのだろう。
(fem-yoko)
20150223[vol:328]
<編集雑感>
待ちに待った大法廷回付のニュースだったが、本当に驚いた。婚外
子相続規定違憲決定後の保守派の抵抗は激しかったが、選択的夫婦別
姓への抵抗はさらに激しいものとなるだろう。キャンペーンを大いに
盛り上げ、最高裁に強いメッセージを送りたい。
(fem-yoko)
20150130[vol:327]
<編集雑感>
経済的に困窮する人たちに、自己責任、自助努力という言葉で突き
放す人たちが、一方で、「家族の絆」が壊れるからと、選択的夫婦別
姓に反対する。「家族の絆」ではなく「絆という名の支配」とさえ感
じる。「家族の絆」こそ自己責任であり、余計なお世話!と言いたい。
選択的夫婦別姓制の議員立法案は2009年の通常国会以降提出さ
れていない。今国会では野党が結束して、与党に法改正を迫り、少な
くとも公約に掲げた政党は議員立法案を提出し、責任を果たすべきだ。
今年こそは!は最後にしたいものだ。
(fem-yoko)
20141228[vol:326]
<編集雑感>
今年も1年間購読くださりありがとうございました。
1月17日は国会議事堂周辺で赤いものを身につけて「選択的夫婦
別姓の実現なくして、女性の活躍促進はあり得ないぞ〜!」と声をあ
げたい。
(fem-yoko)
20141201[vol:325]
<編集雑感>
いよいよ明日から衆議院選挙がスタートする。選択的夫婦別姓を積
極的に進める候補者や政党の躍進を期待したい。
(fem-yoko)
20141117[vol:324]
<編集雑感>
集会に参加されたみなさまに心よりお礼申し上げます。
各党の代表挨拶では、選挙前の決意表明のような意気込みを感じた。
mネットとしても、この機会に働きかけを強くしていきたい。
(fem-yoko)
20141105[vol:323]
<編集雑感>
松島前大臣と上川大臣は、自民党の夫婦別姓推進派として知られる
が、法務大臣としての二人の答弁は大きく分かれた。「かつて賛成だ
ったが今も変わらないか」と尋ねられた松島大臣は、「熱が冷まされ
た」と慎重姿勢に転じた。一方の上川大臣は、「今も変わるものでは
ない」と答えた。与党の合意を得られない中、法務大臣として進める
ことが容易ではないことは理解できる。しかし、政治家としての過去
の言動を、立場によって簡単にひっくり返す政治家は信頼できない。
(fem-yoko)
20141023[vol:322]
<編集雑感>
小渕大臣と松島大臣の辞任で、保守派の女性3閣僚の言動が注目さ
れる。3閣僚は、国会審議で選択的夫婦別姓について質問され、内閣
の一員として個人的な考えは表明せず、「内閣の方針に従う」と答弁
した。であれば、外交問題に発展する靖国参拝についても個人的に判
断したとは思えない。安倍総理には伝えてあったはずだ。安倍総理は
自分が行かなかったことで外交問題化させないつもりだろうが、3閣
僚の参拝を容認した責任は取ることになると思う。
(fem-yoko)
20141012[vol:321]
<編集雑感>
民主党時代に夫婦別姓に賛成していたことを追及された山谷えり子
議員は、「民主党が夫婦別姓に賛成だったから離党した」と、驚く答
弁をした。山谷議員が民主党東海ブロック比例1位で当選したのは、2000年6月の総選挙だ。民主党は1997年から議員立法案を提
出している党だということはよく知っていたはずだ。あまりにも不見
識な答弁に驚くばかりだ。
(fem-yoko)
20141006[vol:320]
<編集雑感>
政治家として尊敬していた土井たか子さんの訃報を海外で知り、言
葉を失った。高校時代に土井さんをテレビで見て、とにかくカッコイ
イと思った。民法改正運動をきっかけに政治にかかわるようになり、
土井さんは憧れから目標となった。亡くなられた今、やるべきことが
はっきりしてきたように思う。
来年こそは選択的夫婦別姓が実現するよう全力を注ぎたい。女性の
活躍促進やすべての女性が輝く社会を目指すのなら、選択夫婦別姓は
不可欠だ。安倍首相の本気度を見せてもらいたいものだ。
(fem-yoko)
20140914[vol:319]
<編集雑感>
性教育やジェンダーへのバッシングを繰り返してきた山谷えり子氏
が、国家公安委員会委員長、拉致問題・海洋政策・領土問題担当大臣
に就任した。山谷氏の過去の言動を見て外交や拉致問題解決にプラス
になるとはとても思えない。
2001年に埼玉県で男女共学化運動を立ち上げたが、「つくる会
系」の反対派も署名活動と教育基本法改正運動を活発化させた。こち
らは教育基本法5条を男女共学化への手がかりとしていただけに、規
定削除は到底納得できなかったが、その理由に「男女共学の趣旨が広く浸透し性別による制度的な教育機会の差異がなくなった」としたこ
とには驚きを通り越して腹が立った。
安倍首相の「女性活躍推進を日本発の地球レベルの取り組みに発信
したい」とスピーチしたことには驚いた。もしかしたら、国際社会か
ら女性差別の撤廃に後ろ向きだと指摘され続けていることに気が付い
ていないのだろうか・・・
(fem-yoko)
20140826[vol:318]
<編集雑感>
今回のキャンペーンに先立ち、全国会議員を対象に選択的夫婦別姓
の賛否を問うアンケートをしているが、これまで以上に回答が多い。
直接出向いてお願いしているからだと思うが、反対もけっこうあり、喜んでばかりもいられない。
(fem-yoko)
20140801[vol:317]
<編集雑感>
今回のキャンペーンをmネットの活動の区切りにしたいと思う。こ
れまでにないほどの力を結集し、不作為を続ける立法府にインパクトのあるキャンペーンにしたい。来年はmネット立ち上げから15年の
節目の年となる。余力は残さない覚悟だ。
(fem-yoko)
20140719[vol:316]
<編集雑感>
安倍総理の女性の活躍促進は眉唾だと思っているが、昨日の閣議で、
男女共同参画局長に武川恵子政府広報室長が就任することが決まった
ことは手放しで喜びたい。男女共同参画担当審議官の経験もある武川
さんは、ジェンダー平等に最も熱心な官僚だ。新局長には大いに期待
したい。
2007年に「300日問題」がクローズアップされ、mネットも
規定の見直しを働きかけてきたが、法改正には至らなかった。最高裁
が立法の必要性に言及したことを、国会議員は真摯に受け止めてほし
い。
(fem-yoko)
20140628[vol:315]
<編集雑感>
都議会のセクハラ野次が大きく取り上げられ、内向きの男性たちが
海外から厳しく批判されていることに驚いているが、その反応にお驚
かされるばかりだ。20年ほど前、埼玉県議会で夫婦別姓の質問をし
た女性議員に「そんな女は結婚してやらないぞ!」というヤジが飛ん
だことがあった。20年間で男女共同参画も少しは進んできたと思っ
たが日本のオッサン議員は進歩していないのだ!
男女共同参画局に『SHINE! 〜すべての女性が、輝く日本へ〜』
のオフィシャルブログができたが、このネーミングだと、日本を輝か
せるために女性を活用するのか・・・と誤解しそうだ。
女子のみ必修の家庭科が男女共修になると選択科目となった。男性
も家事労働を!と求めると、「女性のため」と言って海外から人材を
調達しようとする。根っこはみんなつながっている。
(fem-yoko)
20140615[vol:314]
<編集雑感>
通常国会の会期末は6月22日だが、その日が日曜日となるため、
20日が事実上閉会となる。
民法改正がまともな議論もなく、これほど放置される通常国会は珍
しい。与党だけでなく、野党にとっても民法改正の優先順位は高くな
いようだ。人権を軽視する議員が占める国会は恐ろしい。人権侵害の
最たるものが戦争だから。戦争することを決める人は戦地に行くこと
はない。決めた人から危険なところに行くようにしたら戦争は起きな
いかもしれない。
国会が閉会したら、本腰を入れて、民法改正運動を展開していきた
い。
(fem-yoko)
20140525[vol:313]
<編集雑感>
杉田議員は女性でありながら、女性差別撤廃に反対する質問がとに
かく多い。今回は特に、事実に基づかない誹謗中傷が気になった。こ
れは、2005年の性教育バッシングのシンポジウムで挨拶した安倍
首相と極めて主張が似ている。自分と違う考えを「左翼」とくくり、
貶める手法だ。あまりのひどさに、委員会室は野次と嘲笑に包まれた。
こんな議員は1日も早く立法府から消えてほしい。
(fem-yoko)
20140501[vol:312]
<編集雑感>
自民党の生殖補助医療の立法化の動きが喧しくなってきた。第三者
からの精子提供(AID)だけでなく卵子提供による不妊治療や代理
出産を条件付きで認めるというものだ。1万人以上も生まれているさ
れるAIDについての実態調査も行われず、問題が解決されないまま
生殖医療が広がっていくことに、当事者や関係団体からは不安の声が
上がっている。
(fem-yoko)
20140421[vol:311]
<編集雑感>
自民党がリプロ・性教育バッシングから一転、女性の健康包括的支援
に舵を切ったことは喜ばしいことだ。このPTをバックアップしてきた
のが、性教育やリプロの重要性を主張してきた元参議院議員の南野知惠
子さんだ。南野さんや野中広務さんら、引退してもなお、この国の行く
末を案じて活発に行動される姿に、励まされることが多くなった。
(fem-yoko)
20140117[vol:306]
<編集雑感>
昨年末の怒涛の忙しさから、一転、今年は年明けから時間がゆっく
り流れていると感じるくらいのんびりした生活を送っている。
無理せず、囲碁を打ったり、音楽を聴いたりして過ごしたいと思う
ようになった。今の政治状況では明るい見通しが立たないからかもし
れない。そろそろエンジンをかけないと!と思いつつ・・・
今年もよろしくお願いいたします。
(fem-yoko)
20131219[vol:305]
<編集雑感>
今年は、民法改正の大きな柱の一つであった婚外子相続差別撤廃が
実現した。また、最高裁が、性別変更後に法律婚した男性を戸籍上の
父と認めたことは、合憲を信じて疑わなかった政府にとっては衝撃だ
ったはずだ。法改正を怠っておきながら、唯一の機関である!と最高
裁判断を批判している立法府の議員も、法改正が迫られているという
ことを自覚すべきである。
民法改正のもう一つの柱である選択的夫婦別姓の国賠訴訟は、控訴
審が結審し、いよいよ、闘いの場を最高裁に移すことになる。
引き続きご支援くださるようお願いいたします。
(fem-yoko)
20131029[vol:302]
<編集雑感>
アメリカのニュージャージー州で10月21日、同州で初めて同性婚が合法
化され、オーストラリアの首都特別地域でも10月22日、同性婚を認める法
律が同国で初めて成立し、年内にもオーストラリア初の同性婚カップルが誕
生するようだ。
今朝、谷垣大臣は所信表明で婚外子差別撤廃の法案を提出する予定である
と表明したが、自民党の反対は根強く、今国会で上程できるかは不透明だ。
いよいよ明日から、衆議院法務委員会で所信への質疑が始まる。参議院で
は11月5日に行われるとのこと。議員の賛否はしっかりチェックしたい。
(fem-yoko)
20131027[vol:301]
<編集雑感>
原告の思い、シンポジストの素晴らしい話と対照的なのが国会での議論だ。
「憲法がめちゃくちゃだからこういう判決になる」「司法の暴走だ」という
発言まで行われる始末だ。
来週から、法務大臣所信と質疑が始まる。まだ閣議決定されていない婚外子の相続分規定の民法改正は閣議決定されておらず、臨時国会の短い期間で
民法という大きな法律の改正ができるか不透明な状況だ。
来週から、本腰入れて国会ロビーを行いたいと思う。国籍法改正論議のと
きと同じように、多くの人に報告しなければ!と思っている。
(fem-yoko)
20130911[vol:299]
<編集雑感>
婚外子相続分規定が違憲と判断され、法改正に向けた動きが活発化し
てきた。一方で、婚外子や支援団体へのバッシングも始まっている。
国籍法改正時の反対運動を彷彿させるが、より動きが早いことに驚い
た。こちらも改正運動を盛り上げなければ!
(fem-yoko)
20130831[vol:298]
<編集雑感>
ニュージーランドで今月、同性同士の結婚を認める法律が施行された。
同性婚の合法化は世界で14か国目、アジア太平洋地域では初めてだ。
日本では夫婦別姓すら認められないというのに・・・
イタリアでは7月、戸籍法に残っていた「嫡出」という差別用語がな
くなり、すべて「子ども」だけになったそうだ。日本ではようやく相続
差別規定に最高裁が違憲判断する見込みだ。国会はどうするのだろうか。
それにしても、当事者の苦しみや不利益を考えると、この程度の国会に、
18年も立法での解決を託し続け、憲法判断しなかった最高裁の不作為
も問いたいものだ。
(fem-yoko)
20130814[vol:297]
<編集雑感>
ケネディ元大統領の娘のキャロライン・ケネディ氏が女性初の駐日米
国大使に決定した。ルース大使は夫婦別姓ができない日本の民法に驚か
れていたが、女性のケネディ氏にもぜひ感想を聞いてみたいものだ。
ヨーロッパで同姓婚を認めた国は、オランダ、ベルギー、スペイン、
ノルウェー、スウェーデン、ポルトガル、アイスランド、デンマーク、
フランスにイギリスが加わり10か国となった。キリスト教の猛反発も
あったようだが、乗り越えて成立させてきた。お隣の韓国でも戸主制
廃止に激しく反対した儒林を抑えて法改正を実現させた。翻って日本
では、反対勢力をいまだに乗り越えられないでいる。この違いはどこ
にあるのだろうか…
(fem-yoko)
20130714[vol:296]
<編集雑感>
日本最古の鉄道学校として知られる男子校の私立岩倉高校が、来春か
ら男女共学になるらしい。鉄道ファンの女子にとっては朗報だ。長年取
り組んでいる埼玉での男女共学化の動きは、上田清司知事の反対もあっ
て止まったままだ。
安藤美姫選手の出産という極めてプライベートなことについて、マス
コミが異常な反応を見せている。余計なお世話だ!それにしても、法律
婚をしていない女性が出産すると、社会の批判は容赦ない。7月10日
の最高裁大法廷でも、和歌山の婚内子の代理人が婚外子を前に「不貞の子」と、容赦なかった。これが社会的差別なのだ。
(fem-yoko)
20130617[vol:295]
<編集雑感>
今月26日に国会が閉会する。法制審答申後、これほど民法改正が取
り上げられなかった国会は珍しい。
夫婦同氏の規定を、憲法や条約に照らして真正面から問うた裁判だっ
たが、裁判所は「立法判断を尊重しすぎではないか?」と思うくらい、
消極的な判決だった。国会議員が反対の理由に「家族の絆」を挙げてい
ることをご存じではないのだろうか・・・
夏の参議院選挙では、本気でやってくれる政党や候補者を応援しなけ
れば!
