スリランカへ行かれた方なら、もう気づいているかも。
シンハラ語のちょっとした言いまわしが日本語とそっくりだということ。
例えば、
「かまわない」をシンハラ語で「カマンナェ」と言います。
「取る/採る」のシンハラ語は「トーラナワ」で、これも聞いていると「取るわ」みたいでそっくり。
それから「新た」はシンハラ語で「アルット」。
また「変わりない」は「カーリナェ」。これなんか、ほとんど日本語気分。
こうして似ている言葉を挙げていくと「切りがない」
…この「切りがない」が「ケラワラ・ナェ」なんだから、もうほんとにキリガナイ。
日本語とシンハラ語。
ちょっと違う。
でも、どこか似てる?
似ているのは単語ばかりではありません。
文の仕組みも日本語とシンハラ語はそっくり。
主語目的語述語とかSOVとか、話し言葉のシンハラ語には必要ありません。
おまけに基本は「アイウエオ」
だから、シンハラ語は日本人なら誰もが話せてしまうのです。
ここまでのまとめ
話し言葉の---
①シンハラ語と日本語は単語が似ている
②シンハラ語文法は日本語文法と同じ
③おまけに基本はアイウエオ
と言うことは、シンハラ語って
もう一つの日本語ってこと?
…と、こんなこと言ってたのは長~い間「かしゃぐら通信」だけだったのですが、この頃はいろんな人が「日本語と似ている」などと言うようになって、かつて「日本語とシンハラ語は同じであるわけないぞ!」と誇らしげに言ってた人まで、日本語と似ていると、同じような例をあげて、同じように吹聴していただけるようになりました。
やれやれ。
やっと、賛同者となったか。
これまでは「かしゃぐら通信」の言うこと、足引っ張っていたこともあったけど。
そう、この「足を引っ張る」というフレーズさえメタファーが一緒です。シンハラ語でも「足引っ張る」は足(カクル)・引っ張る(アディナワ)。
シンハラ語をはじめましょう。もちろん、日本語気分で。
使う機会なんてないだろう…って?
とんでもない!
いまの日本では、あなたの暮らす町にもシンハラ語を話すスリランカの人がいて、勉強していたり、先生だったり、時にはあなたのすぐ近くで働いていたり。
もちろん、地球を歩くあなたがスリランカの島へ降り立てば、空港を出たその時から周りはみんなシンハラ語。
(スリランカは多民族の国。だからタミル語、ウルドゥー語、マレー語、それに正統のクィーンズ・イングリッシュも話されています。でも、シンハラ語を話す人が何といっても一番多いんです)
スリランカ。キーワードはシンハラ語。
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කමන් නෑ カマン・ナェ かまわない ◎「かまわねェ」と江戸っ子言葉で言う感じ。 |
තෝරනවාトーラナワ 取る・採る ◎語頭のトに力を入れてしゃべる。取るんだ!という意思をグゥーと込めて。 |
අලුත්アルット
あらた‐な(新た) ◎「新た」を「あらった」という具合に詰まって話せば、完璧にシンハラ語。 |
කාරි නෑカーリ・ナェ かわりない ◎江戸っ子式に「変わりねェ」と言ってみよう。すると完璧にシンハラ語になる。しかも同時に日本語。 |
කෙළවර නෑケラワラ・ナェ きりがない ◎けりがつかない、ということ。「けり」がケラ。こうしたシンハラ語の日本語まがいはほんとに切りがない。
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