(fem-yoko)
20130410[vol:292]
<編集雑感>
「日本維新の会」は「明治維新の会」としたらどうか?と言いたくな
るほどひどい質問をする議員がいた。答弁する谷垣大臣も大変だろう。
LGBTの質問をする議員もいれば、憲法24条の見直しを主張する議
員もいて、幅の広さは民主党の比ではないようだ。夫婦別姓に反対が多
いようだが、代表の橋下徹氏は大阪府知事時代に議会で「うちの母親は
再婚し、僕は橋下、母親は東山で姓は違うけれども、悪影響を受けたこ
ともないし、家族の絆が薄まっていると思ったこともない。姓と家族の
絆を簡単に同一視することは非常に危険性がある」と答弁したことがあ
る。
20130315[vol:290]
<編集雑感>
これまで数々の集会をしてきたが、女性議員の出席がゼロだったのは
初めてだった。また、4人という少なさもこれまでになかったことだ。
国会日程と重なったこともあるが、積極的に関わった議員が引退や落選
で国会から姿を消したことも要因だろう。夏の参議院選挙では、ジェン
ダー平等に積極的に取り組む議員を応援していきたい。
20130217[vol:289]
<編集雑感>
内閣府の世論調査が6年ぶりに行われた。マスコミの論調は、選択的
夫婦別姓の「賛否が拮抗」とか「反対が微増」などと評するが、しっか
り中身の分析をしてほしい。結婚改姓を強いられている婚姻年齢層の人
たちの声こそ聞くべきだろう。
(fem-yoko)
20130210[vol:288]
<編集雑感>
いよいよ国会論戦が始まった。本会議、予算委員会を聞いて、改めて
政権交代を実感した。
予算委員会質疑は、議員の政策立案能力、プレゼン能力、人柄の全て
が見てとれる。各党エース級を登板させるが、答弁する安倍首相は?と
いうと、歯切れと滑舌との悪さから、どうも「美しくない」答弁に終始
している。「慰安婦」問題、靖国参拝、歴史認識では、外交問題になるからと持論を封印するつもりなのだろうか?これまでさんざん発言して
きたのだから、就任自体がすでに外交問題なのだろう。
(fem-yoko)
20130125[vol:287]
≪編集部から≫
◆上田恵子です。これまでは一会員でしたが、今年はパワーアップして民法改正を国会内はもちろんのこと、国会外でも広げられるよう取り組んでいきます。よろしくお願いします。 (上田)
◆男女平等が世界でもっとも遅れた国にならないように、前進させましょう。 (岡田)
◆安倍政権になって民法改正は著しい閉塞状だと言うほかありません。でも、決壊間近な堤防に土嚢を積む作業であっても、逃げるより逃げないほうが希望があることだけは信じていたいと思います。 (大澤)
◆国会の顔ぶれもかなり変わりましたが、
改正に向け積極的に動いてくれる議員を見つけていきたいです。 (阪田)
◆会員管理とホームページを担当しています。NPO法人になるので事務局としてがんばります。 (須藤)
◆今年は本気で闘います! (坂本)
20121228[vol:286]
<編集雑感>
民法改正することなく今年も終えようとしている。
民主党政権でも民法改正ができなかったことから、政治に対する失望
感が広がったが、このまま黙っているわけにはいかない。発足したばか
りの安倍内閣には、歴史修正主義やバッシング派が多数名を連ねている。
これまで以上に、政府・与党の動向をチェックし、情報発信していきた
い。
(fem-yoko)
20121103[vol:284]
<編集雑感>
昨年1月の衆議院本会議で、社民党の重野幹事長が民法改正を行うよ
う求めて以来、9月の臨時国会、今年1月の通常国会と民法改正を取り
上げてきたが、今国会で代表質問に立った政審会長は取り上げなかった。
CEDAWへのフォローアップ報告直前のタイミングで、どの党からも
質問されなかったことは極めて残念だ。
閣議決定しない与党はもちろん、民法改正を求める野党も議員立法案
提出に向けた努力を怠っているのだから、立法府のすべての国会議員の
責任ではないか。フォローアップ制度は、勧告の履行を確実なものとす
るため、委員会が2008年に新たに決定した制度だ。日本政府がゼロ
回答をするということは、フォローアップ制度そのものを形がい化させ
てしまうのではないかと心配する。
(fem-yoko)
20121014[vol:283]
<編集雑感>
別姓訴訟の本人尋問に、傍聴者だけでなく、原告代理人も涙していた。
「裁判長が、身を乗り出すようにして熱心に聞かれていたのが印象的でし
た」と話す代理人の言葉に、微かな期待が・・・原告たちの悲痛な声を、
裁判官が判決に少しでも反映してくれたら、この訴訟は大変な意義を持つ
ことになると思う。「長い間、国会に働きかけてもダメだったから司法に
救済を求めた、という原告全員の話しに、あらためて立法不作為への怒り
が込み上げてきた。
その立法府の議員たちは?というと、課題山積でも国会は開かず、近く
行われる選挙に備え、地元での選挙対策に奔走しているというのがほとん
どだ。
第三極とされる、橋下徹大阪市長が率いる「日本維新の会」の9人の国
会議員と党幹部全てが男性だ。公約「維新八策」にも女性の社会進出や子
育てを支援する政策がほとんど盛り込まれておらず、組織的にも政策的にもジェンダー視点は皆無で、トホホという感じだ。
(fem-yoko)
20120925[vol:282]
<編集雑感>
先日、NHKEテレで碁打ちの藤沢秀行さんの番組を見入ってしまっ
た。凌ぎやすくなったので、碁を打ちたくなった。たまにはPCではな
く人を相手に時間を気にせず打ちたいものだ。
(fem-yoko)
20120913[vol:281]
<編集雑感>
院内集会をやった意義をいろんな場面で実感している。今日開かれた
監視専門調査会でも、法務省から院内集会について言及があった。民法
改正に意欲的な与野党の議員からは、議員立法案提出について模索する
声があがっている。集会を契機に、衆・参の選挙に向けた新たなキャン
ペーンの準備を進めている。CEDAWに提出するNGOレポートでも
立法府の責任を最も厳しく問うつもりだ。しかし、肝心の立法府のセン
セーたちは自分の選挙、代表選挙や総裁選、維新の会の動向にしか関心
がないようだ。
(fem-yoko)
20120907[vol:280]
<編集雑感>
院内集会に参加されたみなさまには心より感謝申し上げます。
衆・参の選挙に備え、女性や子どもの人権を軽視する議員を仕分ける
ための新たなキャンペーンの立ち上げを行うことになった。韓国の戸主
制廃止運動のようにはいかないかもしれないが、緩やかなネットワーク
で、閉塞した状況を変えていきたいものだ。
(fem-yoko)
20120815[vol:278]
<編集雑感>
国会閉会間際になって、民法改正を求める声を結集しようと言う気に
なった。政治はひどい状況だが、黙っていれば、ますます民法改正の実
現は難しくなるからだ。韓国の戸主制廃止運動のようにはいかないだろ
うが、少しはインパクトのある運動にしていきたい。
稲田朋美議員は民法改正、嫡出推定規定見直し、人権条約の選択議定
書、在日外国人の地方参政権に激しく反対し、靖国参拝、歴史修正主義
の議員だが、公明党福井県本部が前回選挙で党の政策に真っ向から反対
する稲田議員を追加推薦したため、推薦の理由を聞いたところ、「そう
いう議員とは知らなかった」と返事があった。国会質疑をぜひ見ていた
だき、判断してほしいものだ。
(fem-yoko)
20120731[vol:277]
<編集雑感>
見落としていたが、参議院議員の丸山議員の質問には驚いた。一昨年
の参議院選挙のマニフェストで、夫婦別姓に反対を掲げた自民党所属だ
からだ。丸山議員は過去にも婚外子差別撤廃について素晴らしい質問を
している。夫婦別姓を求める人々をバッシングする自民党ではなく、民
主党や公明党に近いと思うのだけれど…
離婚後300日問題をテーマとしたテレビドラマが放送されているか
らだろうか。最近、問い合わせが増えている。2007年に与党だった
公明党が尽力したおかげで、この問題が一歩前進した。しかし、公約に
掲げた民主党が政権を執ってから1ミリも進んでいない。
(fem-yoko)
20120714[vol:276]
<編集雑感>
今日はフランス建国記念日だ。フランスは社会党政権になって、今後
の政治に目が離せなくなった。早速、エロー首相は施政方針演説で同性
婚を認める法改正への意欲を見せた。一方、野田首相は、夫婦別姓や婚
外子差別撤廃の民法改正への言及すらしていない。というより、慎重派
なのだ。「慰安婦」問題についても同様だ。
アメリカのクリントン長官が9日、アメリカのあらゆる文書・声明か
ら「慰安婦」を約したcomfort womenを使わないよう指示
した。強制的な性的奴隷のeonforced sex slavesと
いう表現を使うべきとしたのだ。これに、玄葉光一郎外相が反論した
らしい。米国に言うべきことを言わないで、こんなことにはすぐ噛みつ
く政治家の薄っぺらさが恥ずかしい。
(fem-yoko)
20120626[vol:275]
<編集雑感>
毎年6月23日から29日までの1週間を男女共同参画週間と定めて
いる。1999年6月23日に男女共同参画社会基本法が公布されたの
を記念して制定された。この法律の前文には、「男女共同参画社会の実現を21世紀の我が国社会を決定する最重要課題と位置付け」とあるが、
そのことを認識している国会議員はどれほどいるだろうか。
基本法制定当時の官房長官は野中広務さん。彼が自社さの三党合意を
守り、森喜朗幹事長を説得し、成立にこぎつけたとを思うと感慨深いも
のがある。選択的夫婦別姓推進派としても知られ、自社さ、そして自民
党内で奔走されていたが、実現できなかったことは本当に残念だった。
混乱する国会をみながら、当時の野中さんのような国会議員を求めるの
は私だけだろうか・・・
(fem-yoko)
20120609[vol:274]
<編集雑感>
LGBTプライド月間を祝うレセプションが6月4日、アメリカ大使
公邸で行われた。LGBTとは、レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、
トランスジェンダーの頭文字。ルース大使に「日本では夫婦別姓が認め
られておらず、9割以上の女性が名前を変えている。15年以上も働き
かけをしているのに政府は法改正をしない」と話したところ、「日本で
そういうことがあるとは知らなかった」と大変驚かれた。豪大使も同じ
反応だった。セクシャルマイノリティの人権が改善される海外の状況か
らすれば、婚姻の際に使い続けた名前をどちらか一方が捨てなければな
らない日本の法律に驚かれるのは無理もないことだろう。
(fem-yoko)
20120523[vol:273]
<編集雑感>
オバマ米大統領が今月9日、同性婚を支持する考えを表明した。米大
統領が同性婚支持を公の場で明らかにしたのは初めてのことだ。近年、
パートナーシップや同姓婚を合法化する国が増えている。翻って日本で
は選択的夫婦別姓すら法制化されず店ざらしになっている。
15年間も法案を出し続け、公約に掲げてきた民主党としての行動が、
どこに問題があるのかも明らかにできないほど私的レベルでの反対のた
めに実現しないのなら「政党としての体をなしていないのではないか」
と言わざるを得ない。
(fem-yoko)
20120503[vol:272]
<編集雑感>
OECDのグリア事務総長が4月25日、「日本は男女間の収入格差に
危機感を持て」と警鐘を鳴らしたそうだ。さらに、同氏は「女性を社会に
参画させなければ、日本は急速に衰退していくだろう。女性が社会復帰に
魅力を感じるようにしなければならない。これは日本にとっての最優先課
題だ」などと語ったそうだが、選挙を最優先にしている多くの国会議員に
はこのような警鐘は届かないのだろうなあ・・・
憲法記念日に、憲法14条と24条などあらためて声に出してみた。
事務所の外では街宣車で憲法改正を声高に叫んでいるが・・・
(fem-yoko)
20120324[vol:270]
<編集雑感>
8日の院内集会に参加された方に遅ればせながらお礼申し上げます。
タイトルを「立法不作為を問う!」としたのは刺激的だったかもしれな
いが、議員に、政府ではなく立法府(政治)の問題だと認識してもらえ
てよかったのではないかと思っている。
国民が呆れ果てて見てるというのに、民主党は、野党と政策論争する
前に、党内の合意形成にエネルギーを使い果たしてしまいそうな勢いだ。
自民党はもちろん民主党にも期待できなくなってきたが、第3極が大阪
の維新の会だけとはトホホという感じだ。国会が酷過ぎてマシに思える
のだろうか。
(fem-yoko)
20120121[vol:266]
<今年もよろしくお願い致します>
◇校正を担当しています。今年も女性に関するさまざまな動きをタイム
リーに正確に皆様にお届けしたいと思います。 (岡田)
◇ウェブと購読者管理を担当しています。今年はmネットのチラシやリ
ーフレット作成などもがんばります。
(須藤)
◇編集作業に久しぶりにカムバックしました。どうぞよろしくお願いい
たします。 (阪田)
◇しばらく記事を書いていませんでしたが、今年は執筆に戻ります。よ
ろしくお願いします。 (大澤)
◇来る衆議院選挙で成果目標達成政党・議員をしっかり仕分ける!と意
気込んでいます。今年もよろしくお願いいたします。 (坂本)
20111218[vol:264]
<編集雑感>
「政権交代したのに民主党は自民党と変わらないではないか!」と批
判した女性に、ある社会学者が「味噌と糞を一緒にしてはいけません」
と一言。たしかに、朝鮮王朝図や遺骨の返還は民主党政権だからこそで
きたことだろう。公明党は「味噌」に近いと思うのだが・・・
それにしても最近の自民党議員の委員会質疑を聞いていると、野党に
なって「ヤケクソ」になったの?と同情しそうになる。いい議員もいる
のに表に出るのは威勢のいい右翼ばかりだ。
(fem-yoko)
20111125[vol:263]
<編集雑感>
CEDAWが予想以上に甘い評価をしたことで、民法改正はさらに後
回しになるのではないかと懸念する。ポジティブアクションがA評価と
はトホホという感じだ。「絵に描いた餅」が評価されたのだろう。立法
府が評価の対象ならCを確信する。いや、答えられなくてDかもしれない。
(fem-yoko)
20111114[vol:262]
<編集雑感>
この1か月間、出生動向調査、人口白書、男女格差報告書、人間開発報
告書を読んで、経済、人口、環境、平和の問題に大きく大きくかかわって
いるのがジェンダー平等とリプロダクティブヘルス/ライツであるという
ことを改めて認識した。
一方で、この1か月間、民主党内の議論を聞き、政策決定がスムーズに
いかない状況にジレンマを感じた。考え方やスタンスの違いはどの党にも
多少はあると思うが、政党間の政策の違いの幅と同様の幅を抱えた民主党
には、一票を投じにくい。議員数の減少覚悟でウィングをもう少し狭めた
らどうか。少なくとも「夫婦別姓は家族や国家を壊す」と言っている議員
はどうみてもの「民主」ではないだろう。
(fem-yoko)
20111013[vol:261]
<編集雑感>
大阪高裁が婚外子相続差別規定を違憲と判断したことに思わず拍手を
してしまった。
スイスで夫婦別姓の法案が、国民議会に続き、全州議会も通過した。
男性も女性も婚姻後それぞれの姓を維持でき、2人の姓のうち一つを共
通の姓として選択することもできるようになった。スイスでは夫の氏が
夫婦の氏とされ、妻の氏を前置きする「ドッペルナーメ」も可能だった
が、選択的夫婦別姓ではなかった。離婚後は婚氏続称が原則のため、離
婚で旧姓に戻すためには申請が必要だったが、今回の改正で簡素化され
ることになった。
世界も、司法も動いているのに、政治だけは硬直したままだ。
(fem-yoko)
20110918[vol:260]
<編集雑感>
民法改正推進派の女性議員が多数政務官として政府に入ったことに期
待したい。
野党の要求で国会が9月30日まで延長されたが、実際には予算委員
会が衆参両院で2日ずつ開かれるのが精いっぱいだろう。閉会中審査で
予算委員会を開くとしていた与党とどこが違うのだろう。
菅前首相を「不謹慎」と厳しく批判をしていた西岡参議院議長は、議
運委員長時代、野党で民法改正案を出しておきながら、過半数にもかか
わらず法務委員会に付託もせず二度も廃案にしてきた人だ。これも十分
不謹慎だと思うが・・・
(fem-yoko)
20110827[vol:259]
<編集雑感>
脱原発依存を表明し、再生可能エネルギー特措法を成立させた菅総理
が評価されるのにもう少し時間がかかりそうだ。
民主党の代表選挙に5人が立候補した。政権交代に民法改正を期待し
たのに失望させられたせいか、名前の挙がっている候補者に期待はでき
ない。
ただ、mネットの集会に出席し、民法改正に賛成を表明したのは前原
氏だけだ。各党代表挨拶で前原副代表(当時)は、「夫婦別姓は個人の
自由の問題であり、憲法で保障されている基本的人権の問題。多数を占
める参議院で可決させたい」と積極姿勢を示した。さらに、議題ではな
かった「慰安婦」問題に言及し、「自民党の議論は偏狭なナショナリズ
ム。狭義、広義の強制性の議論をしても意味がない。強制化下に置かれ
て人権侵害された事実がある。極めて偏狭な議論で、歴史を歪曲したり、
公正な社会の妨げになることはよくない」と批判した。
政策的に近いといわれる野田氏との明確な違いはこの点でもある。実
行力が伴うかどうかは民主党の課題でもあるが、2001年以降を振り
返って、前原氏のほかに女性差別撤廃に関する言動がないことは由々し
きことだ。
(fem-yoko)
20110805[vol:258]
<編集雑感>
8月3日の院内集会は緊急の呼びかけにもかかわらず、多くのみなさま
にお集まりいただきました。関わってくださったすべてのみなさんに心
から感謝申し上げます。
(fem-yoko)
20110719[vol:257]
<編集雑感>
民主党の若手オトコ議員が「菅総理に即時退陣を求める決起集会」を
開いた。呼びかけ人をみると人権を軽視し、第3次の基本計画策定過程
で民法改正の記述後退を主張し、CEDAW委員を誹謗してきた面々だ。
比例の新人議員も多いが、民法改正が10年以上も民主党の公約だったこ
とを考えると、これらの議員こそ退陣すべきだろう。
菅総理は、浜岡原発中止や脱原発依存を唱え、一定の支持を取り付け
ているようだが、人権についても積極的に取り組めば支持が広がるはず
なのに、及び腰だ。マイノリティも結集すれば大きな力になるのだ。
「人権の問題を政策の中心に据えない日本の政治(政治家)を変えよ
う!」と呼びかける集会をやっと開催する気になった。被災者を含め少
数者が常に排除されないように・・・。
女子サッカーのワールドカップ優勝は嬉しいニュースだった。キャプ
テンの澤さんの優しさと、リーダーシップは、まさに首相に必要な資質
だ。それにしても、高いハードルと見えない天井を打ち破った女性たち
は逞しく美しい。二世、三世のおぼっちゃま議員にはわかるまい! (fem-yoko)
20110706[vol:256]
<編集雑感>
民法改正を求める請願は、1975年に初めて国会(衆議院)に提出さ
れてから、請願件数は35年間で3509件(2011年6月22日現在
衆議院)に上った。請願項目は選択的夫婦別姓と婚氏続称制度を求める民
法改正だ。翌年の76年に婚氏続称制度は実現したが、夫婦別姓は35年間実現しないでいる。立法不作為の何物でもないと思うのだが・・・
第3次男女共同参画基本計画を閣議決定した菅内閣で女性閣僚がゼロと
なった。CEDAWへのフォローアップ報告の前に、ある意味勇気ある行
動だが、菅政権は男女共同参画を考える余裕すらないようだ。民法改正に
ついて言えば、野党時代に法改正しない与党を批判してきたこと、議員立
法案を出し続けたこと、99年から2009年まで選挙公約にしてきたこ
と、政権交代後に政府提出予定法案とし、国会で法改正すると大臣が答弁
し続けたにもかかわらず、そうなっていないことについて、誰も何も責任
を執っていない。 (fem-yoko)
20110620[vol:255]
<編集雑感>
子どもの権利条約の新議定書の共同提案国になったニュースは久々の朗
報だった。民主党の子どもの権利条約ワーキングチームをはじめ関わった
皆さんに敬意を表したい。
菅総理がダメだからと、ダメな政治家たちが大騒ぎしている姿は滑稽で
もある。引きずりおろしても次の総理は今の国会議員から選ぶのだから、
期待などできるはずがない。いっそ、福祉の専門家の石毛^子議員を総理
にしたらどうだろうか。支持率大幅アップとまではいかなくても、目指す
政治が見えてくるというものだ。
(fem-yoko)
20110531[vol:254]
<編集雑感>
いよいよ別姓訴訟が始まった。国は憲法違反ではないとして争うらし
い。しかし、被告の法務大臣は民法改正推進派として知られ、1999年に
は参議院の野党3党で初めて議員立法案を発議した江田五月さんである。
2001年に民主党NC法務大臣に就任した際には、民法改正は「待ったな
し」と頼もしいことをおっしゃっていたような…。10年待たされた挙句
に「立法政策の問題として議論されるべき」とはトホホという感じだ。
常套句とはいえ、「じゃあ今まで言ってきたことは何なの?」と反論したくもなる。
小泉元総理の支持率が高かったのは、政策の中身というより、ブレな
い姿勢を見せたことだった。支持率を気にして政策がブレると支持率は
落ちるが、支持率を気にせず貫く姿勢を示せば支持率は上がるのかもし
れない。それにしても、支持率アップのためにパフォーマンスに走る政
治家はいただけない。
(fem-yoko)
20110410[vol:251]
<編集雑感>
今回の福島原発事故で、東電の失態や隠ぺい体質が改めて浮き彫りとな
っているが、教科書検定で、原発の危険性を指摘する記述に、ことごとく
検定意見を付け削除させてきた文科省も断罪されるべきだろう。無節操に
原発建設を推進してきた自民党への批判も追及なく、都知事選でも大地震
を「天罰」と言っていた候補が当選しそうな勢いである。都民のレベルが問われている。
(fem-yoko)
20110318[vol:250]
<編集雑感>
石原都知事の数々の暴言には呆れるばかりだが「大震災は天罰、津
波で我欲洗い落とせ」という発言には恐ろしささえ感じた。石原氏に
こそ天罰が下ることを期待したい。
(fem-yoko)
20110304[vol:249]
<編集雑感>
別姓訴訟の支援をしようとはりきっていたら、こちらが既に支援が必
要になってきた。寄る年波には敵わないという年でもあるまいが・・・ (fem-yoko)
20110218[vol:248]
<編集雑感>
国会が民法改正しないため、5人の男女が意を決して「立法不作為」
を問うているのに、立法府は政局がらみでなにやら喧しい。政策論争で
熱く語る議員がほとんどいないというのに、政局になるとがぜん張り切
る議員の多いこと。まるで政権交代前の自民党を見ているようだ。
立法不作為も問題だが、議員の不作はさらに深刻な状況だ (fem-yoko)
20110127[vol:247]
<編集雑感>
かつて、民法改正について「党内の乱れはない。法改正する」と言っ
ていた前原外務大臣が本会議で安保理常任理事国入りに意欲を示した。
党内、閣内さえまとめられないのに、国連でリーダーシップを発揮で
きるとは到底思えない。民法改正せずして国連中心主義やチルドレン
ファースト、最小不幸社会など片腹痛いというものだ。
(fem-yoko)
20110117[vol:246]
<編集雑感>
江田法務大臣の就任会見での「法は単に厳格なだけではなくて、温かい血の通ったものでもあります。法の優しさも同時に追求してまいりたい」
という発言に励まされた。「立憲主義」や「法の支配」を理解しない議員
が増える中、これを理解し、法の優しさも追求する議員が法務大臣に就任
したことに大いに期待したい。
「自衛隊は暴力装置」と発言した仙谷前長官が「国のために頑張っている
自衛隊に失礼だ」などと集中砲火を浴びたが、ふと「家事労働はアンぺイ
ドワーク(無償労働)」という言葉に山谷えり子参議院議員が「愛する家族
のために尽くしている専業主婦に失礼だ」と反発したことを思いだした。愛国心や家族愛という美名のもとに不満を言えずに追い込まれていく人も
多いはず。暴言装置?と化した人たちに仙谷さんの「高度」な言葉は通用
しなかったのだろう。2005年の院内集会で政調会長として出席した仙
谷さんは「政権交代でぜひ民法改正を実現し、若い人がより安心して新し
い家族を作れるようにしたい」言っていたのだから、実現するまで踏ん張
ってほしかったが、ひとまずは「お疲れさまでした」と言いたい。
(fem-yoko)
20110107[vol:245]
<編集雑感>
故郷の熊本で穏やかに過ごす筈が、今年も慌ただしいお正月となった。
新年早々、内閣改造が行われるようだが、法務大臣と官房長官にはぜひ
民法改正推進派の起用を期待したい。
(fem-yoko)
20101205[vol:243]
<編集雑感>
民主党の調査会の議論を聞いて、昨年行われた自民党の選択議定書の
議論を思い出した。
南野知惠子会長の「女性に関する特別委員会」が、選択議定書批准に
向けた提言をまとめたにもかかわらず、丁寧な積み重ねの議論に参加し
てこなかった反対派議員たちが、決定段階で突然出席して潰したのだ。
反対派議員たちは官僚たちを怒鳴り散らしていた。
かつて、「自民と民主の違いはカレーライスかライスカレーの違いだ
けだ」と揶揄されたことがあるが、基本計画の議論で大きな違いが分か
った。最後にひっくり返すのが自民党で、ひっくり返させないのが民主
党かもしれない。良識派議員の奮闘に期待したい。
それにしても、不勉強な議員に「政治主導だ!」などと怒鳴られる官
僚は気の毒だ。バッシングはいつも政治主導だ。
(fem-yoko)
20101118[vol:242]
<編集雑感>
最近の国会審議を見ていると、故山本孝史議員を思い出す。ガンで亡
くなって来月で3年になる。今の国会の状況をさぞ嘆かれていることだ
ろう。かつて山本議員は、厚生委員会で薬害ヤコブ問題を追及する前日、
徹夜で質問を準備されていた。年金の財政再計算の審議で、官僚が真剣
に答弁したのも山本議員に対してだけだったように思う。不勉強でパフ
ォーマンスばかりの議員と、パフォーマンスばかりを取り上げるメディ
アにこそ「国益を損する」と言いたい。
(fem-yoko)
20101110[vol:241]
<編集雑感>
山谷議員の質問主意書を読みながら、ジェンダーについてこれほど理
解のない議員が第2次の基本計画策定にかかわったことが、今さらなが
ら残念でならない。閣議決定の直後に山谷議員の指示で「ジェンダー・
フリー」用語の不使用を促す事務連絡まで出したことが、その後に大き
く影響した。用語を用いた集会が中止になったり、書籍が撤去されたり、
教科書会社では検定の前から自主規制が行われた。今月開催予定の男女
共同参画会議で基本計画がほぼ確定する。すでに「反省」盛り込まれて
いるが抽象的な書き方だ。バッシングを先導した責任を明確にしてほし
いものだ。
(fem-yoko)
20101023[vol:240]
<編集雑感>
稲田議員や山谷議員の感情を露わに捲くし立てる姿を、哀れと思うのは
私だけだろうか。女性が議員になるためには、専門性や特技を極めたり、
エンパワーして高い評価を得るか、風に乗るか、強力な支持勢力の代弁者となるかだが、お二人は代弁者の役割を率先してやっているように思う。
法律や政治は弱者のためにこそあるべきだと信じたい。
民法改正を願って立ち上げたmネットも早10年、運動はさらにその前に
さかのぼる。もう息切れしそうだ。昨年の政権交代に浮かれたのも束かの間、人権での政権交代はまだ実感できないでいる。ここ数か月は「最善を
尽くして最悪に備える」を念頭に、水面下での活動に徹してきた。状況は
やや好転したように思う。が、油断大敵!国会は魑魅魍魎なのだ。
(fem-yoko)
20101010[vol:239]
<編集雑感>
2週間前、8年飼っていた猫のコテツが腎不全で亡くなった。かけがえ
のない家族であり、ショックはとても大きかった。もっと手を尽くすべき
だったと後悔したりもするが、一緒に生きてきたことへの感謝の気持ちで
いっぱいだ。
数年前、文科省の教科書検定で「犬(猫)は家族である」という記述に
検定意見が付き、修正されたことがある。安倍晋三氏らの主張に応え「家
族は人間であるべき」というのが理由だ。家族をどのように位置づけるか
はそれぞれが決めることだ。家族観を押し付ける愚かな事はやめてほしい。
(fem-yoko)
20100827[vol:236]
<編集雑感>
民主党代表選報道が過熱してきている。候補を予定している二陣営の多数
派工作も熾烈だ。政策より政局に燃えるというのは国会議員もマスコミも同
じだが、マニフェストの原点に戻るべきというのなら、民主党が10年以上
も公約に掲げ法案を出してきたことを守るのが先だろう。民法改正を公約に
掲げた民主党が大きくなるにつれ、その実現が遠のくという皮肉な現実を見
せつけられ、わかりにくい党になったものだと嘆いていたが、これを機に、
もう少し政策面でわかりやすい政党に代わってもらいたいものだ。
(fem-yoko)
20100813[vol:235]
<編集雑感>
国会閉会中は各委員会が海外派遣を行うのが慣例だ。議長と副議長以外
の国会議員はファーストクラスからビジネスクラスとなり、最近は観光も
ほとんどなくなったが、バカンスの時期に予算委員を受け入れるイギリス
、フランス両国関係者や大使館職員はたいへんだろう。
(fem-yoko)
20100729[vol:234]
<編集雑感>
死刑執行に否定的だった千葉法務大臣が執行にサインしたことに驚きと
衝撃を受けた。想像を絶するような苦しい選択だったのだと思う。執行に
立ち会ったのは、人の命に対する重い責任と使命感からだろうが、やり切
れなさも感じる。かつて、自民党の杉浦正健法務大臣が就任早々「死刑執
行にサインしない」と発言したが、猛反発を受けて、直後に撤回したこと
がある。法務委員会で追及され、法務大臣として死刑制度を否定できなか
った。しかし、批判を受けながらも執行にはサインしなかった。大谷派の
信徒として知られる彼の「信条に従った」という言葉が忘れられない。
(fem-yoko)
20100715[vol:233]
<編集雑感>
最高裁大法廷回付の報道に思わずバンザイをしてしまった。速やかな法
改正を立法府に託し続けた最高裁も、立法府の体たらくにお手上げしたの
だろう。判断はすでに決まっているはずだ。その前に政府が決断できるか
注目したい。
(fem-yoko)
20100620[vol:231]
<編集雑感>
民法改正で政権交代を実感するのではないかという期待は大きく裏切ら
れた。昨秋からこの問題を最優先にやってきた者としてはやり切れない思
いだが、当事者の切実な声を読み返すと落ち込んではいられない。閉会日の朝、急きょ抗議声明を出すことにしたが、国会議員にこの怒りがどれだ
け伝わっただろうか。選択的夫婦別姓に賛成すると票が減ると思っている
議員や政党は、反対あるいはだんまりを決め込んでいるようだ。人権の問
題であり、国連から改善勧告されていることに消極的であるということは、
他の政策についても期待できないということだ。「強い国」もいいが「優
しい国」と言う人を応援したい。
(fem-yoko)
20100611[vol:230]
<編集雑感>
小宮山議員や神本議員のようなジェンダーに精通する議員が、少子化・男
女共同参画担当大臣なら女性の支持率はもっと上がるはずだ。男女共同参画
が菅内閣、民主党にとって「自分の問題」となるよう玄葉大臣には大いに頑
張ってもらいたい。ぶら下がり取材ではあるが、仙谷長官の「男子の本懐」
や自見幹事長の「男対男の約束」発言には笑えた。
(fem-yoko)
20100528[vol:228]
<編集雑感>
国会質疑で久しぶりに志の高い質問を聞きホッとした。もちろん記事にし
た後半の京野議員のことだ。直前に聞いた自民党議員の質問と対峙していて
政権交代してよかったのだと思うが、民主党の中には前者のような意見の議
員も少なくない。民主党には、大活躍だった仕分けチームに、参院選候補者
が党の政策と合致しているか、仕分けしていただいてから選挙に臨んでもら
いたいものだ。
(fem-yoko)
20100514[vol:227]
<編集雑感>
夫婦別姓に反対ということではなく中立の立場とか、反対のための反対
をするつもりはないという議員がいるが、よく聞くと反対の確信犯だ。民
意を尊重するのなら、政党や政権支持率の民意も尊重すべきだろう。法案
を出し続けた政党が、マニフェストに書いてないから、では説得力に欠け
る。マニフェストより法案提出のほうが重いということは言うまでもない
ことだが・・・
(fem-yoko)
20100429[vol:226]
<編集雑感>
大型連休中、国会は自然休会になるが、与党にとっては休日返上で慌ただ
しくなりそうだ。連休明けには日弁連が民主党議員を対象とする民法改正の
連続勉強会を行うらしい。今さら?という気はあるが、しっかり勉強して結
果を出してほしい
(fem-yoko)
20100417[vol:225]
<編集雑感>
基本計画における夫婦別姓の記述について、これまでになく積極的な記述
になったのは評価する。しかし、仮にそうなった場合、97年以降、通常国
会の会期末に法案が提出されていない状態は初めてとなる。民主党、社民党
は法案を出し続け、公約にも掲げてきた。政権交代で多くの女性たちが法改
正を期待したにもかかわらず、議員立法すら出ていない状況はなんとしても
避けてほしい。閣法での提出が難しいと判断された場合、公明党や共産党の
野党には議員立法での提出を期待したい。
とにかく、千葉大臣と福島大臣には、なんとしても今国会で閣議決定でき
るよう最大限努力をしてもらいたい。閣内不一致だが、鳩山総理には民法改
正の腹案はないのだろうか・・・
(fem-yoko)
20100403[vol:224]
<編集雑感>
法務省に「嫡出子」の続き柄の件で問い合わせをしていたら、「てきし
ゅつしの件ですが…」と電話がかかってきたので、「ちゃくしゅつしですよ〜」と言うと、「大変失礼しました。摘出しちゃいけませんね」と大変
恐縮していた。チルドレンファーストという鳩山内閣でぜひとも、民法か
ら「嫡出」という用語を摘出してほしいものだ。
(fem-yoko)
20100323[vol:223]
≪編集部から≫
mネット通信の発行が大幅に遅れましたことを心からお詫びいたします。
地方議会などで民法改正に関して賛成と反対の動きがあります。各地か
らの報告もお寄せください。
クレヨンハウスが発行している『クーヨン』4月号では、婚外子差別問
題が取り上げられます。
<編集雑感>
この国には「議会制」も「民主主義」もあるが、「議会制民主主義」は
ないのか・・・と頭を抱える日々だ。マイノリティの人権を、多数決で決
めようとする政治の貧困には呆れるばかりだが、希望は持ち続けたい。
(fem-yoko)
20100306[vol:222]
<編集雑感>
3月3日の決起集会には、民法改正を心から願うNGO、法学者や弁護
士、国会議員や秘書など400人が憲政記念館に結集した。法制審答申の
当時の担当者や法制局長官の無念さを知り、民法改正を待ち望む当事者や支援者たちの悲痛な叫びを聞き「なんとしても法改正をしてもらわなけれ
ば!」と、決意を新たにした。政治はこれらの声にどう応えるのか。今こ
そ民法を改正することで、人権のグローバル・スタンダードに一歩でも近づきたいものである。
(fem-yoko)
20100221[vol:221]
<編集雑感>
民法改正に関する動きが国会内外で喧しくなっている。3月3日の決
起集会はなんとしても大成功させ、国会や政府にインパクトのあるもの
にしたいたい。法務大臣がいよいよ「覚悟」を決めた。こちらもそれに
応えたい。それにしても民法改正運動にどれだけの時間とエネルギーを
注いできたことだろう。この国会でピリオドとなるのだろうか・・・
(fem-yoko)
20091225[vol:218]
≪事務局から≫
地方議会で、夫婦別姓に反対する意見書が提出されているという情報が
寄せられています。その中には、夫婦別姓とポルポトの大虐殺や、マルク
ス、エンゲルスと関連付け、特定のイデオロギーの運動であると誹謗中傷
を行うものもあります。mネットでは議員の皆さんからの相談などにも応
じています。お気軽にご連絡ください。
3月3日に憲政記念館で民法改正に関する決起集会を開きます。詳しく
は次号でお知らせします。
2月上旬には家族法学者や弁護士との共著で民法改正に関する本の出版
を予定しています。
今年1年間ご購読ありがとうございました。
*夏にニューヨークの国連本部に行って、会議場でCEDAW委員に民法
改正が必要だと訴えたことが今年最大の出来事です。個人が仕事も家族も
放り出して太平洋を渡って訴えなくてはならない、この日本の男女不平等
を苦々しく思いますが、それでも委員会から日本政府に対して民法改正が
急務であるとの強い勧告が出されたことで、行った甲斐がありました。あ
とは政治の決断です。明けない夜はない、来年こそ民法改正が実現するラ
ストスパート、一緒にがんばりましょう。 (大澤)
*購読者管理とホームページを担当しているので、アクセスが増えるよう
に、充実したホームページにしたいと思います。 (須藤)
*政権交代が実現し、少しずつ変わり始めたこともあります。来年こそ!
民法改正・選択的夫婦別姓導入の実現を期待しています。 (平野)
*今年前半は女性差別撤廃条約選択議定書に関するロビー活動、後半は選
択的夫婦別姓などの民法改正の活動で国会に足繁く通いました。残念なが
らどちらも実現していませんが、得るものは少なくありませんでした。多
くの出会いもありました。
岩波ブックレット『法に退けられる子どもたち』について問い合わせや
注文を頂きながら、お応えできなかった皆さまに心からお詫びいたします。
民法改正が実現したら、ゆっくり碁を打ち、音楽を思う存分聴きたいと思
っています。来年は年女!大きく飛躍できるように精進、いえ、精進料理を食べてダイエットに励みます。 (坂本)
20090820[vol:209]
≪事務局から≫
いよいよ衆議員総選挙が始まった。マニフェストが注目されるように
なって以降、NGOが挙ってアンケートを行うようになった。
政策をアピールできるアンケートには、各候補も積極的に回答をして
いるようだ。女性政策だけでなく、社会保障、憲法や安全保障もしっか
り見て1票を投じたい。女性議員増も期待したい。 (fem-yoko)
20090416[vol:200]
≪事務局から≫
CEDAW傍聴には、mネットから大澤容子が、婚外子の当事者の方
とともに参加し、非公式会合で発言する予定です。カンパを寄せて下さ
ったみなさまに心からお礼申し上げます。
20090416[vol:200]
≪編集部より≫
今回で、「mネット通信」は200号を迎えました。これも、ひとえに読者の皆さまのご理解とご支援によるものと、心より感謝申し上げま
す。今後とも、より多くの皆さまに満足いただけるよう、スタッフ一同
努力してまいります。
通信に対するご意見やご感想、ご希望などをお寄せくださいますよう
お願いいたします。
編集部では、取材や記事執筆をしてくださるボランティアスタッフを
募集しています。
20090403[vol:199]
<編集雑感>
山谷議員の性教育や多様な家族観へのバッシングは拙劣だ。彼女は20年
前、リビング新聞に専業主婦時代について「不安を抱きながらの子育てスタ
ートでした。その結果、8か月を過ぎるころから頭痛、不眠、食欲不振、オ
ッパイも出なくなってノイローゼ状態。母親とはいえ、ひとりの人間として
の“女の生きがい”をノイローゼになるほどに殺しつづけなければならない
のでしょうか」と書いたことを忘れたのだろうか・・・(fem-yoko)
20090306[vol:197]
<編集雑感>
離婚後300日規定や婚外子相続差別規定をテーマにした『法に退
けらる子どもたち』の出版から今日で4か月。「来年度の大学の授業
のサブテキストとして使います」という連絡がくるようになった。こ
の問題での講演も増え、ブックレットが問題を知ってもらうツールと
して役立っていることを実感する。皆さんに感謝したい。(fem−yoko)
20081226[vol:192]
≪編集部から≫
今年1年間ご購読ありがとうございました。
*2008年は国会請願と院内集会を行い、民法改正をまず参議院で可決
させることを目指しました。ところが、民法改正に賛成する政党の議
員が過半数でありながら、審議すらなく廃案になりました。残念でな
りません。改めて来年は来年の情勢に合わせて改正に向けた取り組みを企画したいと思います。mネット通信ともに坂本さんの岩波ブック
レット『法に退けられる子どもたち』もご愛読・ご活用いただければ
幸いです。 (大澤)
*参議院の状況により、期待をもった年明けでしたが、結果は今年も
別姓法案は変化なし。司法は人権にとってよい判決もだしましたが、
粘り強く、別姓制度の導入を見守っていきたい。 (平野)
*会計とホームページを担当しています。今年1年大変お世話になりました。来年も皆さんのご意見・ご要望などをお待ちしています。
(須藤)
*あっという間に過ぎてしまった1年でした。国籍法の婚外子差別はな
くなりましたが、民法上の婚外子差別はなくなりませんでした。「来
年こそ」民法改正が大きく前進する年になるのではないかと期待して
います。法務省やさまざまな学会でも民法改正の兆しがありそうな…
さらに、総選挙や国連の各種委員会での動きにも目が離せません。
与・野党ともに民法改正推進議員に当選してもらわなければ!mネット
も積極的に行動し、情報発信をしていきたいと思います。
(坂本)
20080926[vol:186]
≪編集雑感≫
新閣僚記者会見での記者の質問に驚いた。野田聖子大臣への最初の質問が「小渕優子さんが入閣されました。個人的に親しいと思いますが、何か
お言葉がありましたら?」だ。政治家のレベルを問う前に記者のレベルを
問いたい。 (fem-yoko)
20080821[vol:184]
<編集雑感>
野田さん、笹川さんという夫婦別姓に積極的な二人が大臣と党総務会
長に就任した。民法改正の実現を期待するとともに、反対派が失言その
他で窮地に立たされることを願ってやまない。
(大澤)
≪編集部から≫
「mネット通信」に掲載するみなさまからの「声」を募集いたします。
ファックスかメールで編集部にお寄せください。匿名希望の方は、その
旨を付記してください。
20080724[vol:182]
≪編集部から≫
NHKテキストのジェンダーバイアスについては読者からの指摘で明
らかになりました。今後とも、民法やジェンダーに関する情報につい
て編集部にお寄せいただければ幸いです。
「mネット通信」に掲載するみなさまからの「声」を募集いたします。
ファックスかメールで編集部にお寄せください。匿名希望の方は、その
旨を付記してください。
mネット通信は無断転載を禁じています。通信等に転載を希望される
場合は事務局までご連絡ください。メール版の転送は許可しておりませ
ん。mネット通信は皆さまからの購読料で発行しておりますので、ご理
解、ご協力をお願いします。
≪事務局から≫
ボランティアスタッフを募集しています。夫婦別姓や男女共同参画に
興味がある方、大歓迎です。
また、選択的夫婦別姓制度導入や婚外子相続差別撤廃の民法改正、嫡
出推定規定、ジェンダー平等に関する出前講座を行っています。詳しく
は事務局までご連絡ください。
<編集雑感>
通常国会では「民法改正賛成党派過半数」である参議院で民法改正法
案を通そうと、動けるだけ動きましたが、廃案になりました。残念でな
りません。ただ、この間前進したことを挙げるならば、請願の紹介議員
として、772条問題に積極的な公明党の議員の協力を得られたことです。民法改正を軸に国会再編!を夢の話で終わらせないように次の活動を組
み立てたいと思います。 (大澤)
毎日新聞の300日規定に関する取り組みと報道は、制度の見直しに大
きく貢献したと高く評価している。ただ、6月29日と7月23日の朝刊で、
離婚後300日以内に出生した子どもで、「前夫の子」と見られるのは半
数以下と記述したことには納得できない。毎日新聞の実態調査は戸籍
窓口で前夫の子として届け出た件数を挙げているのであって、実際に
前夫の子だったケースということではない。窓口の指導により規定ど
おりに届けたケースや、無戸籍を避けるためにいったん「前夫の子」
として届け出たケースがきちんと反映されている数ではない。編集部
に「前夫の子が半数近くいると誤解する」という意見が寄せられた。
「半数以下」が独り歩きしなければいいのだが・・・ (fem-yoko)
20080711[vol:181]
≪編集部から≫
7月20日発売のDAYS JAPAN8月号では民法772条問題が取り上げられます。
<編集雑感>
東亜日報によるとOECD加盟国20カ国中、女性労働者の賃金が男性労
働者の賃金の70%に及ばない国は日本と韓国だけだという。日本は就業率
も賃金も男女格差が大きいということだ。
7月5日付の産経新聞の「300日規定は何のため」という記事には驚いた。ある司法関係者の話と前置きし、規定はフランスやドイツもあるとして見
直しには否定的な記事だ。確かに規定はあるが、両国とも戸籍がなく、婚
外子差別もなく、母や子に否定する権利を認め、出生時に別居や離婚をし
ていれば嫡出推定が外れるという情報は書いてない。その司法関係者に会
いたいものだ。 (fem-yoko)
20080627[vol:180]
≪編集部から≫
mネットでは、通常国会で民法改正案が廃案になったことについて、
全国のみなさまからの声を募集いたします。通信への掲載だけでなく、
国会へ届けたいと思います。ファックスかメールで編集部あてにお寄せ
ください。匿名の方はその旨付記してください。
20080523[vol:176]
<編集雑感>
今日の鳩山大臣の記者会見で、「親の事情によって、子どもが不幸に
なってはいけないというのが大原則。優しく、優しく対応したい」との
発言には驚いた。家族の会からの切実な訴えに応えようということだろ
う。当事者の声を届けることの重要性を感じた1日だった。 (fem-yoko)
20080510[vol:175]
<編集雑感>
女性差別撤廃条約実施状況第6回報告がようやく国連に提出された。
2005年11月に意見募集を行い、12月にはそれについての意見交換、
2006年3月には政府の取り組みについて意見交換までしているのに、
なぜ提出がこれほど遅くなっているのか理解に苦しむ。それにしても、
民法改正に関する報告がお粗末なこと!「国民の議論が深まるよう引
き続き努めている」って本当だろうか。「立法府である国会の議論が
深まらないので、如何ともしがたい」というところなのだろう・・・
(fem-yoko)
20080418[vol:173]
≪編集部から≫
mネットは、4月27日に行われる衆議院山口2区の補欠選挙の2人の候
補者に民法改正に関する公開アンケートを行いました。質問と回答は次
号でお知らせいたします。
<編集雑感>
4月8日に政府の男女共同参画推進本部が「女性の参画加速」プログ
ラムを決定した。国際的に見ても日本の男女共同参画状況が遅れてい
ることが認識され、その対応をするという点では評価できる。大臣が
積極的に取り組む姿勢を打ち出したことも大いに期待したい。このプ
ログラムでは、積極的な取り組みを評価し、好事例を提供、表彰も行
うとしているが、ジェンダーへの無理解による書籍撤去や集会中止な
どバッシングに加担する行政こそ指導してほしい。 (fem-yoko)
20080319[vol:171]
≪編集部から≫
3月5日の院内集会は共同通信が配信していますので3月6日付の地方紙
で紹介されています。また、3月9日付の日刊スポーツ「政治の時間」に
も大きく掲載されました。読売新聞も民法改正を取り上げるとのことです。
20080306[vol:170]
≪事務局から≫
集会では、参議院で法案を可決させること目指して、国会議員と市民
が意思と方法を確認できました。自民・公明の与党議員の参加を得て与・
野党の枠を越えられたこと、最大野党の民主党副代表から党内の固い一
致に立つ決意表明があったこと、遠方から民法改正に長年取り組む市民
が参加したことなど、集会の確かな成果を実感します。出席した多くの
議員が早速ブログで報告しており、議員活動の中でも重視してくれてい
ることがわかります。集会の横断幕は書家が書きました。凛とした力強く美しい文字が私たちの民法改正への熱い思いを表しています。集会に
参加されたすべてのみなさまに感謝いたします。
20080202[vol:167]
<編集雑感>
「国籍法における婚外子差別」の勉強会が1月25日、国会職員を対象に
行われた。国籍法の立法趣旨や国会審議内容、判例の紹介と解説、海外
の事例紹介、国際的潮流とあるべき論など詳しく説明している。参考文
献として二宮修平さんの論文や、なくそう戸籍と婚外子差別・交流会編
の本もあげられている。職場でこのような勉強会を受講できる職員がう
らやましい。
DV防止法へのバッシングがすさまじい。かつて、予算委員会室で山
谷議員がDV防止法廃止を求める要望書を南野議員に見せていた。要望
したのが今バッシングを行っている公立中学の教員だ。公務員だから憲
法遵守の誓約書を書いているはずだが、憲法も法律も通用しないらしい。
(fem-yoko)
20071228[vol:165]
≪編集部から≫
今年1年間ご購読ありがとうございました。
*2007年はひたすら772条問題の年でした。
2月のmネット主催の勉強会から始まり、法務大臣への要請行動や法務省からのヒアリング、
政党の勉強会、電話相談、記者会見等イベントが目白押しでした。
ひたすら相棒の補助ではありましたが、当事者の切実な訴えを国会に届ける場を設けること
で制度が変わるのをじかに見ることができました。こうした活動を支援してくださり、mネットをご購読くださる読者のみなさまに改めて
感謝いたします。 (大澤)
*772条の「300日問題」が注目を集め前進した一方で、選択的夫婦別姓制度導入
や婚外子相続差別撤廃の民法は全く動かなかった。300日問題が一歩前進した背景には
メディアが大きく採り上げたことがある。今年は衆議院選挙が行われる可能性が高い。
選挙が近くなると、国会議員のメディアに対する反応は特に敏感となる。
民法改正問題がマスコミに大きく採り上げられることを期待したい。
女性情報紙とmネット通信の編集という二足の草鞋の生活が1月で終わる。
少しゆっくりしたいが、来年こそは民法改正が実現するよう市民側として最大限の努力
をしていきたい。来年もよろしくお願いいたします。 (坂本)
20071214[vol:164]
≪事務局から≫
民法改正を求める請願の協力をお願いいたします。
署名用紙はmネットのホームぺージ
http://www.ne.jp/asahi/m/net/
からプリントアウトすることができます。
署名いただいた用紙は、mネットまで郵送してくださるようお願いい
たします。第1次締め切りは1月31日です。
20071130[vol:163]
<編集雑感>
選択的夫婦別姓制度導入を求める国会質問で、法務省は世論調査で
「賛否が拮抗している」として後ろ向きの答弁を繰り返しているが、
この調査方法は大問題だ。依頼段階で若年層を減らしたため、回収結
果では高齢層が若年層の1.6倍になっている。高齢層の考えを反映し
やすく、婚姻の当事者年齢層の考えを反映していない調査報告だ。為
にする調査と言われても仕方ない。 (fem-yoko)
20071019[vol:160]
≪編集部から≫
長勢甚遠議員から届いた法務大臣の退任の挨拶状に、「法務省の仕事
は難解な法律の条文、法理論の議論が多く苦労したが、『人情なくして
人権なし』を基本に尽力した」と、書かれてあり驚いた。300日問題への
対応も人情からだったのでしょう。与党の児童扶養手当Pの座長に就任
されたようだが、人情でも何でもいいので削減撤廃の英断を期待したい。
(fem-yoko)
20071006[vol:159]
≪編集部から≫
10月6日発売の『LEE』11月号(集英社)の特集「女性の味方に
なる法律」のコーナーで民法772条や離婚、年金、DVなどが取り上
げられています。
<編集雑感>
いよいよ仕切り直しの国会の論戦が始まった。福田首相が所信表明
で男女共同参画に言及したのに、この問題で質問したのは社民党の福
島議員だけとは残念。テロ特措法や年金、教科書問題と問題が山積し
ているのはわかるけれど、そうやって後回しになった結果が日本のジ
ェンダー政策の遅れにつながっていることを認識してほしい。
若桑みどりさんが亡くなったと聞き、言葉が出なかった。専門分野
での輝かしい功績はすでに報じられているとおりだが、晩年のバック
ラッシュに抗する動きは見事というか本当に励まされた。
若桑さんのご冥福を心からお祈りいたします。 (fem-yoko)
20070920[vol:158]
≪編集部から≫
自民党総裁選に立候補している麻生太郎氏と福田康夫氏に対し、m
ネットは9月19日に民法772条に関する公開アンケートを送りました。
mネット通信」に掲載するみなさまからの「声」を募集いたします。
ファックスかメールで編集部宛にお寄せください。匿名を希望の方は、
その旨を付記してください。
≪事務局から≫
事務局ではボランティアスタッフを募集しています。夫婦別姓や男女
共同参画に興味がある方、大歓迎です。また、スタッフによる民法改正、男女共同参画に関する出前講座を行っています。
<編集雑感>
安倍首相が辞任を表明して1週間が過ぎた。今、自民党は総裁選の真っ
只中。二人の候補のうち麻生太郎議員は男女共同参画には興味がないよう
だ。一方、次期総裁と目されている福田康夫議員は、官房長官時代に男女
共同参画会議議長や男女共同参画担当大臣を務めていただけあって、優先
順位はかなり高い。「希望と安心のくにづくり」の3つの柱の1つに「男女
共同参画の社会」を掲げている。
安倍首相が辞任したら、教育再生会議は消滅するらしい。その教育再生会議に入れなかった八木秀次会長の日本教育再生機構の方は厄介なことに
ますます元気だ。教育再生民間タウンミーティングを全国で開き、「教科
書改善の会」を発足させた。9月29日には発足記念シンポジウムを六本木
ヒルズで開くという。これは「改正教育基本法に基づく教科書改善を進め
る有識者の会」として位置づけられている。安倍首相が政府としてやりた
かったことだろうから、議員を辞めてこちらに入れてもらっては?
(fem-yoko)
20070906[vol:157]
≪編集部から≫
編集部では皆さまからの声を募集しています。匿名希望の方はその旨を付記してください。
<編集雑感>
9月1日の電話相談件の告知をしてくれたのは、毎日新聞だけだった。
関西では掲載されなかったらしく、相談は関東に集中した。相談者のほ
ぼ全員が新聞を見て電話をかけてきたようだった。大手新聞の影響力が
大きいことを改めて実感した。
第2次安倍内閣が発足した。男女共同参画担当大臣に就任したのは上川
陽子衆議院議員。離婚後300日問題ではmネットの集会に出席し、前向き
の発言をしている。鳩山法務大臣も理解を示している。今秋の臨時国会
で一歩前進することを期待したい。夫婦別姓の民法改正も…(fem-yoko)
20070823[vol:156]
<編集部より>
上半期の人口動態統計(速報)が公表されました。次号で分析記事を
掲載する予定です。
20070809[vol:155]
〈編集雑感〉
ジェンダー・バッシングを行う高橋史朗氏が仙台市男女共同参画推進
審議会委員となったのには驚いた。その高橋氏を、県民の反対を押し切
って教育委員にしたのが上田清司埼玉県知事だ。今日は埼玉県知事選の
告示日。上田知事は2004年9月、「原爆投下について日本の教科書はアメ
リカが書いたような記述になっている。戦争を早く終結させるため原爆
を落としたという記述で終わっている。『つくる会』教科書は日本の立
場で書いている部分が多く評価したい」と発言した(埼玉新聞)。原爆
投下が戦争を早期に終結させたるためだったと位置づけた教科書はなく、
各社とも悲惨な被害に言及している。むしろ「つくる会」の教科書にこ
そ被害が何一つ書かれておらず、アメリカに追随しているとさえ読み取
れる。奇しくも今日は長崎への原爆投下の日。亡くなられた方には心からご冥福を祈りたい。 (fem-yoko)
20070628[vol:152]
≪編集部から≫
来月は参議院選挙が行われます。mネットでは立候補予定者へ男女
共同参画についての公開質問を予定しています。
20070614[vol:151]
<編集部から>
「住民票を作成せよ」という一審判決を世田谷区が拒否したことに
驚いた。離婚後300日以内に生まれた子どもの出生届を現夫の子と
して受け付けてしまったのが世田谷区だったからだ。真実の親子だか
ら敢えて指摘しないが、せもて、「住民の利便を増進」するための住
民基本台帳制度であることは理解してほしい。
長勢大臣が離婚前妊娠を救済しない理由に「貞操義務」を挙げてい
たが、親密な赤坂の女性の存在が、週刊誌にスクープされた。世田谷
区も大臣も他人に厳しく自分に甘い。 (fem-yoko)
20070407[vol:147]
<編集雑感>
民法772条の見直し論議は、生まれた子どもが他人の戸籍に子ども
として入ってしまうのを防ぎ、子どもの法的身分を早期に安定させる
ことを目的に始まった。ここにきて「不倫」を助長するという反対派
の意見で足踏みしている。「人権」という言葉が嫌いと豪語する法務
大臣に正攻法で言っても無理とは思ったが、ここまで低レベルの議論
になるとは自民党の推進派も思っていなかったようだ。
笹川議員があれだけ忠告していたのに・・・ (fem-yoko)
20070322[vol:146]
<編集雑感>
東京都知事には男女平等に取り組む人になってほしい。かつて石原
氏は「従軍慰安婦」が政府に謝罪と補償を求めたことに、「彼女たち
が今は功成り遂げミリオネアになっていたらそんなことは恥ずかしく
て言い出せるわけがない。依然として貧乏しているから、これで少し
でも金が入ればいいという思惑で、今度は肉体ではなしに自分の名誉
を代償にして稼ごうとしているだけです。そういうことは見え見えな
のに、そういう人間の卑しい本性に引きずられて教科書に載せる必要
が一体どこにあるのか。」と妄言を吐いていた。
(fem-yoko)
20070309[vol:145]
<編集雑感>
韓国の韓明淑首相が党務に専念するため辞任した。韓さんは、民
主化と女性運動のリーダーの一人で、軍事独裁時代には2年半も投
獄された経験を持つ。戸主制廃止に尽力し、初代女性部長官、そし
て初の女性首相になったことでも有名だ。一昨年に来日した韓さん
と戸主制廃止の話で盛り上がった(日本語が堪能)ことを思い出し
た。早くも大統領選の有力候補として名前が挙がっているそうだが、
お隣の選挙の方が気になってきた。
最近『モー革命』という本を読んだ。もちろん毛沢東ではない。
メス牛の話だが、ジェンダーの視点から日本の酪農に警鐘を鳴らし
ている点が非常に興味深い。読んでメス牛たちの代弁者にならなければ。「モーやってられない」と! (fem-yoko)
20070208[vol:143]
<編集雑感>
内閣府の世論調査の公表が遅いなーと思ったら、夫婦別姓賛成が過
半数とならない工夫が施されていた!と勘ぐりたくなった。
(fem-yoko)
20070127[vol:142]
<編集雑感>
韓国政府の昨年11月の調査によると「子ども1人の場合、男子と
女子のどちらを好むか」という質問に対し、男子と答えたのは24.8
%にとどまった。5年前の調査ではで31.2%、10年前は40.4%と男子
を望む傾向が減っている。一方、女子と回答したのは16.1%。5年前
の調査では10.9%、10年前は9.8%と増えている。最も多かったのは
「こだわらない」の59%だった。しかし出産の最も多い30歳代では、
男子17.3%で女子21%と逆転していることが興味深い。日本でも同
じような傾向だが、皇室だけは特別のようだ。「男系男子」にこだ
わる意見は根強くある。安倍首相もその一人だ。
安倍首相の施政方針演説には落胆した。来週から始まる各党の代表質問で、男女共同参画に関する質問がどれだけされるか注目したい。
(fem-yoko)
≪事務局から≫
142号は25日の発行予定でしたが、本日発行となりました。遅れましたことを深くお詫びいたします。
20070111[vol:141]
≪編集部から≫
今年は院内集会やシンポジウム、政党および候補者へのアンケート
などさまざまな企画を予定しています。今年もよろしくお願いいたし
ます。
20061221[vol:140]
≪事務局から≫
今年1年間ご購読ありがとうございました。
*今、直接の人間関係では男女平等への関心と理解に後退は感じて
いませんが、国会や地方議会などではそれを否定する方向に議論も
法整備も進んでいます。来年は巻き返したい、いい年にしたい。み
なさんの関心とご購読がmネットを支えています。
感謝をこめて「よいお年を!」 (大澤)
*編集作業、取材、院内集会開催、ジェンダーはがきと、今年もい
ろいろ活動に携わってきました。男女平等、個人の尊重を理念だけ
でなく、日々の暮らしに反映させていきたいと思います。 (阪田)
*ホームページと購読者会計を担当しています。今年1年お世話に
なりました。 (須藤)
*私の職場では、今年、また一人結婚後旧姓を使用する同僚が増
えました。政治の状況は逆風の様相ですが、人権と平等の観点か
らスッキリした民法へと改正が進むことを望みます。 (平野)
*来年は統一地方選挙と参議院選挙の年、イラク戦争や悪法成立
に貢献した人たちのことを忘れず、一票を投じたい。高橋史朗氏
や山谷えり子氏への追及も手を抜かず・・・お楽しみに! (坂本)
20061209[vol:139]
≪事務局から≫
mネット通信第139号は木曜日に発行を予定しておりましたが、イ
ンターネットの不具合により本日発行となりました。遅れましたこと
を深くお詫びいたします。
mネット通信は無断転載を禁じています。通信等に転載を希望さ
れる場合はmネット事務局までご連絡ください。
mネット通信は皆さまからの購読料で発行しております。転送さ
れないようお願いいたします。
20061123[vol:138]
≪事務局から≫
mネット通信は無断転載を禁じています。通信等に転載を希望される
場合はmネット事務局までご連絡ください。
先日メール版を転送されているケースがありました。mネット通信は
皆さまからの購読料で発行しております。転送されないようお願いいた
します。
20061109[vol:137]
〈編集雑感〉
下村発言について、山谷補佐官にはぜひ反論をして欲しい。山谷
氏はかつてフリーペーパーの「編集長」だった頃、「わたしは第一
子出産のさい、専業主婦するため家庭にはいりました。8ヵ月を過
ぎるころから頭痛、不眠、食欲不振、オッパイも出なくなってノイ
ローゼ状態。母親とはいえ、ひとりの人間としての“女の生きがい”
をノイローゼになるほどに殺しつづけなければならないのでしょう
か」と書いているのだから・・・ (fem-yoko)
≪編集部から≫
明日発売の『週刊金曜日』では、山谷えり子首相補佐官の更なる
疑惑について特集しています。
20061026[vol:136]
〈編集雑感〉
国際言論自由監視団体「国境のない記者団」が、2006世界言論自由
指数を発表したところ、日本は168カ国中51位だったという。トップ
はフィンランドで、オランダ、アイスランドなどのヨーロッパ諸国が
続いている。最下位は朝鮮民主主義人民共和国だった。164位がミャ
ンマー、163位が中国で、アジアの中では韓国が最も高く31位だった。
アジア7カ国の言論自由指数は世界最下位圏だ。 日本が昨年より14
位も後退したのは、右傾化が影響していると見られている。そういえ
ば、ビラ入れでも逮捕者が出ているのだから納得できる。 (fem-yoko)
≪編集部から≫
明日発売の『週刊金曜日』では、性教育やジェンダー・バッシン
グの急先鋒で、安倍首相の補佐官を務める山谷えり子について特集
しています。
20061013[vol:135]
≪編集部から≫
12日発行予定のmネット通信が遅れましたことをお詫び申し上げま
す。
≪事務局から≫
男女共同参画基本計画に「ジェンダー・フリー」用語を使用しての
不適切な事例などが記述されたことや、1月31日に男女共同参画局か
ら「ジェンダー・フリー」用語の不使用を促す事務連絡が出されたこ
とから、「ジェンダー・フリー」に対し、批判や攻撃がこれまで以上
に行われています。
誤った理解に基づいて行われる攻撃や、言論や思想の統制につながることのないよう、またジェンダー・フリーについて正しく理解され
ることを願い、mネットが「ジェンダー・フリーはがき」を作りまし
た。詳しくはウェブに掲載予定です。
20060928[vol:134]
《編集雑感》
男女共同参画担当大臣に高市早苗議員と聞いてわが耳を疑った。自
民党内に「例外的に夫婦の別姓を実現させる会」が発足し、笹川尭議
員が会長、野田聖子議員が事務局長、最高顧問に故山中貞則議員、顧
問に野中広務議員と古賀誠議員が就任したとき、「実現するかも!」
と期待した。当初「私の目の黒いうちは改正はさせない」と反対して
いた山中議員が、笹川議員の説明で最高顧問になったとき、高市議員
の落胆振りは大変なものだった。高市議員は夫婦別姓に反対の82人署
名を集めていた。名前を連ねた森派の議員に尋ねると「高市先生からどうしても署名して欲しいとお願いされたので仕方なかった」と返事
があった。そこまで反対する議員が、男女共同参画担当大臣とは…
今後の発言に注視したい。 (fem-yoko)
20060914[vol:133]
《編集部から》
mネット通信の発行が遅れましたことをお詫び申し上げます。
編集部では皆さまからの「声」を募集しています。匿名希望の方は
その旨を付記してください。
20060831[vol:132]
《編集雑感》
少子化対策の一環で団地内に「赤ちゃんの駅」が設置されることになりました。区は、赤ちゃん連れの親が気軽に立ち寄れる場所にする、と説明しています。設置場所は、放課後の小学生の安全を守る学童クラブに使われてきたスペースの一部を使用するということです。赤ちゃん連れを支援する一方で小学生の居場所を狭めるのでは、実際には育児のしやすい地域にはならないでしょう。両方手厚くしてほしいと思います。 (大澤)
統計では、1人っ子の子ども数はすでに2人きょうだいの子ども数とほとんど変わらないそうだ。日本の家族形態は急激に多様化している。夫婦に子ども2人という家族はもはやモデルケースではない。どんな家族形態でもフォローできる社会システム作りを急がねばならない。 (tomo)
20060727[vol:130]
《編集雑感》
*政府は、90年代半ばから「エンゼルプラン」をはじめ、さまざまな少子化対策を進めてきたが、出生率は過去最低の1.25を記録した。従来の対策では不十分と指摘された政府が先月20日、「新しい少子化対策」を発表した。
この対策には、「子育て支援策」「働き方の改革」「国民運動の推進」の三つの柱があるが、これで女性たちが子どもを産みたいと思うかは疑問だ。特に、国民運動の推進では「家族・地域の絆を再生させ、社会全体で子どもやいのちを大切にする」としているが、極めて日本的で的外れだと思う。
少子化を克服したフランスでは、出産費用は基本的に無料で託児システムも充実している。避妊や中絶は女性の権利として認められているバックグラウンドもある。女性には経済力があり、経済力を背景に法律婚にとらわれずに子どもを産んでいる。未だに婚外子差別を行う日本とは大きく違う。パート、アルバイトという不安定な雇用形態はなく、短時間勤務でも正規雇用なので社会保険もあるという。有給休暇や失業手当、育児休業手当が取りやすいと子どもを持ちやすいのは当然だ。なにより、女性の負担はできるだけ無くす努力をしている。女性のための対策こそ少子化対策であることを政府には気づいてほしい。
*次期総裁有力候補の安倍晋三氏。「ジェンダーフリー論者はポルポトのようなもの」と発言した人物だ。A級戦犯とされた岸信介の孫でナチスと手を組んだ松岡洋右とも親戚関係であることを知っておくべきだろう。今後の彼の言動とも関係するだろうから… (fem-yoko)
20060713[vol:129]
《編集部から》
「mネット通信」に掲載するみなさまからの「声」を募集いたします。ファクスかメールで編集部宛にお寄せください。お住まいの地域や職業、年齢など付記くださるようお願いいたします。匿名を希望の方は、その旨を付記してください。
《事務局から》
事務局ではボランティアスタッフを募集しています。夫婦別姓や男女共同参画に興味がある方大歓迎です。
また、スタッフによる民法改正、男女共同参画に関する出前講座を行っています。詳しくは事務局までご連絡ください。
20060525[vol:126]
《編集部から》
5月26日発売の『週間金曜日』に、福井県の書籍撤去問題が掲載されています。
みなさまからの「声」を募集しています。ファクスかメールで事務局宛にお寄せください。
20060511[vol:125]
《事務局より》
本日の発行時間が遅くなりましたことをお詫び申し上げます。
mネットは、無断転載を固く禁じており、毎号の通信でその旨をお知らせしています。従来、他のメディアや市民団体が転載を求める場合は、原形を改ざんしないことと出典を明記することを条件に、転載を許可しておりましたが、ある団体に盗用されていたことが明らかになりました。近く、抗議文を送る予定です。
5月12日発売の『週刊金曜日』に、高橋氏の男女共同参画審議会委員への就任問題が掲載されています。
20060427[vol:124]
《編集雑感》
民主党の菅直人代表代行が4月11日、党の男女共同参画推進本部長に就任した。先月の全体会議で「名実ともに男女共同参画に熱心な政党に」と挨拶していた前原前代表だが、本部長も辞めたようだ。
菅さんを始め、本部長代理の小宮山洋子さん、円より子さんと、この問題に積極的な議員が東京には多い。
ところが、都議会には党の政策を真っ向から否定し、性教育やジェンダーをバッシングする議員もいる。土屋都議が都の男女平等参画審議会委員に高橋史朗氏を推薦していたことがわかった。高橋氏はジェンダーバッシングの急先鋒として知られ、埼玉県の教育委員になったとたんに、県の基本計画にある「ジェンダーフリー教育の推進」を削除するよう求めた人物だ。
このような議員を放置するようでは「男女共同参画に消極的」と批判されても仕方ないだろう。(fem-yoko)
20060406[vol:123]
《編集雑感》
国は国籍法の違憲判決を受け入れ、控訴を断念すべきであろう。差別発言をする杉浦法務大臣には、超党派の議員で働きかけをしてほしい。
参議院法務委員会で、河野太郎副大臣が民法改正に賛成の立場を表明した。2月の内閣、厚生労働、文部科学の副大臣に続いてこれで4人目だ。この際、大臣と副大臣を入れ替えたらどうだろうか。それにしても、はっきり反対と意見表明をしている国会議員の数は圧倒的に少数だ。ただ、森山眞弓議員によると声が大きい人たちらしい。
不思議なのは、声が大きかったはずの高市早苗議員の読売新聞に対するコメントだ。(3月14日付け読売朝刊)「党の法務部会に公的な書類などへの旧姓併記を法律上認める案を出したが、強硬な反対派から受け入れられず、『対応が硬直化していると感じた』という」。これだけ読むと、賛成派と錯覚してしまいそうだ。
(fem-yoko)
20060323[vol:122]
《編集雑感》
参議院の調査会で、婚外子相続差別については、3省の副大臣が「法改正が必要」との立場を鮮明にした。それにしても衆議院での法務大臣の発言はレベルの低さが際立つ答弁だった。
(fem-yoko)
20060309[vol:121]
《編集雑感》
女性議員の占める割合が、日本は昨年の98位からさらに後退して105位になった。昨年の総選挙では7.1%から9%に上がってはいる。が、昨年1年間に総選挙が行われた39カ国で、女性の当選者の割合は、20.5%に達した。世界の国々は日本を上回るペースだったということだ。機械的に女性議員を増やすことに必ずしも賛成というわけではないが、日本の占有率の低さはあまりにもお粗末だ。クオータ制を真剣に考える時なのかもしれない。 (tomo)
イギリスでは、婚外子の数が過去25年間で4倍に増加し、2004年には婚外子の割合が42%を占めたことが3月1日に明らかになった。先日、少子化対策で省庁横断の局長級会議を設置すると発表した猪口大臣には、少子化対策の上でもまず婚外子差別を撤廃されるよう要望したい。
05年の科学技術白書の骨子が明らかになり、「少子化高齢社会」が特集のテーマになった。白書では「日本は海外と比べても急速な少子・高齢化による人口減少が起きており、この問題に取り組む『先進国』といえる」という文言を明記するそうだ。そして取り組む内容には、不妊治療や「切れやすい」子どもへの適切な対応を実現するとして脳科学を具体的にあげるらしい。そういえば、埼玉県の高橋史朗教育委員も「脳科学」を推奨している。
本当に大丈夫なのだろうか。 (fem-yoko)
20060223[vol:120]
《編集雑感》
集会は当事者の切実な訴えと各党代表による決意表明を交流させる場になりました。出席依頼を重ねても一人も来なかった党の方々へ、それでもめげずにはたらきかけてみましょう。 (大澤)
党首討論を理由に出席予定の前原代表が欠席となった。男女共同参画推進本部長としての決意が聞けなかったことは残念だった。民法改正をするために国会議員になったという福島党首は多忙な中、2時間の会議に最後まで参加した。その意気込みは参加者にも伝わったようだ。 (fem-yoko)
20060209[vol:119]
《編集雑感》
皇室典範改定論議で、女系を認めないと主張する八木秀次氏や高森明勅氏らは見事に夫婦別姓反対を主張してきた論客と重なっている。女系が正統でないとする考え方と、妻に夫の姓を強制する考え方とは、両者とも女性が男性よりも劣るという認識が共通している。
皇室典範の見直し作業と今回の妊娠ニュースは、天皇家でも一般家庭でも女性は婚家に同化して婚家の子を産む道具であると決めつける言動に勢いを与えているのではないか。 (大澤)
男女共同参画局が主催した1月30日の意見交換会に参加して、基本計画に「『ジェンダー・フリー』という用語を使用して、性差を否定したり、(省略)行き過ぎた性教育、男女同室宿泊、男女混合騎馬戦等の事例はきわめて非常識である」と盛り込んだことについて、「どの様な実態を把握して盛り込んだのか」と質したが、具体例などは示されず「実態を確認した」と答えた。
鹿児島県議会でバッシング派が問題にした修学旅行での男女同宿の事例について、情報源とされた「つくる会」の八木秀次会長は「伝聞や週刊誌で情報を得たが、学校など当事者に一切確認していなかった」と非を認め、実例が示されないままになっているという。内閣府がどれだけ実態を把握していたかは知らないが、事実無根のバッシングに対しては毅然と対応するべきだろう。文科省の調査結果の公表を待ちたい。 (fem-yoko)
20060126[vol:118]
<編集雑感>
小泉総理は民法改正について「与野党間で協議していただきたい」と他人事のように答弁した。国連から勧告されているのは政府であるという自覚があるのだろうか?それにしても総理が施政方針で、男女共同参画に言及したのに、社民党以外が質問しないとは、関心の無さか? (fem-yoko)
20060112[vol:117]
<編集雑感>
森喜朗元首相が、党機関誌で森政権下に策定した基本計画について「森内閣で一つ失敗したことがある。男女共同参画社会」と述べたそうだ。「基本計画一つが成功で、あとは失敗した」と読み違いそうになった。
実態調査PTの萩生田光一事務局長が猪口大臣の言動に対し「我々も男女共同参画社会には賛成だ。計画の問題点をまじめに議論しているのに、男尊女卑のレッテルをはられては黙っていられない」と憤ったそうだが、PTのシンポジウムでは「大学の現場ではジェンダー学が増え、離婚の勧め、不倫の勧め、中絶の勧めというのが当たり前に教科書に出てくるというのが実態」と発言している。こちらこそ黙ってはいられない。どの教科書で、どこの大学の実態かぜひ聞きたい。
青森県選出の民主党議員から「自民党は選択的夫婦別姓に反対」と指摘されたことに反論し、同県の津島雄二元厚相、木村太郎防衛副長官が夫婦別姓に個人的に賛成の立場を表明したという。派閥会長になった津島さんには個人的にではなく党の方針になるように尽力してほしい。 (fem-yoko)
20051208[vol:115]
<編集雑感>
ユニセフでは、子どもに対する深刻な人権侵害として、女性性器切除やインドのカーストなどと並んで日本の婚外子相続差別をあげています。いくつかの裁判の判決や被告側の意見で、婚外子相続差別を「法律婚を守る」目的だと説明されてきましたが、その認識がどれほど人権侵害に加担してきたかを改めて思います。性器切除と並ぶ人権侵害であると指摘されていることを重く受け止め、差別撤廃を求める動きを広げなくてならないと考えます。 (大澤)
自民党新人議員有志の勉強会が、男女共同参画基本計画改定に向けて「男女共同参画の推進は社会の活力を生み出す」とする提言書を、猪口邦子男女共同参画担当大臣に来週にも手渡す予定らしい。提言には、「ジェンダー」概念の正しい理解を徹底する必要があることや、男女共同参画推進のための啓発や制度改正などを要請することなどが盛り込まれているという。この提言書は、ジェンダーを曲解している山谷えり子政務官にしっかり受け止めていただきたい。
イギリスでは同性愛者同士の婚姻を認めるシビル・パートナーシップ法が今月から施行されている。南アフリカでも憲法裁判所が今月1日、同性愛カップルの結婚を認めない現行の法律は差別的で憲法違反として、1年以内に法改正するよう命じる判決を下した。
バッシング派が「性別役割分業」や「基本の家族」を主張しても、世界の流れを変えることは不可能だろう。 (fem-yoko)
20051124[vol:114]
<編集雑感>
猪口大臣は「ジェンダーを主流化することは世界の課題。ギャップがあることを知り、戦略をたてることが重要。全ての人にジェンダー問題を理解させる。政治的な強い意思が必要である。私が担当大臣になった。」と頼もしい挨拶。 (fem-yoko)
20051027[vol:112]
<編集雑感>
一昨日、山谷えり子議員らが「建て直そう日本・女性塾」というシンポジウムを開いた。参加した女性の国会議員は初当選した稲田朋美議員ら7人だったという。パネラーの安倍晋三議員は「過激な性教育、ジェンダーフリー教育に対する運動を進めるため発言してもらうことが大事」と発言したそうだが、ポスト小泉を本気で狙っているのなら、そろそろこんな発言はやめないと、国際社会から取り残され、失笑を買うだろう。まずは人口白書を熟読されることをお勧めする。 (fem-yoko)
20051013[vol:111]
<編集雑感>
山谷議員は「ジェンダーというこの言葉によって、家族の否定、文化の否定、教育現場の混乱が起きているから、ジェンダー論をちょっと考えた方がいい」と予算委員会で質問した。ジェンダーという言葉は「家族の否定」や「文化の否定」をするものではない。まして言葉で教育現場が混乱するという話は聞いたことがない。混乱しているとしたら、正しい使い方を知らない山谷氏自身だろう。細田官房長官がやんわり山谷氏の発言を否定したことを、彼女は理解しただろうか?
ジェンダーのことを理解し、この問題に取り組んでいる小宮山議員が委員会で質問し、答弁を引き出したことに拍手を送りたい。 (fem-yoko)
20050929[vol:110]
<編集雑感>
今年になって、日本が取り残されていることを実感するデータが目に付く。5月16日発表の「世界経済フォーラム」のジェンダーギャップ指数が38位、7月31日現在の列国議会同盟(IPU)の女性議員率が105位(7.1%)、9月7日発表の国連開発計画(UNDP)のジェンダーエンパワーメント指数が43位、今回の経済協力開発機構(OECD)の24か国中最下位で先進国では最低の水準となっている。一部の議員はジェンダーバッシングを執拗に行っている。19日の産経新聞朝刊で、山谷えり子参議院議員は「男女ごちゃまぜ性差否定のジェンダーフリー教育」と相変わらずだ。中学校の男女混合騎馬戦、男女がおんぶし合う体ほぐし運動、高校の男女同室着替えなど・・・このレベルの国会議員を持つ国民としては恥ずかしい。
(fem-yoko)
《編集部から》
本日発行の「mネット通信」が遅れましたことをお詫びいたします。
mネットでは、スタッフによる民法改正、男女共同参画に関する出前講座を行っています。詳しくは事務局までご連絡ください。
20050728[vol:107]
<編集雑感>
東京都の公立学校で「つくる会」教科書が採択された。男女共同参画に否定的な教科書では「ジェンダーに敏感な視点」を持つことは難しいかもしれない。
男女共同参画会議の答申内容には不満があるが、このバッシングの中で出されたことには敬意を表したい。危機感を募らせる学会や女性団体がこれだけ動いているのに、民主党以外の動きが見えてこない。「敏感」に反応してほしい。
(fem-yoko)
《編集部から》
「mネット通信」に掲載するみなさまからの「声」を募集いたします。ファックスかメールで事務局宛にお寄せください。お住まいの地域や職業、年齢など付記くださるようお願いいたします。匿名を希望の方は、その旨を付記してください。
また、mネットスタッフによる民法改正、男女共同参画に関する出前講座も行っています。詳しくは事務局までご連絡ください。
20050714[vol:106]
<編集雑感>
静岡県では、今年度から3つの女子高が男子を受け入れたことで、全ての公立高校が男女共学となった。私の住む埼玉県では、男女共学の動きさえ見えなくなっているお粗末な状況だ。
栃木県大田原市で、「つくる会」教科書が採択されたことは、とても残念で、国際社会に対しても恥ずかしい。「つくる会」や一部メディアは、「歴史の事実をきちんと伝えてほしい」という中国や韓国に対して「反日」、日本に対しては「自虐」とレッテルを貼って非難した。
では、核の惨劇を繰り返さないよう「ヒロシマ」「ナガサキ」の被害を、アメリカに訴えることが「反米」で、アメリカ人が被害を
自国で紹介すると「自虐」というのであろうか。核の惨劇を自国ですら教えようとしない、親米保守の「つくる会」こそ、「自虐」ではないかと強く抗議したい。 (fem-yoko)
《編集雑感》
最近の性教育バッシングは悪質で看過できない!広島の河野さんがんばって!! (fem-yoko)
20050616[vol:104]
【本の紹介】
『個人・家族が国家にねらわれるとき』憲法24条を活かす会編 (岩波ブックレット)
自民党から憲法24条の改正論が出たことに危機感を持った市民が、「憲法24条が改正されると、今の暮らしがどう変わるのか」をQ&A形式のブックレットにまとめました。家族領域における男女平等や個人の尊厳にかかわるさまざまな疑問に、教員や弁護士、NGO関係者などの執筆者がわかりやすくコンパクトに答えています。
「24条改正の先にあるのは何か?」がよくわかる、お勧めの1冊です。
《編集部から》
明日発売の『週刊金曜日』では、嫡出推定について特集記事を掲載
しています。
20050526[vol:103]
〈お知らせ〉
夫婦別姓選択制をすすめる会が、アピール用に「夫婦別姓メッセージバッジ」を作りました。バッジは3種類あり、それぞれ1個150円で、送料は実費負担です。
購入をご希望の方は事務局048−442-1080へファックスしてください。
20050512[vol:102]
【本の紹介】
『みんなの憲法二四条』福島みずほ編(明石書店)
本書は、憲法24条の改正論議について、弁護士、教員、ジャーナリスト、NGOなどへの依頼原稿のほか、一般公募で寄せられた原稿を福島みずほさんが編集したものである。
憲法24条を起草したベアテ・シロタ・ゴードンさんは当時の経緯を振り返り、「日本の女性が全然権利を持っていないことをよく知っていましたので、憲法のなかに女性のいろいろな権利を入れたいと思いました」と語っている。草案に婚外子差別の禁止を書いたにもかかわらず、削除された事実を明らかにした。
評論家の樋口恵子さんは、24条が定める夫婦同権が介護における男女平等を増進してきたことを挙げ、「24条は未来の高齢社会を予見した条文である」とその重要性を説いている。
mネットの坂本洋子は「民法750条は、建前では選択だから平等としながら、97.3%の女性が改姓していることが男女不平等であり、憲法24条違反となる」と論じている。
多角的に24条を論じるこの本は、「自分にとっての憲法」をじっくり考える手がかりになる。 (大澤)
20050428[vol:101]
〈編集雑感〉
性教育バッシングの急先鋒の高橋史朗氏は公民教科書の監修者だった。教育委員就任時には監修者ではないので問題ないと言っていた。
文科省は公正確保のため異例の名簿の公開に踏み切った。非公開だったら、何食わぬ顔で採択に関わるつもりだったのか。許される事だろうか。 (fem-yoko)
〈編集雑感〉
東京地裁の違憲判決は、久しぶりの朗報だった。
憲法24条関係の本が数多く出版されているが、それだけ危機感が強いということか。ジェンダーフリーがバリアフリーのように定着するのは難しい。サンドバックのように叩かれている。 (fem-yoko)
20050414[vol:100]
《編集部から》
「mネット通信第100号」に掲載するみなさまからの「声」を募集いたします。簡潔に文章でまとめ、ファックスかメールで事務局宛にお寄せください。お住まいの地域や職業、年齢など付記くださるようお願いいたします。
また、mネットスタッフによる民法改正に関する出前講座も行っています。詳しくは事務局までご連絡ください。
20050324[vol:99]
〈編集雑感〉
法務省は質問主意書の答弁書で、婚外子差別の正当性を主張しているが、裁判所では明らかに憲法違反と考える裁判官が増えており、近い将来、違憲判決が出されるであろう。差別撤廃の改正法案が提出されたとき法務省はどのような対応をするのだろうか。ここまで言い切ったら、恥ずかしくて提案理由の説明はできないだろうから、せめて法制審の答申くらいは尊重しておかないと、後々責任は問われますよ!と言いたい。
文部科学省は、3月4日の参議院予算委員会での山谷えり子議員の性教育バッシングに応える形で「御意見箱」を設置した。5月30日まで意見募集
http://www.mext.go.jp/a_menu/goikenbako/index.htmをするようだが、性教育に否定的な意見が組織的に送られるとみられる。ぜひ、性教育が必要であるという良識派の声を文部科学省に届けたい。 (fem-yoko)
〈編集雑感〉
急な集会であったにもかかわらず、120名もの大勢の方が参加してくださいました。お忙しいなか、参加の時間を捻出してくださった議員、市民、マスコミの方々と、協力してくださった賛同団体の方々、集会実施を支えてくださったボランティアスタッフの方々にお礼を申しあげます。参加の市民の訴えた、民法改正実現を求める切実な声と、議員の法改正への意欲がぴったりかみ合いました。このエネルギーをさらに大きく広げて実現に向けて飛躍
しましょう。 (大澤)
この集会の準備中、タイの国会で選択的夫婦別姓制を盛り込んだ姓名法の改正案が可決、さらに韓国の戸主制廃止の民法改正案が可決したというニュースはとても励みになった。この事実を日本の保守派の議員はどう受け止めるのだろうか。
2003年11月にmネットが「日・韓家族法シンポジウム」を行ったとき、韓国の申 h 栄さんから、戸主制廃止272運動(議員1人に運動家1人がついて運動をする)の話を聞いた。日本の運動と比較にならないほどのパワーを感じた。結果は歴然!
差別撤廃を望む深刻な声に、議員からもう少し具体的な戦略が聞きたかった。 (fem-yoko)
20050311[vol:98]
《編集部から》
3月10日発行の「mネット通信第98号」は緊急院内集会の報告記事掲載のため、発行時間の大幅変更をいたしますので予めご了承ください。
20050304[号外]
〈編集雑感〉
北京+10「Equality Now の Press Conference にスピーカーの一人として参加したメリル・ストリープが日本の民法の再婚禁止規定を批判した」というニュースが届いた。
韓国でも「冬のソナタ」に出演した俳優が戸主制廃止の座り込みをしたことがあった。そういえばシャロン・ストーンも一言で多額の寄付を集めた。俳優の発言の影響力はすごい!が日本では政治的発言はほとんど聞かない (fem-yoko)
〈編集雑感〉
今月から広島県の職員の旧姓使用がようやく認められるようだ。2001年10月に国家公務員に旧姓使用が認められたことから、9割以上の都道府県がすでに使用を認めている。広島県は「慎重に検討し、先行した県でトラブルがなく、職員が働きやすくなると判断した」
からと答えているが 、隣の山口県では1999年4月から認めている。
そんなに慎重に検討しなくても・・・ (fem-yoko)
20050210[vol:96]
〈編集雑感〉
小泉総理の民法改正の答弁は3年前とほぼ同じ言い回しだった。そういえば3年前は森山法務大臣が例外案の法制化を積極的に検討し、自民党の佐藤法務部会長も閣法で提出したいと意欲を示していた。最近では自民党だけでなく野党からも積極的に取り組む姿が見えてこない。 (fem-yoko)
20050127[vol:95]
〈編集雑感〉
昨年末に民主党は、「多様なライフスタイルを生きる時代の自立と安心の政策・2004年改訂版〜男女共同参画政策の充実に向けて〜」を発表した。中身も具体的ですばらしい。今年は都議会議員選挙が行われる。ジェンダーフリーや性教育のバッシングを徹底して行う民主党の都議会議員にはぜひ熟読してもらいたい。 (fem-yoko)
20050113[vol:94]
《編集部から》
今年1年、ご購読くださいましてありがとうございました。読者のみなさまに編集スタッフよりごあいさつ申しあげます。
* * * * * * * * * * * *
今年、私の周りには、別姓のカップルが増えました。家族の価値を重視する方向への憲法改悪と、対等であることに違和感がない世代の交じり合う今日この頃です。両性の平等を根づかせる来年でありたいと思います。 (平野)
今年からmネットの編集に参加しています。活動を通じ、家族をめぐる法的な問題への視点が深まったように思います。 (阪田)
今年mネットは法務省のパブリックコメントの内訳を最初に報道し、また、発行日に行われた2つの裁判の取材と編集をスピードで行いました。来年も民法改正をめぐるホットなニュースをお届けできるよう努めます。 (大澤)
今年も民法改正が実現しませんでした。イラク戦争の泥沼化、憲法9条や24条改悪への動き、ジェンダーフリー・バッシング、「つくる会」系首長や議員の動き、東京や埼玉の教育委員問題など、時代が逆行していると感じるのは私だけではないはず。来年もよろしくお願いいたします。
(坂本)
20041223[vol:93]
【本の紹介】
『物は言いよう』 斎藤美奈子著 (平凡社)
FC(フェミコード)という観点の発明が見事である。言動がセクハラや性差別にならないかどうかを検討する基準だという。この基準で昨今の政治家や著名人の暴言・放言の何が問題なのかを解説し、公の場ではどう言えばよかったのかを示している。石原都知事の「ババア」発言、森前首相の「産まない女」発言などとともに、山谷えり子議員の「姓が変わったぐらいで、アイデンティティがあたかも奪われたかのように騒ぐのは大人気ない」との発言も取り上げられている。
斎藤氏は、改姓は本人だけでなく呼ぶ側にとっても不快感があることや、山谷氏が旧姓を使用している矛盾を突いている。また、夫婦別姓法案に関連して婚外子の戸籍の続柄の差別記載と相続分差別について「こっちの差別をなくすほうが重要だろう」と指摘するのはいいのだが、去る11月1日の戸籍法施行規則が改正・実施された後の出版物としては、扱う情報が不十分である。ここは斎藤氏が改正に触れていないことよりも周知なく強行実施した法務省が責められるべきだろう。
(林檎)
20041209[vol:92]
《編集部から》
民法改正に関するみなさまからの情報および「声」を募集いたします。簡潔に文章でまとめ、ファックスかメールで事務局宛にお寄せください。お住まいの地域や職業、年齢など付記くださるようお願いいたします。匿名やペンネームをご希望の方はその旨明記してください。
また、mネットスタッフによる民法改正に関する出前講座もおこなっています。詳しくは事務局までご連絡ください。
20041118[vol:91]
〈編集雑感〉
国会や地方議会で民法改正の動きはほとんどない。9月議会で兵庫県明石市議会が、県内初の「選択的夫婦別姓制度」の導入を求める意見書を可決したニュースには勇気づけられた。
国会でも早く審議してほしいが、南野法務大臣は「国民各層でさまざまな意見がある」と消極的だ。 (fem-yoko)
20041104[vol:90]
〈編集雑感〉
夫婦別姓に猛反対の高市早苗さんと山本拓衆議院議員が婚姻届を提出した。まずは、おめでとう!で、たしか高市さんは「夫婦別姓は家族が崩壊する」とか「夫婦別姓は嫁姑との関係が悪くなる」と発言をしていた。今後に注目したい。 (fem-yoko)
20041021[vol:89]
【寄稿】
私たち「夫婦別姓選択制の実現をめざす−あいち別姓の会」は9月26日、名古屋市女性会館で、愛知教育大学でジェンダー論を講義しておられる見崎恵子教授から「別姓運動なんて、もう古い!〜ジェ
ンダー論の現在」という話を聞きました。
60年代、70年代初頭のジェンダー論は、セックスとジェンダーを区別し、セックスはおいといて、社会的に構築されるものとしての性差=ジェンダーは生物学的宿命ではないとして、それを是正しようとした。セックスとして分けられる男と女の二つの皿の中身を平等にしようとした運動に別姓運動も含まれる。しかし、最近のジェンダー論では半陰陽など生物学的にも男と女は明確に2分されるものではないし、人間を男と女に区別する(カテゴリー化する)こと自体が不平等な男女差別を生んでいると理解しているとのこと。この話は刺激的ではあったが、あいち別姓の会では、根本的でなくても、ささやかな男女平等をめざして運動を続けよう、というのが私の感想です。 (二宮純子)
20041007[vol:88]
【本の紹介】
『ジェンダーフリー・性教育バッシング ここが知りたい50のQ&A』 浅井春夫・北村邦夫・橋本紀子・村瀬幸治 編著 大月書店
本書は、宇部市や千葉県の男女共同参画推進条例の制定や審議過程でのバックラッシュの動きや養護学校校長が「過激な」性教育を行ったとの理由で処分されたことなどを契機に書かれた。
たとえば、都議会で「過激な」との指摘のあった「からだうた」や「ラブ&ボディBOOK」という厚生労働省の外郭団体が作った中学生向けの性教育ハンドブックなどをとりあげている。あまり小さい頃から性教育に力を入れると、ますます若者の性が
「乱れる」のでは?との批判をよく耳にする。しかし、性教育に力を入れる国の方が若者の性行動が慎重、との指摘が興味深い。
女性が自分の体をよく知り、自分自身の頭でひとつひとつ自己決定していくべき、という視点で貫かれている一冊である。(tomo)
20040923[vol:87]
《編集部から》
民法改正に関するみなさまからの「声」を募集いたします。簡潔に文章でまとめ、ファックスかメールで事務局宛にお寄せください。お住まいの地域や職業、年齢など付記くださるようお願いいたします。匿名やペンネームをご希望の方はその旨明記してください。また、こんな内容の記事を読みたい、こんな情報を知りたいなどのご意見もお待ちしています。
20040909[vol:86]
《編集雑感》
参議院選挙が終わって議員の顔ぶれも変わったので、議員会館の各事務所にmネット通信の購読のお願いをしてきました。議員会館事務所勤務の秘書さんには女性も多いので、ぜひ多くの方にご購読いただきたいです。 (tomo)
〈編集雑感〉
2003年の合計特殊出生率が1.29とのことである。まわりを見渡してみるとこの数字はクールに現実を表していると思う。パートナーの男性や社会的な支援がないと、母親だけの育児では限界がある。しかし、小泉流構造改革は労働市場に一層競争原理を導入しようとするもの。これでは男性が育児に関われるはずはない。
(tomo)
20040729[vol:84]
【本の紹介】
『なくそう 婚外子・女性への差別』―「家」「嫁」「生別役割」をこえて― なくそう戸籍と婚外子差別・交流会編(明石書店)
なくそう戸籍と婚外子差別・交流会は住民票・戸籍における婚外子の続柄の差別記載の撤廃を求める裁判を通じ、原告や支援者が作ったネットワークである。
本書はこの会が発行した会報や会員の講演録をもとに、婚外子として差別を受けた経験や、今まで出された判決の問題点の指摘など、それぞれの立場からの発言が編集されている。
婚外子の母親に対して「なぜ婚姻届を出さずに子どもを生んだのか」と婚外子差別の原因は母親にあるかのごとく非難される。しかし、非婚で子を生む母ではなく、その子を差別する社会が非難されるべきである。2003年に国連女性差別撤廃委員会も勧告の中で明確に宣言している。
本書は、婚外子の差別撤廃をすすめる人だけでなく、戸籍や住民票の制度を知りたい人や「家」や「性別役割」について考えたい人など幅広く読める構成となっている。 (tomo)
20040713[vol:83]
《編集雑感》
11日の参議院選挙では、民法改正に積極的な福島みずほさん、円より子さん、千葉景子さんが当選した反面、民法改正に反対し強烈にジェンダーフリー・バッシングをおこなう山谷えり子さんも当選してしまった。与野党の民法改正推進派に「負けるな!」
とエールを送りたい。 (fem-yoko)
《編集雑感》
今年の通常国会でも、民法改正は実現しなかった。議員が変わらないと実現するのは無理のようだ。7月11日の参議院選挙で、各党の公約をしっかりチェックし、投票したい。
(fem-yoko)
20040624[vol:82]
《編集部から》
mネット通信第80号のみんなの声の中にありました「扶養控除」は、「配偶者控除」ということでした。ちなみに配偶者控除は法律婚のみを対象としています。
20040610[vol:81]
【本の紹介】
『非婚の親と婚外子−差別なき明日に向かって』 婚差会編 (青木書店/1900円税別)
非婚を選択することについて、ある人は先進的だとか自立していると捉え、またある人は結婚できない深刻な事情を抱えているのだろうと気の毒がったりする。法により婚姻を届ける形態が規範とされているこの国では、非婚という選択を肯定する人もあれば否定する人もあり、これは婚外子に対する見方にも影響している。
本書は民法900条但し書きが、廃止論議が盛んになったにもかかわらずいまだに存在し、子どもを出生により差別していることや、国籍法にも関連した父親による認知制が子どもに及ぼす影響について、筆者の経験をもとに具体的に示している。
一夫一婦制はお互いが性愛をはぐくむ上でもっとも誠実さにあふれていると思うが、一夫一婦制を維持するのに、婚姻を届けているか否か、届けていない夫婦間の子に差異を設けることが合理的か否か、そんな疑問をも解明している。
また、一夫一婦制を維持しながら子どもの精神的安定を重視したスウェーデンの法体系を紹介しているが、家族関係の法律上の規定における日本社会の闇を痛感させられる。
《編集部から》
5月28日発売の『週刊金曜日』に、お茶の水女子大学ジェンダー研究センター21COE客員研究員の申h栄さんと、mネット編集部坂本洋子の対談、「韓国に学ぼう家族法改正」が掲載されます。
申さんは、昨年11月にmネット主催の「日・韓家族法シンポジウム」にパネリストとして参加いただいた方です。
よろしければご一読下さい。
20040426[vol:80]
〈編集雑感〉
最近、「自己責任」という言葉がいろんな意味で使われている。自己責任や自助努力という言葉を政府や議員が使うときは、救済をしたくない、つまりお金を出したくないときが多い。阪神淡路大震災の被災者への住宅再建のときにもこの言葉が使われた。お節介にも「家族が崩壊する」との理由で反対されている議員の多くがこの自己責任論者だ。自己責任で選択するので、夫婦別姓こそ認めてほしいのに・・・ (fem-yoko)
20040422[vol:78]
〈編集部から〉
民法改正に関するみなさまからの「声」を募集いたします。簡潔に文章でまとめ、ファックスかメールで事務局宛にお寄せください。お住まいの地域や職業、年齢など付記くださるようお願いいたします。匿名やペンネームをご希望の方はその旨明記してください。
【本の紹介】
『シングル化する日本』伊田広行著(洋泉社新書)
社会の仕組みを家族単位から個人単位に変えていこうという提言を、よく聞くようになった。そのような提言は、税制や社会保障の議論の中であげられることが多いが、さらに発想の転換を伴った新しい価値観の提示にまで踏み込んでいる点が、著者の主張している「シングル単位」論の特徴である。
たとえば、家族単位の発想では、夫と妻の家事分担格差や収入格差は問題とならない。俺が稼いでくるからお前は家のことをやってくれ、と家族の中の分業が肯定され、妻の経済力がないことは問題とならない。シングル単位の発想では、夫は妻の分まで働かなくてもよいので年功賃金制を廃止、ワークシェアリングをすすめることができ、男女とも短時間正社員となり、育児休業をとることができる。また、家族単位の発想では、夫と妻はセットで一体(A)なので、極端な例でいうと、Aの右手がAの左手をたたくのが犯罪とならないがごとく、DVも問題とならない。シングル単位の発想では、夫(A)が妻(B)を殴ったというように、明確に問題をとらえることができる、という。
シングル単位に変えていくと、社会制度、働き方、さらには人間関係がどのように変わって行くのか、著者独自のシミュレ
ーションがとても興味深い。急速に少子化・未婚化が進んでいるというデータを手がかりに、著者はパラサイトシングルやフ
リーターの分析も行っている。読者にとって手軽に入っていけるが、とてもメッセージ性の大きい一冊である。(tomo)
20040408[vol:77]
《編集雑感》
事務局には民法改正が実現しないことへの不満や怒りの声が数多く寄せられる。その多くが深刻な悩みを抱えている。法改正する場である国会がこのような状況である以上、そういった声を受け止め、法改正に向けて取り組んでいる議員を応援することの重要性を改めて実感した。 (KI)
《編集雑感》
またもや「家族制度の崩壊」のカベに立ち塞がれた。「崩壊」を嘆く議員が、シングルマザーの子どもの支援や、子どもの心のケアといった現実に起きている問題に熱心だとは思えないのだが・・・ (tomo)
20040325[vol:76]
《編集部から》
昨年の7月からmネットが担当した『週刊金曜日』の連載「意外と知らない民法改正」は3月19日号が最終となりました。
《編集雑感》
判決は裁判長が判決の言い渡しだけを行うのが普通だが、2日の裁判では裁判長が長時間にわたり判決の理由の要旨を述べた。さらに裁判長は原告を○○さんとさん付けで呼んでいる。これは極めて異例のことらしい。原告を敗訴にした事への後ろめたさだろうか。
(fem-yoko)
20040311[vol:75]
《編集部から》
現在連載中の「意外と知らない民法改正」(『週刊金曜日』)の3月5日号は、欧米の夫婦別姓制について掲載します。機会があればご覧ください。
20040226[vol:74]
《編集雑感》
野沢法務大臣は民法改正について「賛否両論あるが、国民的なコンセンサスに基づく制度改正でなければならない」とも述べたようだが、人権に関する法改正に世論が必要という法務大臣の質は問われるだろう。
世論は賛成が反対を上回っているということも認識すべきだが・・・ (fem-yoko)
《編集雑感》
自民党が法案提出に動きはじめた。野党も早く提出して国会で議論をしてほしい。 (fem-yoko)
20040212[vol:73]
《編集雑感》
今年の通常国会では、自民党を含めた与野党が民法改正案を提出するとみられる。国会での与野党案の法案審議を期待しているが、総理の施政方針演説に対し民法改正を質したのが社民党だけだったのはとて
も残念だ。 (fem-yoko)
20040129[vol:72]
《編集部から》
現在連載中の「意外と知らない民法改正」(『週刊金曜日』)の1月23日号はペーパー離婚について掲載しています。機会があればご覧ください。
20040115[vol:71]
《編集部から》
7月18日号より『週刊金曜日』の紙面でmネットの連載「意外と知らない民法改正」が始まりました。民法改正についてコンパクトにわかりやすく解説しています。機会があればご覧下さい。
なお、掲載は隔週となっています。
20030911[vol:63]
《編集部から》*出前講座を始めます*
これまでmネットのスタッフはその活動を通じて、選択的夫婦別姓など民法改正問題に関するさまざまな情報を集積・発信してきました。これらをもとに、国会や地方議会での状況、政府や地方自治体や企業の取り組み、市民活動や民法改正を望む人々の声、さまざまに抱えている個別の困難な状況や海外事情などについて、mネットのスタッフが法制度などわかりやすくお伝えします。まずはご要望を伺います。対象は、個人、団体を問わずどなたでも。詳細は事務局まで、電話、Fax又はe-mailでお問合せください。